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証券外務員試験のすべて|日程・難易度から合格点まで【完全ガイド】

「証券外務員の試験っていつあるんだろう」。そう思って検索したのに、年度ごとの試験日程表が見つからない。そんな経験をした方もいるはずです。
証券外務員試験は、年に数回の決まった日に一斉に行われる試験ではありません。そのため「試験日」「申込期間」「合格発表」という一般的な資格試験の枠組みで情報を探すと、かえって全体像がつかみにくくなります。
この試験はCBT方式(コンピュータを利用して実施する試験方式)で、土日・祝日・年末年始を除き、通年で実施されており、出願も随時受付です(予約は受験日の5営業日前まで)。つまり「いつ受けるか」は自分で決められます。
この記事では、受験のしくみから出題範囲・配点・合格基準・公表されている合格率・必要な学習時間までを、証券外務員試験の全体像として一度に整理します。さらに詳しく知りたいテーマは、それぞれの専用ページへ案内します。

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証券外務員試験とは——誰が実施し、何のための資格か

証券外務員試験は、日本証券業協会が実施する「外務員資格試験」です。金融機関で金融商品の取引に関わる業務に携わるために必要とされる資格として位置づけられています。

試験制度・出題範囲・合格基準の設定から受験結果の通知まで、制度の運営は日本証券業協会が担っています。一般受験の場合、試験の予約・受験料金の支払い・試験当日の手続きの窓口はプロメトリック株式会社です。

そのため、証券会社や銀行に内定・入社した段階で「入社までに二種を取得しておくように」と案内されるケースがあります。多くの人にとってこの試験は「自分で選んだ資格」ではなく「業務の前提として必要になる資格」として現れます。まずは金融商品を扱う業務の入口に置かれた資格試験と捉えると、このあとの情報が整理しやすくなります。

証券外務員試験の全体像を受験のしくみ・出題範囲と配点・合格基準・合格率・学習時間・合格後の6つのブロックで示した図

二種と一種の関係も先に押さえておきましょう。出題科目の上では、一種は二種と同じ3分野に商品業務の「デリバティブ取引」が1科目加わった形です(二種=14科目/一種=15科目)。ただし二種でデリバティブに触れないわけではありません。二種の出題科目には、職務の範囲外である信用取引およびデリバティブ取引についても、その基礎的知識を「株式業務」「債券業務」など関連する科目に含めて出題するという注記が付いています。

違いは科目の数より問われ方です。二種では基礎的知識、一種では実務的・専門的知識が問われます。どちらから受けるか、あるいは一種を直接狙うかは、勤務先から求められている種別と、学習に使える時間で決まります。

資格そのものの定義や仕事内容、一種と二種の違いをもう少し詳しく知りたい方は証券外務員とはをご覧ください。

受験のしくみ|CBT方式で通年、受験資格の制限はない

証券外務員試験に「年度ごとの試験日程表」はありません。CBT方式で、土日・祝日・年末年始を除き、通年で実施され、出願は随時受付です。

受験者が全国のテストセンターの空き枠を予約して受ける方式のため、一斉試験のような「試験日」や年度単位の「申込締切」が存在しないからです。したがって「次の試験はいつか」ではなく「自分はいつ受けるか」を決める試験になります。入社日や配属時期が決まっている場合は、そこから逆算して受験日を先に押さえる進め方ができます。

ただし、思い立った日にすぐ受けられるわけではありません。受験日ごとに予約の受付期間が定められており、日本証券業協会によれば、予約できるのは受験日から起算して60日前から受験日の5営業日前までです。年度単位の締切がない分だけ、受験日と予約の期限を自分で押さえてスケジュールを引く必要がある試験でもあります。

一般的な一斉試験と証券外務員試験のCBT方式を時間軸で対比し、通年・随時予約・試験終了時に結果がわかる流れを示した図

受験資格に制限はありません。日本証券業協会は「この試験は、証券業務に従事する方に限らず、金融に関心のある全ての方に受験いただけます」としており、一般受験の申込窓口であるプロメトリック株式会社の案内でも、年齢等の受験資格の制限は設けられていません。この試験はもともと、協会員である証券会社・銀行等の役職員を対象とした外務員資格試験を一般に開放したものです。

