証券外務員の通信講座をいくつか開いてみると、どこも違う言葉で違う強みを説明していて、そのままでは横に並べられません。
比較の手がかりとしてよく使われるランキングや評判は、実際に受講してみるまで自分では確かめられない情報です。確かめられないものを基準にすると、選んだ理由が「なんとなく良さそうだったから」で終わってしまいます。
そこでこのページでは、申し込む前に各社の公式サイトで誰でも確認できることだけを比較の軸にします。受講料、教材の形態、教材の届き方、講義の形態、eラーニングでできること、質問サポートの6項目です。
フォーサイトの6項目はすべてこのページに書き出しました。最後に比較表を置いてありますので、検討中の講座を同じ物差しで並べて、自分の条件に合うものを選んでください。
講座選びで比べられるのは、受講前に確認できることだけ
証券外務員の通信講座を比べるときは、申し込む前に各社の公式サイトで確認できる仕様で並べます。先に挙げた6項目を、1つずつ見ていきます。
この6項目は、どの講座でも公式サイトに書かれていることが多く、書かれていなければ「書かれていない」という事実そのものが判断材料になります。
たとえば質問サポートなら、無料で何回まで使えるのか、超えたらいくらかかるのか、誰が答えるのか。この3つは受講前に確認できます。フォーサイトの場合、無料で質問できる回数には上限があり、超えた分は1回500円(税込)です。回答するのは、専任講師とフォーサイトで証券外務員試験に合格したスタッフです。

同じ物差しを持って各社を見に行けば、価格の差が何の差なのかを自分の言葉で説明できるようになります。
目指すゴールは、先に決まっている
比較を始める前に、目指す到達点を確認しておくと基準がぶれません。証券外務員試験の合格基準は公表されていて、二種は300点満点中210点以上、一種は440点満点中308点以上、いずれも7割です。
上位何%が合格するという相対評価ではなく、この点数を取れば合格する絶対評価です。そのため講座に求めるのは「ほかの受験者に勝つこと」ではなく「7割に届く状態まで自分を運んでもらうこと」になります。
試験はCBT方式で、土日・祝日・年末年始を除き通年で実施されています。実施団体は日本証券業協会、受験の予約・受験手数料の支払い・試験当日の手続きはプロメトリック株式会社が窓口です。受験資格に制限はないので、自分の準備が整った時期に受けられます。
到達点が先に決まっているぶん、比べるべきは「その7割まで運んでくれる設計になっているか」です。試験制度の全体像は証券外務員試験のすべて、合格点から考える学習法は合格点主義のページで解説しています。
受講料と、どの講座を選んでも変わらない費用
フォーサイトの証券外務員講座の受講料は、二種スピード合格講座が9,800円、一種+二種スピード合格講座が14,800円です(いずれも税込・2027年試験対策)。教材をすべてeラーニングで受け取るデジタルプランは、二種が7,980円、一種+二種が9,800円です。
受験する試験(二種だけか、一種まで取るか)と、教材を紙で受け取るかデジタルで受け取るかの組み合わせで、4つのプランに分かれています。通常プランとデジタルプランの差は、一種+二種で5,000円、二種で1,820円。この差は「紙の教材が届くかどうか」と「書き込み用の演習ノートが付くかどうか」の差です。
講座を比べるときは、まず自分がどの試験を受けるのかと、紙の教材が必要かどうかを決めておくと、価格の比較がぶれません。一種と二種の違いは一種と二種の比較ページで整理しています。
受講料のほかに、受験手数料が別途かかる
講座の価格を比べる前に押さえておきたいのが、どの講座を選んでも変わらない費用です。証券外務員試験の受験手数料は13,860円(税込)です。
受験手数料は日本証券業協会の試験を受けるための費用なので、どの講座で学んでも、独学でも同じ金額がかかります。しかも受験のたびに必要です。
二種スピード合格講座(9,800円)で学んで1回で合格した場合、かかるお金は23,660円。受講料よりも受験手数料のほうが4,060円高い、という関係になります。もう1回受験すれば、そこにさらに13,860円が乗ります。
つまり講座間の数千円の差より、受験が1回増えるかどうかのほうが金額として大きくなります。費用の考え方は費用対効果のページ、受講料の一覧とお申し込みは受講料ページをご覧ください。
