宅建・宅地建物取引士の難易度

宅建・宅地建物取引士の難易度

毎年20万人以上が受験する、不動産業界の人気資格「宅建・宅地建物取引士」。受験を検討している方の多くは、「試験の難易度はどれくらい?」「独学でも合格できるの?」といった不安を感じているのではないでしょうか?

そこで、ここでは宅地建物取引士試験の難易度にスポットをあて、試験の難易度とその理由、他の資格と比較した難易度についてご紹介します。

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目次

宅地建物取引士試験の難易度

宅地建物取引士の難易度は中の上といわれています。国家試験の中では比較的合格しやすい試験ですが、試験範囲がとても広く合格率も15%前後のため、しっかりとした対策が必要です。特に不動産業界が未経験の方は、専門用語の理解に時間がかかります。自分のレベルにあった教材を使い、効率的に勉強を進めるようにしましょう。

なお、過去10年間の宅建・宅地建物取引士試験では合格率は15~17%、合格基準点は32~35点で推移しています。このことから合格基準点は35点前後、70%以上の正解率が合格ラインとなると考えてよいでしょう。

年度 合格率 合格基準点
2010年 15.2% 36点
2011年 16.1% 36点
2012年 16.7% 33点
2013年 15.3% 33点
2014年 17.5% 32点
2015年 15.4% 31点
2016年 15.4% 35点
2017年 15.6% 35点
2018年 15.6% 37点
2019年 17.0% 35点

難易度の理由

宅建・宅地建物取引士は、決して難しい試験ではありませんが、学習範囲がとても広いこと、専門用語の理解に時間がかかることなどから、不動産業界が未経験の方は難しく感じるようです。各科目をまんべんなく学習することで、基本を理解し不得意科目を作らないことが確実に合格する秘訣です。

また、不動産業界が未経験の方は、未経験者を対象としている「通信講座」や「通学講座」を利用することで、スムーズに学習を進めることができるでしょう。ご自身にあった学習法を選ぶためにも、ここで独学・通信講座・通学講座それぞれのメリット・デメリットを確認しておきましょう。

メリット デメリット
独学
  • 費用が抑えられる。
  • 自分のペースで勉強ができる。
  • 通信講座や通学講座よりも勉強時間が長くなる。
  • 質問ができない。
  • 挫折しやすい。
  • テキストや問題集を自身で選ぶ必要がある。
  • 受験情報や法改正情報を自身で入手する必要がある。
通信講座
  • 合格率が高い。
  • 未経験者を対象にしているため学習しやすい。
  • 教材(テキスト・問題集・DVD・eラーニングなど)が用意されている。
  • 受験情報や法改正情報を手軽に入手できる。
  • 自分のペースで試験勉強ができる。
  • 独学よりも費用がかかる。
  • 独学ほどではないが、挫折しやすい。
通学講座
  • 合格率が高い。
  • 教材(テキスト・問題集など)が用意されている。
  • 受験情報や法改正情報が手軽に入手できる。
  • 挫折する確率が低い。
  • 費用が高い。
  • 決められた日時に通う必要がある。

他の資格と難易度を比較

宅地建物取引士(宅建)とファイナンシャルプランナー(FP)を比較

宅地建物取引士(宅建)とファイナンシャルプランナー(FP)では、宅地建物取引士の方が難易度が高いといわれています。

FPの試験科目は「リスク管理」、「金融資産運用」、「タックスプランニング」など全6科目です。6科目と聞くと試験範囲が非常に広く感じられますが、学習内容としては保険や税金など日常生活の中で親しんでいるテーマも多く、勉強に取り組み易い点が特徴です。

もし、あなたが宅建とのダブルライセンスを考えている場合の取得順序としては、不動産業に就きたい方は「宅建」から、生命保険会社や銀行などの金融関連会社に就きたい方は「FP」から取得することをおすすめします。

宅地建物取引士(宅建)とマンション管理士を比較

宅地建物取引士(宅建)とマンション管理士では、マンション管理士の方が難易度が高いといわれています。

上記の2試験では「民法」「区分所有法」「宅建業法」のほか、多くの分野が共通して出題されます。ただし、問題の難易度には大きな差があり、マンション管理士は合格率が10%に届かない難関資格。勉強時間も600~700時間と、宅建の250~350時間と比べて長期戦です。

もし、ダブルライセンスを考えているのであれば、まずは宅建から取得していきましょう。宅建の試験勉強で学んだ知識は、マンション管理士の試験対策に十分活かすことができます。

コンサルタントであるマンション管理士は、建物についての豊富な知識が求められるため、務経験を積んだうえで取得するとよいでしょう。

宅地建物取引士(宅建)と簿記を比較

宅地建物取引士(宅建)は、日商簿記2級と同ランクといわれています。

日商簿記2級の試験科目は「商業簿記」と「工業簿記」。仕訳や帳簿、試算表などの勉強が必要な試験です。合格に必要な学習時間は、宅建が250~350時間であるのに対して、日商簿記2級150~200時間。試験は、宅建が年1回であるのに対し、日商簿記2級は年3回の受験チャンスがあります。

ダブルライセンスを考えている場合、宅建はしっかりと計画を立てて学習し、日商簿記2級はご自身のライフスタイルに合わせた学習スピードで対応するとよいでしょう。

宅地建物取引士(宅建)と行政書士を比較

宅地建物取引士(宅建)と行政書士では、行政書士の方が難易度が高いといわれています。

行政書士の試験では、憲法・行政法・民法などの法令科目や、政治・経済・社会などの一般常識を幅広く学ぶ必要があります。合格に必要な学習時間は、宅建が250~350時間であるのに対して、行政書士は1000時間以上! つまり、行政書士の試験に合格するには、1年間みっちり勉強をする必要があります。

また、宅地建物取引士には不動産業界への「就職」と「開業」の2つの道がありますが、行政書士の取得は「行政手続を専門とする開業者」を目指すということ。自身がどういったスタイルで働きたいか、今の段階でじっくり検討することをおすすめします。

宅地建物取引士(宅建)と税理士を比較

宅地建物取引士(宅建)と税理士では、税理士の方が難易度が高いといわれています。

税理士試験の試験科目は、必須の会計2科目(簿記論、財務諸表論)と、税法9科目の合計11科目。このうち5科目に合格すると資格を取得できます。また、税理士試験では一度合格した科目は一生有効であるため、平均3~4年をかけ1科目ずつ合格を目指すというスタイルが一般的です。

宅地建物取引士(宅建)と税理士のダブルライセンスは、残念ながらそれほどメリットは見受けられません。税理士を目指す方は、まずは受験資格を確認し、科目合格制を活用した学習に専念しましょう。

まとめ

近年、将来の就職・転職に有望な資格として、人気を集めている国家資格「宅建・宅地建物取引士」。難易度は「中の上」といわれ、国家試験の中では比較的合格しやすい試験ですが、不動産業界が未経験の方は、「学習範囲がとても広いこと」「専門用語の理解に時間がかかること」などから難しく感じるようです。自身のレベルにあった教材を使い、効率的に勉強を進めるようにしましょう。

また、他資格とのダブルライセンスを検討している方は、それぞれの資格の特徴を把握し、自身の将来に役立つものを慎重に選ぶようにしましょう。

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