行政書士を0歳児を育てながら勉強。ひたすらテキストを読んでました

性別女性
年代20代
試験年度2017年(29年度)
エリア東京都
勉強時間1000時間
勉強期間9ヶ月間
職業主婦,その他職業
勉強法記述式,過去問,模試
商品DVD,CD,テキスト,講義動画,eラーニング
受験回数3回目
試験科目憲法,民法,行政法,基礎法学,一般知識,会社法
学習スタイル通信講座,予備校,通学
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
27歳主婦で、1歳半の娘がいます。父親が30代のときに行政書士試験に合格しており、私も法学部を卒業していたこともあって、行政書士の資格を目指しました。

2015年夏、結婚を機に退職して、2016年夏、娘を出産しました。娘がいるため、通学スタイルは難しいと考え、通信講座にすることにしました。

あらゆる予備校や通信講座の資料を取り寄せて体験CD、DVDを吟味して、テキストの見やすさや講義内容のわかりやすさからフォーサイトにすることに決めました。

教材が届いたのが2016年1月末で、そこから猛勉強の日々。なんといっても0歳の娘を育てながらの勉強。朝6時半起き、7時半に夫を見送って、娘と朝ご飯を食べて8時から勉強。

ありがたいことに、娘はわりと一人遊びをしていてくれて、眠いときやグズグズしたときはミルクを与えて抱っこすると寝てくれたので、娘を抱いたままひたすらリビングで勉強していました。

12時頃キリがいいところでお昼ご飯。12時半からまた勉強。そこから娘のお昼寝の寝かしつけやミルク、オムツ替えなどちょこちょこ挟みながら18時半まで、遅くても19時までに勉強終了。夜ご飯を作ってそこからは自由時間で、テレビも見て、娘と遊び、お風呂に入って24時頃に寝る、といった生活でした。

まだ0歳の娘にだいぶ我慢をさせているなぁ、、、と思うことも度々ありましたが、娘の習い事が週2回あり、その時間が私にとっても息抜きでしたし、習い事の時間だけは、全力で娘に専念しました。

また、自分の習い事に行ったり、ママ友や大学時代の友人と遊んだり、ランチしたりする日もたくさんありましたが、積極的に参加しました。そういう日は集合時間ギリギリまで勉強していました。さらに、土日は主人も休みのため、家族の時間を大切に、試験直前期まではほとんど勉強しませんでした。

私の中で大切だと思ったのはメリハリです。

ダラダラ勉強していても、だんだん飽きてきたり、やはり勉強が苦痛になってきてしまうので、土日はやらない!家族の時間!と決めて、最初から1週間の勉強スケジュールも平日5日間の中で考えて作成していました。そうすれば、月曜からまた頑張ろう〜!!と思えました。

勉強方法は、最初の1ヶ月くらいで動画講義を全部見て、あとはひたすらテキストを読みました。覚えようとすると時間がかかるので、とにかく何度も何度も繰り返して読みました。また、わからないところがあっても、止まらず、とにかく全部テキストを何度も何度も読みました。

この時、声は出しませんでした。ひたすら目で追って読みました。そうすると、3回目読んだあたりで、なんとなくテキストの内容を覚えてきます。私はこの読み続ける作業を試験前々日までやりました。

9ヶ月で全部のテキストを20回ずつくらい読んだと思います。3月くらいから、過去問も一緒にやりました。過去問もひたすら何度も解きました。そうすると、こちらも3回目解いたあたりで、何度も間違える問題と、何度解いても正解する問題が自分ではっきりわかるようになるので、そこからはわからない問題だけ解くようにしました。

しかし、やはり時々は再度正解する問題も解き直しました。娘が立って歩けるようになってきた頃、私の勉強している隣に来ては、一緒にテキストをのぞきこんで勉強するような仕草をするため、そのときは、5分10分くらい、声に出して一緒にテキストを読んだりして遊びました。

勉強内容は、月曜から金曜までの5日間の中でだいたい

1日目基礎法学
2日目憲法
3日目民法(総則、親族、相続)
4日目(物権)
5日目(債権)
土日休んで
1日目行政法(総論、手続法)
2日目行政法(行政不服審査法、行政事件訴訟法)
3日目行政法(国家賠償法、地方自治法)
4日目会社法
5日目一般知識

といったローテーションで2週間スパンでした。

民法と行政法は範囲が広いので、時間がかかるため、3日ずつ分けました。

あとは、事前に2週間の予定を見て、例えば、この日は朝から晩まで予定が入っていて、民法(債権)全部終わらないだろうなーと思ったら憲法の日にちと入れ替えてみるとか(憲法の方が範囲が狭くて時間がかからないから)、予定が詰まって勉強時間がたくさん確保できない週は3週間目まで延長するなどして、勉強しました。

あとは、お出かけのときのすき間時間に合格カードと道場破りをやりました。合格カードは読むのではなく、最初から覚えようとして覚えました。道場破りのテストも本番当日までに全教科25回ずつくらいやりました。

