トップ証券外務員講座証券外務員は満点を目指さなくていい——合格点主義で「無理かも」を「できる」に変える

証券外務員は満点を目指さなくていい——合格点主義で「無理かも」を「できる」に変える

「金融商品取引法」「デリバティブ取引」「財務諸表と企業分析」。こうした科目名が並ぶ証券外務員のテキストの目次を開いて、静かにページを閉じたことはありませんか。
範囲の広さを前にすると、多くの人が「この全部を覚えきらないと合格できない」と考えます。そして、その思い込みが「自分には無理かもしれない」という気持ちを生みます。
けれど証券外務員試験は、満点を取る試験ではありません。二種は300点満点のうち210点、一種は440点満点のうち308点。いずれも7割の得点で合格できる絶対評価の試験です。合格に必要なのは、全範囲の完璧な理解ではなく、配点の大きいところから固めていく優先順位です。
この記事では、証券外務員試験の配点構造から「どこを固めれば合格ラインに届くのか」を具体的な数字で示し、フォーサイトが掲げる「合格点主義」が、その優先順位づけをどう教材の形にしているのかを解説します。

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「全部覚えないと受からない」——その思い込みが遠回りになる

証券外務員試験に「自信がない」と感じる原因の多くは、試験の難しさそのものではなく、目次に並ぶ科目名の多さにあります。

二種の出題範囲は3分野14科目にわたります。法令・諸規則、商品業務、関連科目という性格の異なる分野が並ぶため、金融の知識がない状態で全体を見渡すと、「どこから手をつければいいのか分からない」という感覚になりやすいのです。

たとえば二種の関連科目には、証券市場の基礎知識、株式会社法概論、経済・金融・財政の常識、財務諸表と企業分析、証券税制、セールス業務が含まれます。名前だけ見れば、それぞれが独立した1冊のテキストになりそうな重さがあります。一種になると、商品業務に「デリバティブ取引」が1科目加わります。

初めて目次を見た人が身構えるのは、むしろ自然な反応です。ただ、ここで確認しておきたいことがあります。「科目が多いこと」と「全部を完璧にしなければ合格できないこと」は、まったく別の話です。

科目が多いという事実は変えられません。変えられるのは、その科目をどの深さで、どの順番で学ぶかという配分のほうです。次の章から、その配分を決めるための材料になる数字を見ていきます。

各科目の出題内容や重点については、証券外務員試験の出題科目と配点で詳しく解説しています。

証券外務員試験は7割で合格できる。満点は要らない

証券外務員試験の合格基準は、二種・一種とも「70%以上の得点」です。二種は300点満点のうち210点以上、一種は440点満点のうち308点以上で合格になります。

これは、受験者どうしを比べて上位何%を合格にする相対評価ではありません。決められた基準点を超えたかどうかだけで判定される絶対評価です。周りの受験者の出来を気にする必要はなく、自分が基準点に届くかどうかだけを考えればよいことになります。

証券外務員試験の二種300点満点・合格210点と一種440点満点・合格308点を並べた図

この数字を裏返してみます。二種は300点満点のうち90点分、一種は440点満点のうち132点分を取りこぼしても、残りで基準を満たせば合格できる計算になります。「1問も落とせない試験」ではありません。

満点を目指す必要がないと分かるだけで、「全範囲を完璧に」という重荷はかなり軽くなるはずです。

手ごたえはその場で分かる

証券外務員試験はCBT方式(コンピュータを使った試験)で実施され、手ごたえは試験終了時に分かります。日本証券業協会の案内では、試験終了時の画面に正解率が表示され、正解率70%以上が合格の基準です。

ただし、合否の伝わり方は受験の経路によって異なります。一般の方が受験する場合は試験終了後、登録したEメールアドレス宛に「受験結果通知」が送付されます。勤務先(協会員)を通じて受験する場合の合否結果は、所属する会社の人事部などにご確認ください。

なお受験回数そのものに制限はありませんが、不合格だった場合、当該受験日の翌日から起算して30日を経過する日までは、日本証券業協会主催のすべての試験を受けることはできません。

自分の到達度がその場で数字になって返ってくる試験だからこそ、「基準点に届く状態」を作ってから受けることが大切になります。合格基準の詳細は証券外務員試験の合格点と合格基準にまとめています。

配点は均等ではない。得点の3分の2は五肢選択方式に集まっている

証券外務員試験で「どこを固めるか」を考えるとき、いちばん確かな手がかりは配点です。この試験は、1問の重みが問題形式によって5倍違います。

二種は全70問のうち、〇✕方式が50問×各2点=100点、五肢選択方式が20問×各10点=200点という構成です。問題数では〇✕方式が7割以上を占めるのに、得点では五肢選択方式が全体の3分の2を占めます。

