通関士の難易度や合格率について

通関士の試験の難易度は?合格までに掛る勉強時間は?

難関となりつつある通関士試験を突破するために、試験のデータをチェック!

目次

通関士試験の難易度・合格率は?

2020年令和元年度第54回通関士試験の合格率は16.9%でした。

難易度から見るとかなりの難関と言えます。

年度 受験者数 合格者数 合格率
2015年 7,578人 764人 10.1%
2016年 6,997人 688人 9.8%
2017年 6,535人 1,392人 21.3%
2018年 6,218人 905人 14.6%
2019年 6,388人 878人 13.7%
2020年 6,745人 1,140人 16.9%

合格率の推移をみると2017年度の合格率は突出して高くなっています。2017年といえば輸出入申告官署の自由化や通関業制度の見直しなどに伴う、大きな法改正が行われた年です。

例年通関士試験の出題範囲はその年の7月1日現在で施行されている法令に基づくものとされていますが、大法改正のあった2017年度の試験はその年の10月8日現在に施行された法令に基づく出題となり、いつもと様相が違っていました。大型の法改正が影響したのか真相は不明ですが、2017年は合格率20%超えのラッキーイヤーとなっています。

試験に合格するには、どのくらい得点すればいいのですか?

60%以上の正解率で合格できます。 ただし全科目を得意科目にする必要があります。

通関士の合格基準は原則として、3科目それぞれが60%以上の得点が必要です。ただし1科目でも60%以下のときは、不合格になります。

どの科目もまんべんなく力をつける学習対策が必要ですが、初学者の方はとくに学習の組み立て方をまちがえて失敗しやすいものです。「完璧主義になり過ぎる」「合格点のボーダーラインを超える検討がつかず不安になる」などがそれです。

学習対策では足切りされない勉強法を身につける戦略性も大事です。独学だけはあまりお薦めできません。

通関士試験に合格した人は、何回ぐらい受験したのですか?

圧倒的に、1~2回目の受験者の合格率が高くなっています。

何度か受験を重ねた人の方が合格しやすいかといいますと、結果は決してそうなっていないところがむずかしいところです。

通関士の試験は年に1回しかありません。不合格になった場合、再度もう1年学習を続けることになります。2年目もモチベーションを維持するのは、かなり難しいのです。

また苦労して覚えた勉強内容も、時間の間隔が開いてしますと、かなりの部分を忘れてしまいます。

通関士の試験を受けるなら、なんとしてでも1年で合格を勝ち取る意気込みで臨みましょう。フォーサイトが合格まで万全にサポートします。

通関士試験に必要な学習時間は、どのくらいですか?

約350時間前後を考えておくとよいでしょう。

内訳は、基礎的知識の学習に約200時間、問題の演習が約150時間ほどです。

一日平均2時間の学習で、およそ6カ月間が必要になります。通関士の試験は毎年10月に実施されます。余裕を持ってゴールデンウイーク前後から勉強の準備に取り掛かるようにしましょう。

通関士試験は毎年何人くらいの方が受験しているのですか?

受験者は、毎年コンスタントに1万人を越えています。

かつて通関士の試験は、全国を合わせせいぜい3,000人で行われるのが普通でした。ところが平成5年度あたりから状況が大きく変わっています。最近では毎年コンスタントに10,000人ほどの方が願書を提出しています。

学生対象のアンケート調査でも、通関士という職業には「貿易のエキスパート」、「誇りを持ってできる仕事」といった好印象の答えが多く、通関士の人気は急上昇しています。

難易度を他の資格と比較

通関士試験と他の資格の難易度を比較してみます。

貿易実務検定と比較

貿易実務検定は日本貿易実務検定協会が実施する民間資格です。C級、B級、A級の3段階に分かれています。

C級は合格率50%以上、高いときは70%に達していて、一番易しいです。定型業務をこなすために必要な知識を有していることを証明するレベルとされており、大学生が就職前に受験することも多いです。 B級について、ここ1~2年の合格率は50%前後です。

最高レベルA級については、おおむね実務経験3~4年以上、貿易実務における判断業務を行うことができる実力を証明するレベルです。ここ1~2年の合格率は40%前後です。

貿易実務検定を受けるのであればC級→B級→A級 と順を追って受験していくのがよいでしょう。 またC級は年5回、B級は年3回、A級は年1回の受験機会がありますので、C級とB級は受験しやすいといえるでしょう。

出題内容について、通関に特化して学習する通関士とは異なり、貿易実務検定では貿易実務に加え実務英語、マーケティングなどについても幅広く学習します。 英語力を生かして貿易の仕事に携わりたいと考える方は貿易実務検定を受験するのがよいでしょう。最初から通関士を目指している方でも、通関の依頼をいただく顧客や国際物流の全体像について知るために貿易実務検定を受けることはスキルアップに繋がります。

学習内容の違いや貿易実務検定が級別の検定であるという特性から、一概にはいえませんが、合格率だけでみれば合格率が15%弱である通関士の難易度が高いといえます。

どちらを受験するかは興味の対象に合わせて判断するとよいでしょう。

また2020年2月より貿易実務検定を実施する日本貿易実務検定協会が「EPAビジネス実務検定」なる検定試験をスタートさせます。 経済連携協定EPAに関わる総合的な実務知識・事例、周辺知識などを判定することを目的にしているようです。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)、日欧EPA、日米貿易協定などメガEPA発効を受けてできた検定試験と思われます。貿易に関わる新しい検定試験、ぜひ併せて受験を検討したい資格です。

世界共通の国際資格「国際航空貨物取扱士(IATAディプロマ)」と比較

国際航空貨物取扱士(IATAディプロマ)には基礎コース・上級コース・危険物コースの3種類あり、特徴は世界共通資格ゆえに試験が英語で行われる点です。受験するためにはWEB上の講座を受講する必要があります。合格率と推奨学習時間より、通関士よりは易しいです。

海の法律家「海事代理士」と比較

海事代理士の試験は出題範囲が広く、通関士よりもやや難関です。ちなみに、海事代理士の職一本でやっていくのは難しく、司法書士や行政書士とダブルライセンスの人が多いようです。

他の士業と比較

「通関士」は高度な専門性を持つ資格職業を表す士業です。他の士業、例えば、

  • 法律のスペシャリスト「司法書士」
  • 会計の専門家「公認会計士」
  • 税金のプロ「税理士」
  • 経営コンサルタント「中小企業診断士」
  • 社会保険や労働に関する法律のスペシャリスト「社会保険労務士」
  • 法律のプロフェッショナル「行政書士」

通関士試験はこれらに比べると出題範囲の広さや必要な学習時間において、易しいです。ただ上記に挙げた資格試験が超難関なだけであって、通関士も難関資格なことに違いありません。

フォーサイトの合格率

2020年度通関士試験におけるフォーサイト受講者の合格率は51%でした。全国平均16.9%のおよそ3.01倍の合格率を誇ります。フォーサイトの受講生は本気で通関士試験に挑む人たちであり、フォーサイトが全力で本気の受験生をサポートできた結果です。

講師による講義をはじめ、学習スケジュール管理機能、やる気が途切れかけたときに届けられるメールマガジン、隙間時間にスマホを利用しクイズ感覚で学習できるeラーニング、いつでもどこでも気軽に質問できるシステム。多角的に学習できる教材が受講生を試験本番までサポートします。