証券外務員の試験について調べ終わると、次に気になるのは「合格したあと、実際にどう働くことになるのか」です。ところがこの領域は、情報の質にばらつきがあります。年収の相場、企業ごとの給与、独立後の報酬といった数字は多く出てきますが、出典が示されていないものが少なくありません。何を判断材料にすればよいのかが見えないまま、時間だけが過ぎてしまいがちです。
出発点になるのは、制度としてはっきりしている部分です。証券外務員は「資格」「登録」「業務」の3層でできており、試験に合格して得られるのは、そのうちの1層目にあたります。
このページでは、仕事とキャリアの全体像を示します。一種と二種で行える職務の違い、受験資格の有無、働き続けるための更新研修といった制度の部分は日本証券業協会が公表しているので、出典を添えて整理します。収入や労働時間のように出典を確かめようのない数字については、数字そのものではなく読み方を示します。個別のテーマは、詳しく扱っているページへ案内します。
証券外務員とは何をする人か|資格・登録・業務の3層
3つの層に分けて考える
証券外務員を理解するときは、「資格」「登録」「業務」を分けて捉えると全体像が掴めます。
外務員資格試験に合格すると、資格が得られます。しかし、外務員として活動するには、所属する会社(協会員)を通じた外務員登録が必要です。日本証券業協会は「外務員資格を持っているだけでは、外務員として活動することはできません。」と明示しています。
つまり、学生の方や、まだ金融機関に所属していない段階の方は、合格しても登録は行われません。これは手続きの漏れではなく、制度上そうなっているということです。
「資格を取れば働ける」ではなく「資格を取り、所属先を通じて登録して、初めて外務員として活動できる」というのが、この資格の構造です。

一種と二種で行える職務の範囲
登録を受けた外務員が行える職務の範囲は、資格の種別によって違います。
日本証券業協会の用語集は、二種外務員について「現物株式などの外務員の職務を行うことができますが、信用取引、デリバティブ取引などリスクの高い商品についての外務員の職務を行うことができません」と説明しています。一種外務員については「二種外務員資格で行うことのできる外務員の職務に加え、信用取引、デリバティブ取引を含めたすべての有価証券に係る外務員の職務を行うことができます」としています。
境目になるのは、信用取引とデリバティブ取引です。二種で現物株式などを扱い、一種でそこに信用取引・デリバティブ取引が加わって、有価証券に係る職務の全体をカバーする形になります。試験の出題科目の側の差は、このあとの「一種と二種」の節で扱います。
ここまでが協会が公表している範囲です。条文レベルの細かい線引きや、実際に社内で任される業務の切り分けは、法令・協会規則と所属先の規程で決まります。
扱う商品の範囲は試験科目に表れている
外務員が実際にどこまでを扱うのかは、試験の出題科目からも読み取れます。
日本証券業協会が示す出題科目のうち「商品業務」の分野には、株式業務、債券業務、投資信託及び投資法人に関する業務、付随業務が置かれています。一種ではここにデリバティブ取引が加わります。販売・勧誘の対象になる商品は、この並びと重なります。
関連科目には証券税制やセールス業務も含まれます。商品を説明して終わりではなく、税金の扱いや勧誘のルールまで込みで顧客に向き合う仕事だということが、科目の構成から見て取れます。
科目ごとの内訳と配点は試験科目と配点の内訳、資格そのものの位置づけや試験制度は証券外務員とはどんな資格かで扱っています。
働き方の実態をどう捉えるか
「きつい」という評判の中身を分ける
証券外務員の仕事について検索すると、「きつい」という評判に行き当たります。ただ、その一語が指しているものは一つではありません。
労働時間の話なのか、成果を求められる度合いの話なのか、覚えることの多さの話なのか、対人業務の負荷の話なのか。指しているものが違えば、自分に当てはまるかどうかの判断も変わります。
また、同じ「証券外務員」でも、所属する会社の規模や担当する業務によって働き方は変わります。一つの評判を業界全体の実態として受け取ると、判断を誤ります。

働き方は数値ではなく仕事の中身で見る
労働時間・離職率・ノルマの水準といった数値は、出典を確かめられるものが見つからないため、当サイトのキャリア関連ページでは扱っていません。かわりに、仕事の中身のほうから捉えます。
