インテリアコーディネーター資格取得に必要な勉強時間は300時間!おすすめの勉強方法は?
更新日:2022年5月17日
インテリアコーディネーターとは、顧客の頭の中のイメージを実際に形にするのがお仕事です。そのためインテリアの商品知識はもちろん、建物の構造や法知識も身に着ける必要があり、資格試験の難易度も低くありません。
そんなインテリアコーディネーターの資格試験に合格するにはどのくらいの勉強時間が必要なのか?独学でも目指せるのか?短期間で合格するためにはどうすればいいのかなど、試験対策の勉強時間や勉強方法に関してまとめていきます。
簡単ではない資格試験ですので、取得できれば仕事面でも大きなメリットがある資格、しっかりと予定を組んで、できるだけ短期間で取得できるようになりましょう。
インテリアコーディネーターに合格するために必要な勉強時間
まずはインテリアコーディネーターの資格試験に合格するために必要な勉強時間を紹介していきましょう。一言で勉強時間といっても、受験する方によってかなり幅が出てきます。
インテリアに関する仕事をしている方、学校でインテリアに関する勉強をした方など、インテリアコーディネーター試験の出題範囲に、ある程度の知識がある方と、まったくこうした知識がない方では当然勉強時間は変わります。
また、試験勉強を独学で行う方と、通信講座などを利用する方でも勉強時間は変わってきます。
いろいろなケースを想定しながら勉強時間について解説していきましょう。
独学なら300~350時間
インテリアコーディネーター試験は一次試験と二次試験の両方に合格する必要があります。この双方の試験に合格するために必要な勉強時間は、独学でおよそ300~350時間と言われています。
内訳を考えると一次試験対策におよそ7割、二次試験対策に3割といったイメージ。勉強時間全体を400時間で考えると、一次試験対策に280時間、二次試験対策に120時間。1日2時間勉強時間を確保したとすると、一次試験対策に5ヶ月弱、二次試験対策に2ヶ月といったところでしょう。
通信講座を利用すれば200~300時間
通信講座を利用した場合、勉強時間は200~300時間ほど。通信講座のカリキュラムを見ても半年間ほどをイメージしている講座が多いようです。
通信講座を利用した方がやや勉強時間が短くなるのは、通信講座を利用した方が勉強効率が上がるからです。このあたりに関してはこの記事の後半で解説していきます。
インテリアコーディネーターに合格するために必要な勉強期間
インテリアコーディネーターの資格取得に必要な勉強時間は、おおよそ200~350時間です。では、実際に勉強するとなったらどのくらいの勉強期間が必要になるのか、実際の社会人の生活をベースに考えていきたいと思います。
ここでは主に社会人の方の生活を中心に計算しますが、専業主婦の方や学生の方、また現在仕事をしておらず、就職を考えている方など、時間に余裕があるという方はより短期間で資格取得を目指せるでしょう。
社会人の生活時間から勉強時間を想定
社会人の方の生活を想定していきたいと思います。一般的な社会人の方の生活ということで、以下の条件で考えてみたいと思います。
- 朝は7時起床
- 通勤時間は片道1時間
- 就業時間は9~19時
- 就寝時間は25時(午前1時)
この条件で考えると、1日で仕事以外の時間は20~25時の5時間となります。ここである条件が加わります。それが家事をしてくれる同居の家族がいるかどうかです。
ご両親でもいいですし、奥様、旦那様でもいいのですが、食事の用意やお風呂の準備、さらに掃除や洗濯などの家事をしてくれる方がいるケースと、一人暮らしや共働きなどで、こうした家事も自分で行う必要があるケースでは勉強に当てられる時間が変わります。
一人暮らしの場合、20時に帰宅して、食事の準備をして夕食を摂り、その後入浴すると考えると、それだけで2時間はかかるでしょう。さらに寝る前にはある程度ゆっくりすると考えれば、勉強に当てられる時間は1日1~2時間といったところでしょう。さらにお子さんがいて、お子さんとの時間を考えるとさらに勉強時間は短くなります。
