単元ごとに簿記のDVDと問題集を連続して勉強したのがよかったかな

試験の種類日商簿記3級,日商簿記2級
性別女性
年代30代
試験年度第140回 3級試験2015年(27年度)6月,第140回 2級試験2015年(27年度)6月
職業正社員(サラリーマン)
勉強法過去問
商品DVD,テキスト,問題集
試験科目商業簿記,工業簿記
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
27年6月の簿記2、3級を同時受験し合格しました。会社員です。私が試験を受けることを決めたのは3月終わり。勉強を始めたのは4月の初頭でした。

試験は6月14日。正直間に合うか、勉強を始めた当初から不安でした。

ただ、短期集中型である私は、次の11月の試験まで勉強を続けることは考えたくなかったので、6月に絶対受かる!と自分に言い聞かせて学習を続けました。

まず、試験当日までの大まかなスケジュールを決めました。

簿記の知識など一切ない状態だったので、最初の1ヶ月は3級の勉強にあて、残りの1ヶ月と2週間を2級にあてることを決めました。

次に、一日どのくらい勉強できるのか考えました。勉強は朝がいいと聞いていたので、平日は朝(というより夜明け)の3時から3時半に起床し、それから出勤準備の6時までを勉強時間に決め、休日はできる時間は全て勉強にあてることに決めました。

おそらく、もう少し時間に余裕があれば勉強時間も、もっと少なかったのでしょうが、何しろ時間がなかったのでずっと続けるわけじゃないと心に決め、6月までこのスケジュールで頑張ることにしました。

いざ勉強を開始し、3級のDVDを視聴。この一度しか聞けないくらいの集中力で、意味がわからなくてもとにかく最後まで聴き続けました。

そして問題集を解きながらどうしても分からなかったところだけもう一度DVDを観ました。あとは、ひたすら問題集を解きました。

ここで私に言えるのは、問題集に関しては、一発で解ける問題は、たいてい2回目も解けるというものです。だから「あ、これ分かる。」と、一回目で思った問題はもう一度くらいやったらあとはやらなくても大丈夫です。

できる問題を何度もやるのは時間の無駄なので不安な問題を繰り返すことをおすすめします。

とはいえあまりやらないと忘れてしまうので、試験前にもう一巡くらいやったほうがいいです。

3級の問題集を大体4巡くらいやったところで、3級の勉強には見切りをつけました。ここまでで大体1ヶ月。GWに入ろうとしているぐらいの時期でした。

続いて2級の勉強に取りかかりました。2級は・・・難しかったです。3級が比にならないくらい。今思うと3級は受験せずにその勉強時間を2級にあてたほうがよかったかもしれません。効率が良かったかも…。

ただ、簿記を受けたことがない人はいきなり試験時間が午後の2級を受けるより、模擬試験のような気持ちで3級を受けてみると、会場の雰囲気に慣れるのではないかなと思います。

2級のDVDは3級とは少し聞き方が違いました。

単元ごとにDVD⇒その単元の問題集⇒次の単元DVD⇒次の単元の問題集という感じで刻みました。3級とは理解の度合いが違うので一度に最後まで聞いても理解できないと思ったからです。

商業簿記に関してはこれで一巡したらあとは、問題集を中心に理解できないところはDVDに戻る、という形にしました。

ここまでで問題集を2巡しました。3級のように「理解できるまで繰り返す」という方法はとりませんでした。むしろ採点しても6割近く間違うくらいでした。

ただ、ここで止まると、工業簿記にたどり着かない予感がしたので、一旦工業簿記に進みました。工業簿記は本当に意味不明でした。

DVDを無理やり最後まで聞きましたがはっきり言って一割も頭に入りませんでした。この段階で私はフォーサイトのテキストと問題集に見切りをつけました。難しいんですよこの問題集。

DVDの講義はいいんです。でも問題集になると難易度が跳ね上がります。多分難しい問題集をやって本番で「あれ、思ったより簡単かも」という効果を狙っているんだと思うんですけど限度があると思うんですよね。

DVDでよくわかってないのに、自力で解かなきゃならない問題集が解けるわけがない!ほんとになんで問題集のDVDがないの?と泣きたくなりました。

ここで、ランクを落として、ネットで市販の問題集を買いました。

その問題集は簡単とは言えないですが、比べてみるとやっぱりフォーサイトの問題集は難しく出来てたんだなと思いました。

なにより、解説の言っていることが理解できる。だから、DVDを片手に他社の問題集をやるという変な形の勉強になってしまいました。(ほかの会社のだから当然問題集のプロットも違うので、めんどくさかった・・・)

その問題集をひたすら、それこそ7巡くらいやったところで、ここで、フォーサイトの過去問集をこれまたひたすら5巡くらいやりました。

つまり、私は、フォーサイトの2級の問題集は、最初の商業簿記の簡単な問題を2巡(cランクの問題は解説が理解できなかったので)とあとは、最後の方の過去問集以外やってません。