受験手数料は13,860円(税込)です。試験時間は種別によって異なります。

試験の種別試験時間
二種外務員資格試験(一般)120分(2時間)
一種外務員資格試験(一般)160分(2時間40分)

試験制度そのものに関する問い合わせ先は日本証券業協会です。なお、勤務先が協会員(証券会社・銀行等)や金融商品仲介業者にあたる場合は、所属先を通じて申し込みます。

注意

「誰でも受験できる」ことと「誰でも外務員として働ける」ことは別です。外務員として営業活動を行うには、証券会社または銀行等に就職したうえで氏名等の登録を受けることが法律で義務付けられており、試験に合格しても登録が完了しなければ営業活動を行うことはできません。

予約の手順・会場の選び方・当日の持ち物といった手続きの詳細は証券外務員試験の日程・申込方法・試験会場で解説しています。

何を問われるのか|二種・一種の出題範囲と出題形式

二種の出題範囲は3分野14科目です。「法令・諸規則」「商品業務」「関連科目」の3分野に分かれています。金融商品の取引業務に必要な知識が、ルール(法令・諸規則)、扱う商品(商品業務)、その背景となる基礎知識(関連科目)という性格の違いで整理されているためです。

関連科目には、証券市場の基礎知識・株式会社法概論・経済・金融・財政の常識・財務諸表と企業分析・証券税制・セールス業務が含まれます。一種はこの3分野14科目に商品業務の「デリバティブ取引」が加わって15科目になり、出題科目の上での差はこの1科目だけです。科目名を並べると多く見えますが、分野ごとに求められる学習の質は異なります。

そしてもう一つ、出題形式によって1問の重みが違います。出題形式は〇✕方式と五肢選択方式の2種類で、1問の配点が5倍違うからです。二種は全70問のうち〇✕方式が50問×各2点=100点、五肢選択方式が20問×各10点=200点で、合計300点満点。一種は全100問のうち〇✕方式が70問×各2点=140点、五肢選択方式が30問×各10点=300点で、合計440点満点です。

証券外務員試験の問題数の比率と配点の比率が〇✕方式と五肢選択方式で逆転していることを二種・一種それぞれで示した図

二種では問題数の7割以上が〇✕方式ですが、得点では五肢選択方式が全体の3分の2を占めます。問題数の感覚で学習量を配分すると、得点の重心を外すことになります。どこから固めるかは、好みや気合いではなく配点から決められます。

14科目それぞれの内容と、科目ごとの配点の細部は証券外務員試験の試験科目と配点で分解しています。

何点で合格するのか|合格基準は70%以上

合格基準は二種・一種とも「70%以上の得点」です。二種は300点満点のうち210点以上、一種は440点満点のうち308点以上で合格になります。受験者どうしを比べて上位何%を合格とする相対評価ではなく、決められた基準点を超えたかどうかだけで判定される方式です。

二種は300点満点中210点、一種は440点満点中308点という証券外務員試験の合格ラインを縦棒で示した図

裏返すと、二種は90点分、一種は132点分を取りこぼしても、残りで基準を満たせば合格できる計算になります。満点を取る必要はありません。目指すのは満点ではなく、基準点に届く状態を作ることです。

合否は試験終了時に分かります。CBT方式のため採点がその場で完了し、試験終了時の画面に正解率が表示されます。正解率70%以上が合格の基準です。受験結果は、一般受験の場合は試験終了後に登録したEメールアドレス宛へ「受験結果通知」が送付され、勤務先(協会員)経由で申し込んだ場合は所属先へ通知されます。

なお受験回数そのものに制限はありませんが、不合格だった場合、当該受験日の翌日から起算して30日を経過する日までは、日本証券業協会主催のすべての試験を受けることはできません。その場で結果が確定する試験だからこそ、基準点に届く状態を作ってから受験日を設定することが大切です。

合格点の内訳をもう一段細かく確認したい方は証券外務員試験の合格点をご覧ください。

難易度はどれくらいか|公表されている合格率の見方

日本証券業協会が公表している統計では、2022〜2025年度の平均の合格率は二種が67%、一種が72%です(4年分の受験者数と合格者数をそれぞれ合算して算出。出典=日本証券業協会。フォーサイトの合格実績ではありません)。

