インテリアコーディネーターは独学で合格できる?

更新日:2023年7月13日

インテリアコーディネーター試験は年に一度実施されています。

インテリアコーディネーター試験は一次試験と二次試験で行われ、両方の試験に合格して初めて資格取得となります。

インテリアコーディネーター試験の難易度自体はそこまで高くはありません。しかし、一度受験に失敗すると、次に挑戦できるのは1年後。そのためできれば一度の挑戦で合格を目指したいところです。

このインテリアコーディネーター試験、独学で合格できるかどうかと聞かれれば合格は可能です。可能ではありますが、誰でも簡単に合格できるというわけではありません。

インテリアコーディネーターを独学で目指す以上、しっかりとした準備や効率的な勉強方法が不可欠。

そこでこの記事ではインテリアコーディネーター試験対策としておすすめの勉強方法や独学のメリット・デメリット、インテリアコーディネーターを独学で目指すのが厳しいと感じた方向けの対策などを紹介していきたいと思います。

これからインテリアコーディネーター試験に挑戦しようと考えている方はぜひ参考にしてください。

目次

独学で挑戦するメリットは?

インテリアコーディネーターに限らず、資格試験に挑戦する場合に考えられる勉強方法は3種類です。

まずは自分一人で勉強する独学。続いては自宅で独学で勉強はするものの、通信講座を受講し勉強する方法、そして近隣の予備校に通学し勉強する方法です。

この種類の勉強方法の中で、インテリアコーディネーター試験に独学で挑戦するメリットを紹介しましょう。独学以外の勉強方法と比較しつつ紹介していきます。

費用を抑えて挑戦できる

まず大きなメリットは費用面のメリットです。

独学でインテリアコーディネーターを目指す場合の費用は参考書などのテキスト代、問題集代、あとは必要であれば模試の受験料程度のもの。恐らく1~3万円程度の予算で勉強ができます。

一方、通信講座受講や予備校通学には当然ですが受講料が必要になります。

インテリアコーディネーター講座の受講料に関しては、どの通信講座、予備校を選ぶかで差はありますが、おおよその相場で言えば通信講座で5万円前後、予備校通学となると30万円前後の受講料が必要になります。

費用を抑えてインテリアコーディネーター試験に挑戦したいという方にとって、この費用面の差は大きなメリットといえるでしょう。

自分のペースで勉強できる

独学でインテリアコーディネーターを目指すもうひとつのメリットは、マイペースで勉強ができるという点です。

予備校や通信講座を利用した場合、勉強は予備校や通信講座が設定しているカリキュラムに沿って進める形になります。特に予備校の場合は、毎週決まった曜日・時間に教室に通い、その授業を受けて勉強を進めていくことになります。

マイペースで勉強できるというよりは、決められたカリキュラムに合わせて勉強していくのが基本の形。しかし、社会人や専業主婦(主夫)の方は、仕事都合などでこれが難しいかと思います。

独学で勉強する場合は、自身の都合や状況に合わせて勉強のペースを調整できます。もちろん仕事や家事育児の状況に合わせることもできますし、勉強する内容に合わせても調整することが可能です。

インテリアコーディネーターの試験に向けて勉強するといった状況を考えると、マイペースで勉強できないというのはストレスを感じるもの。ストレスが大きくなれば、当然勉強効率も落ち、効率的に学ぶことができなくなります。

こうした心配がないというのも独学のメリットといえるでしょう。

独学で挑戦するデメリットは?

独学でインテリアコーディネーター試験に挑戦するにはメリットがあります。しかしメリットがあるものにはデメリットも存在するもの。

大きなデメリットとしては、勉強時間が長くなるという点が挙げられます。インテリアコーディネーター試験に独学で挑戦する場合、必要な勉強時間は300~350時間と言われています。

この勉強時間は、予備校に通学する、通信講座を利用する場合と比較すればどうしても長い設定になります。

この勉強時間の長さに加え、独学でインテリアコーディネーター試験に挑戦するデメリットに関しても紹介しておきましょう。

モチベーション維持が難しい

独学でインテリアコーディネーター試験に挑戦する場合、大きな問題となるのがモチベーションの管理方法です。

上記の通り、独学でインテリアコーディネーター試験合格を目指す場合、300~350時間の勉強時間が必要です。1日2時間ずつ勉強をすすめたとしても、5~6ヶ月は勉強を続けなければいけません。

