58歳からの行政書士学習をリードしてくれたのはフォーサイトです
【行政書士】
2016年(平成28年度)合格
- 勉強期間
- 9ヶ月間
- 受験回数
- 初学者(1回目)
- 職業
- 公務員
- 年代
- 50代
- 性別
- 男性
定年後に「晴耕雨読」の生活を考えていた私が、昨年のお正月に掲げた定年後の目標が3つ。
文字通り、田舎暮らしをして野菜を作り、他の時間は小説を書く、そして経済面の支えのために「国家資格」を取得する、の3つです。後3年間は、それらの目標への準備期間・助走期間のつもりでいました。
ところが昨年2月、ひょんな事から急に退職することを決意し、上記に掲げた目標実現のため「行政書士」試験に挑戦しようと案内書送付を求めたのが、フォーサイトとの出会いでした。
いろいろな教育機関のパンフ類を比較して、自分なりに最もコスパに見合うと考えたからです。時間はふんだんにあるので、「予備校」に通うのが合格への最短だと思いましたが、20数万円の出費は捻出できません。
「通信教育でDVD学習、ネットで質問もできる」、そんなフォーサイトに魅力を感じました。ただ9万円近くの費用につぎに最初は正直いって高額さを感じました。
しかし合格した今となっては、福沢先生(先生のキャラが勉強を楽しましていただきました)をはじめとして、教材作りや講義内容の精選(この「精選」がフォーサイトの武器ですね)、
様々なフォロー体制やグッズ作りのアイデア(確認テストのゲームは燃えましたし、スケジュールブックで足跡を確認して自信を持てました)などなど…、本当に受験生の心理と向き合った講座であると感謝しております。
フォーサイトを選択した自分の眼力を誇りたい気分です。
今、目の前の本棚には2016年度のテキスト類・DVD集・模擬テストなどが鎮座しています。これらは私の宝であるとともに、フォーサイトさんには申し訳ありませんが、同い年の妻に「これを使って今年の受験を目指せ、絶対合格できる」と説いています(笑)。
まず「精選」ですが、私はフォーサイトの教材以外はいっさい手を出しませんでした。テキストにも書かれていますし、福沢先生も講義の中で再々触れられていたこともありそれを信じました。
というより、限られた時間的制約の中で効率的に学習するには、やはり同じ教材を繰り返しやることの重要性がわかりました。
それも過去問研究徹底の成果でしょうが、フォーサイトの講座は「精選民法・行政法特化講座」と言っては言い過ぎかもしれませんが、直前10日間は、民法と行政法の集中学習をするように誘導された気がします。それも私の場合には記述問題に割いた時間が7割くらいだった気がします。
次に「福澤先生」の魅力、DVD講座の一方通行で、これほど人間味をひしひし感じられるキャラにリスぺクトしかないです。
ご自身の資格試験時のこと、現在の行政書士の仕事の内容のこと、お住まいの市の名前が頻繁に登場するなど、、非常に謹慎官を覚えますし、行政訴訟に関する裁判所への辛口批評などは、先生のポリシーが垣間見えて思わずほほえんで同意してしまう自分がいました。
その一方で、先生がそれこそ何度も言われていた「量がやがて質に変わる」と言う言葉は、最後に実感がもてました。この歳になって、自分の「座右の銘」にしたい気分です(笑)。
最後に「グッズ」について、私が重宝し、やる気を起こさせられ、直前に自信を持てたのが、「スケジュールブック」です。
昨年の3/4~11/13まで、1冊半のスケジュールブックが手元にありますが、自分の学習プランと結果を見開きで確認できる「weekly schedule」なしに合格は覚束なかったと思います。
特に「結果欄」が真っ黒なページと空白で大きな×だけのページの対比が今となってはおもしろいです。
例えば、最初の1ヶ月間の週間学習時間は、17→18:25→11:30→15:30→9:30と推移していますし、最後の1ヶ月間のそれは、21:15→31:45→26→25:35→21:45となっています。
あなたはどれほど勉強したの?と思われるかもわかりませんが、実はテキストを最初の1通り終えるのに約3ヶ月要しました。学習時間は157:50、2廻り目も約3ヶ月で学習時間は119:30、このあたりは完璧に中だるみ状態でした。
3廻り目は3週間、ここからは、過去問を解いていき、忘れていたらテキストに戻ると言う方法に変え62:15。ここまでで「合格体験記」によくある「最低300時間の学習」をやっとクリアです。
ところがもう9月の最終週、受験まで1ヶ月半、焦りは最高潮でしたが、「精選」「福澤先生の言葉」「スケジュールブック」が生きるのはここからでした。
送られてきた「模擬試験」を1週間に1回、3週に分けてすることにしました。それも3時間という試験本番にあわせて図書館にこもりました。
実はそれまで半年間の学習は、自宅のリビングでDVDの講義を見ながら、煙草を吸ったり・スマホをいじったり・昼間から酒を飲みながらってことも…。
それ以降、「模擬試験」以外の学習も毎日3時間は図書館にこもる、事に改めたことが合格した最大の要因かもしれません。
最後の1ヶ月半でお世話になったのが、一般知識対策編。択一対策編・記述問題対策編の直前対策講座3冊です。模試を行い、解説を読み、模試の研究を択一対策編で補完しました。模試と択一対策編で、民法と行政法の比重の重さに気づきました。
この1冊を3回繰り返すとともに、テキストに返り苦手部分を読み込みました。
そして直前1ヶ月、7・8割の時間を記述問題対策編に費やしました。
40字の記述のためには民法や行政法の語句や言い回しが大切だと思い知りまたテキストに戻って読み込むことも再三でした。後の時間の半分は、ずっと避けてきた文章理解の問題、これもテキストの過去問に特化して繰り返しやりました。
基礎法学・憲法・商法・一般知識は、最後の1ヶ月の総学習時間の1割くらいでした。そしてこの1ヶ月半の学習時間は171:30。
半年間の総学習時間は511時間、この積み重ねを記録していたことが「自分は十分合格圏内である」と試験前日に自信と余裕を感じられた賜物であったと思います。
ちなみに、私の得点傾向は基礎法学・憲法4割半、行政法8割、民法5割半、商法4割、一般5択4割半、文章理解6割半、記述7割、民法と行政法に特化した学習の成果が見事に現れたものでした。
特に記述式の学習が基礎力を押し上げたと自負しております。
私事ですが、3月から行政書士事務所で働かせていただき修行を開始することになっております。
3年後には「頼れる町の法律家」として地域住民の方のために汗をかく行政書士として独立する目標を掲げました。昨年の8月には、とある田舎に晴耕雨読のためのささやかな土地を退職金をはたいて買い求めております。
願いは、司法過疎地域での「法テラス制度」実践の一助になることです。そのために、今更司法試験は無理ですが、司法書士は目指してみたい資格でもあります。
フォーサイトでの司法書士養成講座の創設を心待ちにします。