一度は挫折した行政書士に、民法改正前の再挑戦。仕事をしながら平日6時間の勉強時間を捻出!

【行政書士】 2019年(平成31年度)合格
勉強期間
10ヶ月間
受験回数
初学者(1回目)
職業
正社員(サラリーマン)
年代
50代
性別
男性
■全体的な点

フォーサイトの行政書士講座に2019年2月に申し込みをして、令和元年度行政書士試験に合格することができました。

私は学校で法学を学んだことが無く、情報通信エンジニアをしております。

このため法律を勉強することは行政書士試験のための勉強において初めて取り組んだこととなります。

実はその2年前の4月にも一度行政書士講座に申し込みをしていました。しかし、その時は民法の学習を進めていく中で、物権・債権のあたりで力尽きてしまい、その時は本試験すら受験しませんでした。



■今年受験しようと思った理由

民法が改正になる直前の最後の受験機会ということで、ここを逃すと2年前に勉強した民法の内容が大きく変わってしまうのもどうかと思い、元々行政書士試験自体を諦めていたわけではなかったので、それならばと一念発起して取り組むこととしました。



■勉強のペース

2019年2月に申し込みをして、テキストを講義録音を聞いて進めていきました。単元が終わる度に、チェックテストもすべてやりました。早めに過去問に取り組んだ方が良いかなと思いまして、ある法律に関するテキストを終えると、直ぐに過去問講座に取り組むようにしました。

概ね4月末には商法・会社法、それから一般知識を除いて一通りテキストと過去問を数周取り組んだ状態にしていました。民法と行政法は5周以上解いて回数を重ねておき、基礎法学と憲法はそれよりはやや少なめのイメージです。



■この段階での工夫点

過去問の内容もある程度理解をしてきて思ったのは、一時期に集中してある法律を解く形にすると、その間に他の法律の内容の記憶が薄らぐということでした。このため、商法・会社法はテキストを読んでいた状態でしたが、その他の法律については、おおよそ2週間で1周し、かつ法律ごとに14日分に分割して、まんべんなく解くこととしました。



■7月の予備校模試にて

基礎力を試す模試を受験して約150点程度は取れるようになりました。しかし、模試で出題された分野が、今まで全く知らなかった知識を問われる内容があったため、過去問講座以外にも若干補強をした方が良いのではないかと思い始めました。

そこで知ったのが、市販の肢別過去問集でした。



■商法・会社法と一般知識

商法・会社法については、8月までに10回ぐらいはテキストを繰り返して、数周は過去問は解いている状態でした。ただ、後半部分は難解でしたので、過去問を完全に理解しておくというよりは、問題文の内容に慣れておく、という程度を心掛けました。

一般知識は、個人情報保護法その他テキストに載っている法令について勉強しました。政治経済についてはテキストの内容を確認する程度に留めました。



■過去問講座と肢別過去問集の併用

過去問講座と並行して肢別過去問集も何周か解きました。肢別過去問集の内容について、内容が頭の中で反芻できる(例えば、誰かに内容を説明するとしたときに、ある程度自分の言葉で理解して説明できる状態)になってから過去問講座の問題を解くと、当然正答率も飛躍的に向上し、更に各選択肢の解説内容が手に取るように理解できるようになっている状態になりました。



■模試

9月と10月に資格予備校の模試を受験しましたが、この段階で200点以上は取れるようになっていました。



■時間の使い方

電車で片道2時間弱の通勤時間があり、幸いなことに途中1時間程度の電車で往復座れるため、この時を含めて過去問を解きまくりました。それ以外にも、職場で昼食後残りの休み時間で問題を解くとか、帰宅後就寝までの2時間程度は過去問を解くなどして、平日は概ね6時間程度捻出できていました。

一方で休日は家族への対応などがありますので、平日よりもやや少ない勉強時間となってしまうこともしばしばでした。

フォーサイトの暗記カードは、地下鉄など短距離しか乗らない、あるいは次の電車を待つ間の時間などにさっと取り出せて、直ぐに確認ができるため、概ね2日で1回転していました。



■ノートについて

私はノートに暗記事項をまとめる、というやり方はしませんでした。講義でも触れられていましたが、そのノートを作成する時間が勿体ないと思ったため、テキストにすらアレコレ書くよりも、過去問の解説部分に足りない点を追記するような形にしていました。



■記述対策

記述の対策は、法令や判例の重要フレーズを過去問講座の解説ページに書き留める形で覚えるようにしました。



■本番での取り組み順序

令和元年度の一般知識は例年になく全般平易な内容でしたが、過去問集の内容ですと足切り点をやや上回る程度が続いていたので、模試でもシミュレーションしましたが、試験開始後、先ずは記述の問題から解くようにしました。この時点では記述の問題は完璧の解こうとせずに、問題文をある程度理解をして、その回答に必要なキーワードを書き留める程度にして、直ぐに多肢選択、一般知識へと進みました。その方が記述を書くためのヒントが択一問題で出ている可能性を期待する、あるいは頭の片隅には残っていて、思い出すひらめきが得られるかもしれないと思ったからでした。それから文章理解を先に解くことで、ある程度落ち着いて問題文を読む心のゆとりを持ちたかったから、というのも理由としてあります。

そこから基礎法学、憲法、民法、行政法という順番で解いていきました。行政法は、ほぼほぼ問題文の各選択肢を読むことで直ぐに正誤判定ができるようになっていましたので、スピードアップが可能な分野だと思ったからです。

また多肢選択のマークについては、自己採点のズレが生じないよう、いったん全て問題に記載をして、午後3時30分を目途に全部一括してマークシート上に転記するようにしました。五十嵐講師が一括して転記すると、残り時間が少ない時に試験官が誤って試験終了を告げる可能性があるのでお勧めはしない旨動画でコメントされていましたが、試験終了30分前を目途にしていましたので、そういった事態はさすがに発生しないかな・・・という見込みを立てていました。



■謝意

営業的な説明もあるのかも知れませんが、全国合格率の数倍という実績、それから学習目標は強弱を置いてカリキュラムが組まれているという点には、強く心を惹かれて、行政書士試験という未知の世界に足を踏み込むきっかけを作っていただき、大変感謝しております。これからの益々の貴社御清栄を祈念しております。

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