証券外務員の計算問題攻略方法とは?詳しく解説

更新日:2022年2月21日

証券会社、銀行や保険会社など、金融業界への就職や転職、キャリアアップのために必須となるのが証券外務員の資格です。金融商品を取り扱う証券外務員の資格試験には計算問題が大きな鍵を握っています。しかし、計算問題というと苦手意識を感じ、勉強に取り掛かるのを躊躇してしまう方も多いようです。

そこでこの記事では証券外務員の計算問題について一種と二種の違い、近年の出題傾向、独学で勉強をする場合のポイントなどを解説していきたいと思います。証券外務員資格の合格にとって非常に有益な記事となっていますので、どうぞ最後まで目を通していただければと思います。

目次

証券外務員の計算問題について

証券外務員の計算問題について解説する前に、証券外務員とはどのような資格なのかについておさらいしておきたいと思います。外務員とは証券会社、銀行や保険会社などの金融機関において、金融商品を販売したり、購入を勧めたりすることを担当する、いわゆる営業マンです。

ちなみに、金融証券には債権や株式などの有価証券のほか、銀行への預金や外貨預金、保険なども含まれます。そのため、銀行員として顧客の預金を受け付けることも外務員の業務となるのです。外務員の職につくには証券外務員として金融庁に登録が必要です。そのために必要になるのが証券外務員の資格なのです。

証券外務員は日本証券業協会による民間の資格です。一種と二種の2種類があり、二種は一種よりも取り扱いできる商品の範囲が狭く、一種は二種の上位資格です。証券外務員二種は株式市場の株式や、商品市場の商品などの現物のみを取り扱える資格となります。証券外務員一種は現物に加え、大きな金額を動かす信用取引やデリバティブ取引などのハイリスクな金融商品も取り扱うことができるようになる資格なのです。

ちなみに、証券外務員一種と二種はどちらも、金融機関に勤めている人ではなくても受験することが可能です。金融機関の関連会社や子会社に勤めているアルバイトの方、派遣会社の方などにも、キャリアアップのために証券外務員資格を持っていることは強みとなるでしょう。証券外務員試験では計算問題が多数出題されます。しかも、証券外務員試験の計算問題は、配点率が一番高い1問10点の「五肢選択問題」で出題されます。

ですから、合格のためには計算問題対策が必須となるのです。計算問題と言うと苦手意識を持たれる方も多いかもしれませんが、証券外務員試験の合格のためにはポイントをおさえ、効率的な勉強法で計算問題を克服しておく必要があるのです。

証券外務員試験はCBT方式で行われます。CBTとはComputer-based Testingの略で、つまり、PCを使って行われる試験のことです。 自分のスケジュールに合わせて希望の日時を事前に選び、全国の試験会場に行き、会場で用意されたPCを使い、インターネットに接続して試験を受けます。土日を除いてほぼ毎日試験があるため、それぞれのスケジュールに合わせて試験が受けられるので比較的受験しやすい資格だと言えます。また、あらかじめ試験日を決められることで、勉強の計画を立てやすいのも利点だと言えるでしょう。

二種の計算問題

証券外務員二種試験では文章問題にあたる各2点の○×方式が50問、計算問題にあたる各10点の五肢選択方式が20問出ます。証券外務員二種試験の問題は合計で300点満点です。そのうち、計算問題は10点×20問=200点なので、全体の6割以上を占めることがわかり、その重要度がお分かりいただけるのではないでしょうか。ちなみに、合格点は210点以上となっています。

証券外務員二種試験の出題科目は、「法令・諸規則」「商品業務」「関連科目」となっています。

「法令・諸規則」
金融商品取引法と関係法令、金融商品の勧誘と販売関連の法律、協会定款と諸規則、取引所定款図書規則

「商品業務」
株式業務、再建業務、付随業務、取引書定款図書規則、デリバティブ取引(一種のみ)

「関連科目」
証券市場の基礎知識、経済、金融、財政の常識、株式会社法概論、財務諸表や企業分析、セールス業務、証券税制

一種の計算問題

証券外務員一種試験では文章問題にあたる各2点の○×方式が70問、計算問題にあたる各10点の五肢選択方式が30問出ます。証券外務員一種試験の問題は合計で440点満点です。そのうち、計算問題は10点×30問=300点なので、やはり、全体の6割以上を占めます。ちなみに、合格点は308点以上となっています。