インテリアコーディネーターになると決め、勉強を始めたころは目標が明確で勉強に対するモチベーションも高いかと思います。しかし、勉強期間が長くなるにつれ、どうしてもモチベーションは下がっていきます。

特に自宅で一人で勉強をする独学という勉強方法においては、勉強に対するモチベーションを維持し続けるのが非常に難しいもの。

勉強に対するモチベーションが下がれば、当然勉強効率は下がり、必要となる勉強時間も長くなります。勉強時間が長くなればさらにモチベーションが下がるという悪循環に陥る可能性が高くなります。

勉強に対するモチベーション維持が難しいというのは、独学という勉強方法において大きなデメリットといえるでしょう。

難問解決が難しい

独学で勉強を続けるデメリットとして考えられるのが、難問にぶつかった時の対処法です。

通信講座や予備校を利用している場合、専門講師に質問ができたり、講義の中で詳しく解説してもらうことができます。こういった解決策が独学という勉強方法にはありません。

特にインテリアコーディネーター試験には、この難問と位置づけられる出題科目があります。それが「二次試験」の存在です。

インテリアコーディネーター試験の二次試験では、実際の図面を使用してプレゼンテーションを行うという問題が出題されます。

インテリア関係や不動産関係の仕事に就いている方は、こういった図面からその空間をイメージすることに慣れているかと思いますが、そうではない方にとって図面を読み取るというのはかなりの難問。

図面から空間をイメージして、さらにその空間にあったインテリア案をプレゼンする。そのプレゼンをしっかりと論文でまとめるというのは、インテリアコーディネーターとしては当然の業務ですが初学者にとってかなりハードルの高い問題です。

こうした問題をどう解いていくかは、やはり専門講師など専門知識の豊富な方に考え方を危機ながら学びたいところ。それができないのが独学という勉強方法のデメリットといえます。

勉強スケジュールを自分で立てる必要がある

独学という勉強方法は、仕事の状況や家事育児の状況に合わせて、自分なりに勉強時間を調整できるというメリットがあります。

しかし、自分で考えて勉強を進めるということは、自分で勉強スケジュールを考えなければいけないということにもなります。

インテリアコーディネーター試験は年に1度の実施です。仕事や家事育児の状況に合わせて勉強を進めるのはいいですが、そのせいで勉強ペースが遅くなりすぎると、その年の受験に間に合わなくなる可能性があります。

その年の受験に間に合わないと、次の機会は1年後。勉強期間が一気に長くなってしまい、モチベーション維持がさらに難しくなります。

そうならないためにも、自分で勉強スケジュールを考え、そしてそのスケジュールを実行していかなければいけません。

勉強スケジュールを立てるには、インテリアコーディネーター試験の出題範囲や出題傾向などをきちんと把握し、かつ自分の勉強ペースも正確に判断しなければいけません。

インテリアコーディネーター試験の勉強以外にこうした作業が必要になるのは、デメリットのひとつといえるでしょう。

独学で挑戦するのに向いている方の特徴

独学はある程度のメリットがあるものの、デメリットもある勉強方法です。インテリアコーディネーター試験対策と考えた場合、誰もが簡単に挑戦できる勉強方法とは言えません。

特に二次試験で専門知識が必要となるインテリアコーディネーター試験においては、独学での挑戦は簡単ではないとも言えます。

そんな独学という勉強方法に向いている方の特徴を紹介しておきましょう。

ほかの資格に独学で合格したことがある方

すでにインテリアコーディネーター以外の資格試験に独学で挑戦し、合格したことがある方は独学という勉強方法に向いているといえます。

仮にインテリアコーディネーターとまったく別の分野の資格であったとしても、独学で勉強して合格したという実績は非常に大きなアドバンテージです。

ほかの資格試験に合格しているということは、一人で勉強するのに慣れている、また一人で勉強する方法を知っているということになります。この勉強のコツを知っていることは、独学という勉強方法において大きな意味を持ちます。

また、一度成功しているという経験も重要。ほかの資格試験で成功しているということは、インテリアコーディネーター試験も克服できると思いながら勉強を進めることができますので、モチベーション維持という面でもプラスに働くでしょう。

