みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の神宮です。
試験終了から数週間、美術館を訪ねて、たくさんの色に触れてみてくださいね。

24年ぶりに日本に来たという、ブリューゲルの「バベルの塔」を見に行きました。
「バベルの塔」は、旧約聖書に出てくる塔のことで、広く知られる「ノアの箱舟」のノアの子孫たちが、同一言語を話す一つの民族が分散しないように、天に届くような高い塔を建ててみんなで住もうとしていました。ところが、それに危機感を持った神が、彼らの言語を混乱させてお互いに理解できないようにしてしまったため、塔の建設は中止され、人々は各地に散っていったというもの。
この、民族が建設しようとしていたのがバベルの塔で、神に近づこうとする人間の傲慢や、実現不可能な計画のことをも意味する象徴となっているようです。
人々が神に近づこうとしたがために散り散りになり、言葉も通じなくなってしまるというバラル(=混乱)から、この塔は、バベルの塔、と呼ばれるようになったのだそうです。
ブリューゲルの描いた作品の細かさは想像を絶するほどで、作品そのものより、その後ろに引き伸ばされて展示されたパネルの方を熱心に見入る方も多くいらっしゃるほどでした。
それは、思っていたより小さいサイズ、60×75cmほどの絵の中に描きこまれた、当時の建築方法を正しく細密に再現する様子や、各自の役割を果たすそれぞれ違った動きをする人の数、入港しようとする船の関所まで描きこまれて、どんなに眺めていても作者の思いを汲み取りきれないほどでした。
NHKの「日曜美術館」でも取り上げられていて、この作品に魅了された漫画家の大友克洋さんは、長い時間を費やして模写したという、バベルの塔の内部の作品も、その思いと共に、大変興味深いものでした。
沢山の人を魅了したということにも納得の、エネルギー溢れる作品でした。


05

2017/07

ファンデーションの色

11:37:27 | 学習について | Comments Off | Trackbacks (0)

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の神宮です。
検定試験を受けられた方、お疲れ様でした。
せっかく学習なさった内容は、覚えているうちに、日常生活での色に照らし合わせて実感して、自分のものにしてくださいね。

あまり化粧品に詳しくなかったために最近びっくりしたのが、エスティ―ローダーというアメリカの化粧品会社のファンデーションです。
「10cmの距離でも15時間後でも、美しい。10色から選ぶ、自信美肌。」
というキャッチコピーのとおり、化粧直しがいらないこと、蛍光灯の下でもキレイなこと、日差しや海風にも強いこと、などの特長と共に、色を10色から選べるということに目をひかれました。
それまでの、ピンク系(ブルーアンダートーン)で3色、ベージュ系(イエローアンダートーン)で3色の展開に加えて、ベージュ系にもう一段階ダークな色目と、ブルーアンダートーンでもイエローアンダートーンでもない中間の3色を加えて、10色から選ぶことができるようになったとのこと。
パーソナルカラーの観点からいくと、せめて春夏秋冬の4つのタイプに、明るめと暗めのトーンが2種類ずつ、計8種類はあったらいいなと思っていますが、10色あればさらにそれぞれの肌に近い色を選びやすくなりますね。
時間軸でも、仕上がりという面でも、肌に合った色という意味でも美しく仕上がるというコンセプトは、キャッチコピーのとおり、「自身美肌」が作れそうな気がして、興味津々のファンデーションでした。
既にご使用の方、いかがかしら。


28

2017/06

最もカラフルな鳥

10:46:24 | 学習について | Comments Off | Trackbacks (0)

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の神宮です。
検定試験、いかがでしたでしょうか。
嬉しい結果をご一緒に楽しみにしております。

ゴシキセイガイインコという鳥をご存知でしょうか。
鸚緑 (おうりょく/parrot green)という色名のもとになった、鮮やかな黄緑の羽をもつインコです。その黄緑はPCCS表色系で言うところのv14、顔の部分はv20、首の一部にレモンイエロー、胸元がv6からv8、v1のくちばし、と、たいへんカラフルな配色のインコです。
多くの亜種がいるようですが、その美しさから、江戸時代には水戸光圀公が個人輸入してかわいがったという話もあるそうです。
クジャクのように、オスだけが美しい色を持つ鳥もいますが、インコは、雌雄同じように美しい羽色を持っています。その他、カワセミやブッポウソウなども同様に、木の穴や崖に巣をつくるため、天敵に発見される心配がないからなのだそうです。
鸚緑 、日本の伝統色の一つです。


21

2017/06

世界遺産の街、メキシコ

10:45:54 | 学習について | Comments Off | Trackbacks (0)