教材は何が何冊で、どんな形で手元に来るのか
教材は「何が」「何冊」入っているかまで公表されているかを見ます。フォーサイトの一種+二種スピード合格講座は、テキスト3冊・問題集2冊・模擬試験2回・演習ノート2冊。二種スピード合格講座は、テキスト2冊・問題集1冊・模擬試験1回・演習ノート1冊です。
冊数まで示されていれば学習量の見当がつき、届いてから「思っていたより多い、少ない」というずれが起きにくくなります。「テキスト一式」とだけ書かれている場合は、内訳を確認してから比べます。
どちらのコースにも、副教材として受講ガイド・戦略立案編・合格必勝編が付きます。テキストはフルカラーで、図やイラストを使って理解を助ける構成です。問題集はモノクロです。教材の中身とその設計の考え方は、教材のページと教材設計のページで紹介しています。
紙で届くか、すべてeラーニングか
もう一つ確認しておきたいのが、教材が紙で届くのか、すべてeラーニングで提供されるのかという届き方です。同じ内容でも、机に広げて書き込みたい人と、通勤中にスマートフォンだけで進めたい人では、向いている形が逆になります。
フォーサイトの通常プランは紙の教材を発送します。デジタルプランは教材をすべてeラーニング「ManaBun」で提供し、紙は受講ガイドのみ発送します。書き込み用の演習ノートはデジタルプランには付きません。収録内容と質問できる回数は、通常プランとデジタルプランで同じです。

価格差の理由が「教材の届き方」だと分かっていれば、安いほうを選んで後悔することを避けられます。
講義の形態と、申し込む前に試せる範囲
講義の形態は、決まった時間に参加するものか、収録済みでいつでも受けられるものかを確認します。フォーサイトの証券外務員講座は収録済みの講義動画で、音声だけで聴くこともできます。
受講する時間帯を自分で決められるかどうかは、働きながら学ぶ人にとって続けられるかどうかに直結します。講義はeラーニング「ManaBun」から視聴でき、音声受講にも対応しているので、通勤や移動の時間にも進められます。標準学習期間は二種が1〜2ヵ月・50〜80時間、一種が1〜3ヵ月・80〜100時間です。時間の配り方はタイパ学習設計のページで具体的に解説しています。
講義は申し込む前に確かめられる
講義との相性は、文章の説明を読むより実際に観たほうが早く分かります。フォーサイトは証券外務員講座の体験講義を12本公開しています。
講師の話し方や板書の見やすさ、1本の長さといった要素は人によって合う・合わないが分かれるうえ、受講してから気づくと切り替えが難しくなります。体験講義では、委託保証金の計算、オプション取引の計算、債券の利回り計算、金融商品取引法の目的と有価証券など、実際の試験で問われる論点をそのまま扱っています。
検討している講座に試せる講義があるなら、比較表を眺める前に1本観てみるのが確実です。フォーサイトの体験講義はこちらから視聴できます。
eラーニングでできること
eラーニングは「あります」と書かれているだけでは中身が分かりません。何ができるのかを、機能の名前まで確認します。
動画を再生するだけのものと、テキストの閲覧・演習・進捗の管理まで一つで済むものでは、学習中の使い方がまったく変わります。
フォーサイトのeラーニング「ManaBun」でできることは、講義動画から学ぶ・教材テキストから学ぶ・確認テスト・合格カード・用語集、そして学習スケジュール・各種お問い合わせ・質問フォームです。学習スケジュールは、生活パターンと必要な事項を入力すると学習の計画を自動で組み立て、進捗状況を入力すると進み具合を管理できます。
機能名が並んでいれば、自分が使いそうな機能があるかどうかを受講前に判断できます。ManaBunの画面と使い方はeラーニングのページ、学習スケジュール機能は学習スケジュールのページで紹介しています。
質問できる回数と、答える人
質問サポートは、無料で何回使えるのか、超えたらいくらかかるのか、誰が答えるのかの3点を確認します。「質問できます」という表記だけでは、実際にどこまで使えるのかが分からず、学習中に行き詰まったときの見通しが立ちません。
フォーサイトの場合、無料で質問できる回数には上限があります(デジタルプランも同じです)。無料回数を超えた分は1回500円(税込)で利用できます。回答するのは、専任講師とフォーサイトで証券外務員試験に合格したスタッフです。