インテリア系の実務経験者

インテリアコーディネーター試験の勉強範囲には、当然ですがインテリアに関する専門知識・専門用語がたくさん出てきます。こうした専門的な知識に対して、ある程度知識がある方は、独学という勉強方法に向いているといえます。

すでにインテリア系の仕事に就いている方は、こうした専門的な知識に仕事の中で触れているということになり、勉強の中で出てきても理解がしやすいかと思います。

理解がしやすいということは、勉強を続ける中で難問にぶつかるケースが少ないということ。独学という勉強方法のデメリットのひとつを抑えることができますので、独学に向いているといえるでしょう。

独学でインテリアコーディネーター試験に挑戦するポイント

もし、これからインテリアコーディネーター試験に独学で挑戦しようとしている方に、どのようなポイントに注意して勉強を進めるべきか。この点を解説していきます。

もちろん大前提として、上で紹介した独学という勉強方法におけるデメリットに対する対策は必要です。そのうえでさらに注意すべきポイントを紹介していきましょう。もちろんインテリアコーディネーター試験の特徴も加味したうえで解説していきます。

勉強スケジュールをしっかり立てる

まず重要なのが勉強スケジュールの立て方です。独学という勉強方法においては、この勉強スケジュールが大きく合否に直結しますので、立て方の基本をしっかり把握しておきましょう。

勉強スケジュールの基本は、「大きなスケジュールから順に組んでいく」という点。まずはインテリアコーディネーター試験の試験日をゴールとし、そのゴールの時点で勉強が完了していると設定します。そのうえで毎月の目標を設定していきましょう。

毎月の目標が設定できたら、今度は週単位のスケジュールを組みます。1週間でどこまで勉強するかを決めるわけです。週単位のスケジュールが決まったら、次は毎日の勉強スケジュールを立てます。

勉強スケジュールを立てるタイミングは勉強開始後。まずは用意したインテリアコーディネータ試験のテキストを読んでいきましょう。少々分からない点があってもドンドン読み進め、どんな分野が多く登場したか、どんな専門用語が多く出てきたかなどを知りましょう。

そのうえで重要と思われるポイントをつかみ、こうしたポイントを重視したスケジュールを組むのがポイントです。

もうひとつポイントとして覚えておきたいのがスケジュールの厳しさ。勉強スケジュールは厳しすぎても緩すぎてもいけません。厳しすぎれば勉強が追い付かずモチベーションが下がる原因になります。緩すぎれば勉強に飽きてしまい、こちらもまたモチベーションに影響を及ぼします。

自分の知識や勉強ペースを把握し、マイペースで進められるようなスケジュールを組みましょう。

基礎知識をしっかり暗記する

インテリアコーディネーター試験の一次試験では、試験範囲全体の基礎的な知識が問われる問題が多く出題されます。こうした勉強において重要になるのが暗記力です。

暗記力を鍛えるには、無理矢理頭に詰め込むだけでは効果が期待できません。暗記科目ほど重要になるのがアウトプットです。

人間の脳はインプットをするだけではなかなか知識が身に付きません。一度記憶した知識を演習問題などでアウトプットすることで、知識は短期記憶から長期記憶に移されていきます。

しっかりと基礎知識を暗記するためにも、インプットとアウトプットを織り交ぜて効率的に学べるようにしましょう。

過去問対策を重視する

資格試験の勉強において、過去問対策という勉強方法は非常に効果が大きい勉強方法です。これはインテリアコーディネーター試験においても同様です。

過去問対策を行うことで、頻出分野も把握できますし、何より試験問題に慣れることができます。

過去問対策に関しては、多くの問題を解くというより、同じ問題に繰り返し挑戦するのがおすすめ。同じ問題に挑戦し続けると、その問題の解答を暗記してしまうことがありますが、重要なのはその問題を理解すること。

何度も同じ問題に挑戦し、なぜその答えになるのか、理屈をしっかりと理解できるようにしましょう。

独学で挑戦する際の二次試験対策のポイント

インテリアコーディネーター試験において大きな問題となるのが二次試験です。二次試験では図面を読み取り、実際にインテリアをプレゼンするという記述問題、論文問題が出題されます。

出題の専門性が非常に高く、特に独学という勉強方法では対策が難しいのがこの二次試験となります。そんなインテリアコーディネーター試験の二次試験対策のポイントを紹介しましょう。