日本証券業協会は外務員を「協会員(本協会に加入している証券会社や銀行等)に所属している役職員のうち、顧客に対して金融商品の販売・勧誘等を行う者」と定義しています。扱える商品の範囲は資格の種別で決まり、二種は現物株式など、一種はそこに信用取引・デリバティブ取引が加わります。何をどこまで扱う立場にいるかで、求められる知識の量も、顧客への説明の重さも変わります。
働き方の負荷を見積もるなら、平均値の数字よりも「扱う商品の範囲」と「担当する顧客層」の2つを自分の想定に当てはめるほうが役に立ちます。求人票や説明会で確かめられるのも、この2つです。
仕事の内容とやりがいの構造は証券外務員の仕事は「きつい」は本当?、営業ノルマの話はQ&A:営業ノルマの実態で扱っています。
この仕事で求められる力
6つの力に分けて考える
仕事の中身から働き方を捉えると、次に見えてくるのは「何ができると仕事になるのか」です。証券外務員の業務で求められる力は、大きく6つに分けて考えられます。
1つ目は経済知識です。扱うのは金融商品なので、金利・為替・企業業績といった話題が日常の材料になります。2つ目は分析力で、集めた情報を顧客の状況に結びつけて説明する場面で使います。3つ目は柔軟性です。相場は動くので、前提が変わったときに説明を組み替える必要があります。
4つ目は、思わしくない状況でも顧客と向き合い続ける前向きさです。5つ目は営業力で、これは押し込む力ではなく、相手の目的を聞き出して合う商品を選ぶ力にあたります。6つ目は語学力で、外国の商品や海外の顧客を扱う部署では求められる場面があります。ただし語学力は全員に必須というわけではなく、どの部署に配属されるかで変わります。
6つのうち、学習で先に埋められるのは経済知識と分析力です。証券外務員試験の出題範囲そのものが証券市場の基礎知識・経済・金融・財政の常識・財務諸表と企業分析を含んでいるため、試験勉強がそのまま1つ目と2つ目の土台になります。
向いている人はどんな人か
この6つを裏返すと、向き不向きの見当がつきます。
経済や金融の話題を追うのが苦にならない人、人の話を聞いてから提案を組み立てるのが得意な人、前提が変わったときに考え直せる人、断られてもやり取りを続けられる人は、この仕事の進め方と噛み合います。営業の成果が見える形で問われる場面が続くので、そこで気持ちを切り替えられるかどうかも、続けやすさを左右します。
もう2つ、6つの力を裏返すだけでは見えにくい要素があります。1つは数字との距離感です。相場も企業の状況も数字の形で入ってくるため、データを前にして手が止まらない人のほうが、提案の根拠を組み立てやすくなります。もう1つは決めきる姿勢です。材料が揃うのを待ち続けるより、手元の情報で結論を出して顧客に伝えられるほうが、売買の判断が絡むこの仕事では動きやすくなります。
逆に、決まった手順を正確に繰り返す働き方を望む場合は、相場と顧客の都合で日々の内容が変わるこの仕事とは合いにくい面があります。これは能力の高低ではなく、仕事の性質と自分の好みが合うかという話です。
「きつい」と言われる部分をどう受け取るかも、この向き不向きで変わります。実際の仕事の内容とやりがいの構造は証券外務員の仕事は「きつい」は本当?、資格を活かせる仕事・就職先は資格を活かせる仕事と転職先で扱っています。
収入の情報をどう読むか
数字には出典を求める
収入に関する情報は、出典が示されているものだけが判断材料になります。
「証券外務員の年収は◯万円」という記述を見かけても、その数字がどの調査に基づくのか、対象は誰か、いつ時点のものかが示されていなければ、確かめようがありません。
当サイトのキャリア関連ページでも、出典を確認できない収入の数値は掲載していません。
逆に言えば、確かめるべき点は3つに絞れます。出典、対象、時点です。これらが示されていない数字は、参考程度にとどまります。

収入は資格だけで決まらない
もう一つ押さえておきたいのは、収入が資格だけで決まるものではないという点です。
職種、経験年数、所属先、担当する業務など複数の要素が関わり、資格はそのうちの一つです。
「この資格を取れば年収が上がる」という因果の言い方は、他の要素を捨てた説明になっています。
収入を考えるときは、資格単体ではなく、その資格をどの仕事でどう使うかとセットで見ると実際に近づきます。
