マンション管理士試験の難易度はどれくらい?

マンション管理士試験の難易度はどれくらい?

マンション管理士試験の難易度はどれくらい?

マンション管理士試験は国家資格ではありますが、受験するにあたって条件はなく誰でも受験することができます。けれども、「誰でも合格できる」試験ではありません。

マンション管理士試験の合格率は、平均8〜9%ほど。100人中7〜9人しか合格できない……と考えると、難易度はかなり高いですよね。受験する前に、マンション管理士試験の難易度や、ほかの試験と比較するとどれくらい難しいのかなどをしっかり把握しましょう。それによって、自分にはどれくらいの勉強日数が必要なのかなど、具体的に勉強計画を立てることができるのです。

➡マンション管理士の合格率についてはこちら
目次

マンション管理士の難易度

マンション管理士試験は、受験にあたって制限がなく、誰でも挑戦できるために「これは簡単に合格できるのかも!」と考える人もいるようです。しかしながら、マンション管理士試験は、マンション管理や建築・設備・修理、管理組合の運営など、はば広く高度な知識や、民法などの「法律」に対する深い理解が求められます。そのため、国家試験の中でも「難易度が高いレベル」に位置付けられているのです。

マンション管理士の難易度をわかりやすく偏差値に例えると「62」レベル。行政書士と同じレベルです。

マンション管理士の難易度が高いワケ

マンション管理士は、行政書士と並ぶ難易度の高さです。なぜこんなに難易度が高いのでしょうか?その理由を探ってみました。

国家資格なのに受験資格がないこと

年齢・最終学歴・実務経験年数など、「仕事の資格試験」には受験資格が厳しいものもあります。その点、マンション管理士試験は、国家試験にもかかわらず受験資格はありません。

受験者にとっては、非常にありがたいことですよね。また、試験を運営している側にしても、気軽に受験してくれる人がいるのは喜ばしいでしょう。しかしながら、「受験資格が不要=挑戦しやすい」試験は、受験者が多くなります。

中には、

  • マンション管理士になるつもりはないが資格だけ欲しい
  • 自分の力試しがしたい
  • とりあえず資格を取得しておけば将来役に立つかもしれない

という理由で受験する人も少なくありません。

きっちりと勉強してきたわけではない受験者が増え、気軽に受験をして不合格となり、結果的に試験の合格率を下げてしまうこともあるのです。「受験者が、本気で勉強をしてきた人だけなら合格率ももっと上がるだろう」と推測する声もあります。

普段なじみのない難解な法律問題が多い

マンション管理士試験は、主に「区分所有法」「民法など・管理組合の運営」「建築基準法・建築設備」「マンション管理適正化法」の4分野から出題されます。

不動産関係の業種で働いている人や、すでに宅建士や管理業務主任者の資格を取得している人にとっては、知っている問題や耳慣れている専門用語もあるでしょう。けれども、初学者によっては学習しづらい問題も多いのです。

特に、克服が困難といわれている「民法」や「区分所有法」の法律は、理解するのが大変な分野になります。また両方の法律を理解しないとわからない問題もあるのです。きちんと勉強を積み上げていかないと、点数が取れないために不合格になる人も少なくありません。

マンション管理士試験は、時間をかけて計画的に勉強しないと合格できないため、難易度が高いのです。

マンション管理士試験・年度別難易度

マンション管理士試験の、過去数年分の合格率を見てみましょう。

年度 合格率
平成25年度 8.2%
平成26年度 8.4%
平成27年度 8.2%
平成28年度 8.0%
平成29年度 9.0%
平成30年度 7.9%

令和元年のマンション管理士試験受験者数は、12,021人。令和2年1月10日に発表された結果によると、合格者は991名で合格率は8.2%でした。

マンション管理士とほかの資格の難易度を比較

マンション管理士の合格率は平均で8〜9%ほど。偏差値にすると「62」で難関レベルとされています。ほかの「士業(※)」と難易度を比較するとどうでしょうか。マンション管理士と相性がいい、宅建士・社労士と比較してみましょう。

※士業:「◯◯士」という名称の専門資格。司法・会計・不動産・建築・土木・医療・福祉に多い。「◯◯士」という名称は、営利目的よりも「職能」という意味が込められている。

マンション管理士と宅建の比較

マンション管理士と同じく、不動産関係の士業が「宅建(宅建士)」です。宅建士は、「宅地建物取引士」の略称で、マンション管理士と同様に国家資格です。

宅建士は、主に不動産会社に勤務しお客さまに不動産取引において「知っておくべき重要事項」を説明する仕事をします。この仕事は宅建士資格の取得者しか行えません。

宅建士試験も、マンション管理士試験と同様に受験資格はありません。宅建士の合格率は例年15〜17%で、マンション管理士よりは難易度はやさしくなっています。

年度 合格率
平成26年度 17.5%
平成27年度 15.4%
平成28年度 15.4%
平成29年度 15.6%
平成30年度 15.6%
令和元年度 17%

マンション管理士試験と比較すると、ぐっと合格者が増えているのがわかります。

マンション管理士と社労士の比較

社労士は、企業をクライアントとして、人事・労務・保険などに関する問題点を指摘・アドバイス・指導を行う仕事です。社労士は、マンション管理士と同様に国家資格ですが、こちらは受験にあたって条件があります。4年制学卒・短気大学卒・高等専門学校卒、もしくは行政書士試験の合格者であれば受験は可能です。

社労士の難易度を偏差値で表すと「65」の難関レベルで、マンション管理士よりも少し高くなります。試験の合格率は、その年によっての変化が大きく3%〜7%と差があるのが特徴です。

社労士試験の、過去数年分の合格率を見てみましょう。

年度 合格率
平成26年度 9.3%
平成27年度 2.6%
平成28年度 4.4%
平成29年度 6.8%
平成30年度 6.3%
令和元年度 6.6%

マンション管理士の難易度は高い!受験の準備はしっかりと

マンション管理士は、住人たちの「財産」であるマンションという不動産を守らなければなりません。そのため、健全な管理組合の運営や修理修繕などに対するさまざまな知識を持ち、組合に対して適切なアドバイスを行う必要があります。

マンション管理士試験を受験するまでに、法律や建物・設備に関するはば広い知識を自分のものにしてください。十分に勉強期間を準備して、的確かつ効率的に学べる通信講座で勉強するのがおすすめです。

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