一種も同じ構造です。全100問のうち〇✕方式が70問×各2点=140点、五肢選択方式が30問×各10点=300点で、440点満点のうち300点が五肢選択方式に集まっています。

区分〇✕方式五肢選択方式満点/合格ライン
二種50問×2点=100点20問×10点=200点300点/210点
一種70問×2点=140点30問×10点=300点440点/308点
証券外務員試験の問題数の比率と配点の比率が〇✕方式と五肢選択方式で逆転していることを示す図

「問題数の感覚」で学習の配分を決めると、得点の重心を外すことになります。1問2点の〇✕方式は50問すべて正解しても100点にしかならない一方、1問10点の五肢選択方式は、二種なら20問で200点分の重みを持っています。

つまり優先順位は、気合いや好みではなく、配点表から機械的に決められるものだということです。

一種を目指す人にとっての二種の範囲

一種の受験を考えている場合も、二種の範囲は「別に覚える追加分」ではなく、得点の土台になります。

日本証券業協会が示す出題科目では、一種と二種の差は商品業務の「デリバティブ取引」1科目だけです。しかも二種の側にも、職務の範囲外である信用取引およびデリバティブ取引の基礎的知識を「株式業務」「債券業務」など関連する科目に含めて出題するという注記が付いています。問われ方が、二種は基礎的知識、一種は実務的・専門的知識という違いになります。

そのため一種の学習でも、まず二種の範囲でしっかり得点できる状態を作ることが、そのまま一種の得点の底上げになります。範囲が広がっても、固める順番は変わりません。

科目ごとの重点は証券外務員試験の出題科目と配点で扱っています。

「捨てる」は手抜きではなく、優先順位をつける技術

「捨てる勇気」という言葉には、少し抵抗を感じる方もいるかもしれません。ここで言う「捨てる」とは、学習をいい加減にすることでも、特定の科目を白紙で捨てることでもありません。配点の大きい論点により多くの時間を配り、出題頻度の低い論点を深追いしすぎない。その配分の判断を指しています。

限られた学習時間の中で全範囲を同じ深さで学ぼうとすると、どの分野も中途半端になります。すると、本来なら取れたはずの部分まで不安定になってしまいます。

「1冊目を完璧に理解してから2冊目に進む」という進め方は、一見まじめです。しかし、試験日までに全範囲へ一度も触れられないというリスクを抱えています。合格点主義では順番が逆になります。まず配点の重い五肢選択方式で問われる論点を繰り返し解いて得点源にし、そのうえで取りこぼしを埋めていくのです。

同じ学習時間を全範囲に均等配分した場合と配点の重い範囲に厚く配分した場合の得点の違いを対比した図

この順番に切り替えると、範囲に対する印象が変わります。「無理かも」と感じていた分量が、順番を決めた瞬間に、こなせる単位の積み重ねに見えてくるからです。

もっとも、この優先順位づけを受験者本人が一から行うのは簡単ではありません。どの論点が配点の重い五肢選択方式で問われやすいのかを知るには、過去の出題傾向を分析する必要があるからです。独学と通信講座の違いは証券外務員の勉強法の選び方で比較しています。

証券外務員講座 伊藤亮太 講師
講師コメント

「捨てる」という言葉に抵抗を感じる方は多いのですが、私がお伝えしたいのは「順番を決める」ということです。配点の重い五肢選択方式で問われる論点を先に固め、そこで得点できる感覚をつかんでから残りを埋めていく。この順番を守るだけで、範囲の広さに対する印象は変わります。教材はその順番で進められるように組んでありますので、まずは目の前の1単元に集中してみてください。

証券外務員講座 伊藤亮太 講師

フォーサイトの合格点主義——優先順位づけを、あなたの代わりに済ませてある

フォーサイトの証券外務員講座は、合格に必要な範囲へ絞り込む「合格点主義」の考え方でカリキュラムと教材が設計されています。受講者が過去問を分析して優先順位を決めるところから始める必要はありません。

満点を目指す網羅型の教材ではなく、合格ラインに届く力を短い期間で作ることを目的に構成が組まれているためです。

二種スピード合格講座は、フルカラーテキスト2冊・問題集1冊・模擬試験1回に加え、受講ガイド、戦略立案編、合格必勝編、演習ノートといった副教材で構成されます。一種+二種スピード合格講座では、テキスト3冊・問題集2冊・模擬試験2回という構成になります。テキストの冊数そのものが、扱う範囲を絞り込んだ結果です。

「どこを厚く学ぶか」という最初の関門は、教材を開いた時点ですでに越えられている状態になります。教材がどのように設計されているかは、出題範囲の広さに合わせた教材設計で詳しく説明しています。

