通関士の試験勉強、最後まで見やすいテキストに助けられましたね

性別男性
年代20代
試験年度2017年(平成29年度)
エリア神奈川県
勉強時間500時間
勉強期間2ヶ月間(8月〜)
職業正社員(サラリーマン)
勉強法暗記,過去問
商品テキスト,問題集,講義動画
受験回数初学者(1回目)
試験科目通関業法,通関実務
学習スタイル独学
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
2017年8月某日、30歳の節目を目前にした29歳のシーズン、私は通関士の試験を受けようと思い立った。
理由といえるほどの理由もなく、「会社の資格取得褒章制度に入っている中で、今の仕事内容に一番近いから」「転職する時に何か有利に働くかもしれないから」と、この資格を取りたい!という確固としたものがないまま、消去法で選んだようなものだった。今から思うと試験日まで2ヶ月というタイミングは始めるにはあまりにも遅すぎた。本当はもっと早く勉強を始められたかもしれない。だが、本当にこの資格でいいのか、やれるのかという迷いが、2週間程、貴重な時間を奪ってしまった。結果、待っていたのは死闘の日々、仕事が終わってから寝るまでの間すべてを使い、ひたすら頭に叩き込んでいく苦痛の時間。大学受験時に匹敵するほどの、人生で一番頭を使った60日だった。
圧倒的に時間が足りない中で、独学でできると思うほど能天気になれない私は、あらゆるサイトを使って検討を重ね、フォーサイトに頼ることにした。少しでも効率的に勉強を進めるため、できるだけ見やすく分かりやすいテキストが望ましいと判断し、かつ自分の好きな時間に講義動画を見られるというスタイルが私の性に合ってると感じたのが、フォーサイトさんを選んだ理由だった。結果、それは正しい選択だったと思う。
数日後、送られてきたテキストの量の多さに若干びびりつつ、試験勉強が始まった。まずはテキストの順番通りに進めようと開いたのが関税法のテキスト。最初は順調だった。もともと暗記は大得意であり、日本史世界史等は大好物であったという私であったため、輸出→輸入と、テキストを進めていくごとにできる、受かるという感触が強くなっていった。そして次のテキストへ。関税定率法に意気揚々と進むと、しかし、私の自信はまやかしであったと早々に思い知ることになった。私の頭の容量はこの段階でかなりぎゅうぎゅう詰めであり、関税法のようにはすらすらと覚えられなかったのだ。ここから本当の死闘が始まった。それまで通関士試験を軽く見ていた私はここから毎日寝るまで通関士試験の勉強漬けとなり、寝る頃には頭痛が頭がグラグラし、その頭痛を翌日にも引きずりつつ、その頭に更に新しい事項を叩き込む、恐怖の無限ループに突入していく。何度会社に行きたくないと思ったかしれない、一日一日の果て、何とかテキスト1Bを終えた時、私はあることに気づいた。「関税法のテキスト(1A)の内容が頭から抜けている」ということに。3歩進んで4歩さがっているのでは・・・?と自分の脳の衰えに頭を抱える始末だった。ここまでで試験勉強を始めてから3週間。通関業法と通関実務にはまだなにも手を付けてない。焦りを抑えつつ、今までのおさらいをしたうえで、通関業法へと進んだ。通関業法はそれまでと比べたら覚える事項も少なく、スムーズに進めたと思う。関税法との混同に注意しつつ、テキストを読み進め、いよいよ一番難しいと言われる通関実務に進んだ。実は個人的にはこの通関実務が一番面白いと思える内容であった。内容や語句を暗記し、理解することが大事であったこれまでの内容に比べ、実際に手を動かし、計算するということが、自分の性にあってたのだと思う。通関士試験に対するモチベーションはここで持ち直すことができた。ここまでで5週間が経過しており、残りは3週間しかない。その3週間を私はひたすら問題を解くことに費やした。フォーサイトの問題集や通関士試験の過去問題は、最初はまったく解くことができずに、いままでの勉強が身についていなかったのではないかと不安になったが、何周も解くうちに今まで見たことない問題でも解けるようになっていった。しかし通関実務だけは、最後まで自信がもてなかった。もちろん問題集でやった問題は解ける。しかし、新しい問題を解けるかどうかの自信は最後まで持てなかった。試験直前となったこのころには試験勉強のきつさにもう早く終わってほしいという気持ちしかない状態でずっと勉強を続けていた。それでも試験当日にはやるだけのことはやったという気持ちになれるくらいには精一杯やったと思う。肝心の試験を受けての感触は五分五分であった。通関業法はおそらく大丈夫、関税法は五分五分、通関実務は微妙だと感じていた。特に輸出通関でてこずり、確実に正解しているという自信がなかった。ちなみに通関実務では試験終了時間5分前に計算間違いに気づき慌てて直すというドタバタもあり、解答後の見直しの重要性を痛感した。終わったときにはもう勉強しなくていいんだなという虚脱感で頭が空になり、解答速報を見る気にもならない状態だった、結局答え合わせをすることもないまま11月24日になった。そろそろ税関のHPから合格者一覧を見ようかとおもった矢先、玄関のチャイムが鳴り、税関から書類が届く、「嘘、まさか」という気持ちで受け取ったそれは、合格証書だった。当分笑いが止まらず、すぐに親に報告しおめでとうと言葉をもらった。「俺でもやればできる」という思いをより強くした瞬間だった。
今回2ヶ月足らずでここまでこれたのは自分の努力もさることながらフォーサイトの教材の力も大きいと思う。わかりやすく、見やすいテキストに大いに助けられ、問題集でも多くの問題を解くことができた。特に通関実務の問題集には助けられた。実践しながらコツをつかみ、様々な問題に対応できるようになるシステムだったと思う。今回のこの経験を活かし、さらなる成長ができるよう、頑張っていきたい。
2おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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