
行政書士の講義CDで基礎を固めてから問題集を解くとよかったです。
【行政書士】
- 勉強期間
- 6ヶ月間
- 受験回数
- 初学者(1回目)
- 職業
- 正社員(サラリーマン)
- 年代
- 30代
- 性別
- 男性
受験を決心してからは、いろいろな教材サンプルを取り寄せたり、講座の説明を聞いたりしました。結果、フォーサイト通信講座を申し込むことにしました。
教材の良さのひとつは、CDに収められている講義の聴きやすさにあります。例えば、法学を学んだことがない者でも、基礎法学では学習意欲を増すような工夫がされています。
とにかく講義CDを一通り、少なくとも2回聴くことから始めました。まずは全体の流れをつかむことが大切だと思ったからです。流れをつかんでおけば個々の内容が全体の中でどのように関連しているかを理解でき、より記憶しやすくなります。
これは、いきなり細部から学ぶ学習とは違い、効果的な学習方法だと思います。幸い、車に乗っている時間がたくさんあったので、車の中ではいつも講義CDを聴いていました。
テキストには、講義では取り上げられなかった細かな情報が載っているので精読するのがおすすめです。最初は講義CDと同じようにざっと全体を読みます。
一通り読み終わってからは、注意事項に下線を引きながら読み進めます。何回もテキストを読んでいくと、読むたびに大切なポイントがはっきりしてくるので、前回引いた下線を消せるようにしておけば、より重要なポイントだけを残せるようにできます。
この精読2回目では、まだ問題集に取りかかりません。記憶を少し試すためのチェックテストだけやります。
最近、試験問題の傾向は変化しています。答えを丸暗記するだけで合格する時代は終わりました。正確な記憶よりも、記憶した情報から正しい答えを導き出せるか、つまり応用・発展的な思考が試されているのです。基礎知識と理解がないまま、焦って問題集を解いてもほとんど意味がないのです。
テキスト精読3回目になったら、問題集をやってみましょう。問題集をやる時には、なぜ正しいのか、なぜ間違っているのか、ノートに理由や説明を書きます。思考の過程を記しておくことが大切です。
不思議なことに回を重ねるごとにノートの理由や説明は変わっていくのです。これが理解を深めるのだと思います。
記憶を整理でき、他の法律と比較できる表作りも有効でした。
5月末に勉強を始め、問題集を3回やり終えた時点で、9月末になっていました。残るはひと月。ここからは総復習でした。テキストの読み返し、手作り表の改良などをしていました。就寝前にはとくに記憶すべき部分を勉強していました。
テスト前の追い込みだからといって睡眠を削って勉強するのはおすすめできません。科学的にも、睡眠をきちんととったほうがしっかり記憶できると言われているからです。睡眠をとったほうがストレスもたまらないと思います。
実力試しで他校の公開模擬試験も一度受けました。これは試験の緊張感に慣れておくいい機会になったと思います。
しかしながら、合格ラインにはあと少しでした。それでも復習できるチャンスをもらったと前向きに考え、よく理解できていない点をチェックし、テキストを読み返しました。
時事問題は早めに取りかかったほうがいいと思います。テキストや問題集だけでは不十分です。市販の時事用語辞典や最新の時事が載っている本を購入し、精読するべきでしょう。
一般知識はいくら勉強してもしきれないものです。もっと早く手をつけておけばよかったと、試験後に後悔することになりますから。
国語問題は「落としてもいい」と簡単に考えてはだめです。その問題ひとつが合否を分けることもありますから。
もちろん、やめたくなったり、自信喪失したこともありました。そんな時、励ましてくれたのは講義CD中の福澤先生の「悩んでも余分に点数が取れるわけではありません。これはゲームのようなものです。試験日が来るまでに、どれだけやれるかです」という温かい言葉でした。
気分転換は散歩やドライブでした。私にはそれが効果的でした。
本当に「よく勉強した」と思います。手始めに1週間の計画表を作ってから、勉強したのは1日に4~5時間です。10月に入ってから1日6時間は勉強しました。試験までは5ヶ月ほどしかなかったから、たくさんのことを犠牲にして時間を捻出していました。
テキストに載っていない表もたくさん作りました。メールも目一杯活用し、たくさん質問しました。とにかくずうずうしいぐらい何でも有効に活用しました。せっかくお金を支払って学習しているのですから。
本試験会場では試験前にテキストを読むひとがたくさんいますが、新たに記憶するつもりならそれは無駄だと思います。
手作りの表でも見て、学んだことを整理するぐらいの心構えで試験を迎えたほうがいいと思います。そのほうがリラックスできるはずです。私は周りのひとを観察できるくらい余裕がありました。
過程がどんなに苦しくても、合格すれば気持ちは晴れ晴れです。もはや過程にあった苦しみは、いい思い出になっています。できる限りのことをしましょう。
この体験談が少しでもみなさんの助けになればと思います。合格を目指してがんばってください!