インテリアコーディネーター試験の内容を把握し受験準備をスムーズにする

インテリアコーディネーター試験の内容を把握し受験準備をスムーズにする

インテリアコーディネーター試験の内容を把握し受験準備をスムーズにする

インテリアコーディネーターになりたいという夢を叶えるきっかけとして、多くの人がめざすインテリアコーディネーター試験。合格をめざして勉強することで、インテリアに関するさまざまな知識がつくと高い評判を受けている試験です。

初めてインテリアコーディネーター試験を受ける人にとっては、どういった試験なのかをまず把握しておきたいもの。そこでこの記事では、インテリアコーディネーター試験の概要や内容、問題の傾向と合格するための対策などについて紹介します。

目次

インテリアコーディネーター試験ってどういう試験?

インテリアコーディネーター試験は、公益財団法人インテリア産業協会が毎年主催している資格試験です。住宅を中心とした空間をより快適なものにするために、インテリアに関する適切な提案やアドバイスを行うことができる人を資格認定する目的で運営されています。

内装や家具、住宅設備、照明器具といったインテリアに関する幅広い商品知識を生かして、インテリア計画を提案し、商品選択について顧客の要望を踏まえてアドバイスできるかどうかを判断するための試験です。学科である一次試験と、記述式の論文とパースなどの図面を作成するプレゼンテーションの二次試験があります。一次試験を突破すると二次試験へと進むことができます。

一次試験に合格したものの二次試験は不合格だった場合、次年度から3年間は一次試験が免除され二次試験だけを受験することができます。ただし、免除期間の3年を過ぎても一次試験が不合格のままであれば、再度一次試験から受験する必要があります。

インテリアコーディネーター試験の申込

インテリアコーディネーター試験の受験は毎年1回です。うっかりしていて申込みを忘れてしまうと、次の開催まで1年間待たなければならず、インテリアコーディネーターになる時期もそれだけ遅れてしまいますから早めに受験申込みの準備をしておきたいもの。受験しようと決めたら、まずは申込み準備をするにあたって試験の詳細を把握しておきましょう。

インテリアコーディネーター試験の日程と場所

先ほども述べたように、インテリアコーディネーター試験は一次試験と二次試験があります。どちらも毎年ほぼ開催日程は決まっており、一次試験が10月の第2日曜日、二次試験が12月の第2日曜日の予定となっています。事前説明が15分あり、試験時間は160分です。

開催場所は北海道、岩手県宮城県、群馬県、東京都、愛知県、石川県、兵庫県、広島県、香川県、福岡県沖縄県の全国12ヶ所です。最終決定した日程や各地域の会場については、申込み受付が開始される前の7月初旬頃に公開されます。

受験料は一次試験と二次試験を通して受験する場合は14,850円、一次試験のみ先取りで受験する場合や一次試験免除で二次試験のみ受験する場合は11,550円です。受験申込み時に支払います。

インテリアコーディネーター試験の合格発表

インテリアコーディネーター試験では、一次試験と二次試験それぞれに合格発表が行われます。

一次試験の合格発表は試験開催日から約1カ月後の11月中旬で、自宅に合否通知が郵送されます。合格していた場合は、二次試験の受験票が同封されています。

二次試験の合格発表は試験開催日から約1カ月半後の2月中旬で、一次試験と同じく自宅に合否通知が郵送されます。合格者には資格登録申請の書類が同封されています。

インテリアコーディネーター試験に合格した後の手続き

二次試験に合格すると、インテリアコーディネーターになる資格を手に入れたことになります。「インテリアコーディネーター」という名称を使って働くには、試験の主催者である公益財団法人インテリア産業協会に資格登録をして、認定を受けなければいけません。

二次試験の合否通知と一緒に申請用紙が郵送されてきますので、それを使って資格登録申請を行いましょう。登録申請は3月初旬まで受け付けており、申請順に認定されます。3月下旬には資格登録証が自宅に郵送されます。

インテリアコーディネーター試験の内容

インテリアコーディネーター試験の勉強をより効率的に行って確実に合格を手にするためにも、試験の内容をあらかじめ把握しておくことはとても重要なことです。一次試験と二次試験それぞれの試験内容について解説します。

一次試験の内容

公式に発表されているインテリアコーディネーター試験の一次試験範囲は、次の9つの項目です。

  1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
  2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること
  3. インテリアの歴史に関すること
  4. インテリアコーディネーションの計画に関すること
  5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
  6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
  7. 環境と設備に関すること
  8. インテリアコーディネーションの表現に関すること
  9. インテリア関連法規、規格、制度に関すること

一次試験では、インテリアコーディネーターという職種についてその成り立ちや仕事の内容などに対する理解、インテリアの歴史やエレメント、仕上げといった商品知識、パースやCADを使ってインテリアコーディネートを提案する際の表現方法、インテリアの構造や法規関連といった現場の納品に欠かせない知識など、かなり幅広い範囲から出題されます。

どの分野もすべて100%受験勉強してカバーするというのはかなり難しいと言えるでしょう。得意な分野については満点を取るつもりでしっかり理解を深めると同時に、苦手な分野は60~70%の正解率をめざしてできるだけ間違いをしないことを意識して、広く浅く勉強していく方法が合格の近道と言えます。