自宅にご家族がおり、家事全般を任せられるとすると、食事と入浴で1時間、寝る前にゆっくりする時間を考慮しても1日2~3時間は勉強時間に充てられるでしょう。
社会人であれば3ヶ月~半年
では、平日も休日も同じ勉強時間を確保するとして、インテリアコーディネーター資格を取得するのに何日くらい必要かを計算していきましょう。必要な勉強時間を200時間、300時間で想定して計算していきます。
勉強時間 | 家族あり | 家族なし |
---|---|---|
200時間 | 70~100日間 | 100~200日間 |
300時間 | 100~150日間 | 150~300日間 |
こう見ると短くて2ヶ月強、長いと1年以上の時間がかかるということになります。特に一人暮らしの方や、毎日の残業が長いという方は、平日の勉強時間確保が難しくなりますので、休日により多くの勉強時間を確保しないと、資格取得までの期間が非常に長くなってしまいます。
学生や主婦ならもっと短期間での合格も目指せる
学生の方や休職中の方など、一般の社会人の方より勉強時間の確保はしやすくなるかと思います。例えば毎日4時間勉強時間を確保できるという方は、200時間の勉強時間であれば50日間、300時間の勉強時間でも75日間で合格を目指せるということになります。
勉強期間にしておよそ2~3ヶ月ほど。今後就職を考えているという方は、社会人になる前に取得しておくのがおすすめです。
他のデザイン系の資格と勉強時間を比較
資格取得のために、およそ300時間程度の勉強時間が必要になるインテリアコーディネーター資格。この資格の取得難易度はどの程度のものでしょうか。インテリアコーディネーターに近い、デザイン系の資格取得に必要な勉強時間と比較してみましょう。
資格 | 資格の種類 | 勉強時間 |
---|---|---|
インテリアプランナー | 民間資格 | 150~250時間 |
キッチンスペシャリスト | 民間資格 | 100~150時間 |
照明コンサルタント | 民間資格 | 通信教育の受講で取得可能 |
色彩検定 | 民間資格 | 30~50時間 |
インテリアコーディネーター | 民間資格 | 200~350時間 |
インテリアコーディネーターに近いほかの資格と比較すると、かなり長い勉強時間が必要なことが分かります。
とはいえ、ほかの人気資格と比較すると、そこまで難しい試験でもないのがインテリアコーディネーター資格。一般的に人気と言われる資格との勉強時間の差も見ておきましょう。
資格 | 資格の種類 | 勉強時間 |
---|---|---|
宅地建物取引士 | 国家資格 | 500時間 |
FP技能士 | 2級国家資格 | 300時間 |
行政書士 | 国家資格 | 600時間 |
日商簿記2級 | 公的資格 | 350時間 |
インテリアコーディネーター | 民間資格 | 200~350時間 |
こうしてみるとインテリアコーディネーターの資格は日商簿記2級やFP2級と同程度、宅建士や行政書士よりも難易度は低いといえます。
こうなると目指したいのは短期間での合格でしょう。では、短期間で合格するために必要なことを考えていきましょう。
短期間で合格するために必要なこと
短期間で合格を目指すには、勉強の効率化が非常に重要になります。効率的に勉強をすることで、短い勉強時間で多くの知識を身に着けるように工夫しましょう。
では、勉強の効率化のために覚えておきたいポイントをいくつか紹介していきましょう。これは独学でも通信講座受講でも活かせるポイントとなりますのでチェックしておきましょう。
効率的な勉強スケジュールを立てる
勉強の効率化を目指すのであれば、大事になるのが合格までのスケジューリングです。勉強を計画性を持って進めることで、勉強の効率化が叶い、より短期間で多くの知識を身に着けることができます。