証券外務員一種試験では、証券外務員二種の範囲に加えて新たに、信用取引/先物取引/オプション取引/特定店頭デリバティブ取引から計算問題が出題されます。

ただし、二種の試験でもデリバティブに対しての基礎的な知識が必要となる問題が出題されることもあります。

近年の出題傾向

証券外務員の計算問題は近年以下のような問題が出題される傾向にあります。絶対に覚えておく必要のあるジャンルなのでしっかりと習得しておく必要があるでしょう。

株式業務計算

PER、PBR、ROEなどの株式業務計算問題の出題頻度が高くなっています。PER、PBR、ROEそれぞれの計算方法について説明します。

PER(株価収益率)

PER(株価収益率)は会社の収益力を示す指標です。

PER、PBRなどの頭文字PはPriceの略です。頭文字がPの語句を求める公式はいつも、1株当たりの数値を求める計算となり、その数値が分母となる計算を行います。

PERは次の2段階の計算で割り出すことができます。

1株当たり当期純利益=当たり当期純利益(税引後)÷ 発行済み株式総数
PER=株価 ÷ 1株当たり当期純利益


 

PBR(株価純資産倍率)

PBR(株価純資産倍率)は1株当たりの純資産額を示す指標です。PBRは次の2段階の計算で割り出すことができます。

1株当たりの純資産=総資産-総負債
PBR=株価 ÷ 1株当たり純資産


ROE(自己資産利益率)

ROE(自己資産利益率)は使った資金でどのくらい収益が上がったかを示す指標です。ROEやROA(総資産利益率)の頭文字RはReturnの略です。

ROEは次の2段階の計算で割り出すことができます。

自己資本=純資産-(新株予約権 + 被支配株主持分)
ROE=当期純利益(年換算) ÷ 自己資本(機種・期末平均)

課税計算

株式投資信託の分配金に対する課税計算の出題頻度も高くなっています。株式投資信託の分配金に対する課税計算方法について説明します。株式投資信託で得られる利益は分配金と譲渡益の2種類があります。分配金は決算ごとに投資した人に分配される投資信託の運用で生まれた利益です。分配金は「普通分配金」と「特別分配金」の2つに分かれています。

普通分配金は個別元本(投資信託を購入した際の値段)を上回った分の利益を分配するお金です。普通分配金は運用で得られた純利益なので課税対象です。特別分配金は決算後に個別元本が下回っている場合の値段で、投資家に返されるお金のことです。特別分配金は運用で得られた利益ではないので課税対象ではありません。

投資信託の利益にかかる税金は20.315%なので、株式投資信託の分配金に対する課税計算は次のような式になります。

株式投資信託の分配金に対する税金=普通分配金×20.315%

債権業務計算

最終利回りや債券の売買代金を求める債券業務の計算の出題頻度も高くなっています。まず、最終利回りの計算方法について説明します。

利回りは利息収入を含めた債権全体の年間収益の割合です。最終利回りは既発債を買って満期まで持つことを仮定した場合に受け取れる利回りです。

最終利回りの計算方法は以下の通りです。

最終利回り

次に、債券の売買代金を求める計算について説明します。

債券の売買代金は債券利回りの計算式で求められます。

債券利回り

債券の売買代金を求める場合、購入価格を債券価格に置き換えます。ですから、債券の売買代金を求める計算方法は以下の通りです。

債券の売買代金

追加保証金などの計算

信用取引の追加保証金などの計算の出題頻度も高くなっています。信用取引の追加保証金は次の2段階の計算で割り出すことができます。

受入保証金=現金保証金+代用保証金(算出日当日終値×80%)

信用取引の追加保証金=受入保証金-(建玉金額合計×30%)

バランスシートなどの計算

バランスシートや損益計算書に関する計算の出題頻度も高くなっています。

バランスシートは財政状況を表す貸付対象表で、1会計期間の経営成績を表す損益計算書とともに作成されます。バランスシートと損益計算書の計算では以下のポイントが重要になりますのでおさえておきましょう。

  • 自己資本比率
  • 流動比率
  • 当座比率
  • 債務償還年数
  • 当期純利益

勉強方法

計算問題というだけで勉強を避けてしまいたくなる方は多いかもしれません。しかし、証券外務員試験の計算問題は、それほど出題のパターンは多くないため、以下のようなコツをおさえて勉強すればクリアすることができるでしょう。