関連するテーマは仕事の実態と年収/資格取得後のキャリアパスで扱っています。
一種と二種|仕事の観点での考え方
試験の側の差は1科目と分量
一種と二種は、試験の側でも違います。
出題科目表で見ると、一種と二種の差は商品業務の「デリバティブ取引」1科目だけで、この科目は一種にのみ置かれています。出題数と満点は異なり、二種は全70問・300点満点・試験時間2時間、一種は全100問・440点満点・試験時間2時間40分です。
二種の側にも、職務の範囲外である信用取引およびデリバティブ取引について、その基礎的知識を「株式業務」「債券業務」など関連する科目に含めて出題するという注記が付いています。問われ方は、二種が基礎的知識、一種が実務的・専門的知識です。
つまり一種は別系統の試験ではなく、二種の科目構成に「デリバティブ取引」1科目が加わり、同じ範囲をより実務的な深さで問う試験です。

どちらが必要かは所属先による
職務の範囲は、前述のとおり二種が現物株式など、一種が信用取引・デリバティブ取引を含むすべての有価証券に係る職務です。信用取引やデリバティブを扱う部署なら、一種が前提になります。
ただし、実務上どちらが求められるかは所属先や担当業務によって変わります。
なお、二種に合格してから一種へ進むという順序は、制度上の決まりではありません。日本証券業協会の「外務員等資格試験に関する規則」第4条が一種・二種の受験資格として定めているのは、不都合行為者として取り扱われていないことと、不正受験などにより試験を受けられないこととされていないこと。この2点だけで、種別の取得順序に関する要件は置かれていません。二種を経由せずに一種から受けることもできます。
就職や転職を検討している場合は、募集要項でどちらが指定されているかを確認するのが確実です。
選び方を詳しく比べたい方は一種と二種はどちらを取るべきか、試験の中身は試験科目と配点の内訳で扱っています。
未経験から目指す場合
業界外にいる段階でも受験できる
金融機関に所属していない段階でも、試験を受ける経路は用意されています。
受験資格は設けられていません。日本証券業協会は「金融に関心のある全ての方に受験いただけます」としており、一般受験の申込窓口であるプロメトリック株式会社の案内でも、年齢や学歴による制限は示されていません。
試験には、勤務先(協会員)を通じて受ける形とは別に「一般受験」という区分があり、受験結果は本人が登録したメールアドレスへ通知されます。試験はCBT方式で、土日・祝日・年末年始を除き通年で実施され、受験手数料は13,860円(税込)、会場は全国のテストセンターです。
「所属先が決まってからでないと受験できない」という前提で待つ必要はありません。ただし合格しても登録は所属先を通じて行われるため、資格を持った状態で就職活動に臨む形になります。
採用でどう評価されるかは別の話
一方、採用でどう評価されるかは、制度では決まりません。
選考の基準は企業ごとの判断で、公開された基準はありません。求人数や採用実績の統計も、出典を確かめられるものが見当たらないため扱っていません。
確実なのは、募集要項で資格の扱い(必須/歓迎/入社後取得)を確認することです。「受けられるか」と「評価されるか」を別の問いとして分けておくと、必要な情報が集まりやすくなります。
未経験からの進み方は未経験から証券外務員を目指す、学習の始め方は初学者向けの学習戦略で扱っています。
その後の進路の広がり
進路は一本道ではない
証券外務員として働き始めたあとの進路は、一本道ではありません。
同じ資格を持っていても、扱う商品・顧客層・組織の中での役割によって、その後に積み上がる経験が変わるためです。信用取引やデリバティブまで扱う立場なら商品知識の幅が、資産全体を相談される立場なら税制や周辺制度の知識が、それぞれ積み上がっていきます。
実際にありうる方向としては、証券会社の中でのキャリアの展開、独立系金融アドバイザー(IFA)という働き方、富裕層向けの業務、M&Aアドバイザリー、銀行員としての活かし方、金融知識を不動産投資に応用する形などがあります。
どれも一列に並んだ階段ではなく、扱う商品の範囲と顧客層の組み合わせで分かれていきます。

このうち独立系金融アドバイザー(IFA)は、会社に所属して働く形から離れ、ファイナンシャルアドバイザーとして独立開業する進路にあたります。ただし外務員として活動するには所属先を通じた登録が必要という構造は変わらないため、独立の形そのものが制度上どう位置づけられるかは、IFAのページで扱っています。