この勉強のスケジュールを立てる際、基準となるのが使用するテキストです。勉強スケジュールはテキストに沿って作成しますので、テキスト次第で勉強スケジュールは大きく変わってきます。どのテキストがベストかは、勉強する方次第ですので、自分に合ったテキストを選ぶことが重要になります。
また、テキストは毎年新刊が発売されています。できるだけ最新版のテキストを選びましょう。インテリアコーディネーター試験の傾向の変更や、関わる法の改正などが随時行われていますので、最新のものでないと勉強効率に大きな影響が出るでしょう。
インプットとアウトプットを上手く組み合わせる
勉強の効率を上げる、特に暗記科目に効果的な勉強法がインプットとアウトプットの繰り返しです。インテリアコーディネーター試験の一次試験は比較的暗記科目が多く、インテリアコーディネーター試験の対策としてもこのインプットとアウトプットの繰り返しが重要になります。
一般的に人間の脳には「短期記憶」と「長期記憶」があります。一度読んだ小説の内容などは、長い期間があくと細かな部分を忘れてしまうもの。これは得た知識が短期記憶の状態で止まってしまっているからです。
一方小学校低学年で覚えた九九などは、いくつになっても記憶に定着しているもの。これは九九が長期記憶に保管されているからです。
一度得た知識はまず短期記憶として保管されます。この知識を長期記憶に移すには、得た知識を活用する必要があります。九九などは一度暗記した後も、算数や数学の授業、また日常生活の中で頻繁に活用します。得た知識を活用することで、九九の記憶は長期記憶へと移り、忘れにくいものとなります。
一方一度しか読んでいない小説の内容などは、あまり活用する機会がありません。そのため長期記憶に移ることなく短期記憶にとどまり、新たな知識を覚えることにより忘れていってしまうわけです。
試験勉強はテキストを読んで覚えた知識を、短期記憶から長期記憶に移す必要があります。そのためには覚えた知識を活用する必要があります、そのために必要となるのがアウトプット、いわゆる演習問題などとなるわけです。
インプットとアウトプットをバランスよく行うことで、短期間で多くの知識を身に着けることができるようになります。
一次試験対策は暗記が中心
インテリアコーディネーター試験の一次試験は暗記科目が中心の筆記テストとなります。二次試験に進むにはこの一次試験に合格する必要があり、インテリアコーディネーターを目指すうえで最重要の勉強ポイントとなります。
インテリアコーディネーターの筆記試験では、法制度や建築構造、さらにインテリア商品に関する知識など、非常に幅広い知識が必要となります。問われる知識は基本的な部分であることがほとんどですが、それでも試験勉強はロスなく効率的に行う必要があります。
ちなみにインプットとアウトプットには適した勉強時間というものがあります。
人間の脳は1日で頭に入った知識を、夜寝ている間に整理整頓します。つまり朝起きたタイミングがもっとも整理されており、夜寝る前がもっとも混みあっている状態です。
そこでおすすめになるのが、「夜覚えて朝アウトプットする」という勉強法。夜眠る前にテキストなどの新しい範囲を読み、新たな知識を頭に詰め込みます。そして良く朝起きた時に、その知識を使うような演習問題にチャレンジするというもの。
朝起きた瞬間は頭の中が整理整頓されているため、直前に入れた知識(寝る前に覚えた知識)を引き出しやすくなります。こうしてインプットとアウトプットを効率的なタイミングで行うことで勉強の効率化も望めるようになります。
例えば平日1日2時間勉強時間を確保する場合、21~23時とまとめて設定するよりも、夜は22時00分~23時30分、朝は6時30分~7時00分など、朝と晩に分けて設定するのがおすすめ。
特に朝は演習問題に挑戦するだけと割り切れば、たとえ15分でも効果は十分に得られます。これまでよりも30分早く寝て、30分早く起床すれば、朝出勤前に30分の勉強時間を確保できます。この時間を上手にアウトプットに充てましょう。
