行政法分野の業務がきっかけで、力試しに挑戦。苦手な行政法を基礎講座と書籍で攻略!

【行政書士】 2019年(平成31年度)合格
勉強期間
7ヶ月間
受験回数
初学者(1回目)
職業
正社員(サラリーマン)
年代
40代
性別
女性
■行政書士試験の受験動機

当方20年ほど前に法学部を卒業、現在企業法務に従事しています。過去行政書士試験を受験しようと思ったことがありますが、市販のテキストを読んで「つまらない・・・」と思ったこと、また開業を考えているわけでもなかったためその時は断念しました。



今回受験しようと思った理由は、長らく企業法務に従事しながら国家資格とは無縁であったことと、業務上、(通常あまり発生しないのですが)行政法の分野にあたる業務が発生したことです。この機会を逃したらおそらく行政書士試験を受けることは一生ないだろうと思い受験を決意しました。



■フォーサイトを選んだ理由

行政書士の受験を決意したのは2019年の4月末でした。そのため準備期間として6ヶ月。法律のバックグラウンドはありつつ、大学で憲法や民法を学習したのははるか昔(その間に判例変更、また民法は改正が多々発生しています)、かつ行政法は当時も「面白くない・・・」と思い選択しませんでした。また、業務上民法はしばしば参照しますが、国家試験でよく出る担保物権関連はさほど扱いがないという状況。効率よく学ぶためには予備校かオンライン学習が必要だろうということでいくつか候補をあたった中でフォーサイトを選ぶことにしました。決め手ととなったのは、値段が手頃であり、テキスト、映像教材をPC/スマートフォンでダウンロードしてどこでも学習することができることでした。予備校のお試し受講にも参加してみましたが、座学でひたすら授業を聞くだけという感があり、自分には向いていないと思いました。



■学習プラン

道場破りで大まかなスケジュールを設定した後はスケジュールに基づき学習するよう心がけていました。平日は仕事がありますので通勤時間と帰宅後合計2時間ほど、週末は学習初期は3、4時間、その後ペースを上げて最終的には7、8時間を学習にあてていました。



【基礎講座】

基礎講座は各教科合計2回、1.5倍速でビデオを流し、テキストでわからなかったところを読み込むという流れで進めました。他の教科は楽しく学習することができたのですが、行政法の講座は(福澤先生の教え方はとても上手だと思うのですが)個人的には面白いと思えず、問題を解いても正解できず煮詰まりました。そこで一旦テキストから離れてみようと思い、他の教科の講座を学習しながら行政法に興味を持てそうな書籍を探してみました。そこで「行政法のエッセンス」(著者:櫻井敬子)という本を読み、行政法がようやく面白く感じられるようになりました。行政法に興味を持てない人にオススメです。



【択一式】

ひたすら問題を解き、間違えた問題について触れている基礎講座のテキストを確認、更にインターネット上の情報をあたり、最終的には難解なトピックのサマリーを自分でまとめました。択一式はフォーサイトの問題集と道場破りの問題を4回ほど回したと思います。そこで物足りなくなったため、予備校が販売しているスマートフォンのクイズアプリを買ってそちらをひたすら解いていました。



【記述式】

フォーサイトの問題集を2回、市販の書籍の問題集を合計2回回しました。



【模試】

フォーサイトの模試も利用しましたが、試験の雰囲気を味わうために、10月に予備校主催の模試を1回受けました。この時点で模試の結果は合格圏内という判定が出ていました。



【条文理解】

行政法の細かいところを理解できていないと落とす問題が多いことに気づき、最後の1ヶ月で行政法の重要条文を洗い出し、読み込みました。



■試験直前

憲法、民法、行政法の択一式は合格レベルまで持っていけたかなと思うのですが、会社法、一般知識は過去問を解いても正答率の振れ幅が大きく、全く自信がありませんでした。また、記述も、正直なところ問題次第ということで3問中2問をそこまで大きく外さず書ければいいかな・・・という心持ちでした。



■試験当日

正直、そこまで緊張するとは思っていなかったのですが、憲法の問題が思ったより難しく、その後の民法、行政法もヤマが外れた感があり、試験中はかなり焦っていました。これまでの努力が無駄になったかも・・・と思いつつ、とにかく最後までやりきろうという気持ちで臨みました。



■結果

これはダメだったかもと思いつつ翌日解答速報を確認したところ、一般知識が思った以上に得点できていて、択一は合格ラインに4点足りない176点という結果でした。記述式3問は何を聞かれているかは読み取れ、文字数を埋めることができたのでおそらく合格できたかな・・・と思いつつ、結果を見るまでは不安がありました。正直なところ、もっと得点できるだろうと思っていた憲法、民法、行政法は伸びず、会社法も模試などと比べて得点できなくて、自信がなかった一般知識と記述に救われて合格できたようなものなので気持ちはやや複雑ですが、合格できたことはとても嬉しいです。



■今後

開業は今のところ考えていませんが、6ヶ月の対策期間で一発合格できたことで自分に自信が持てたこと、また企業法務という仕事をする上で知識の棚卸しができたことが嬉しいです。頑張ってみてよかったなというのが今の感想です。

みんなが参考になった合格体験記