将来性は制度の側から見る
将来性の話は、市場の見通しと制度の作りに分けて考えると整理できます。制度の側で確かめられることは3つあります。
1つは、外務員が「顧客に対して金融商品の販売・勧誘等を行う者」として制度上置かれた立場だということです(日本証券業協会)。金融商品を扱う業務がある限り、その担い手として登録された人が必要になります。
2つ目は、試験が業界の外にも開かれていることです。一般受験の申込窓口であるプロメトリック株式会社は、この試験を「日本証券業協会の協会員である証券会社および銀行等の役職員を対象とした外務員資格試験を一般に開放したもの」と説明しています。もともと業界内の資格だったものが、外からも受けられる形になっています。
3つ目は、登録を受けた人に5年ごとの更新研修があることです。資格を取って終わりではなく、持ち続けることを前提に制度が組まれています。
一方、個人投資家の動向や証券会社の海外展開といった市場側の見通しは、出典を確かめられる数字が見当たらないため、ここでは扱っていません。
進路の情報は制度と数字を分けて読む
進路の話には、収入と制度の両方が絡みます。
収入については、前述の3点で読み分けます。制度については、IFAの登録や契約の形態、関連資格の認定制度のように、それぞれの一次情報を当たらないと確定しない事項が多く含まれます。
「独立すれば収入が増える」「この資格を取れば専門職になれる」という説明は、この両方を確かめずに繋いだものです。進路を検討する段階ほど、制度の裏取りと数字の出典は分けて見る価値があります。
各テーマはキャリアの展開/IFAという働き方/富裕層向けの業務/M&Aアドバイザリー/銀行員としての活かし方/不動産投資への応用/女性のキャリアプランでそれぞれ扱っています。試験の観点から資格の活かし方を見たい方は資格を活かせる仕事と転職先で扱っています。
資格を組み合わせるという考え方
組み合わせを考える順序
証券外務員の次に別の資格を学ぶ場合は、資格名から選ばずに、基準から入ります。
「有名だから」「ダブルライセンスという言葉があるから」で選ぶと、取得後に使い道が見つからないことがあるためです。
判断に使えるのは、①その資格が業務で必要とされるか ②学習範囲が今の知識と重なるか ③今の資格を使える状態に保てているか、という問いです。
基準を先に決めておけば、候補が増えても迷いません。
他資格を比べるときの4つの枠
証券外務員の次に検討される資格としては、FPと、証券会社の内部管理を担う内部管理責任者が挙がります。どちらを見る場合も、確認すべき項目は4つに整理できます。
受験資格、試験の範囲と形式、認定・登録の要否と更新、取得までの期間と費用です。制度は資格ごとに違い改定もあるため、それぞれの要件はその資格の一次情報で確かめて埋めていきます。
このうち内部管理責任者の受験資格は、協会の規則で決まっています。日本証券業協会の「外務員等資格試験に関する規則」第4条は、会員内部管理責任者資格試験を受けられる者を、「協会員の役員、又は本協会若しくは協会員が試験を受けさせる必要があると認める者」のうち「一種外務員の資格を有する者」と定めています。同規則は、協会員が要件を満たしていない者に試験を受けさせてはならないとも定めています。銀行等の特別会員には、特別会員一種外務員の資格を前提とする特別会員内部管理責任者資格試験が別に置かれています。
つまりこの資格は、一種外務員の資格を持ったうえで、所属先である協会員を通じて受ける試験です。証券外務員のように個人で申し込んで先に取っておくことはできません。証券会社に所属し、内部管理を担う立場になる段階で視野に入る資格だと捉えておくと、順番を取り違えずに済みます。
この4枠を両方の資格について埋めれば、名前の知名度ではなく中身で比較できます。
FPとの組み合わせや次に狙う資格の選び方は証券外務員の次に狙う資格で扱っています。
働き続けるために|登録と更新研修
登録を受けている人には研修の義務がある
外務員として働き続けるうえで押さえておくべき制度が、外務員資格更新研修です。
