令和6年度 マンション管理士試験の解答速報・試験講評

全体講評

令和6年11月24日(日)に、令和6年度マンション管理士試験が実施されました。
受験されたみなさま、お疲れさまでした。

今年の試験について、合格点が36点であった昨年の試験と比較して、全体的な難易度は、
「同程度～やや易しい」という印象でした。

例年通り、区分所有法や標準管理規約の知識の精度が合格のカギとなります。

形式面の分析

年度	個数問題	ページ数	合格点
令和元年度	8	30	37
令和2年度	9	31	36
令和3年度	8	30	38
令和4年度	9	30	40
令和5年度	8	30	36
令和6年度	6	30	？

個数問題6問の内訳として、区分所有法2問、標準管理規約1問、適正化法3問となっています。(組合せ問題は4問出題されました。)

内容面の分析

科目	【主要科目】 フォーサイトテキスト1、2 5問免除、区分所有法、規約、民法
出題数	50問中29問
目標得点	7～8割

5問免除

今年も、「マンション管理士の登録」「重要事項説明書」に関連する定番問題のほか、マンション管理適正化法改正後、継続的に出題されている「管理計画」に関連する問題が出題されました。特に「管理計画の認定基準」は、今後も出題の可能性が高いテーマとして注目すべきといえます。

区分所有法

管理組合及び団地管理組合、共用部分、敷地、管理者、規約変更、管理組合の法人化、滞納問題、義務違反者に対する措置、大規模滅失の復旧、といった基本的・典型的な論点からの出題でしたので、過去問演習を確実に行っていた方は得点できたのではないでしょうか。

規約

全体としては、基礎知識を身につけておくことで得点をすることができたと思います。また、昨年に引き続き「専門家の活用」に関連する問題が出題されました。

民法

共有、受領遅滞、不法行為、賃貸借、委任、相続財産清算人等が出題されました。比較的難易度の低い問題が多かったといえますが、「相続財産清算人」は難問でした。

科目	【マイナー科目】 フォーサイトテキスト3、4 その他の法令、建物・設備、会計、税
出題数	50問中21問
目標得点	7～8割

その他の法令

例年通り、被災マンション法、マンション建替え円滑化法、不動産登記法、都市計画法、建築基準法、水道法、消防法、建築物省エネ法、防犯等からの出題でした。

建物・設備

いわゆる難問や奇問はなく、基本事項をきちんと学習された方であればしっかり得点することができたと思います。

会計・税

決算、消費税に関する問題が出題されました。

合格ライン（予想）

37点±1