サクセスストーリー

他の資格と身につくスキルのちがいを比較してみよう!

覚えきれないほどたくさんあるIT系の資格。ITパスポートよりも役立つ資格はないか?ダブルライセンスならどれがお薦め?「初級者向けIT資格」の代表格をチェック!

「ITパスポート」と「.comMaster」はどちらが会社で役立ちますか?

「.comMaster」では、実用的な技術が身につきます。
しかしIT技術を広く知りたい方には「ITパスポート」がお薦めです

「.comMaster」(ドットコムマスター)は、NTTコミュニケーションのベンダ資格で、インターネットやパソコンの技術検定のひとつです。グレードは「★」(シングルスター)~「★★★」(トリプルスター)の3段階あり、星が多いほどグレードが高くなります。

取得できるスキルとしては、「★シングルスター」でインターネット利用の接続方法やセキュリティ技術などが、また「★★ダブルスター」になると、サーバやLANの構築、運用管理などの基本スキルなどが身につきます。

「ITパスポート」が、ITの基本を「広く理解し、正しく使う力」を養成する試験であるのに対し、「.comMaster」では、ソフトの設定や機種の接続法などケースに応じた実用的なスキルを学びます。

どちらがお薦めとは一概にはお答えできませんが、ヘルプデスクやカスタマーサポートなどITにより近い仕事を目指すなら「.comMaster」です。ITにできることを広く知りたい方や、ゆくゆくはシステム活用の担当者などにステップアップしたい方には「ITパスポート」がお薦めです。

「J検」は、パソコンのスキルがどの程度ある人にお薦めですか?

「J検」は中学生や高校生も大勢受験しています。
パソコンを初歩から覚えたい方にお薦めです。

J検(情報処理活用能力検定)は、文部科学省認定の公的資格のひとつです。

J検の特長は、IT技術を「創る」・「使う」・「伝える」の3つの視点でとらえ、それぞれに独立した試験を行っていることです。

特に「使う」スキルを検定する「情報活用試験」は、これからパソコンを始める中学生や高校生も対象としています。パソコンの初心者には親近感のある検定といえるでしょう。

しかし就職をまじかに控えている学生や、すでに会社で働いている方がリテラシー向上を目的に学習するには、少し物足りなさを感じるかもしれません。オフィスで仕事をする時に、幅広く活用できるITの知識はやはり「ITパスポート」です。

「ITパスポート」と「マルチメディア検定」はどうちがう?

「マルチメディア検定」は、WEBクリエイターなど制作者に人気の資格です。

財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)が行っているこの検定も人気が高く、将来性も有望な資格です。

しかし、「ITパスポート」と「マルチメディア検定」では、取得の目的が大きく異なります。

マルチメディア検定は、どちらかといえば「画像」や「映像」、「音声」などのディジタル情報を使ったコミュニケーションスキルを身につけるための資格です。そのため、WEBデザイナーやゲーム制作者やサウンドクリエイターなどを目指している人たちに、上級試験はすでにそのような職業に就いている人にも人気の権威ある資格です。

コンピュータで何かを「創る」技術と、「ITを使う技術」や「ITを経営に活かす技術」は違うのです。事務系・営業系の仕事をする方には「ITパスポート」がお薦です。

パソコン検定(P検)は持っていた方が良いですか?

「P検」は、エクセルやワードなど、基本ソフトの操作を上達させたい方にお薦めです。

高校、短大・大学生など、就職をひかえたみなさんには、「ITパスポート」と併せて「パソコン検定」(通称「P検」)を取得しておくことはお薦めです。

P検は、厚生労働省が展開している「若年者就職基礎能力支援事業"YES-プログラム"」の資格試験にも選定されています。"YES-プログラム"とは、企業が若者に求める職業能力を国が明確にした上で、若者に示しているものです。

P検の勉強をすると、会社内の業務でもよく使われているワードやエクセルなどのソフトの使い方も身につきます。

P検でソフトの使い方が上手になって、プラス「ITパスポート」で、企業のIT環境についておおよその知識を身につけておくことは、学生のみなさんの就職に大変有利です。

就職課の先生に、「ITパスポート」と「簿記」を両方取るよう薦められました。何かメリットがあるのですか?

「情報」と「お金」の流れを知ることは、どんな仕事する上でも大切なことです。

「IT系の資格を探しているのに、どうして簿記?」と不思議に思わる方もいるかもしれません。しかし、この2つの資格には大きな共通点があります。

それは、企業経営の4大要素といわれている、「ヒト」・「物」・「お金」・「情報」の4つのなかに、どちらの資格も該当するということです。

ITパスポートでは企業の「情報の流れ」が、簿記は企業の「お金の流れ」がわかるようになります。ITパスポートを持っていても、高度なセキュリティを自分で設計できるわけではありませんし、またその必要もありません。

そして簿記の資格を取る目的も、必ずしも経理や会計の仕事に役立てるためだけではなく、会社のお金の流が解るようになることにあるのです。

共通して言えることは、何が問題なのかを、一般社員の目線で推し量るスキルを持っていることです。企業は、お金や情報の流れを、その全体を見渡しながら物事を判断し、仕事のできる人を求めています。

このダブルライセンスは社会人が必要とする基本スキル身につける上で、とても役立つ組み合わせです。