どうしても早起きは難しいという方は、朝の通勤電車に乗っている時間を有効活用できないか検討してみましょう。座席に座れて、テキストが開けるのであればアウトプットをするのは十分可能です。それが難しい場合はスマホなどで演習問題に挑戦できるようにするという方法もあります。
二次試験対策は製図を繰り返す
二次試験は製図を基にしたプレゼンテーションと論文の試験。論文の勉強法に関してはいろいろな方法があり、ある程度方法論が確立されていますので詳細は省きます。自分に合った勉強法で、何より論文を書くという事に慣れていきましょう。
問題は製図を使ったプレゼンテーション。インテリア系のお仕事をしていない方にとっては、ほぼ経験のない試験内容ですので、とにかくまずは製図の内容を一目で理解する力を就ける必要があります。
製図の内容を理解するという力を身に着けるには、自分で製図を賭けるようになるのが最も効率的でしょう。内容が理解できていなければ書けないのが製図です。製図を書く訓練をすることで、製図の内容を理解できるようになるでしょう。
製図の勉強は過去問などの製図を真似して自分で繰り返し製図を書いてみるのが有効です。時間もかかりますし地道な勉強法になりますが、かえって最短の勉強法となるでしょう。
上手な勉強スケジュールの立て方
インテリアコーディネーターの試験に限らず、試験勉強で重要なポイントとなるのが勉強スケジュールを立てることです。効率的に学べるスケジュールを、過不足なく立てることができれば、最短で合格に近づけるはずです。
ここでは勉強スケジュールを立てる際の基本的な考え方、ポイントをいくつか紹介していきましょう。
試験日から逆算して組み立てる
インテリアコーディネーターの試験は例年10月に実施されています。この試験日から逆算してスケジュールを組むことが重要です。
試験対策の勉強は、試験当日にMAXの状態になっているのが理想ですから、まずはゴールを見定めてスケジュールを立てましょう。
この際注意したいポイントが、無理なスケジュールは立てないということ。いくら試験が1ヶ月後だからといって、無理やり1ヶ月で勉強を終わらすスケジュールを組んでもまず実行はできません。
試験までに勉強時間が足りないというのであれば、慌てず1年後の試験を見据えたスケジュールに変更しましょう。
大きなスケジュールから小さなスケジュールへ
勉強のスケジュールを組む場合は、まずは大きなスケジュールを組むのがポイントです。具体的には1ヶ月単位のスケジュール。例えば最初の1ヶ月でテキスト半分まで、次の1ヶ月でテキスト後半を終わらせる。3ヶ月目からは字弱点を補強する期間に当て、4ヶ月目に製図と論文の勉強など、まずは1ヶ月単位のスケジュールを立てます。
続いてこの1ヶ月分のスケジュールを週単位のスケジュールに落とし込みます。最初の1週間でテキスト何ページまで、次の1週間で何ページ分などと、週単位のスケジュールを組みましょう。
週単位のスケジュールの後は1日単位のスケジュールを組み、これで勉強スケジュールの完成です。
大きな目標を先に定めることで、1日どのくらい学ぶべきかが理解できるようになり、より具体的に勉強のイメージがしやすくなるでしょう。
無理なスケジュールは立てない
最大のポイントは最初にも説明した通り、無理なスケジュールを立てないということ。いくら勉強時間が足りないからといって、毎日とんでもない量の勉強をするスケジュールを組むと、スケジュール通りに勉強を進めるのが難しくなります。
スケジュール通り勉強が進まないとモチベーションの低下に繋がり、モチベーションが下がるとより勉強効率は下がっていきます。これではスケジュールを組む意味がありません。
スケジュールを組むときは現実的に消化できるスケジュールを組みましょう。むしろこれでは余裕がありすぎるという位のイメージでもいいでしょう。余った時間は自分の趣味の時間にできるというルールを作っておけば、勉強もよりはかどるでしょう。
インテリアコーディネーターは独学か通信講座か?
インテリアコーディネーターの試験に挑戦するのであれば、独学で挑むのと、通信講座を受講するのはどちらがおすすめでしょう?