文章問題に慣れてから計算問題を学習する

計算問題はまず、文章問題に慣れてから学習すると効率良くすすめられるでしょう。○×で答えられ、テンポ良くこなせる文章問題を先に学習しウォームアップしておくと、あとで複雑な計算問題に取り掛かりやすいのです。また、金融商品取引法とコンプライアンスの分野は試験の土台となる知識なので、まずは文章問題を解きながらマスターし、問題全体に取り掛かってみることをおすすめします。

用語の意味を正しく理解する

証券外務員試験の計算問題は用語の意味を正しく理解することでマスターにつながります。証券外務員試験にはたくさんの専門用語が出てきます。

しかも、多くの似通った専門用語があり、混同してしまいやすいのです。それぞれの専門用語の意味を正しく理解しないと、用いるべき公式を間違ってしまうので注意しましょう。

公式をしっかり暗記する

証券外務員試験の計算問題は公式を暗記しておけば必ず正解できるはずです。公式の暗記にはコツがあり、それさえつかめば暗記することは可能です。

公式の暗記のコツには以下の4つがあります。

  • 簡略化
  • 用語を式に当てはめる
  • パターンを覚える
  • 意味を考える

まず、1つ目のコツの簡略化から説明します。計算問題が苦手、という方がなぜそう感じてしまうかの原因は、公式が複雑で覚えられないから、だと考えられます。

例えば、限界利益率の公式は

限界利益率=1-変動比率=1-変動費÷売上高

となっています。

普段の生活では使うことのない専門用語がずらりと並ぶと、それだけで覚えるのを放棄したくなってくるでしょう。そこで、専門用語を思い切って頭文字だけにします。

限界利益率の公式であれば、

限界利益率=1-へ÷う

または、1 引く う 分の へ、などです。

ほかにも例を挙げると、

固定長期適合率=じ 足す かぶ 足す 固ふ 分の 固し  掛ける 100

流動比率=ふ 分の し 掛ける 100

などです。証券外務員試験の計算問題は字を書くのではなく、5つの答えから正しいものを選択するだけなので専門用語を一字一句覚えておく必要はありません。

専門用語は頭文字を取るなど、できるだけ簡略化して覚えましょう。ただし、この時に気を付けるべきなのが、頭文字だけにしたときに同じものが出てきてしまう場合です。

すでに、上記の例で書いているのでお分かりかもしれませんが、例えば固定資産と固定負債の頭文字は同じ「固」なので、それぞれ、「し」と「ふ」を付けて区別する必要があります。

もう1つ例を挙げると、「売上」と「売上原価」も同じ「売」が頭文字です。略したときにどちらかわかるよう、「売上」が「う」、「売上原価」が「売げん」など、自分でしっくり来るような語感で覚えてください。頭文字などで略する際には他の語句と被ってしまわないよう、しっかりと区別できるように気を付けましょう。

2つ目のコツである、用語を式に当てはめることに関して説明します。公式には、用語からそのまま公式を導き出せるものが存在します。

例えば、「総資本利益率を求めなさい」という問題が出たとします。「総資本利益率」という用語は、そのまま公式として当てはめられます。総資本利益は当期純利益を総資本で割ることで得られます。

そして、その率、つまり%で表すため、100を掛けると総資本利益率が導き出されるのです。

これをさらに単純に表すと、総資本利益率(%)=総資本\利益×100(総資本 分の 利益 掛ける100)となります。

同じように、\で用語を区切って公式にできるものは以下のようなものがあります。

  • 自己資本利益率
  • 資本金利益率
  • 売上高利益率
  • 売上高総利益率
  • 売上高営業キャッシュ・フロー比率

などです。この場合注意しなければならないのは、/を使わないようにすることです。/を使うと公式が逆になってしまうため、気を付けましょう。

公式は完璧に覚えられればベストなのですが、選択方式での回答なので、問題文や答えの選択肢から正解のヒントをいかに見つけるかも合格の鍵となってきます。

3つめのコツであるパターンを覚えることについて説明します。証券外務員試験の計算問題は複雑な形をした公式を使って解いていかなければなりません。とくに、頻出問題である利回りの公式は複雑で、覚えるべき用語も多いのです。