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の神宮です。
AFTを受験なさる方、PCCSの色と色名、もう一度しっかり、覚えなおしておいてくださいね。

先日、日本の世界遺産、白川郷を訪ねたことをお伝えいたしましたが、その静かで穏やかな色合いの家々とは正反対の趣きの世界遺産の街がメキシコにあることをご存知でしょうか。
メキシコシティから車で2時間ほどの、プエブラという市の中心部にある、セントロ・イストリコという歴史地区は、スペイン統治時代の色とりどりの建物が残り、美しさと歴史的価値から世界遺産に登録されているそうです。
プエブラは、スペイン料理との食文化が融合して、メキシコ料理が生まれた地なのだとか。
日本ではタコスがよく知られていますが、このメキシコ料理、和食と同じく世界無形文化遺産に登録されているのだそうです。
チョコレートソースのかかった肉料理(モレポブラーノ)なんて、想像しにくいお味ですが、アメリカに住んでいた時、メキシコから来た留学生がごちそうしてくれて、チョコレートの苦みとかすかな甘さのアクセントが、おいしくて驚いたことを覚えています。
日本料理でも、肉じゃがや魚の煮つけに砂糖を使いますが、魚にお砂糖、と聞くと驚くのと一緒かもしれませんね。
また、メキシコ中部、メキシコシティから車で4時間ほどに位置するグアナファトという街は、銀が豊富に取れ、その銀山と、スペインの植民地時代の風情を色濃く残す街並みとが、世界遺産に登録されているそうです。
街には、PCCSでいうところのv6あたりの鮮やかな山吹色のバシリカという教会を中心に、レンガ色、水色、ペパーミントグリーンなどに彩られた家々が並んでいます。
メキシコの世界遺産といえば、東商カラーコーディネーター検定のテキストに出ている、シュレーダー邸をデザインしたルイス・バラガンの家も、メキシコの世界遺産に登録されているのだそうです。


14

2017/06

銀座シックス

10:45:21 | 学習について | Comments Off | Trackbacks (0)

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の神宮です。
東商の検定を受けられる方は、試験まであと少しですね。
体調に気を付けて、隙間時間にはテキストをこまめに開いてください。
東商の試験対策としては、眺めるだけでも効果があると思います。

銀座松坂屋跡地にオープンした、「GINZA SIX」に行ってきました。
入り口を入ると、左右にエスカレーターがあり、その中央の吹き抜け部分に、アーティスト、草間彌生さんデザインの巨大なバルーンのようなアートがいくつもつるされています。
吹き抜けを中心に、ぐるりとショップがめぐらされていて、とても風通しの良い見やすい造りになっていました。
この吹き抜けのパブリックアートは、森美術館の監修で公開される期間限定の「南瓜」という作品。
吹き抜けの解放感と、草間彌生さんの元気でポップな水玉の作品が、銀座に新しく登場したエリア最大という複合店舗のオープンを彩り、明るく楽しい気持ちを盛り上げてくれていました。
残念ながら混雑で、お目当ての食品売り場にはたどり着けず・・・。
また近いうちに足を運んでみたいと思っています。


07

2017/06

白川郷へ

10:44:52 | 学習について | Comments Off | Trackbacks (0)

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の神宮です。
いよいよ夏期の検定まであと少し。
試験日まで、コツコツと頑張ってくださいね。

新緑の白川郷へ行ってまいりました。
小学生のころ、国語の教科書に「飛騨の匠の造った家」というエッセイがあって、クラスの子が、「先生、この家、私の祖母の家なんです」と教科書に紹介された匠の家の写真を指差しました。
その時、いつかこの合掌造りの家をこの目で見てみたい、と思ってはや数十年。
ようやくその思いがかない、飛騨の高山を経て、世界遺産の白川郷を訪ねる機会に恵まれました。
いくつものトンネルを抜けてたどり着いた山間の村は、まるで映画のセットのような、ジオラマのような風景。
新緑と、合掌造りの茅葺屋根の茶色の配色が、穏やかで温かい、日本の良さ、「和」の心を感じさせてくれました。
この冬の大雪の重みから家を守るための急こう配の茅葺屋根の葺き替えは、昔から、「結い」という、共同作業で行われるそうです。
その助け合いの「和」と、日本の「和」とのハーモニーが、新緑と茅葺屋根の色の配色をさらに美しく感じさせてくれました。
緑と茶色、日本の原風景の配色ですね。


24

2017/05

小説「羊と鋼の森」

14:20:34 | 学習について | Comments Off | Trackbacks (0)

