69歳の私が3カ月で一発合格。過去問で『原理原則』を把握する!

【マンション管理士・管理業務主任者】
職業
正社員(サラリーマン)
年代
60代
性別
男性
■管理業務主任者 合格
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■知人から持ちかけられたマンションの修繕計画相談がきっかけ

 建築家である私が、管理業務主任者の資格に挑戦するきっかけになったのは、知人が管理するマンションの、長期修繕計画の相談を受けた昨年の春である。

 打合せの会議の中で、私の知らないマンション管理用語が多く出て、戸惑いを覚え、知人に早期にマンション管理の知識を得るにはどうすべきかと問いかけた。

 そこで、管理業務主任者の資格を取ることが近道であるということを知った。


■通信教育は69歳の私にぴったり!

 早速ネット検索でフォーサイトの資格取得の為の教材を申し込んだ。その理由は教材と過去問と講義CDがセットになっているのが興味を引いたからである。

 既に69歳の私としては、スクーリングを受けるのは気恥ずかしいし、時間を見つけて家でコソッと勉強するには最適と判断したからである。

 数日して教材が送られてきた。時は既に初夏であったが、一日一時間と決めて過去問に挑戦し始めた。


■本格的な勉強は初秋から、過去問中心の勉強方法

 夏は例年に無い猛暑日が続き、勉強などには手が付かず本格的に取組んだのは初秋からである。

 始めは問題集の30%程度しか正解出来ず、二巡目三巡目と繰り返すうちに50%まで正解率が上がって来た。同じ問題を繰り返し解いているので、正解率が上がるのは当然のことであるが、何となく達成感を感じる様になって来た。

 過去問の四巡目辺りから、民法や区分所有法など法律の骨格に関する原理原則が見えてくる様になった。

 法律にしろ基準にしろ、常識的に判断すれば原理原則の筋は1本通っているのを発見したのである。その原理原則を自分の常識として置き替えれば、問題を解くのはさほど難しいことではなくなる。

 こう考えて初めて教材である解説書を二度ほど通読してみたら、一気に目の前の景色が開けた感がした。そして再度過去問に挑戦すると、正解率は飛躍的に高くなった。


■試験会場にはほぼ手ぶらで出向く

 三ヶ月ほど試行錯誤を繰り返しているうちに、試験日が近づいてきたので、仕上げにマンション管理基準のみを繰り返し読んで試験に臨んだ。試験当日は若い受験者に混ざって、保護者の様な顔をして試験場に向かった。

 試験場は参考書を山ほど抱えた受験者が、試験開始直前まで参考書と首っ引きで勉強をしている。私の様に受験票とシャープペンシル1本をポケットに入れて、手ぶらで試験場に来ている者は皆無である。

 今回の試験は雰囲気を確認しに来たと云うような気軽な受験者は存在して居ない。実質三ヶ月間で過去問一本しか勉強していない私は手ぶら…。

 試験が開始され、私は50問の回答を、問題用紙の上にマークしていった。四択問題とは言え、正解は幾つあるなどと意地悪い問題が多く、勘に頼って正解を導き出す訳にはいかない様になっている。

 50問を順番に解くのに30分が経過し、次に50番目の問題から一番目の問題に溯ってマークシートを塗り潰していった。残り時間60分なので、自信の無い問題だけを原理原則を思い出しながら再チェックをしてシャープペンシルを置いた。

 試験終了までの30分間は、退出禁止なので静かに目を閉じて時間を費やした。


■フォーサイトのアフターサービスに助けられて正解!

 試験場を後にして最寄の駅までの道すがら、受験者がマンション管理基準の改訂箇所が出題されたことを大声で話をしていた。

 このマンション管理基準の改訂資料は、フォーサイトから試験前に郵送されてきていたので問題は難なく解けた。教材を購入した者に対する、フォーサイトのアフターサービスに数問の回答が助けられた訳である。

 管理業務主任者資格試験の合格ラインは、50問中35問以上なので自信はフィフティーフィフティーであった。約一ヵ月半後に合格の通知が届いた。


■70の手習いで結果が出せたことが、単純に嬉しかった

 初めての挑戦で、三ヶ月間の過去問一本槍の勉強のみで、成果が得られたのである。70の手習いでの結果が出たのは、自分がまだボケていない証明を得たようで単純に嬉しかった。

 思い返すと、人間が作った法律や基準には、必ず隠れている原理原則が在るので、そこを自分の常識化すれば問題を解くのは容易であると考えたことが良かった様な気がする。
 眼光紙背に徹するではないが、モノゴトの本質を探れば正解は自ずと見えてくることを実感した、貴重な体験であった。

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