しかし、複雑な公式にもパターンがあり、そのパターンを把握すると一気に関連する公式を覚えることができます。

利回りの計算の公式には以下の2つのポイントがあります。

  • 分母と分子の中にある分子の引く用語は同じ
  • 引き算は常に「売った」-「買った」の順番

利回り計算は必ず出る問題と言っていいでしょう。パターンを把握し、しっかりと公式を覚えて試験に臨んで下さい。

4つ目のコツである、公式の意味を考えることについて説明します。「公式は丸暗記しようとするとなかなか覚えられない」という方は多いのではないでしょうか?見たままのものを映像として記憶するのが得意な方はいいのですが、意味がわからないと覚えられないタイプの方は、公式の目的を把握できないと長期記憶として定着しにくいのです。

「配当性向」の公式を例として説明します。配当性向とは、企業に利益が生まれ、その利益の中からどのくらい配当されているのかを求める式です。そのように理解すると、自ずと公式が導き出されるのではないでしょうか。

配当性向(%)=配当金 ÷ 利益 × 100

意味のわからない用語が出たら、その都度検索してその意味を調べてみると良いでしょう。ただし、この方法は時間がかかるので、ある程度学習が進んできたら行う勉強法とし、初心者の方は後回しにしても良いかもしれません。

過程を理解する

証券外務員試験の計算問題は公式を暗記するだけでは解けないタイプの計算問題があります。そのような問題は問題文を読んだ時点で、どんな過程で計算をして答えを導き出すのか、イメージする力が必要になります。計算の過程を把握しなければならないタイプの問題に、信用取引やデリバティブ取引の分野の問題が挙げられます。

例として、頻出問題である、先物取引における証拠金所要額の計算を挙げてみます。

証拠金所要額は値洗い後の差し入れ証拠金を割り出す必要があります。そして、

  1. 損益額
  2. 受入証拠金
  3. 証拠金所要額
  4. 証拠金余剰・不足額
  5. 現金余剰・不足額

の順番で1つ1つの値を出していく必要があります。それぞれの計算過程では正しい公式を用い、きちんと値を出していかなければなりません。

このように書き出すと、とても難しい計算のようですが、証券外務員試験の計算問題はある程度決められたものが毎回数値を変えて出題されるので、あらかじめ過去問を何度も解いて学習しておけば次第に慣れ、本番にも自信を持って臨めるはずです。

反復学習する

証券外務員試験の計算問題を克服するためには、まず、初めは問題集の5章ほどをまとめて解き、問題全体を把握しておく必要があります。そのうち慣れてきたら、1つの章を繰り返し学習すると、集中力が増して記憶を定着させることができるはずです。

また、何章かをまとめて解いている段階で、間違いやすい分野がどこなのかだんだんわかってくるはずです。

その後は間違いやすい章を繰り返し学習すれば正しい回答が出せる率が上がり、達成感も得られてより学習に集中できるでしょう。

二種に合格したあとはすぐに一種の試験を受ける

証券外務員試験一種は二種試験の問題範囲に、信用取引/先物取引/オプション取引/特定店頭デリバティブ取引が加えられて出題されます。二種試験の受験勉強の記憶を活かすため、証券外務員試験二種に合格したら、すぐにでも一種を受験するのがおすすめです。

「せっかく勉強から解放されたのに……。」と思われるかもしれませんが、そこはそのまま波に乗って一種試験の予定を組み、一種試験に向けての勉強を始めましょう。

勉強へのモチベーションを保つことが重要

証券外務員試験の勉強に関わらず、試験合格のための準備には勉強のモチベーションを保つことが重要です。勉強へのモチベーションが下がってしまう場面としてまず挙げられるのが、勉強に行き詰った時です。問題集を解いていてどうしても間違えてしまうような問題が出てきたときは、まずはそこを飛ばして他の学習をします。そして後で時間をとり、ネットなどの解説を参考にするなど、苦手を克服してから次の学習に進むと良いでしょう。

また、もう1つ勉強へのモチベーションが下がってしまう場面としてまず挙げられるのが、立てていた勉強のスケジュールから遅れてしまった時です。スケジュールを立てる際はあらかじめ無理のないようにし、もし遅れた場合はスケジュールを見直すことにします。「スケジュールを守れない自分がだめなんだ!」などと、過度に自分を責めてしまわないようにしましょう。