図面に慣れるのが重要

特にインテリアコーディネータとしての実務経験がない方、図面に触れ合う機会が少ないという方は、まずは図面に慣れるのが最重要ポイントです。

単にいろいろな図面を見るというだけではなく、自分でも図面を引いてみるなど、実際の空間を図面に落とし込んだ時のイメージができるようになるのが重要です。

インテリアコーディネーターは図面からその空間をイメージし、その空間にあったインテリアをプレゼンするのが仕事です。そんなインテリアコーディネーターの仕事に直結するような知識が問われるのが二次試験です。

そのためにも自分でも図面を引きながら、図面と実際の空間が結びつけることができるようにしていきましょう。

とにかく過去問でしっかり対策する

インテリアコーディネーター試験の二次試験対策でも重要になるのが過去問対策です。過去問を観ることで、どんな図面が出題され、どのような回答をするのがベストかを知ることができます。

もちろん二次試験対策でも何度も同じ問題を解き、その問題の出題意図や、模範解答例が何故そうなっているのかを理解できるようにしましょう。

短期間で合格を目指すならフォーサイトの通信講座がおすすめ

インテリアコーディネーター試験に独学で合格するためには300~350時間、5~6ヶ月の勉強期間が必要です。

およそ半年という勉強期間は、短いようでかなりの長期間。上でも解説した通り、勉強期間の長期化はモチベーション低下の原因となりますので、あまりおすすめできません。

そこで、独学で挑戦しようと考えている方にもおすすめしたいのがフォーサイトの通信講座です。

まず予備校ではなく通信講座をおすすめする理由としては、独学に近い状況で、独学以上に効率よく学べるのが通信講座を利用した勉強方法だからです。

通信講座を利用しても、勉強するのは自宅でひとりというのが基本であり、これは独学と同じです。また通信講座にはカリキュラムがありますが、そのカリキュラムをどんなスピードで消化するかは受講する方次第。マイペースで学べるという点も独学同様ということになります。

独学に非常に近い条件で勉強できる中で、専門講師の授業が受講できるなど、勉強効率は確実に高くなります。

そんな通信講座の中で、フォーサイトの講座をおすすめする理由を紹介していきます。

高品質の講義動画と分かりやすいテキスト

フォーサイトの講座では高品質の講義動画が提供されます。フォーサイトの講義動画は、テレビ番組の収録ができるレベルの機材が揃った専用スタジオで収録、編集されています。

そのため見やすく聞き取りやすいのがポイント。もちろん専門講師のレベルも高く、授業内容に関しては予備校同様のレベルです。

提供されるオリジナルテキストは「合格点主義」に則り編集されており、試験で満点を取るのではなく、確実に合格点を狙えるように考えられています。テキストはフルカラー印刷で、一目で重要部分が視覚的にも分かりやすい構成ですので、初学者の方でも自然に知識が増やせるでしょう。

充実のeラーニング教材「ManaBun」でスキマ時間を有効活用

フォーサイトをおすすめする大きな理由がManBunの存在です。スマホやタブレットを利用し、時間や場所を選ばず学べるeラーニング教材ManaBunには、デジタルテキスト、講義動画、音声データ、演習問題など多くの教材が詰め込まれています。

通勤電車の中や洗濯機が回っているのを待つ時間など、毎日の生活の中で発生するスキマ時間も、このeラーニング教材があれば勉強時間に変えることができます。

特に一次試験対策は暗記力が重要ですので、少しずつでも毎日勉強を続けるのが重要なポイント。そんなインテリアコーディネーター試験対策にManaBunは最適と言えるでしょう。

まとめ

インテリアコーディネーター試験の難易度を考えると、独学という勉強方法でも合格を目指すことは十分可能です。

しかし、インテリアコーディネーター試験では、専門知識が問われる問題が多く、独学でも合格は可能ですが、簡単な挑戦ではないともいえます。

独学という勉強方法は、費用面などのメリットもありますが、モチベーション管理などのデメリットもありますし、何より勉強期間が長くなります。

より短期間でインテリアコーディネーター試験に合格するには、独学よりも通信講座の受講がおすすめ。

特にeラーニング教材に注力し、高品質な講義動画で勉強できるフォーサイトの講座がおすすめとなります。

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