税理士

マイホームの購入や、不動産投資のための売買など、不動産取引を行う場合に重要なポイントとなるのが税金対策です。上手に節税対策をとった取引と、そうではない取引では、今後の資産に大きな差が出てしまいます。こういったときに力になるのが、税制の専門家でもある税理士なのです。

税理士とは?

税理士とは財務省が管轄する国家資格であり、税制全般における専門家です。税金の知識に関してのエキスパートになります。

税理士になるためには、税理士の国家試験に合格する、もしくは司法試験に合格する、そして公認会計士試験に合格するという方法があります。つまり弁護士と公認会計士は、必然的に税理士の資格も有していることになります。

また、23年以上税務署に勤務した人にも、税理士としての登録をすれば税務を行えるとなっています。

不動産取引と税理士

不動産取引には多くの税金が関わってきます。売買契約においては、固定資産税や消費税、相続手続きに関しては相続税など、契約の内容によっても異なる税金の問題があり、この税金の問題を正確にかつ損することなく処理するためには、税制の専門家である税理士の知識と経験が必要となります。

税理士に依頼する際に気を付けるポイント

不動産取引に当たって、自分で税理士を探す場合は、注意すべき点があります。それは、不動産取引に強い税理士を探すということです。

一言で税理士といっても、税金の分野は非常に広く、税理士によって得手不得手はどうしても出てきてしまいます。不動産取引の経験が少ない税理士にお願いしても、税金に関してミスをするようなことはないかと思いますが、税理士の作業に大幅に時間がかかる、必要な節税対策をとってもらえないなどの不利益が生じることもあるのです。

後に説明しますが、不動産取引において、税理士に業務を依頼する場合、料金相場というものがあります。不動産取引が得意な税理士でも、経験が少ない税理士でもこの相場は変わりません。

同じ費用をかけるのであれば、不動産取引に実績のある税理士を選ぶようにしましょう。

不動産取引に強い税理士の選び方

では、不動産取引に強い税理士をどのように探せばいいのかを考えていきましょう。一番手軽な方法はWEBで検索をかけることです。多くの税理士が独立開業をしており、自分の事務所が得意な分野を強くアピールしていますので、当然HPなどでも得意分野をアピールしています。この情報を頼るのがひとつの方法です。

WEBで検索する場合の見るべきポイントは、過去の実績を確認するのが一番です。ただし、税理士にも当然ながら秘匿義務がありますので、取引の詳細に関しては公表をしていないことがほとんどでしょう。

そこでおすすめしたいのが、代表税理士の持っている資格です。税理士資格以外にも、不動産鑑定士や宅建士の資格など、不動産関連の資格を持っている税理士事務所で、不動産取引の実績をアピールしているようであれば、ある程度信頼できるでしょう。

次の方法は、不動産取引の経験がある友人や知人に紹介してもらうことです。その友人・知人が不動産を取引をした際に依頼した税理士が信頼できる人であったということであれば、ある程度安心してお願いすることができます。

ただし友人や知人に紹介してもらった税理士が、どうしても気に入らなかった場合、紹介してもらった手前断りにくいということはありますので、その点はご注意ください。

最後に税理士紹介所で探してもらうという方法があります。ネットでも税理士のs評価意思をしている会社は複数ヒットすると思いますので、こうした紹介会社に依頼して、条件に合った税理士を紹介してもらう方法があります。

この場合、紹介料が必要となるケースもありますので、その点は覚えておきましょう。

不動産売却で税理士に依頼する場合の相場

不動産取引において、税理士に税務相談や税務処理のお願いをする場合の、おおよその費用相場をまとめておきましょう。費用に関しては、どれだけ作業をしたかでも変わってきますが、基本的には取引金額に応じて変化するといわれています。

取引金額が大きくなれば税理士費用も高くなりますし、安ければその分抑えることができます。個人の不動産売買を基本として考えると、おおよそ15~20万円程度が相場といわれています。

まとめ

税理士は税金の専門家であり、大きな金額が動く不動産取引の現場にはなくてはならない存在です。多くの場合、不動産仲介業者など、その不動産取引に関与する不動産業者が用意してくれると思いますが、自身で探さなければいけない場合は、慎重に、不動産取引の実績がある税理士を探すようにしましょう。

これから税理士を目指し、不動産取引に携わろうと考えている方は、不動産取引に強いことをアピールするためにも、不動産関連の資格も併せて取得することをおすすめします。