通関士に合格するためにはどれだけ問題集をするか

【通関士】 2019年(平成31年度)合格
勉強期間
1年間(10月〜)
受験回数
初学者(1回目)
職業
公務員
年代
30代
性別
男性
【通関実務を制するために】

 難しい難しいと噂で聞いていた通関実務。いざ蓋を開けてみたら何のこっちゃ、初学者の私にはさっぱりでした。そこで私はまず、どのようにしたら、27/45点を取れるかを考えました。

 ひと通り過去問などを眺めたところ、輸出入の申告書の作成で20点、申告価格の計算問題で10点、これだけで30点!!と思いました。この時、満点の30点を取るのは無理でも、逆に残りの15点に時間を費やしたところで所詮15点か...と思った私は、この30点を全力で取りにいくことにしました。理由は、残りの15点の択一式と複数式においては、パターンの類似性や一貫性があまり見られず、難問も多く、安定した点数の確保が難しいと感じたからです。



【通関実務の勉強法】

(1)申告書

 一言でいうとパターンの習得です。絶対避けては通れない輸入申告書の作成ですが、以下の3パターンが基本です。

  ①CIF価格そのまま

  ②仕入れ書価格に加算・減算(価格按分するもの)

  ③価格按分しないもの

とそれぞれの少額判断基準価格の出し方です。これにかんしては、私は一日一題やりました。パターンとその導き方を体で覚えました。

(2)計算問題

 申告価格に加算するかどうかの事案は、ある程度慣れてから一覧にしました。これができるかどうかで、合否が決まると言っても過言ではありません。計算問題だけでなく、申告書においても関係する内容なので、一つとして取りこぼしはできないかと思います。

(3)品目分類

 全てを覚える必要はないかと思います。実際私は勉強の途中で細部まで暗記するのを投げ出しましたが、試験当日の問題は、ただの暗記だけでは太刀打ちできないような問題でしたので、私のtacticsは間違いではなかったと心から思えました。



【最後に参考程度まで】

 試験結果:通関業法72%、関税法等は82%、実務は62%

 勉強時間:勉強時間ははっきり言って関係ないと思います。その問題集をどれくらい回したか、そしてそれを自分にどのくらい定着させたかだと思います。私は初学者だったので、勉強期間は9か月、平均勉強時間は3時間弱でした。

みんなが参考になった合格体験記