令和4年度 国内旅行業務取扱管理者試験の解答速報・試験講評

2022/09/05

9月4日(日)に実施されました、令和4年度 国内旅行業務取扱管理者試験の解答速報・試験講評をこちらのページで公開いたしました。自己採点機能も公開いたしましたので是非ご活用ください。

解答速報

9月4日(日)に実施されました、令和4年度 国内旅行業務取扱管理者の解答速報を公開いたします。

旅行業法及びこれに基づく命令
(各4点×25問)
(1) (2) (3) (4) (5)
(6) (7) (8) (9) (10)
(11) (12) (13) (14) (15)
(16) (17) (18) (19) (20)
(21) (22) (23) (24) (25)



旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
(各4点×25問)
1
(1) (2) (3) (4) (5)
(6) (7) (8) (9) (10)
(11) (12) (13) (14) (15)
(16) (17) (18) (19) (20)
2
3
4
5
6


国内旅行実務(1.~5.:各4点×13問、6.~10.:各2点×24問)
1
(1) (2) (2)      
①ウ ②エ      
2
3
4
(1) (2) (2) (2) (3) (3)
①エ ②イ ③ア ①ウ ②イ
5
(1) (2)        
       
6
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
7
(1) (2) (3) (4) (5)  
 
8
(1) (2) (3) (4) (5)  
 
9
(1) (2) (3) (4) (5)  
 
10
(1) (2) (3)      
     

試験講評

9月4日(日)に実施されました、令和4年度 国内旅行業務取扱管理者の試験講評を公開いたします。

本年度の試験問題は、昨年度よりも難易度が上がりました。科目ごとの印象では、法令は例年レベルでしたが、約款は後半の問題で難しいものが見られました。

国内旅行実務では運賃料金分野で設問内容が濃く、文章問題でも解答に時間を要するものがありました。また、十数年ぶりに復活したテーマや問題形式も見られ、かなり難易度が上がっています。地理も昨年より若干難しいものが見られます。

今年は、例年以上に実務での得失点が合否を分けることになりそうです。合格率は、昨年度(全科目受験者40.9%)を下回り、30%台前半と予想します。問題が難しいとボーダーラインの人も増えますので、30%を切ることも考えられます。

1.旅行業法及びこれに基づく命令

分野ごとの出題バランスは、おおむね例年通りです。全体のレベルも、昨年よりわずかに難しいといえますが、ほとんど差はありません。

分野別では、昨年より「誇大広告」「業務改善命令」「登録の取消」「苦情の解決」が消え、代りに「標識の掲示」「弁済業務保証金」が復活しています。「登録制度」は1問増えて4問となりました。また、珍しく「取引条件の説明」が2問出題されました。
以下、個別に主な問題を見ていきましょう。

(3)エ.は、「満了の日の翌日から」が正しい記述で、うっかり見落としやすいものです。

(19)イ.の「前後」もそうです。(8)のイ.は、旅行業務取扱管理者の研修は、旅行業協会のみが実施しています。

(12)ア.(16)イ.は、非常に迷いやすい代表的な事項です。(18)ウ.は一見正しく見える記述ですが、説明するだけではなく、旅行に必要な乗車券類等を交付しなければなりません。(24)ア.は運送・宿泊業者等のことを指しており、誤りです。

2.旅行業約款、運送約款及び宿泊約款

約款も、分野ごとの出題バランスは例年通りでした。ただし、後半の問題ではかなり難易度の高いものがありました。他の選択肢を冷静に読めば正解がわかるものもありますが、全体では昨年よりも難しい内容です。

最難問は、(16)と(17)の特別補償規程に関わる2問です。(16)のア.イ.は、稀にしか出題されない規定であり、かつ記述自体も難解です。
また(17)のb.c.d.は、補償対象外となる物品やスポーツを問うもので、判断に迷うところです。

(14)ア.は重要な変更を理由に契約を解除した場合は、変更補償金は支払われません(当該解除部分の旅行代金は払い戻されます)。

(15)のエ.も難しいですが、正解のア.が定番です。また、(19)のウ.も、手配旅行契約と企画旅行契約で真逆の規定となっているので要注意なのですが、ア.が定番なので正解できた方が多いでしょう。その他の標準旅行業約款問題は、おおむね平均レベルの難易度でした。