勉強へのモチベーションを保つためにはある程度工夫も必要です。勉強へのモチベーションを保つために必要なこととして、まずは勉強する環境を整えることが挙げられます。勉強するための机の上や部屋に余計なものがあったり、散らかっていたりすると集中力がそがれます。勉強に集中できるよう、できるだけ勉強に関係のないものを片付けたり、掃除したり、整理整頓を行っておくことをおすすめします。

また、自分の部屋では集中できない場合はカフェや図書館などを利用するのも良いでしょう。もう1つ、勉強へのモチベーションを保つために必要なこととして、睡眠をしっかりと取っておくことが挙げられます。

睡眠不足では勉強していてもすぐに眠くなったり、思考力が上手く働いてくれなくなったりします。効率良く、モチベーションを保って勉強するためにはしっかりと睡眠時間をとり、疲れをとっておくようにしましょう。もし、モチベーションが下がってしまった時のために、モチベーションを回復するための方法をいくつか用意しておくのもおすすめです。モチベーションを回復するための方法としておすすめなのが、5分ほど、目を閉じて休憩することです。この場合、できれば部屋も暗くすると良いでしょう。

モチベーションが下がっている状態は脳が疲労している状態だと考えられます。脳の疲労を回復するには、脳の前頭前野の血行を上げることが必要です。前頭前野の血行を上げるのに、目を閉じ、視覚からの情報を遮断することが有効だという研究結果があります。集中力が切れた、モチベーションが下がったな、と感じた時は、できるだけ部屋を暗くし、目を閉じて5分休憩してみて下さい。もしかしたら目を閉じて休憩すると眠たくなるかもしれません。そのような時は思い切ってタイマーをかけ、仮眠を取るのも良いでしょう。

昼間の眠気を解消する場合、15〜20分ほどの睡眠でも十分効果があることがさまざまな研究で明らかになっています。できれば横になるのが一番ですが、机の上にうつ伏せでも、椅子にもたれての睡眠でも良いでしょう。また、アイマスクや耳栓で光や音を遮断するのもおすすめです。

そして、目覚めた際には少し体を動かしたり、光を浴びたり、顔を洗ったりなどするとすっきりとするでしょう。また、もう1つおすすめなのが新鮮な空気を吸うことです。勉強してモチベーションが下がったな、と感じた際は、窓を開けて換気したり、外に出て深呼吸してみたりすることをおすすめします。

ある研究によると、空気中の二酸化炭素濃度が下がった時には脳の働きがアップすることがわかりました。また、深く深呼吸を繰り返すことで副交感神経を刺激し、リラックス状態へと導くことができるため、結果、後ろ向きになっていた気持ちも回復し、下がった勉強へのモチベーションも回復してくるのです。

無理な勉強計画を立てない

証券外務員試験のために必要な勉強時間は50〜100時間程度だとされています。この時間に幅があるのは、二種試験に合格した後だとか、実務経験があり、ある程度知識がある場合などによっての違いです。無理な勉強のスケジュールを達成できないと、モチベーションが下がる可能性があるのは既に述べた通りです。また、無理なスケジュールのせいで、毎日の仕事やプライベートな予定に影響が出てしまう可能性もあります。試験の合格のために自分の必要となる勉強時間は50〜100時間の中である程度読めるはずです。

幸い、証券外務員試験は自分の予定に合わせて試験日を設定できるので、試験日の設定の時点から自分の勉強のスケジュールをゆとりを持って立て、勉強へのモチベーションや生活、そして仕事などに影響のないようにすると良いでしょう。

無理だと感じたら通信講座を利用するのも一つの手段

もし、独学では証券外務員試験の学習を難しいと感じたら、通信講座を受講することを検討するのもおすすめです。スマホで利用できるeラーニングならスキマ時間に勉強できるので自分の生活や仕事などに合わせて無理なく学習できるでしょう。

まとめ

証券外務員の計算問題の攻略方法について解説しました。実は、証券外務員試験はそこまで難易度が高いわけではありません。独学でもポイントをつかみ、集中して学習すれば十分に合格を目指すことができます。ただし、独学で合格を目指すのはそれなりにデメリットもあるので、おすすめする方法ではありません。独学で集中した時間をとって学習できなかったとしても、通信講座であれば自分のスケジュールに合わせて受講が可能です。

時間にゆとりがあり、学習環境が整っている場合は最後まで独学で目指すことができるかもしれません。しかし、効率的に学習するなら通信講座で勉強するのがおすすめです。

証券外務員コラム一覧へ戻る