二次試験の内容

公式に発表されているインテリアコーディネーター試験の二次試験範囲は、「プレゼンテーション・論文によるインテリア計画およびそのプレゼンテーションに関すること」となっています。

プレゼンテーションは、与えられた課題について、与条件を満たした上でインテリア計画を行います。パースなどの図面を作成し、着彩表現などを加えて自分が思う最適なインテリアコーディネーションを考え、伝わるよう分かりやすく表現します。

さらに論文では、与えられた課題について、内容を理解した上で自分が思う的確な提案を文章で表現します。自分なりの提案を行うわけですから、結論が出ていることが重要です。

二次試験では、課題の条件をクリアし、仮に設定されている顧客が満足できるような提案をどれほど分かりやすく表現できるかがポイントです。160分という時間制限の中で、問題点を理解し、考えをまとめて迅速にパースや論文を作成できる能力も求められます。

また、きちんと課題の条件を汲み取る理解力や、提案について納得させるための説得力も必要です。単なる見映えのいいしゃれたプランではなく、課題に沿った根拠のある提案をしなければ合格できないということを意識しておくことが大切です。

インテリアコーディネーター試験の受験資格

インテリアコーディネーター試験は、年齢や性別は一切問いません。年齢については、以前は「25歳以上」「22歳以上」といった制限がありましたが、すでに撤廃されていますので学生でも受験可能ということになります。

インテリアに関する実務経験も必要ありません。これまで一度もインテリアに関する仕事をしたことがない人でも受験可能ですから、会社員や専業主婦も受験資格があります。また、建築やインテリアに関連した学歴も問いません。

インテリアコーディネーター試験の合格ライン

主催者の発表では、インテリアコーディネーター試験は、前述した試験内容について基礎知識を有しているかどうかで合否を判断しています。一般的に「70~75%前後の正答率だと合格できる」と言われるのは、合格率が25~30%前後で推移しているデータからきていると思われます。

しかし、インテリアコーディネーター試験の一次試験の合否は、〇点以上だと合格という絶対評価ではなく、他の受験者との相対評価で決められるもの。問題の難易度や、他の受験生の成績次第で合格ラインは上下するので、できるだけ高い得点を取ることが必要と言えるでしょう。

インテリアコーディネーター試験の傾向と対策

インテリアコーディネーター試験に合格するには、まず一次試験を突破することが重要です。確実に一次試験に合格するにはどうしたらいいのか、そして二次試験にはどう備えたらいいのか、試験の傾向を踏まえた対策について考えてみましょう。

出題傾向が高い分野

インテリアコーディネーター試験の一次試験は、前述した通り9項目の中から出題されます。近年は出題が多い分野と少ない分野の境が薄れてきており、「必ずここが出る」とされる分野を絞り込むのは難しいと言えます。

あえて言えば、「インテリアコーディネーターという仕事について」「インテリアコーディネーション計画」「住宅用家具」「建築の工法や構造」「住宅設備」「ユニバーサルデザイン」といった分野は3~5問と多めに出題されています。これらの分野で取りこぼすと得点を積み重ねられないので、重点的に勉強しておくといいでしょう。

一方、「建具」「仕上げ材」「テーブルウェア」といった分野は、ここ数年減少傾向にあったり、出際されていない分野です。もし出題されても1問程度ですから、受験勉強としてやりこむ必要はないと考えていいでしょう。

二次試験は、プレゼンテーションと論文で与えられた課題に対してインテリア計画を練り、図面や文章で提案する問題が出されます。二次試験の合格率は60%前後ですから、パースや平面図、論文について基本的な技術を身につけておけば合格に近づけると言えますが、技術だけでなく制限時間内に考えをまとめられる練習をしておくのがおすすめです。

得意不得意を見極めよう

インテリアコーディーネーター試験の対策について押さえておきたいポイントとしてとても重要なのが、得意な分野と不得意な分野を見極めるということです。

一次試験の合格率が20~25%あたりで推移し続けていることを考えると、高くても80%の正答率であれば合格に近づけます。つまり、100点を取らなければ合格できないということではありません。

より確実に点が取れるのは得意な分野です。深く理解できる、すんなりと覚えられるといった分野には、時間を割いて集中的に勉強し、確実に点が取れるようにしておくのです。

何度テキストを読み返しても理解できない、なかなか暗記できないといった分野は不得意な分野です。もし苦手だけれど出題傾向が高い分野があるなら、時間を決めて最低限の内容だけ理解できるようにしておくのがおすすめです。そして他の得意な分野で点を取って、不得意な分野をカバーすることを考えると効率的に勉強できるでしょう。

インテリアコーディネーをめざす際に大きな目標となるインテリアコーディネーター試験は、インテリアが好きな人やインテリアの仕事をしたい人にとって、ぜひ合格したい試験です。

出題範囲が広く、専門用語が使われるためインテリアの仕事が未経験の人にとっては読解が難しい場合があります。しかし、住分野の資格ならではの日常生活に即した内容の問題が出ることもあり、理解しやすい面も少なくありません。けして合格率は低くありませんから、こつこつと勉強していけば合格できる可能性は高いでしょう。

過去問題集や対策問題集などを上手に活用しながら、毎日少しずつ問題を解いていくことが合格への近道です。憧れのインテリアコーディネーターになるために、ぜひ挑戦してみてください。