※日本証券業協会が公表しているのは直近2年度分です。2024年度・2025年度は同協会の公表値(2026年9月確認)、2022年度・2023年度は同協会が当時公表していた値です。

この数字の背景には2つの事情があります。1つは、合格の可否が受験者どうしの比較ではなく基準点だけで決まる絶対評価であること。もう1つは、申込と結果通知が「一般受験」と「協会員(勤務先)経由」の2つのルートに分かれており、勤務先の要件として受験する人が一定数含まれる、つまり準備をして受ける層が中心と考えられることです。

上位者だけが合格する相対評価と、基準点を超えた人が全員合格する証券外務員試験の絶対評価を対比した図

この数字は「7割の人が受かる易しい試験」ではなく、「基準を満たした人はそのまま合格できる試験」と読むのが正確です。裏を返せば、基準に届かないまま受験日を迎えれば、周囲の出来がどうであれ合格にはなりません。難易度は他人との競争率ではなく、基準点までの距離で測れる試験だといえます。

年度ごとの合格率や、合格率が高く見える理由の分解は証券外務員試験の合格率で扱っています。

どれくらい勉強すればよいか|標準学習期間と学習時間

フォーサイトが示す標準学習期間と学習時間は、二種が1〜2ヵ月・50〜80時間、一種が1〜3ヵ月・80〜100時間です。合格に必要な範囲へ絞り込んだ学習を前提にした目安で、全範囲を網羅的に学ぶ場合の時間ではありません。

二種は1〜2ヵ月・50〜80時間、一種は1〜3ヵ月・80〜100時間という証券外務員試験の標準学習期間と学習時間を幅で示した図

二種の50〜80時間は、1日1時間の学習なら50〜80日=1ヵ月半〜3ヵ月弱、平日1時間+休日3時間なら1ヵ月半前後という分量です(時間の取り方は人によって違うので、幅で捉えてください)。通年で受験できる試験なので、必要な学習量から逆算して受験日を決められます。

まとまった時間が取りにくい場合は、学習を細かく分割できる環境があるかどうかが進み具合を左右します。講義視聴・テキスト・確認テストが同じ環境に揃っていれば、移動時間や待ち時間を学習に充てられるからです。フォーサイトのeラーニング「ManaBun」では、講義動画から学ぶ・教材テキストから学ぶ・確認テスト・合格カード・用語集が使え、学習スケジュールの作成や進捗の管理、質問フォームもこの中にまとまっています。

「1日にどれだけ机に向かえるか」ではなく「1週間で何時間を積み上げられるか」で計画すると、現実的なスケジュールになります。

証券外務員講座 伊藤亮太 講師
講師コメント

通年で受験できる試験は、いつでも受けられる代わりに、いつまでも受けないままになりがちです。ですから私は、学習を始める前に受験日を先に決めてしまうことをおすすめしています。日付が決まれば、そこから逆算して1週間ごとに積み上げる時間が見えてきます。まずは仮の日付でかまいませんので、ゴールを置いてから教材を開いてみてください。

証券外務員講座 伊藤亮太 講師

逆算スケジュールの作り方は証券外務員の勉強時間と学習スケジュールで、独学と通信講座の選び方は独学と通信講座の比較で解説しています。教材とカリキュラムの全体像はスピード合格カリキュラムをご覧ください。

合格したあと|外務員登録とキャリア

証券外務員は「試験に合格して終わり」ではなく、業務に従事するための登録と、その後の資格の維持が制度として続きます。外務員として業務を行うための登録の手続きや、資格を有効な状態に保つための研修受講の枠組みが定められているためです。

具体的な登録の手順、資格が失効するケース、更新研修の対象者や受講義務については、専用ページで解説しています。受験前の段階では「合格後にも手続きがある」ことだけ把握しておけば十分です。

登録・失効・更新研修の詳細は証券外務員資格の有効期限と失効合格後の登録と更新研修へ。年収やキャリアパスは証券外務員の年収とキャリアパス、仕事の実態は証券外務員ナビで扱っています。