9月からは他校の公開模試も受けに行くようにしました。家では娘が泣いたり笑ったりの中での勉強でしたので、1人で行って本番さながらの雰囲気を味わいながら試験を受けるというのは、いつもと違う雰囲気を体験できて、私にとっては大切なことでした。

また、なかなかできない1人での外出だったため、変な話ですが子育ての息抜きにもなりました。9月に1回、10月に2回の模試を受けて、3回とも合格圏内に入っており、このままいけば本番もいけそうだと、自信がつきました。

主人に模試の結果を報告すると、「早く早く、今すぐ本番始まらないかな〜」といっていたのを思い出します。9月からは土日もできる限り勉強するようにしました。

この頃には、うろ覚えのところや間違えやすいところを、ノートに全部書いて、それもひたすら読んで覚えました。フォーサイトさんから届いた模試も何度も解きました。

そして11月。試験1週間前の3連休に友人の結婚式で地方に泊まりで行くことになり、3日間ほぼ勉強できませんでした。しかし、これまで一生懸命頑張って勉強してきていたので、焦りはありませんでした。結婚式から帰ってラスト6日間はスーパーへの買い物以外外に出ず、ラストスパートをかけて勉強しました。

娘の習い事も、さすがに休みました。集中しすぎていつの間にか昼、いつの間にか夜、になっていたのを覚えています。笑

試験当日、母親に娘を預けて受験会場へ行きました。試験開始直前まで勉強しました。

本番はわりと落ち着いてできました。法令科目の択一と多肢選択を一通り解いたあと、一般知識を解いて、わからなかったところをゆっくり考えて解いた後、最後に記述式を解きました。

記述式で1問目、2問目がわからなくて、ああ、と思ったのですが、2問目の問題を何度も読んでいるうちになんとなくこれかな、、、?とひらめき、3問目は合格カードで覚えた問題が出たので、自信を持って書けました。

1問目は自信はありませんでしたが、自分が思いついた知識をとりあえず書いて、全部埋めました。試験終了。

完全燃焼して、放心状態になり、帰りの電車でボーッとしていたら、降りるべき駅から5駅くらい通り過ぎました。笑

試験を振り返ってみると、法令科目は、基礎法学と憲法はできて、民法と行政法はまぁまぁできて、会社法はなんともいえない、という感じでした。一般知識は若干心配でした。情報分野と国語の問題でなんとか点数をかせげたらいいなという思いでした。

翌日には自己採点をして、解答欄間違えさえなければ合格していることがわかりました。一般知識は結構ギリギリでした。笑

そのため、7割くらい合格だとは思っていたのですが、合格発表まではやっぱり気になるため、念のため勉強を続けようかなと思っていたのですが、結果全く勉強せず、、、笑

1月31日の合格発表当日、朝からソワソワしながら待っていて、いざ、9時から携帯で行政書士センターのホームページにアクセスしていたのですが、なかなかつながらず、、、9時半くらいに確認できて、見事合格をしておりました。

すぐに家族に報告して、その日は夫に焼肉屋さんに連れて行ってもらってお祝いしてもらいました。

私が合格できたのは、フォーサイトさんのわかりやすく、すばらしいテキストや講義動画のおかげであるとともに、夫や母親の支えも大きかったです。

本番前ラスト1ヶ月は、すごい形相で勉強していて、忙しい夫のご飯もなかなか作れなかったり、娘ともほとんど遊んでやれませんでした。母親が何度も泊まりに来て、娘の世話をしてくれました。本当に本当に本当に感謝です。

夫や母親や娘にこれ以上迷惑をかけたくない、絶対に合格したいと思ったことが何度もあり、そう思うととにかく勉強しなければと、自分に言い聞かせてがむしゃらに勉強した9ヶ月でした。

しかし、私が勉強する中で実は家族にとっていいこともありました。

それは、上記のとおり、平日朝〜夜19時頃までの勉強中は全くテレビを付けない生活をしていたので、娘がテレビっ子になることがなく、今でもテレビにはほとんど興味がありません。夫にとっても、電気代が少し節約されたので、よかったのではないかと思います。笑

私はこれからいつ、どのように行政書士の資格を活用するかはまだ決めてはいませんが、資格をとったことで、自分にとって自信になりました。

大学で法学部に入って得た知識を何か一つでも活かすことができればなぁ、と思うこともありましたが、合格して、資格という形で一生残せることで、その思いが晴れた気がします。

また、子育てしながらでも、行政書士試験に合格することはできるということを証明できて、本当にうれしく思います。

娘がもう少し大きくなったときに、娘にこの9ヶ月の思い出話をするのが、楽しみです。

これから行政書士を目指そうと思っている主婦や主夫の方、子育て中のママやパパに少しでも私の体験がお役に立てればと思います。自分を信じて努力をすれば、きっと合格できます。

福澤先生、フォーサイトの関係者の皆様、ありがとうございました。
21おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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