ちなみに、2級合格のコツは、いろんな人が言っているように、満点を取ろうとするのではなく70点以上を目指すことです。

第1問の仕分けは、これは勉強あるのみなのでひたすらやりましょう。(たまに全く勉強してないような問題が出てきたらカンでもいいので一応仕分けは書きましょう。もしかしたら合ってるかもしれないので。ただし時間はかけずに諦めも肝心だと思ってください。)

第2問~第5問は、全部正解しようとはせずに7割正解を目指しましょう。(これはあくまでも本番の話です。何度もやってる問題集で何度も同じところで間違うならそれは、理解できてないのでDVDなどで理解に努めてください。)

商業簿記に関しては、3級の延長によるところも多いので、勉強しやすいです。

工業簿記に関しては、特に始めのうちは理解は二の次にしたほうがいいです。そういうものだと割り切ってとにかく問題集をやるべし。工業簿記にはよくわからない似たような図がたくさん出てくるのですが、図を丸覚えするくらいでひたすらやると、パターンが見えてきます。

そのパターンが問題を読んですぐ頭に浮かぶくらいまで何度も解いてください。

私は、頭が良くないので、問題集はここのは使いませんでしたが、理解できそうならもちろん市販のテキストを別に買う必要はないです。

ただ、ここまでの私の勉強方法では、同じ問題をやると理解してなくても解けるようになってしまいます。これは、それだけ勉強したという自信に繋がりますが、同時に、考える力を奪います。テストで、過去問がそのまま出れば、いいんです。運がよければ解けます。

ただし、現実に試験では今まで出たことのない言い回しや形式でも問題は出されます。実際私が受けた試験もそうでした。すると、どうなるでしょう?

解けないんですよこれが。

問題集を何度もやると、問題を見ただけで答えがわかるようになるんです。でも、これって考えなくても答えが出てしまうということなんです。

でも試験では、「考えること」が要求される場合もあります。ここで別の会社の問題集(ネットで無料で出してる問題でもいいです)をやると、今まであまりやらない形式の問題も出てきますが、それが解けるようになれば本当に「理解している」んだと思います。


試験当日ですが、ポイントが2つあります。

①1分考えても鉛筆が動かない問題は飛ばしてください。

これが結構難しい。でもやってください。

どこかで見切りをつけないと、「もう少し考えれば解けるかも」とどこかで思ってしまうんです。そして、ズルズルと解けずに時間が過ぎるという最悪の事態になります。


②時間がなくても時計を見てください。

模擬テストで大体の時間の目安が書かれていると思うんですがこれ大事です。

試験で出るのは、当たり前ですが初めて見る問題です。当然思ったように鉛筆は動きません。すると気がついたら一問に時間をかけすぎて残り時間が・・・みたいなことになりかねません。

①でも言いましたが見切りをつけて次にサクサク進まないと、ただでさえない時間がガリガリ削られます。逆に、意外とあとでやってみると解けたりします。私がそうでした。

前にも言いましたが、満点を取る必要はないし、無理なんです。だから、わからない問題は分かるところを確実にやってください。

今回の試験、終わった時に「あ、落ちたな」と思いました。

何しろ簡単なのは第1、5問ぐらいで、あとは、勉強をはしょったところばっかり出たり、言い回しがよくわからかったりと散々だったので。でも、意外に部分点がもらえていたみたいなので。


③「あきらめないで、最後の30秒まで考え続けて」ということです。

あきらめないで、陳腐に聞こえますが、ほんとに大事です。

今回の第四問。あまり出ないと言われていた「シングルプラン」がでたことで私パニックになりました。シングルプランなんてそれこそDVDのあの十数分で聞いたくらいのもんだったからです。

このせいで、微妙な言い回しの違いも作用し、最初の回答は、あとで採点したら0点になるところでした。

でも、ほかの問題を解いて時間をおいて冷静になると、「あれ、これもしかして?」と不思議なことに頭が回るようになり、慌てて直しました。

結果、7割ぐらいは正解していたと思われます。不利差異のとこで間違ったので残りの2割は間違いが確定しましたが、満点を取る必要はないので許容範囲です。

0点が約14点になったんです。多分あのままだったら、間違いなく不合格でした。


④周りを気にしない。

集中してれば気にならないとは思うんですが、試験中盤になると、いるんです「途中退席帰る人たち」が。

これ、ドキっとします。もう解けたの?私全然わからないのに?いろいろ考えます。

でも、試験受けて知ったんですが、そもそもお金払ったのに受けない人たちが結構いるんです。その次にいるのが、一応受けに来たけどやっぱり無理だと「諦めて」帰る人たちです。

これは、地味に集中力を奪うんですよね・・・。落ち着いてください。2級で途中で一般の人は途中退席できません。そんなに時間余らないですから。諦めた人たちにつられて集中を乱すのは、もったいないです。

いろいろ書きましたが、この文がだれかの参考になればいいなと思います。
1おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



◀合格体験記へ戻る