令和3年度 国内旅行業務取扱管理者の解答速報・試験講評

2021/09/06

解答速報

9月5日(日)に実施されました、令和3年度 国内旅行業務取扱管理者の解答速報を公開いたします。

旅行業法及びこれに基づく命令
(各4点×25問)
(1) (2) (3) (4) (5)
(6) (7) (8) (9) (10)
(11) (12) (13) (14) (15)
(16) (17) (18) (19) (20)
(21) (22) (23) (24) (25)



旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
(各4点×25問)
1
(1) (2) (3) (4) (5)
(6) (7) (8) (9) (10)
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(16) (17) (18) (19) (20)
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3
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国内旅行実務(1.~4.:各4点×12問、5.~9.:各2点×26問)
1
(1) (2) (3) (4)
2
(1) (2) (2) (3) (4)
①イ ②エ
3
4
(1) (2)
5
(1) (2) (3) (4) (5)
(6) (7) (8) (9)
6
(1) (2) (3) (4) (5)
7
(1) (2) (3) (4)
8
(1) (2) (3) (4)
9
(1) (2) (3) (4)


試験講評

本年もコロナ禍のもとで試験が実施されましたが、幸いにも、昨年のように試験会場の変更や一部会場での中止もなく、予定通りに試験が実施されました。受験された皆様、大変お疲れさまでした。手応えはいかがだったでしょうか?

今年の試験も、いわゆる「定番」問題を中心に、昨年までの出題傾向の流れを汲むものです。やはり過去問題の十分な復習が大きな力になります。

科目ごとの印象では、法令、約款は例年レベルであり、特に目立った難問はありません。一方、国内旅行実務では一部に難しいものが見られます。消去法で解ける問題もありますが、今年も実務での得失点が合否を分けることになりそうです。合格率は、昨年度(全科目受験者35.8%)をやや下回ると思われます。

1.旅行業法及びこれに基づく命令

分野ごとの出題バランスは、ほぼ例年通りです。「登録制度」は昨年より1問減となりました。
その分、「誇大広告の禁止事項」が復活しています。また、珍しく「弁済業務制度」の出題はなく、代りに「苦情の解決」が、平成16年度以来久しぶりに単独で1問出題されました。
以下、個別に主な問題を見ていきましょう。

(2)のイ.は、「セットにした旅行プラン」を販売しているので、募集型企画旅行を実施していることになり、登録が必要になります。(10)b.は、標準旅行業約款を用いる場合は届出も認可も不要です。

(11)のエ.は迷う選択肢で、書面への記載は必要ですが説明は不要な事項です。これだけを読むと迷ってしまいますが、ア.が定番なので、正答できた方も多いでしょう。

(13)は久々に旅行業務取扱管理者証と外務員証を対比させる問題でした。(25)の「苦情の解決」も、国内試験での単独出題は非常に珍しいことでしたが、問題集を十分こなした方には難しくなかったと思います。

2.旅行業約款、運送約款及び宿泊約款

約款もおおむね例年通りの出題バランスで、特に難問はありませんでした。個別の選択肢では難しいものもありましたが、これは皆さんを困らせようという意図的なものです。他の選択肢を冷静に読めば正解がわかるものがほとんどでした。

約款の問題では、選択肢が5〜6行に渡るものも珍しくなく、どこに誤り(引っかけ)が潜んでいるか、法令以上に慎重な読み取りが大切です。怪しいと思った語句や記述はアンダーラインを引くなどして、冷静に正誤を見極めましょう。また、短い文章の選択肢から先に読むのもコツです。

(5)のエ.は「宿泊機関の料金」なので、見落しに注意。(7)のア.は日数計算が必要なので後回しにし、他の選択肢を先に読むほうが早いです。

(11)のウ.もよくご質問をいただく規定ですが、イ.の誤りが明らかです。(15)はやや難問です。ア.では、同一航空会社で当日中の便名変更は旅程保証の対象外です。またイ.では、異なるホテルに変わったときは、部屋のアップグレードにかかわらず補償の対象となります。

(16)のc.は、別個の旅行業者が実施するものなので、特別補償も別個に適用されます。
また(17)のイ.は離脱要件と細菌性食物中毒をからませたもので、この2つはかなりひねった意図的な難問です。惑わされず、定番の選択肢をしっかりと読み取りましょう。(12)では、久しぶりに「旅行者の責任」が単独で1問出題されました。

3.国内旅行実務

運賃料金分野からは12問(48点)、地理分野からは26問(52点)と、例年通りの出題バランスでした。全体では、昨年よりも難易度が上がっています。

①国内運賃料金
運賃料金により難易度の差が目立ちました。貸切バスは4問出され、昨年+1です。このうち運賃計算が2問出題されています。1.の(1)はフェリーが含まれるという例年にない変化球でしたが、難易度に影響はありませんでした。(3)は運賃計算の細かな規則が問われ、難問です。
イ.は昨年も出題されました。割引運賃は下限額を下回ることができません。また、(4)の違約料も難しい問題でした。

JRは5問で、昨年より1問減りました。問題の難易度も下がっています。(2)は一部往復となる行程です。②の設問では、遠野駅の位置が行程上に明記されていません。
しかし営業キロが100キロに満たないことにより、各選択肢の正誤が判断できます(遠野駅も行程上に明記すべきでしょう)。

(4)のエ.では、なんと手荷物が出題されました。これも意図的超難問ですが、ウ.が定番なので惑わされないことです。宿泊は例年レベルで、昨年と同趣旨の問題です。航空は各種運賃の予約・購入・変更・取り消し等が問われ、それぞれの規定を正確に把握する必要があり、やや難しい内容でした。

②国内観光地理
全体に昨年よりも難易度が上がりました。5.(6)〜(9)は周辺観光地等の固有名詞の正確な把握が必要な問題です。
6.の空港愛称に基づく問題も、全体に難しい内容です。特に「きときと」空港はヒントもなく、地元の方以外わからないかも知れません。

7.(2)も難問でしょう。複数の構成資産がある世界遺産は把握が難しいものです。9.の組合せ問題は所在する都道府県がカギになります。一つ一つの地名・名称はメジャークラスが多かったですが、(4)のウ.エ.は難問です。しかしイ.の知名度が高いので、正解したいところです。

なお、(2)の「渋沢栄一記念館」はNHK大河ドラマに絡めた問題。また、本年世界遺産登録の「沖縄奄美」と「縄文遺跡群」は、問題作成基準日以降の登録のため出題はありませんでした。これらの地名に関連するような問題も出題されませんでした。

4.おわりに

試験後およそ1週間以内に、全国旅行業協会から正解と合格基準が公表されます。合格基準は例年どおり、各科目について満点の60%以上(1科目60点以上)の正答率となるでしょう。

国内旅行実務の難易度アップが合格率にどの程度影響するか、気になるところです。難問でも、定番選択肢が含まれているものや、消去法で解決できるものもありましたが、限られた時間内でいかに冷静に、しかも早く正答できるか、力が試された試験でもありました。
皆様の合格を心からお祈りいたします。

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