運送・宿泊約款でも難問がありました。第3問のフェリーは、マイナーな規定ばかりが出題されており、どれが正解か悩む問題です。また、第4問のJRは、4肢中の3肢が団体に関するものでした。

JR団体は国内旅行実務でも11年ぶりに計算問題が出されており、一気に団体偏重の試験内容となりました。団体は、近年の試験ではほとんど問われておらず、ノーマークの方が多かったかと思います。
一方、貸切バス、宿泊、国内航空は平均レベルでした。これらは手堅く正解したい問題です。

3.国内旅行実務

運賃料金分野からは13問(52点)、地理分野からは24問(48点)と、昨年の配分と逆転しました。問題レベルも高く、地理を含めた全体では、昨年よりもかなり難易度が上がっています。

①国内運賃料金
運賃料金により問題数の変動と難易度の差が目立ちました。貸切バスは昨年より2問減の2問が出され、いずれも運賃計算に関するものです。

特筆すべきは、第1問(2)のJRと貸切バスの複合問題です。このように、1つの行程でJRと他の運賃料金を組み合わせた形式は、平成17年以前ではよく見られたスタイルですが、それ以来17年ぶりの復活になります(昨年は、貸切バスとフェリーの複合問題が出されました)。このうち②の貸切バス運賃は、計算そのものは標準レベルですが、行程や資料から時間とキロ数を算出するのに手間がかかり、結果的に難しくなりました。

第2問のフェリーは、文章問題ではありますが、ア.イ.エ.は運賃計算が必要で、解答に時間がかかる難問です。実質的には計算問題であり、同じことは第3問の宿泊料金にもいえます。

さて、肝心のJRですが、昨年より1問増え、6問出題されました。最難問は、上記でも述べた第1問(2)①です。団体運賃の計算問題としては平成23年度以来、学生団体に限れば平成22年度以来の出題となりました。
率直に言って筆者(相馬)も想定外であり、意表を突かれた受験者の方がほとんどかと思います。

しかし、その他のJR問題(第4問)は平均レベルなので、これらで確実に得点を稼いでおきたいところです。なお、(3)②イ.では、特急料金のみが払戻しの対象となります。
第5問の国内航空も、例年と同じ内容とレベルでした。

②国内観光地理
全体にマイナーな地名・名称があり、昨年よりも若干難易度が上がりました。第6問(3)、(5)は、問題文の記述からヒントがつかみにくい問題でした。第8問(2)は、高山社跡ではなく富岡製糸場が出れば明解になったところです。(3)(4)も迷う選択肢があったかと思います。第10問の組み合わせ問題でもマイナーな地名・名称が多く、難問でした。その他では第7問の(2)(5)もやや難しいレベルです。
なお、第6問(2)はNHK大河ドラマに絡めた問題ですが、本命の鎌倉ではなく、三嶋大社が出されたのは肩透かしでした。

4.おわりに

試験後およそ1週間で、全国旅行業協会から正解と合格基準が公表されます。合格基準は例年どおり、各科目について満点の60%以上(1科目60点以上)の正答率となるでしょう。

国内旅行実務の難易度アップが合格率にどの程度影響するか、気になるところです。しかし難問でも、定番選択肢が含まれているものや、消去法で解決できるものもあります。定番問題でミスせず、限られた時間内でいかに冷静に、しかも早く正答できるか、力が試された試験でした。
皆様の合格を心からお祈りいたします。

過去の解答速報・試験講評

国内旅行業務取扱管理者試験

総合旅行業務取扱管理者試験

※解答速報はフォーサイト独自のものであり、正解を保証するものではありません。また、情報を予告なく更新することがあります。
※解答速報・試験講評に関するご質問はお受けしておりませんので、予めご了承ください。
※この解答速報・試験講評の著作権は株式会社フォーサイトが有し、無断転載及び無断転用を禁じます。