インテリアコーディネーターの試験の難易度を考えると、独学でも十分合格を目指せる難易度ではあります。独学でも挑戦できるのであれば、受講料を払ってまで通信講座を利用する価値があるのかどうか悩むところです。
独学と通信講座、どちらがおすすめかを考えていきましょう。
時間に余裕がある方は独学でも合格できる難易度
例えばまだ学生である、現状フリーターをしている、休職中で時間に余裕があるという方は独学で挑戦するのが経済的にもおすすめです。特にインテリア関係の知識が少しでもあるという方は、独学でも十分に合格を目指せるでしょう。
ただし、独学で勉強をする場合、勉強スケジュールの立案やテキスト選びなどもすべて自分で行う必要があるため、少々手間がかかるのは間違いありません。
おすすめかと聞かれれば独学をおすすめすることはありませんが、独学で挑戦したいという方を止めるほど悪い選択ではないという印象です。
初学者には通信講座受講がおすすめ
社会人の方、またインテリアに関して興味はあるけど知識はないという方、また子育てをしながら仕事への復帰を目指している方などは、通信講座を利用することをおすすめします。
通信講座には、インテリアコーディネーター試験に精通した専門の講師がおり、より短期間で効率的に合格を目指せるように工夫がされています。特に予備知識のない初学者の方は、何から手を付けていいのか分からないかと思います。そういった方には、しっかりと道筋を示してくれる通信講座の方が勉強しやすいかと思います。
確かに受講料は必要にはなりますが、より短期間で合格できる確率は間違いなく上がるでしょう。
独学よりも通信講座をおすすめする理由
インテリアコーディネーターの資格を取得するには、200~350時間の勉強時間が必要です。しかし資格試験の難易度と考えると、そこまで難易度の高い試験というわけではありません。
そう考えるとインテリアコーディネーターの資格は、あまり時間をかけずに取得したい資格といえます。そのため通信講座を利用し、より短期間で、確実に合格できる道をおすすめします。
テキスト選びの必要がない
この記事で何度も繰り返し書いていますが、資格取得の勉強で重要なのは、過不足ない勉強スケジュールを立てること。その勉強スケジュールを考える際に参考にするのが使用するテキストです。
インテリアコーディネーター試験のテキストは多数発売されており、独学で目指す場合はこの多くのテキストの中から、自分に合ったテキストを見つけることから始める必要があります。
特にインテリアの勉強が初めてという初学者の方は、どのテキストがよくて、どのテキストが難しいのか、判断するのが難しいかと思います。こうした問題を解決するのが通信講座です。
通信講座には専用のテキストがあります。つまり自分でテキストを選ぶ必要がないということ。しかもその専用テキストは、インテリアコーディネーター試験に精通した講師陣が監修に加わっているため、そのタイミングでもっとも効率的に学べるように考えられたテキストとなっています。
テキストを基準にどの通信講座を選ぶか考えている方に、分かりやすいテキストの見極め方を伝えておくと、まずはフルカラーであることに注目しましょう。テキストが単色、もしくは2色印刷の場合は、テキストの中で重要なポイントがパッと見た感じでは分かりづらく、使いにくいと感じる可能性があります。
ある程度のカラーを使用し、どこが重要なのか、どこに注目すべきかが一目でわかるようなテキストを選びましょう。
スケジュールを立てる必要がない
テキストと同時に、通信講座を利用することで手にできるのが「勉強スケジュール」です。通信講座ではテキストに沿って勉強カリキュラムが組まれており、そのカリキュラムに沿って学ぶことが最も効率のいい勉強法となります。
このカリキュラムも、当然授業を行う専門講師が組んでいますので、インテリアコーディネーターの試験を受験したことがない方が設定するスケジュール以上に信用できるのは間違いありません。
独学で挑む際に大きなポイントとなるテキスト選びと勉強スケジュールの立案が一挙に、しかも専門家の手で解決するというのが通信講座を利用する最大のメリットといえるでしょう。
不明点は質問できる
質のいいテキストが手に入り、信頼できるカリキュラムも手に入る上に、さらにおすすめのポイントッとなるのがやはり専門講師の存在です。
初めて学ぶ勉強分野で問題となるのが不明点の解決方法。勉強する中でなかなか理解が難しいポイントに出会った時、独学の場合は何とか自力で解決するしかありません。購入したテキストを読み込む、ネットなどで検索するなど、なんとか自力で解決できればいいのですが、それでも難しい場合はそこで勉強が止まってしまいます。
一度勉強が止まってしまうと、元のペースに戻すのは至難の業。特に独学の場合、このタイミングでモチベーションが一気に下がり、勉強効率が一気に下がる可能性があります。
多くの通信講座では、専門講師への質問が可能。理解しにくいポイントがあれば、その点に関して質問し、専門家に解説してもらうことができます。
また、この「質問できる」というのもポイントです。通信講座の場合は、メールの文面で質問をすることになりますが、自分で理解しにくい部分も、自分の言葉で伝えようとすると、何が不明なのか整理して考えることもできるようになります。
質問文を考えることで不明点の本質があらわになり、さらにその不明点に関しては専門講師が丁寧に解説してくれる。この相乗効果で、不明点の解消が目指せるわけです。これは独学ではできない、通信講座ならではの特典といえるでしょう。
よくある質問
インテリアコーディネーター資格を目指す方の中で、独学で目指すか、通信講座を利用するかで悩んでいる方が、疑問に思うであろうポイントをQ&A方式でまとめていきたいと思います。
インテリアコーディネーター試験に合格するのに必要な勉強時間は?
