年金アドバイザーの「試験内容」は?試験日程や費用、申込み方法をご紹介!

年金アドバイザー試験は、年何回実施されるのでしょうか。受験する級によって、実施回数に違いはあるのでしょうか。また、実施時期は、年によって違うのでしょうか。それとも、毎年、決まった時期に行われるのでしょうか。

試験の申し込みをするには、どのような方法があるでしょうか。インターネットでの申し込みをするのでしょうか。インターネットで申し込む場合、受験料はどのように支払えばいいのでしょうか。申し込みの際に、試験会場を自分で指定することはできるのでしょうか。

さらに、試験当日はどのような流れになっているのでしょうか。集合時間等はどう設定されているでしょうか。受験する級によって、試験時間に違いはあるのでしょうか。

級によって、試験の形式や、求められる知識のレベルにどのような違いがあるのかも気になりますね。

目次

年金アドバイザー2級・3級・4級の「試験日」や「受験費用」

年金アドバイザー試験は、級によって、実施回数が異なっています。各級の実施回数をご紹介します。また、実施回数に違いはあるものの、各級に共通した試験日が設定されています。また、受験費用も級によって異なっています。各級の受験費用をご紹介します。

試験日

2~4級の各級の実施回数、試験日は以下のようになっています。

実施回数 試験日
2級 年1回 3月の最初の日曜日
3級 年2回
  • 3月の最初の日曜日
  • 10月の最終日曜日
4級 年1回 3月の最初の日曜日

2~4級の各級に共通して、3月の最初の日曜日が試験日として設定されています。なお、3級もしくは4級と2級は、試験時間が重複しないので、ダブル出願が可能です。試験レベルを考えると、「2級(午後)と3級(午前)」のダブル出願をするのが現実的です。

3級のみ、年に2回実施されています。10月の最終日曜日が、独自の試験日として設定されています。

受験費用・申し込み期限

2~4級の各級の受験費用・申し込み期限は以下のようになっています。

受験費用 申し込み期限
2級 8,250円 試験日前約2か月前から受付開始
3級 5,500円 試験日前約2か月前から受付開始
4級 4,950円 試験日前約2か月前から受付開始

申し込みの期間はおおむね2週間となっているので、出願忘れがないように、注意が必要です。3級のみ、年に2回実施されます。それぞれの試験日に応じて、別途、申込期限が設定されています。

試験内容

2~4級の各級の、出題形式や、試験時間、出題範囲は以下のようになっています。

年金アドバイザー2級
出題形式 記述式10題
試験時間 180分
出題範囲
  • 社会保険制度の概要
  • 公的年金制度の仕組み
  • 年金給付と支給要件
  • 企業年金・個人年金の仕組み
  • 年金請求手続と年金受給者の手続
  • その他
年金アドバイザー3級
出題形式
  • 基本知識
    5答択一式30問
  • 技能・応用
    事例付5答択一式10事例20問
試験時間 120分
出題範囲
  • わが国の社会保険制度とその仕組み
  • 年金制度とその仕組み
  • 年金給付の種類と支給要件
  • 企業年金個人年金の仕組みの要点
  • 年金請求手続と年金受給者の手続き
  • その他
年金アドバイザー4級
出題形式 3答択一式50問
試験時間 90分
出題範囲
  • 年金の基礎 30問
  • 老齢給付 10問
  • 障害・遺族給付 6問
  • セールス・その他 4問

2級と3級の出題範囲が、多くの点で共通していることが分かります。ただ、3級が5答択一式であるのに対し、2級は記述式なので、問われる知識は共通でも、2級の方が難易度は高くなっています

年金アドバイザー試験への申し込み方法

年金アドバイザー試験への申し込み方法はWebでの申し込みと郵送での申し込みの2種類があります。それぞれにつき、申し込み方法の詳細をご紹介します。

Webから申し込む

Webで申し込む場合の、受付期間、申し込みの流れと支払い方法は以下のようになっています。

受付期間

受付初日の午前9時~受付最終日の午後11時30分まで
※受付期間は2週間程度

申し込みの流れ

  1. 経済法令研究会「検定試験」ページから申し込みする級をクリック
  2. 種目の詳細ページが表示されたら「カートに入れる」ボタンをクリック
  3. 「受験地設定」ボタンを押して希望の地区を選択
  4. 「注文手続をする」ボタンを押して必要事項を入力し注文手続を行う
  5. 登録されたアドレスに申込み受付のメールが送られてくる

※受験地は、都道府県単位ではなく、市町村単位で設定されています。最寄りの市町村以外を選択することも可能です。

支払方法

クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行決済(ペイジー、インターネットバンキング)


申し込みの際に、受験地の選択を行います。受験地は市町村単位で設定されているので、受験地が都道府県単位で設定されている試験に比べれば、受験のために遠くまで行かなければならない可能性は低いと言えます。

年金アドバイザーの試験会場や試験方法は?

試験を受ける会場は自分で選択できるのでしょうか。また、試験会場は、都道府県単位で設定されているのでしょうか。それとも、市町村単位で設定されているのでしょうか。遠くまで行かなければならない可能性もあるのでしょうか。また、級によって試験の方法に違いはあるのでしょうか。

全国各地にある会場で実施

試験会場は、全国を12の地区に分けたうえで、市町村単位で設定されています。ただし、全ての市町村に試験会場が設定されているわけではなく、一部の市町村に試験会場が設定されます。

試験会場の設定 市町村単位
※全ての市町村に設定があるわけではない
実施される市町村の数 都道府県によって異なる

試験方法とタイムスケジュール

2~4級の各級の試験方法、合格基準および試験時間は、以下のようになっています。

試験方法 合格
基準
試験
時間
2級 記述式 6割 180分
3級 5答択一式
(マークシート)
6割 120分
4級 3答択一式
(マークシート)
6割 90分

試験方法は、2~4級いずれも筆記試験となっています。3級と4級がマークシート方式であるのに対し、2級のみ記述式で行われます。試験時間は、2級が最も長く、4級が最も短くなっています。

【合格発表】合否結果の確認方法

試験終了後の、正誤の確認法や、試験結果通知の方法・時期は、以下のようになっています。

正答の確認

試験日の3日後に、試験実施団体のHP上に掲載
※自己採点で、合否の目安を付けることが可能

通知の方法・時期

試験日から約4週間後(2級の場合、約8週間後)に自宅に郵送
※合格者のみ合格証が同封されます。全受験者に問題ごとの正誤や全体席次が表示されます。


試験終了後、早い段階で合否の予想をすることが可能です。マークシート式の3級、4級であれば、試験日から約4週間後に、自宅に結果が通知されます。合格者には合格証が同封され、全受験者に問題ごとの正誤や全体席次が通知されます。成績優勝者には、別途、メダルが授与されます。

まとめ

試験内容や受験費用、試験会場等の概要を説明してきました。年1回~2回の試験のため、1発合格目指して、年金アドバイザー試験勉強を実際に始めてみましょう。

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