日本証券業協会は「外務員登録を受けている方は、原則として、外務員の登録を受けた日から5年毎に受講しなければなりません。また、新たに外務員の登録を受けた方及び再び外務員の登録を受けた方は、原則として、180日以内に受講しなければなりません。」としています。根拠は外務員規則18条です。
受講・修了しなかった場合について、協会は「研修を受講・修了しない場合、外務員資格が停止されます。さらに、資格停止期間中に研修を受講・修了しない場合、外務員資格はすべて取り消されます。」としています。
停止と取消しは別の段階です。未受講でただちに資格が消えるわけではありません。
対象は「登録を受けている人」だけ
ここでとくに誤解されやすいのが、研修の対象者です。
協会は「現在、協会員に所属していない方は、受講対象者ではありません(外務員資格が取り消されることはありません)。」としています。つまり、試験に合格しただけの人は対象外です。
学生のうちに合格した方、資格は持っているが金融機関に所属していない方は、5年ごとの研修を受ける必要がありません。「資格を持っているだけで5年ごとに研修が必要」というのは誤りです。
資格そのものに期間満了による失効はありません。協会は「外務員資格は、法令違反等による資格の取消し等がない限り、取り消されることはありません。」「退職した場合や他の協会員へ転職した場合でも資格は有効です。」としています。ただし協会は同じ箇所で「特別会員一種、特別会員二種及び特別会員四種の資格は、証券会社の外務員資格としては有効ではありません。」とも示しており、転職先の業態によっては同じ資格がそのまま通用するとは限りません。研修の義務は、登録を受けている間に生じるものです。

手続きや対象の詳しい話は外務員資格更新研修とは、資格に有効期限があるのかという結論は資格の登録と有効期限で扱っています。
まとめ・よくある質問
証券外務員は「資格」「登録」「業務」が別々のものとして組まれています。外務員資格試験に合格すると資格が得られますが、日本証券業協会が「外務員資格を持っているだけでは、外務員として活動することはできません。」としているとおり、外務員として活動するには所属する会社(協会員)を通じた登録が必要です。
働き方や収入について流通している情報には出典の確認が取れないものが多いため、出典・対象・時点が示されている数字だけが判断材料になります。一種と二種では行える職務の範囲が違い、二種は現物株式など、一種は信用取引・デリバティブ取引を含むすべての有価証券に係る職務です(日本証券業協会の用語集)。
そして働き続けるうえで押さえるべきなのが外務員資格更新研修です。登録を受けている人は登録日から5年毎(新たに登録・再登録した場合は180日以内)に受講する必要があり、未受講なら資格が停止され、停止期間中も未受講なら取り消されます。ただし協会員に所属していない人は受講対象者ではありません。
あわせて読みたい:証券外務員試験のすべて/スピード合格カリキュラム/受講料・お申し込み
ありません。正しい名称は「証券外務員」で、資格試験の名称は「外務員資格試験」です。
いいえ。日本証券業協会は「外務員資格を持っているだけでは、外務員として活動することはできません。」としています。外務員として活動するには、所属する会社(協会員)を通じた外務員登録が必要です。
当サイトのキャリア関連ページでは、出典を確認できない収入の数値を掲載していません。収入は職種・経験・所属先など複数の要素で決まるため、資格単体では決まりません。数字を見かけたときは、誰を対象にした、いつの、どの調査の数字かが書かれているかで判断できます。
「きつい」という評判が指しているものは一つではありません(労働時間、成果への期待、覚えることの多さ、対人業務の負荷など)。また所属する会社や担当業務によって働き方は変わります。労働時間や離職率の数値は、出典を確認できるものが見当たらないため扱っていません。
受験資格は設けられていません。日本証券業協会は「金融に関心のある全ての方に受験いただけます」としており、年齢や学歴の要件はありません。勤務先(協会員)を通じて受ける形とは別に「一般受験」の区分があるため、金融機関に所属していない段階でも受験できます。一方、採用でどう評価されるかは企業ごとの判断であり、公開された基準はありません。募集要項で資格の扱い(必須/歓迎/入社後取得)を確認するのが確実です。