独学であれば目安は300時間程度。ただし、受験する方のインテリアなどに関する知識などにより必要な勉強時間は変わります。また、同じ300時間でも効率よく勉強する300時間と、非効率な300時間では成果も大きく変わるでしょう。
通信講座を利用した場合、こちらも当然受験者の持っている知識により多少の前後はありますが、独学で挑むより短期間で、合格率もより高めることができるでしょう。
どのくらいの勉強期間を想定すればいい?
勉強期間は、1日にどれだけの勉強時間を確保できるかで変わってきます。独学で目指す場合、1日2時間勉強して5ヶ月ほど。ただし社会人の方などで、仕事の後飲みに行く機会が多かったり、残業が多かったりすれば、その分勉強期間は長くなります。あくまでも一般的な話になりますが、基本的には半年間ほど時間を用意するのが理想です。
また、インテリアコーディネーターに限らず、全てに資格試験に共通する勉強のポイントですが、平日は勉強せず、週末まとめて勉強するというのはあまりおすすめできません。
新たな知識を身に着ける勉強のポイントは、毎日少しずつでも勉強を続けるということ。これができると、まずは何より毎日勉強するのが当たり前となり、勉強しやすくなります。また、毎日少しずつでもテキストを読むことで、勉強をしているという安心感が湧き、不必要に焦ることもなくなります。
仕事をしているという方は、毎日テキストを開くだけでも大変かもしれませんが、15分でもいいので毎日勉強するクセをつけましょう。
通信講座のカリキュラムも半年間をメドにしたものが目立ちます。もちろん短期間での合格を目指すし、気合を入れて勉強すると決めれば3ヶ月程度でも合格は目指せますので覚えておきましょう。
できるだけ短い期間で合格するには?
勉強期間を短くする方法は単純に考えて2つしかありません。ひとつは勉強効率を高めること、もうひとつはより多くの勉強時間を確保することです。
独学の場合はこの2つを同時進行で考える必要があります。勉強の効率をあげつつ、さらに毎日の勉強時間を長く確保するということ。ただし、勉強時間確保のために睡眠時間を削ってしまうと、勉強効率や日中の仕事効率も落ちる可能性がありますので、この2つの方法ができるかと聞かれれば非常に難しいところです。
一方通信講座を受講する場合、考えるべきは勉強時間の確保。通信講座を受講すると、専用のテキストとそれに沿ったカリキュラムが手に入ります。このカリキュラム通りに勉強を進めるのが最も勉強効率を高める方法となります。
勉強時間をより多く確保したい場合は、日常生活の中のスキマ時間を有効に活用するのがポイント。例えば毎日の通勤電車の中や、ランチタイム後のちょっとした時間を上手に利用することで、勉強時間の確保が可能になります。
1年間勉強すれば誰でも合格できる?