スキマ時間の学習と質問で、絞り込んだ範囲を固める

絞り込んだ範囲を自分のものにするための仕組みが、eラーニング「ManaBun」と質問サポートです。

講義動画・テキスト学習・確認テスト・合格カード・用語集がManaBunに集約されており、学習スケジュールの作成や進捗の管理も同じアプリで行えます。通勤時間や昼休みといった細切れの時間でも、講義を見る、問題を解くといった学習を進められます。機能の詳細はeラーニング ManaBunをご覧ください。

分からない箇所はManaBunの専用フォームから質問できます。抱えたまま止まってしまう時間を減らせます。

範囲を絞ることと、絞った範囲を固めること。合格点主義は、この2つがそろって初めて機能します。受講料や各コースの詳細は受講料・お申し込みでご確認ください。

「無理かも」を「できる」に変える、現実的な学習量の目安

範囲を絞り込んだ学習であれば、証券外務員は数ヵ月単位で狙える試験です。

フォーサイトが示す標準学習期間は、二種が1〜2ヵ月・50〜80時間、一種が1〜3ヵ月・80〜100時間です。人によって前提となる知識や使える時間は違うため、単一の値ではなく幅で捉えてください。

仮に二種で60時間を2ヵ月で確保する場合、1日あたりおよそ1時間の計算になります。通勤時間や昼休みにManaBunで講義動画を見る、確認テストを解くといった積み重ねで届く範囲です。

「何年もかかる試験」ではなく、「数ヵ月、優先順位を守って続けられるかどうかの試験」だと分かれば、最初の一歩は踏み出しやすくなります。学習スケジュールの具体的な組み方は証券外務員の勉強時間とスケジュールで解説しています。

まとめ・よくある質問

証券外務員試験の合格基準は、二種・一種とも70%以上の得点です。二種は300点満点中210点、一種は440点満点中308点。満点も、全範囲の完璧な理解も必要ありません。

しかも配点は均等ではなく、得点の3分の2は五肢選択方式に集まっています。だからこそ「捨てる勇気」、つまり配点の重いところから固める優先順位づけが、合格までの距離を縮めます。フォーサイトの合格点主義は、この優先順位づけを教材の設計として先に済ませておく考え方です。

範囲の広さに「自分には無理かも」と感じているなら、まず「どこから固めるか」を決めるところから始めてみてください。

あわせて読みたい:スピード合格カリキュラム出題範囲の広さに合わせた教材設計タイパ学習設計費用対効果選ばれ続ける理由受講料・お申し込み

証券外務員試験は二種・一種とも70%以上で合格する絶対評価。二種は300点満点中210点、一種は440点満点中308点で、満点は要らない
配点は均等ではなく、1問10点の五肢選択方式に得点の3分の2が集まる。優先順位は配点表から決められる
「捨てる」は手抜きではなく配分の判断。フォーサイトの合格点主義は、その優先順位づけを教材の設計として先に済ませてある

この記事のまとめ

この記事のまとめ
証券外務員試験は何割取れば合格できますか?

二種・一種とも70%以上の得点で合格です。二種は300点満点のうち210点以上、一種は440点満点のうち308点以上が合格ラインになります。受験者どうしを比べる相対評価ではなく、基準点を超えたかどうかで判定される絶対評価です。

「捨てる」というのは、特定の科目を勉強しないという意味ですか?

いいえ。特定の科目を白紙にするという意味ではなく、配点の大きい論点に時間を厚く配り、出題頻度の低い論点を深追いしすぎないという配分の判断を指します。学習そのものを手抜きすることではありません。

出題形式によって1問の重みは違いますか?

違います。二種は〇✕方式が1問2点(50問=100点)、五肢選択方式が1問10点(20問=200点)で、300点満点のうち200点が五肢選択方式です。一種も〇✕方式が1問2点(70問=140点)、五肢選択方式が1問10点(30問=300点)で、440点満点のうち300点が五肢選択方式です。

一種を受けるなら、二種の範囲も勉強し直す必要がありますか?

日本証券業協会が示す出題科目では、一種と二種の差は商品業務の「デリバティブ取引」1科目だけです。さらに二種の側にも、職務の範囲外である信用取引およびデリバティブ取引の基礎的知識を「株式業務」「債券業務」など関連する科目に含めて出題するという注記が付いています。二種は基礎的知識、一種は実務的・専門的知識という問われ方の違いなので、二種の範囲を固めることがそのまま一種の得点につながります。

働きながらでも合格できますか?

フォーサイトが示す標準学習期間は、二種が1〜2ヵ月・50〜80時間、一種が1〜3ヵ月・80〜100時間です。eラーニング「ManaBun」で講義動画の視聴や確認テストをスキマ時間に進められるため、まとまった学習時間が取りにくい方でも取り組みやすい構成になっています。

不合格だった場合、すぐに受け直せますか?

受験回数そのものに制限はありませんが、不合格の場合は次の受験まで30日の待機期間があります。

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