超えた分の金額まで示されていれば、追加費用も含めた見通しを受講前に立てられます。どこまで公表するかは各社によって違うので、申し込む前に確認できる範囲を見ておきます。質問サポートの詳しい使い方は質問サポートのページをご覧ください。
6項目の比較表
ここまでの6項目を1枚にまとめました。各社が違う言葉で説明している内容を同じ行に並べ直すと、価格の差が何の差なのかが見えてきます。
他社は社名を出さずA社・B社と表記します。A社は教室講座と通信講座を全国展開する予備校、B社はスマートフォンだけで完結するオンライン講座です。両社の値は、各社の公式サイトの公表内容を2026年9月に確認したものです。
| 確認する項目 | フォーサイト | A社 | B社 |
|---|---|---|---|
| 受講料 (税込) | 二種 9,800円/一種+二種 14,800円 デジタルプランは二種 7,980円/一種+二種 9,800円 | 二種証券外務員クラス 30,000円/一種証券外務員クラス 15,000円/二種・一種証券外務員パッククラス 40,000円 モバイル講座(Web完結)は8,800円〜 教材費込み/入会金は別途10,000円(モバイル講座は入会金免除) | 二種外務員合格コース 9,700円/一種外務員合格コース 8,900円/二種・一種外務員セットコース 16,800円 |
| 教材の形態 | 二種=テキスト2冊・問題集1冊・模擬試験1回・演習ノート1冊 一種+二種=テキスト3冊・問題集2冊・模擬試験2回・演習ノート2冊 副教材(受講ガイド・戦略立案編・合格必勝編)/テキストはフルカラー・問題集はモノクロ | 二種=テキスト1冊+問題集1冊の計2冊(問題集は分野別問題+予想模試4回分) パックはテキスト1冊+二種の予想模試4回分+一種の予想模試3回分の計3冊 問題集は市販の書籍を自習用として配付 モバイル講座は教材の発送なし | 冊数の公表なし(紙の教材がないため) 二種コースは動画講義36講座・合計約15時間(基本講座24/五択問題演習6/計算問題演習5/直前対策模試1)/スマート問題集30回 |
| 教材の届き方 | 通常プラン=紙の教材を発送 デジタルプラン=すべてManaBunで提供(紙は受講ガイドのみ・演習ノートなし) | 紙の教材の発送あり(受講期限は教材の初回発送日から3ヵ月) モバイル講座は発送なしのWeb完結 | すべてデジタル テキストはWebのみで、印刷・製本された冊子は含まれない |
| 講義の形態 | 収録済みの講義動画+音声(ManaBunで受講) 体験講義12本を申し込む前に視聴できる | 教室講座/ビデオブース講座/Web通信講座の3メディア(二種クラスは全8回) モバイル講座は1コマ10〜15分・二種は50回で約10時間 公式の動画チャンネルで二種の第1回講義を無料公開 教室での体験入学は開講クラスで実施(2026年9月時点は一種クラス) | 収録済みのビデオ/音声講座(標準・1.5倍速・2倍速) メールアドレスを登録すると初回無料講座と合格セミナーを視聴できる |
| eラーニングでできること | 講義動画から学ぶ/教材テキストから学ぶ/確認テスト/合格カード/用語集/学習スケジュール/各種お問い合わせ/質問フォーム | Webフォロー標準装備(受講期限のあともWeb配信期限まで講義を視聴できる) それ以外の機能名の公表なし | AI問題復習機能/AI学習プラン/AI学習ナビ/AI検索・説明/学習フロー機能/学習レポート/スマート問題集/マイノート/ことば整理帳/勉強仲間機能/マルチデバイス対応 ほか |
| 質問サポート | 無料の回数に上限あり(デジタルプランも同じ) 超過分は1回500円 専任講師とフォーサイトで証券外務員試験に合格したスタッフが回答 | 質問メール(受講期限のあいだ利用できる) 無料の回数・超過費用・回答者の公表なし | Q&Aチケット制(コースに付属) 超過分は1枚1,100円/3枚3,000円 講師陣が7日以内に回答 質問と回答はQ&Aサービス上で公開される |
表の6項目に加えて、証券外務員試験の受験手数料13,860円(税込)は、どの講座を選んでも別途かかります。受講料だけでなく、この金額を足した総額で見てください。
表のなかに「公表なし」と書いた欄があります。公式サイトで公表している範囲は各社の方針によって違うので、これは良い悪いの話ではありません。ほかに気になる講座があれば、同じ6行を同じように埋めてみてください。