誰でも必ず合格できるという保証は全くありません。とはいえ、そこまで難易度の高い試験ではありません。ある程度強度の強い勉強を、1年間サボらず続けることができれば、多くの方は合格できる難易度ではあると思います。
とはいえ、インテリアコーディネーターの資格は、1年間賭けて目指す資格ではありません。より短期間で取得すべき資格でもありますので、勉強強度を上げて半年間を目標に勉強をするようにしましょう。
どの勉強を重視すべき?
インテリアコーディネーター試験の範囲は非常に幅広く、どこか1ヶ所を特別重視して勉強するというよりは、全体的に広く知識を身に着ける必要があります。あえていえば、勉強をしていく中でハッキリしてくる自分の不得意分野に関しては重点的に勉強した方がいいでしょう。
もうひとつ重視したいのが二次試験対策の特に製図を使ったプレゼンテーション対策です。資格試験の中でもインテリアコーディネーター試験独特の試験科目ですので、過去問に挑戦する、過去に出題された製図を真似して自分でも書けるようにするなど、しっかりと対策の時間を確保しましょう。
二次試験対策はどうすればいい?
上でも触れましたが、何より製図に慣れることが重要です。インテリア関係のお仕事をしている方を除けば、製図面自体を見る機会があまりないかと思います。どこに何が書いてあるのか、そこに書いてある記号はどのような意味か、まずはこういった製図の基本を覚える必要があります。
製図の勉強のポイントは、まずは自分も製図を書けるようになることです。製図が賭けるということは、製図に記してある項目が何を表しているのか理解しているということ。これを理解できれば、初めて見た製図面でも問題なく対応できるはずです。
まずは1つの図面を見て、同じように製図が書けるように何度も練習しましょう。この時「よく意味が分からないけどそう書いてあるから書き写す」のではなく、「ここはこういう意味でこう記されている」となるように同じ図面も何度も繰り返すのがおすすめ。
一つの図面を完全に理解してから次の図面に移りましょう。製図の勉強はどれだけ数をこなせるか(製図面に慣れる)が重要です。ここにポイントを置いて挑みましょう。
独学と通信講座はどちらがおすすめ?
受験される方の現在の状況や、これまでに学んできたこと、これまでに従事してきた仕事などによってもおすすめは変わりますが、より短期間で、より合格率を高めるといく意味では通信講座受講がおすすめです。
通信講座を受講するデメリットは、受講料が必要という一点。一方メリットは専用のテキストが手に入る、考え抜かれたカリキュラムに沿って学べる、不明点は質問し、専門講師の解説がもらえるなどなど、枚挙に暇がありません。一般的に考えれば受講費用以上の効果が期待できるため、基本的には通信講座の受講がおすすめです。
どうしてもデメリットが気になる方や、そこまで急いでいない方は、じっくり時間をかけて独学で挑みましょう。独学で挑戦する際は、モチベーションが落ちないような工夫も考えておくといいでしょう。
まとめ
インテリアコーディネーターの試験に合格するために必要な勉強時間は約300時間。一般的な社会人の方であれば、およそ半年ほどの勉強期間を確保できれば挑戦できる難易度です。
とはいえ試験範囲が非常に幅広く、いろいろな方面の知識を身に着ける必要があり、さらに二次試験対策では、図面を使ったプレゼンテーションという、インテリアコーディネーター試験独特の試験科目もあります。
試験の難易度という点では独学でも十分挑戦可能なレベルですが、独学の場合はテキスト選びや勉強スケジュールの立案、さらにモチベーション維持の方法など、勉強だけではなくそれ以外の部分でも気を遣う必要があります。
また、自分で想像していた以上に勉強にてこずると、モチベーションの意地も難しくなります。独学は他の誰にも助けてもらえない勉強法ですので、長期間続けるのは難しいというデメリットがあります。
ある程度仕事で経験がある、学校でインテリアに関する勉強をしたというような、知識の下地がある方にはおすすめですが、層ではない方にはやはり通信講座の受講がおすすめとなります。
独学の場合も、通信講座を利用した場合も、最終的にはどれだけ勉強時間を確保できるか、そしてどれだけ集中して勉強できるかが勝負となります。ぜひ合格を目指して、しっかりと対策できるよう準備しましょう。