勉強の邪魔になるものを排除して集中してみよう

勉強をしなければならないことはわかっているのに、何となくさぼってしまう人は多いものです。
いや、さぼっているという意識すらなく、なぜか勉強する時間がないと考えている人もいるほどです。

なぜ、私たちの勉強時間は足りなくなってしまうのでしょうか。
その答えを知るために、あなたの生活を振り返ってみてください。

何気ない生活習慣から逃避してしまう

勉強しようと思ったとき、あるいはスケジュールで定められた勉強時間がきたとき、あなたが“勉強の代わりにしてしまっていること”は何でしょうか。
「ちょっと息抜きにスマホでゲーム」でしょうか。「SNSで友人・知人の動向をチェック」でしょうか。それとも「メールが来てないか確認する」でしょうか。

あるいは「何か面白いものがないか、テレビをつけてしまう」ことでしょうか。「マンガや小説を取り出して読んでしまう」ことでしょうか。
「コーヒーを淹れてみる」とか「お菓子をつまんでみる」とか「煙草で一服」の人もいるかもしれません。
それらの行動は、ありていにいえば、勉強からの「逃避」でしかありません。

しかし、勉強しなければならないとわかっているのに、なぜ私たちは「逃避」をしてしまうのでしょうか。
その理由は、そんなに深いものではありません。

逃避してしまう理由

歩いていて疲れたときに目の前にベンチがあったら腰を下ろす、あるいは、喉が渇いたときに目の前に自動販売機を見つけたら飲み物を買うのと同じ理屈です。
私たちは、勉強をしなければならないとわかっていても、なんとなく「やる気」が起きないときに、目の前にある楽そうな物事に手を伸ばしてしまうのです。

では、どうしたらよいのでしょうか。
その答えは、あなたの生活の中から、勉強の邪魔になりそうなものを排除して、何となくの「逃避」ができないようにすることです。言い換えれば、勉強をせざるを得ないような環境や状況を積極的につくるのです。

勉強をせざるを得ないような環境や状況を作る

たとえば、ついテレビを観てしまうという人は、テレビのコンセントを抜いて、リモコンを、すぐには手に取れない棚の奥深くにしまってみましょう。

本当は、テレビ自体を家から処分してしまうのがいちばんいいのですが、楽しみにしている番組もあるでしょうし、そこまではできないという人も多いでしょう。
コンセントを抜いてリモコンを隠すだけでも、勉強しなければならないのについテレビを点けてしまうという悪習慣からは逃れることができます。

スマホでSNSをチェックしてしまうという人は、合格するまでの間、一時的にSNSを休会するというのはいかがでしょうか。SNSでつながっている友達や知人に、SNSの内部で「資格試験を受ける」と宣言して休会してしまえば、自分自身にカセをつくることにもなって一石二鳥です。

ゲーム機や本やマンガで時間をつぶしてしまう人には、それらを段ボール箱にしまって、ガムテープとひもで厳重に縛ってしまうことをおすすめします。
何も捨ててしまえとは言いません。ただ、合格するまで、気軽に手に取れないようにしておくだけのことです。

ダイエットに成功するコツは、間食を減らして、絶対的な食べる量を減らすことにあります。それと同様に、資格試験に合格するコツは、無駄な時間を減らして、勉強する時間の絶対量を増やすことです。

長期的な「やる気」をもっているのに、なかなか勉強がはかどらないという人は、スマホやテレビなど、目の前にある誘惑因子に邪魔をされているのです。それらの誘惑を減らすように、環境を整えていくことで、自然と勉強時間は増えていくものです。