令和7年度 管理業務主任者試験の解答速報・試験講評

全体講評

令和７年１２月７日（日）に、令和７年度管理業務主任者試験が実施されました。
受験されたみなさま、お疲れさまでした。

今年の試験について、合格点が３８点であった昨年の試験と比較して、全体的な難易度は、「やや難しい」という印象でした。

個数問題や組合せ問題が多く出題されていたため、各選択の正誤の根拠を明らかにして解く演習ができていたか否かが合格のカギとなります。

形式面の分析

個数問題１３題（標準管理委託契約書２問、税・会計２問、長期修繕計画作成ガイドライン２問、区分所有法１問、標準管理規約４問、マンション管理適正化法２問）の他、組合せ問題２問（民法１問、標準管理委託契約書１問）となっています。

内容面の分析

出題内容の分析

5問免除

基本方針、管理業務主任者、マンション管理業者、管理業務主任者及び管理業務主任者証等から出題されています。

区分所有法

法定共用部分、集会、罰則規定、最高裁判決から出題されました。法定共用部分及び集会の出題については、いずれも定番問題でしたので、過去問題を演習した方にとっては難しくなかったと思います。

標準管理規約

組合員等の情報、理事長の業務、窓ガラス、駐車場の使用、専有部分の貸与、専有部分の修繕等、理事会、総会決議から出題されました。

標準管理委託契約書

５問出題されました。近年、出題数が増加しているため、しっかりと対策したい分野となります。いずれも典型的、基礎的な論点を問う問題でしたが、５問中３問が個数問題・組み合わせ問題だったため、難しく感じた方も多いかもしれません。

民法

注意義務、委任契約と寄託契約の異同、請負契約から出題されました。

出題内容の分析

その他の法令

消防法、長期修繕計画作成ガイドライン、滞納問題、借地借家法、個人情報保護法、統計・データ等、賃貸住宅管理業法、宅建業法等からの出題でした。統計・データ等（問４３）、賃貸住宅管理業法（問４４）の出題は、完全に定番化したといえますので、次年度以降も出題の可能性が高いテーマとして対策が必要です。

建物・設備

エレベーター、コンクリートのひび割れの補修工法、鉄筋コンクリート構造体の劣化現象とその原因、排水設備等についての出題でした。コンクリート関連の出題は、見慣れない選択肢もありましたが、落ち着いて取り組めば消去法で正解できる問題でした。

出納・会計

消費税から１問、貸借対照表から１問、仕訳問題２問の出題でした。

合格ライン（予想）

36点±1