どんな人にフォーサイトが向いているか
6項目を並べたうえで、自分の条件に当てはめると選びやすくなります。講座に絶対的な優劣はなく、紙で読みたいのか、移動中に進めたいのか、一種まで取るのかによって、合う形が変わります。
机に広げて書き込みながら進めたい人は、紙の教材が届く通常プラン。スマートフォンだけで完結させたい人は、教材をすべてManaBunで受け取るデジタルプランが向いています。
将来一種まで取るつもりであれば、コースの選び方で金額が変わります。フォーサイトの証券外務員講座は二種スピード合格講座と一種+二種スピード合格講座の2コースで、一種単体の講座はありません。そのため二種を受講してから改めて一種+二種を受講すると、受講料の合計は24,600円。最初から一種+二種(14,800円)を選べば、9,800円分少なく済みます。
この価格で提供できているのは、講座の企画から制作・販売・サポートまでを自社で行っているためです。その仕組みは費用対効果のページで詳しく説明しています。
迷ったら、体験講義を1本観て、自分に合うかどうかを確かめてから決めてください。
まとめ・よくある質問
あわせて読みたい:費用対効果/受講料・お申し込み/合格点主義/独学・通信・通学の選び方
証券外務員の通信講座は、受講前に確認できる6項目で並べれば、同じ物差しで比べられます。受講してからでないと確かめられない情報を基準にすると、選んだ理由が自分の中に残りません。
フォーサイトの受講料は二種9,800円・一種+二種14,800円(税込・2027年試験対策/デジタルプランは7,980円・9,800円)。教材は紙かデジタルかを選べ、講義は収録済みの動画と音声で、体験講義12本を申し込む前に視聴できます。質問は無料の回数に上限があり、超えた分は1回500円(税込)です。
そして受験手数料13,860円(税込)は、どの講座を選んでも別途かかります。比較表に検討中の講座を並べて、自分の条件に合うほうを選んでください。
申し込む前に各社の公式サイトで確認できる6項目——受講料、教材の形態、教材の届き方、講義の形態、eラーニングでできること、質問サポート——で並べて比べるのが確実です。受講してからでないと確かめられない情報を基準にすると、判断を他人の感想に委ねることになります。
2027年試験対策の受講料は、二種スピード合格講座が9,800円、一種+二種スピード合格講座が14,800円(いずれも税込)です。教材をすべてeラーニングで受け取るデジタルプランは、二種が7,980円、一種+二種が9,800円です。最新の金額とお申し込みは受講料ページでご確認ください。
試験を受けるための受験手数料が13,860円(税込)かかります。日本証券業協会の試験を受けるための費用で、どの講座で学んでも同じ金額がかかります。
教材の届き方が違います。通常プランは紙の教材を発送し、デジタルプランは教材をすべてeラーニング「ManaBun」で提供して、紙は受講ガイドのみ発送します。書き込み用の演習ノートはデジタルプランには付きません。収録内容と質問できる回数は同じです。
できます。証券外務員講座の体験講義を12本公開しており、委託保証金の計算やオプション取引の計算など、実際の試験で問われる論点をそのまま扱っています。講師の話し方や進め方が自分に合うかを確かめてからお申し込みいただけます。
無料で質問できる回数には上限があります(デジタルプランも同じです)。これを超えた分は1回500円(税込)でご利用いただけます。回答するのは、専任講師とフォーサイトで証券外務員試験に合格したスタッフです。
受験する試験に合わせて選びます。将来一種まで取るつもりであれば、二種を受講してから改めて一種+二種を受講すると受講料の合計は24,600円になるため、最初から一種+二種(14,800円)を選ぶほうが9,800円分少なく済みます。一種と二種の違いは一種と二種の比較ページで解説しています。

講座を選ぶ時間も、実は学習時間の一部です。証券外務員試験は7割で合格できる試験ですから、どこで学ぶかを決めたら、そこから先は迷わずに進めたほうが結果につながります。比べる項目を決めて、自分の条件に合うものを選び、決めたら始める。この順番で進めてください。教材と講義は、その7割までを最短で運べるように組んであります。