年金アドバイザーの受験資格とは?取得のメリットや資格の活かし方を解説!
更新日:2019年1月11日
年金アドバイザー試験を受験するうえで、何か受験資格を満たす必要があるでしょうか。また、年金アドバイザー資格を取得すると、どんなメリットがあるでしょうか。さらに、合格を勝ち取るうえで、何がポイントとなるでしょうか。
年金アドバイザー試験の受験資格や、取得のメリット、合格に必要なポイントについて解説します。
年金アドバイザーの受験資格
2~4級のいずれにおいても、特に受験資格は設定されていません。したがって、受験をしたい方は誰でも受験することが可能です。
誰でも受験できるため、幅広い層が受験しています。メインの受験者層である金融機関にお勤めの方に加え、一般企業の総務部にお勤めの方、年金知識を深めたい社会保険労務士、自己啓発の一環として年金の知識を深めたいと考える方、社労士試験を受験予定の方など、さまざまな方が受験しています。
受験資格 | なし |
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メインの受験者層 | 金融機関にお勤めの方 |
その他の受験者層 |
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年金アドバイザーを取得するメリットとデメリット
年金アドバイザーの資格を取得すると、どんなメリットがあるでしょうか。逆に、資格取得によって、何かデメリットはあるでしょうか。
年金アドバイザー試験を受験するうえでは、合格というゴールを意識することが大切です。そして、合格のその先に何があるかが分かっていると、目的がより具体的になり、高いモチベーションをもって学習することが可能になります。
したがって、年金アドバイザー資格のメリットとデメリットを認識しておくことは、これから学習を進めていくうえでも非常に有意義です。
メリット「就職や昇進・昇給に役立ちます」
金融機関において、窓口業務や渉外業務に従事している方ですと、年金アドバイザー3級資格の取得が、昇進や昇給の条件になっていることがあります。したがって、資格を保持していることによって給料が上がるなどのメリットがあります。
また、金融機関に就職を希望している大学生であれば、在学中に年金アドバイザー資格を取得しておくことで、就職活動において有利になります。特に、近年の金利の低下を受け、個人向けに預金、振替・振込、ローンの貸付け、金融商品の販売などを行うリテール業務に力を入れる金融機関が増えています。リテール業務において、年金知識は必要不可欠です。したがって、資格取得は、今まで以上に就活の際のアピールポイントになります。
さらに、金融機関にお勤めでない方でも、社会保険労務士の資格を取得するうえでのステップとして利用できるメリットがあります。社会保険労務士試験は、全110点中、30点の配点が年金科目に設定されています。年金アドバイザー3級合格相当の知識があれば、社労士試験の年金科目を学習する際に、非常に有利になります。
金融機関関連のメリット
現役の職員 | 昇進や昇給の条件になっている |
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学生 | 就活においてアピールできる |
一般の方のメリット
3級合格相当の知識があれば、社労士試験の年金科目を学習する際の下地になる。
デメリット「年アドだけ取得しただけでは足りない」
年金アドバイザー資格を取得するデメリットは特にありません。しかし、下記の点について留意する必要があります。
- 年金アドバイザー資格は、金融機関にお勤めの方が取得することを前提に設けられた民間資格です。したがって、一般の方が取得をしても、それだけで年金相談業務に従事できるわけではありません。
- 一般の方が年金アドバイザー資格を活かすには、FPや社労士など、関連する周辺資格を合わせて取得して、業務の付加価値を上げる必要があります。
デメリット | 特にない |
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注意点 |
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年金アドバイザー資格の活かし方
近年の金利の低下を受け、個人向けに預金、振替・振込、ローンの貸付け、金融商品の販売などを行うリテール業務に力を入れる金融機関が増えています。したがって、金融機関において窓口業務に従事する方には、今まで以上に年金の知識が求められます。
年金アドバイザー資格の取得を通して獲得した知識をもとに、お客様からの年金に関する質問に答えることで、お客様からの信頼を得ることができます。さらに、「年金にプラスしてどれだけ自主的な備えが必要か」といった、年金アドバイザー資格保持者ならではの話の切り口を持つことで、お客様により適切なアドバイスを行うことが可能になります。
社労士を受けるなら年金アドバイザー3級の取得がおすすめ
年金アドバイザー3級試験は、社労士試験の受験を予定している方にとって、社労士試験の年金科目の学習の下地を作るのにうってつけの試験です。
社労士試験においては、全110点のうち、30点を年金科目の配点が占めます。年金科目を得意科目にできると、社労士試験の合格が一気に近づきます。しかし、社労士試験の年金科目である国民年金法と厚生年金保険法は、初学者にはとっつきにくい科目であると言われています。耳慣れない用語が多いうえに、労働基準法などの他の試験科目とは異なり、度重なる法改正により、制度が非常に複雑になっているからです。
したがって、ある程度の学習の下地を作ってから社労士試験の年金科目の学習に取り掛かるのが賢明です。その点、年金アドバイザー3級合格相当の知識は、社労士試験の年金科目の学習の下地になります。したがって、年金アドバイザー3級を取得してから、それを下地に社労士試験の年金科目の学習に取り組むことで、苦手意識を持つことなく年金科目の学習が進み、年金科目を得意科目にすることが可能です。
ただ、社労士試験に比べて年金アドバイザー3級試験は、年金請求手続きの知識等、より実務に近いレベルでの知識が求められます。したがって、社労士試験で求められる知識と年金アドバイザー3級試験で求められる知識の範囲が完全に一致しているわけではないことに、注意が必要です。
社労士の「年金」を攻略するための年金アドバイザー勉強法!受験のメリットや難易度!
まとめ
年金アドバイザー資格は、金融機関がリテール業務に力を入れつつある昨今、金融機関にお勤めの方にとって、取得のメリットがますます大きくなっていると言えます。
一方、金融機関にお勤めでない方にとって、年金アドバイザー資格は、「それ単独では」それほどメリットのある資格とは言えません。しかし、FPや社労士などの周辺資格と組み合わせることで、一気に価値が増す資格と言えます。特に、年金アドバイザー3級合格相当の知識は、社労士試験の年金科目の学習を進めるうえで、下地となります。年金アドバイザー3級取得をステップとして、社労士試験に挑戦するというのも、有力な選択肢です。