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コクリコ坂から

コクリコ坂から

「清く、正しく、美しい」王道少女マンガをジブリの宮崎父子が映画化

公開から約1カ月にして、興行収入20億円を突破した『コクリコ坂から』。原作は、1980年1月号から同年8月号まで、少女マンガ誌『なかよし』に連載されていたコミック。1963年の横浜を舞台に、高校生の海と俊の純愛、そして彼らの両親の青春時代を描いた作品です。

アニメ映画の巨匠、宮崎駿が企画・脚本を担当し、息子の宮崎吾朗監督がメガホンを取った、父子合作によるもの。8月には、「偉大な父と、挑戦し続ける息子」が衝突しながらも、同じ目標へ向かう制作風景をうつしたドキュメンタリーも放送されました。葛藤を超え、“親子二世代にわたる青春”を描いたという意味でも、注目作となっています。

「上を向いて歩こう」諦めも打算もない“まっすぐ”な人たち

『コクリコ坂から』は、東京オリンピックの前年、今から57年ほど前の世界を描いた作品。主人公は、女系家族の長女で高校二年生の海。父親は、船が遭難して行方不明。母親は、仕事で渡米しているため、不在。海は、祖母のたすけを借りつつも下宿『コクリコ荘』を営む小松崎家を懸命に切り盛りしています。

ある日、海は、学園紛争のリーダー的存在である新聞部部長の俊と出会います。そして、彼らの活動を手伝い始め、少しづつ距離を近づけていきます。海も俊も、自分の置かれた境遇をまっすぐに見つめ、最善を尽くすべく周囲に対して働きかけていきます。 打算で動かず、裏表なく、素直でまっすぐなふたり。テーマ曲「上を向いて歩こう」の世界観と重なります。

スクリーンの“衣・食・住”が映し出す古き良き昭和の香りとノスタルジー

海と俊が着用している制服、男子学生の巣窟『カルチェラタン』、下宿『コクリコ荘』は、決して華美でも洒落たものでもありません。けれども、身の丈にあった清々しさを感じさせます。当時は、両親や兄妹姉妹、祖父母たちと食卓を囲むことが当たり前。映画では、冒頭の朝食シーンをはじめ、いたるところでテーブルを囲み、大勢で食事する場面が出てきます。

21世紀を生きる私たちは、ついつい「より以上」を求めてしまいがち。
「もっと出世したい」
「もっとお金を稼ぎたい」
「もっと豊かになりたい」
けれど、自分にとって、本当に大事なものとは何なのでしょう?

『コクリコ坂から』は、自分や周囲の人々を信じ、身の丈に合わせてまっすぐに生きることの大切さに気付かせてくれる作品です。

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