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の神宮です。
検定試験まで1か月余り。着実に学習を進めていってくださいね。

遅ればせながら、昨年の本屋大賞に選ばれた、宮下奈都さんの「羊と鋼の森」を読みました。
小説には、ストーリーを追うものと、紡ぎだされた一つ一つの表現を味わうものとがあるように感じますが、この作品は、文章とその空気感から、美しさが感じられます。
ピアノの調律師の青年の物語で、良い調律とは何か、をテーマに、ピアノの音色の美しさを追求しています。
そこから感じたことは、ピアノの音と、色とのつながりの深さ。
いい音はいい音楽になり、いい色はいい絵画になる。
そこは芸術の入り口でもあり、人の心を動かすきっかけでもある。
共感覚、といって、ある音を聞くとある色を感じる感性を持つ現象がありますが、ピアノの音と色との関連を、改めて考える機会となりました。
2018年、映画も公開されるようです。


17

2017/05

猫の毛の色

14:20:06 | 学習について | Comments Off | Trackbacks (0)

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の神宮です。
新緑が溢れるようになったら、是非、日本の誇る配色の美、「かさねの色目」を季節と照らし合わせてみてください。季節と呼応させることで、実感が記憶の定着につながることと思います。

空前の猫ブーム、といわれ、何年か前には、飼い猫の数が飼い犬の数を上回る勢いともいわれていました。
猫の毛色が、性格と関連があるという研究はご存知でしょうか。
猫の毛色と性格についての関連を示したものですが、三毛猫や、黒白2色、グレーと白の2色の猫は、攻撃性が高い傾向があるとのことなのです。逆に、真っ黒、グレー、白の毛色の猫とトラ猫は、甘えん坊で穏やかな性格であることが多いという結果でした。
もちろん、すべてに当てはまるわけではないでしょうが、毛色を選べるなら、参考にしてみるのもいいかもしれませんね。
猫の毛色を決めるのはX染色体なのだそうで、オスの染色体はXYであることから、毛色は黒か茶になるとのこと、オスの三毛猫は滅多にいないのだそうです。白黒茶の三毛猫は、メスに現れることがほとんどだとか。
むかーしむかし、クロネコのタンゴという曲がありました。その中では、クロネコちゃんはいたずらっ子で、アジの干物はお預けよ、と言われていたことを思い出しました。赤いリボンのよく似合うクロネコちゃん、どんな性格だったのでしょうね。


10

2017/05

「ミュシャ展」

14:19:37 | 学習について | Comments Off | Trackbacks (0)

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の神宮です。
検定試験まであと1か月と少し。
毎年ゴールデンウィークはなんとなく落ち着かない心持で過ごしてしまいます。
受験なさる方、準備はいかがでしょうか。

新国立美術館で、「ミュシャ展」が開催されています。
アール・ヌーボーのポスターがおなじみのミュシャですが、今回、チェコ国外では初めてとされる、全20点の『スラヴ叙事詩』が後悔されて話題になっています。
パリで活躍したミュシャが、晩年チェコに戻り、故郷への思いを全20作の大作に表しています。
今まで知らなかったアルフォンス・ミュシャの魅力が満載です。
意外な色遣いにも、圧倒されることでしょう。縦6m、横8mに及ぶとも言われる大きさの作品から、視覚だけでなく、全身で色を感じることができる傑作は、ポスターに収まりきれなかった情熱を感じさせてくれることと思います。
ミュシャ展、6月5日まで開催です。


03

2017/05

「その年々の花」

14:18:50 | 学習について | Comments Off | Trackbacks (0)

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の神宮です。
新生活を始められた皆様、もう新しい生活には慣れましたか。
来月の試験に合格したらまた、新しい自分になれますね。

先日、能楽師になった友人の催しを見に行きました。
その冒頭の彼女のあいさつの中に、
「世阿弥の言葉に、『その年々の花』というものがあります」
という一言がありました。
幼い時はその時期なりのかわいらしさ、成長期にはある種の勢い、成人になった時、熟したとき、それぞれに、その時だけに咲く花がある。
どんな時も、どんな花でも、「一花咲かせる」心意気を、持ち続けたいと思えた一言でした。
女性ながら厳しい能楽の世界に飛び込み、いつもその時々に素晴らしく咲く様を見せてくれる姿は、その日一層見事に咲き誇っているようでした。
今年は今年の私なりに、新しい花を咲かせる準備をしなくては、と勇気をもらうことができました。


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  • ブログ著者:
  • 神宮彩子講師

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