
2児を抱えて通関士の勉強は早朝・昼寝中・夜間ばかりの毎日
【通関士】
2017年(平成29年度)合格
- 勉強期間
- 8ヶ月間(2月〜)
- 受験回数
- 初学者(1回目)
- 職業
- 自営業・会社経営
- 年代
- 30代
- 性別
- 女性
通関に関わることが少しもわからない私にとって、当初は講義で言われていることや書かれていることがチンプンカンプンでした。しかし焦って覚えようとはせず、まずはとにかく数をこなして繰り返せばそれで良しとして取り組みました。テキストのコラムにも書かれていたと思いますが、量から自ずと質が生まれると考えたからです。講師の先生のわかりやすい講義DVDの視聴と合わせてフルカラーで要点が明解なテキストを熟読し、豊富な問題集に取り組むという流れを3回繰り返し、その後は問題集だけを8回ほど、過去問を5回ほど繰り返し、いつも間違える箇所や重要と言われている部分を重点的にテキストに戻って復習しました。すると9月になってようやく全体の理解が一本の糸でつながり、ポイントが見え、初心者の私でもなんとか滑り込むことができたと思います。
幼稚園児の4歳の子と2歳の子を育てており、2歳の子は自宅で看ているため、平日の自由な時間は子供が起きる前の早朝(5時~6時)、2歳の子の昼寝中(13時~14時)、夜間(21時~24時)しかありません。基本的にその中で翻訳の仕事と通関士の勉強をしなければならず、仕事と勉強の効率を図りつつも、やはり通関士の勉強に充てられる時間は、その中でも限られた時間しかありませんでした。しかし、短時間しかないおかげで、勉強に時間を割くことができた時には血眼で集中して取り組めたのだと思います。1分でも時間ができたら、テキストや問題集を開くように生活していました。また、土曜日午後は夫に子供たちを看てもらって図書館でじっくり勉強するなど夫にも非常に協力してもらったこと、周囲の人に「通関士試験に挑戦する」と公言して自分にプレッシャーをかけたこと(笑)、読みたい本や映画も試験が終わるまで全て禁止したことも合格の要因かもしれません。
通関士は基本的に企業に所属して活きる資格とは思いますが、今回の必死の努力とその結果は、育児などでいったん企業を離れ今後のキャリアに悩んでいた私に新しい光を差し、「今は育児と在宅業務がメインでも、いつかきっとまた外の世界で戦える」と、大きな自信になりました。そして育児が落ち着いたら企業への再就職も視野に入れている私にとって、今回の挑戦で得た資格は、その下支えになると信じています。この講座を通して、私の人生がより彩ったと思います。本当にありがとうございました。