まとめ・よくある質問

証券外務員試験は、日本証券業協会が実施するCBT方式の試験です。土日・祝日・年末年始を除き、通年で実施され、全国のテストセンターで随時受験できます。受験資格の制限はなく、受験手数料は13,860円(税込)です。

出題は二種が全70問・300点満点、一種が全100問・440点満点で、いずれも70%以上(二種210点以上/一種308点以上)が合格基準。合否は試験終了時に画面で分かります。学習量の目安は二種が1〜2ヵ月・50〜80時間、一種が1〜3ヵ月・80〜100時間です。

日程を自分で決められる試験だからこそ、必要な学習量から逆算して受験日を設定するのが、無理のない進め方になります。それぞれのテーマは、この記事から各ページへ進んで確認してください。

あわせて読みたい:証券外務員とは試験科目と配点合格率勉強時間と学習スケジュール「意味ない」と言われる理由FP・AFPとのダブルライセンス合格点主義スピード合格カリキュラム受講料・お申し込み

証券外務員試験はCBT方式で通年実施(土日・祝日・年末年始を除く)。年度ごとの試験日程表はなく、全国のテストセンターを随時予約して受験する
受験資格の制限はなく、受験手数料は13,860円(税込)。ただし合格しても登録が完了しなければ外務員として営業活動はできない
合格基準は二種・一種とも70%以上(二種300点満点中210点/一種440点満点中308点)の絶対評価で、合否は試験終了時に画面で分かる
学習量の目安は二種1〜2ヵ月・50〜80時間/一種1〜3ヵ月・80〜100時間。日程を自分で決められるからこそ、学習量から逆算して受験日を決める

この記事のまとめ

この記事のまとめ
証券外務員試験の試験日はいつですか?

決まった試験日はありません。CBT方式で、土日・祝日・年末年始を除き、通年で実施され、出願は随時受付です。全国のテストセンターの空き枠を予約して受験します。ただし予約できるのは、受験日から起算して60日前から受験日の5営業日前までです。

受験資格はありますか?

ありません。日本証券業協会は「この試験は、証券業務に従事する方に限らず、金融に関心のある全ての方に受験いただけます」としており、一般受験の申込窓口であるプロメトリック株式会社の案内でも、年齢等の受験資格の制限は設けられていません。ただし試験に合格しても、証券会社または銀行等に就職して氏名等の登録を受けなければ、外務員として営業活動を行うことはできません。

受験手数料はいくらですか?

13,860円(税込)です。一般受験の場合、試験の予約と受験料金の支払いはプロメトリック株式会社が窓口になります。

何点取れば合格ですか?

二種・一種とも70%以上の得点です。二種は300点満点のうち210点以上、一種は440点満点のうち308点以上が合格ラインです。受験者どうしを比べる相対評価ではなく、基準点を超えたかどうかで判定される絶対評価です。

合格発表はいつですか?

試験終了時です。試験終了時の画面に正解率が表示され、正解率70%以上が合格の基準です。受験結果は、一般受験なら試験終了後に登録したEメールアドレス宛へ「受験結果通知」が送付され、勤務先(協会員)経由の受験なら所属先へ通知されます。

不合格だった場合、すぐに受け直せますか?

受験回数そのものに制限はありませんが、不合格の場合は次の受験まで30日の待機期間があります。

二種と一種、どちらを受けるべきですか?

出題科目の上では、一種は二種と同じ3分野14科目に商品業務の「デリバティブ取引」が加わって15科目になり、差はこの1科目だけです。二種の出題科目にも、信用取引およびデリバティブ取引の基礎的知識を「株式業務」「債券業務」など関連する科目に含めて出題する注記が付いており、違いは問われ方(二種=基礎的知識/一種=実務的・専門的知識)です。勤務先から求められている種別と、学習に使える時間から判断してください。

勉強時間はどれくらい必要ですか?

フォーサイトが示す標準学習期間は、二種が1〜2ヵ月・50〜80時間、一種が1〜3ヵ月・80〜100時間です。通年で受験できる試験なので、この学習量から逆算して受験日を決められます。

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