試験の側と職務の側の両方に差があります。試験では、出題科目表上の差は商品業務の「デリバティブ取引」1科目だけで、出題数・満点・試験時間が異なります(二種=全70問・300点満点・2時間/一種=全100問・440点満点・2時間40分)。問われ方は二種が基礎的知識、一種が実務的・専門的知識です。職務の範囲は、二種が現物株式など、一種が信用取引・デリバティブ取引を含むすべての有価証券に係る職務です(日本証券業協会の用語集)。実務上どちらが求められるかは、所属先・応募先の要件で決まります。
対象は外務員登録を受けている人です。協会は「現在、協会員に所属していない方は、受講対象者ではありません(外務員資格が取り消されることはありません)。」としており、試験に合格しただけの人は対象外です。登録を受けている場合は、登録日から5年毎(新たに登録・再登録した場合は180日以内)に受講する必要があり、未受講なら資格が停止され、停止期間中も未受講なら取り消されます。
経済知識、分析力、柔軟性、思わしくない状況でも顧客と向き合い続ける前向きさ、相手の目的を聞き出して合う商品を選ぶ営業力、そして部署によって求められる語学力の6つに整理できます。このうち経済知識と分析力は、証券外務員試験の出題範囲(証券市場の基礎知識・経済・金融・財政の常識・財務諸表と企業分析など)がそのまま土台になります。
できません。日本証券業協会の「外務員等資格試験に関する規則」第4条は、会員内部管理責任者資格試験を受けられる者を、「協会員の役員、又は本協会若しくは協会員が試験を受けさせる必要があると認める者」のうち「一種外務員の資格を有する者」と定めています。一種外務員の資格を持ったうえで所属先である協会員を通じて受ける試験なので、証券外務員のように個人で申し込んで先に取得しておくことはできません。
制度の側から確かめられるのは次の点です。外務員は「顧客に対して金融商品の販売・勧誘等を行う者」として制度上置かれた立場であること(日本証券業協会)、試験が業界の外にも開放されていること、登録を受けた人には5年ごとの更新研修があり資格を持ち続ける前提で制度が組まれていることです。市場側の見通し(個人投資家の動向や証券会社の海外展開など)は、出典を確かめられる数字が見当たらないため扱っていません。
資格そのものに期間満了による失効はありません。「外務員資格は、法令違反等による資格の取消し等がない限り、取り消されることはありません。」とされています。また「退職した場合や他の協会員へ転職した場合でも資格は有効です。」とされています。ただし「特別会員一種、特別会員二種及び特別会員四種の資格は、証券会社の外務員資格としては有効ではありません。」ともされており、転職先の業態によっては同じ資格がそのまま通用するとは限りません。
証券外務員ナビ証券外務員の仕事は本当に「きつい」のか|働き方の実態とやりがい
証券外務員ナビ証券外務員一種と二種、どっちを取るべき?試験範囲の違いと選び方
証券外務員ナビIFA(独立系金融アドバイザー)とは?証券外務員から検討するときに確認すること
証券外務員ナビ未経験から証券外務員へ転職は可能?制度で決まっていることと、自分で決められること
証券外務員ナビ証券外務員からのキャリアパス|制度で決まる3つの分かれ道と、所属先ごとに決まること
証券外務員ナビ証券外務員と女性のキャリア|働き方が変わっても資格を使い続けるために確認すること
証券外務員ナビ証券外務員に合格したあとの手続き|外務員登録の流れと更新研修の受け方
証券外務員ナビプライベートバンカーとは?証券外務員の資格・登録に顧客層の区分はない
証券外務員ナビM&Aアドバイザーと証券外務員|資格の要否は職名ではなく「行う行為」で決まる
証券外務員ナビ銀行員に証券外務員は必要?要否を決めているものと、決まるまでに進められること
証券外務員ナビQ&A:証券外務員に「ノルマ」はある?営業成績と資格の関係を制度から確かめる
証券外務員ナビ証券外務員の知識は不動産投資に活かせる?資格が届く範囲と、出題範囲にある不動産

キャリアの話は情報量が多く、調べはじめると迷いやすいところです。ただ、この資格に関して最初にはっきりさせておくべきなのは、「合格して資格を得ること」と「登録して外務員として働くこと」が別だという一点だけです。ここが分かれば、進路の情報は必要になった段階で読み直せます。まずは試験の学習を先に進めてください。学習の順番は教材の側で組んでありますので、目の前の1単元から取りかかっていただければ十分です。