行政書士の独学は社会人にはきついよ~通信に転換して受かった~

【行政書士】 2017年(平成29年度)合格
勉強期間
10ヶ月間
受験回数
4回目
職業
正社員(サラリーマン)
年代
50代
性別
男性
最初は軽く考えていました。

社会人になって大分経った頃、思い立って資格でも取ろうと思い、当時の人気資格であった宅建を受ける事にしました。本屋に行き、本棚に並んだ数ある参考書や問題集の中から適当に基本書と過去問を購入、独学で勉強を始めました。

それなりに勉強をしたかいあったせいか、試しに受けた最初の試験で、運よく合格。超有名難関資格でもない限り、基本書の繰り返しと過去問の組み合わせで、何とかなるのではという感覚が出来ました。

それからずいぶんと年月が経過。次なる進路を考え始めていた事もあり、今度は行政書士の資格の取得を考え始めました。

そこで、過去の成功体験から、また本屋に出向き、先回の宅建の時と同様、基本書と過去問を購入、独学を始めました。

先回との違いは、インターネットでそれなりにリサーチし、独学で合格した先輩達が進める有名資格学校の発行する基本書と問題集を予め調べておいた事ぐらいでしょうか。また、同じく勧められていた行政書士受験用の六法も購入しました。

 そして1回目の試験。それなりに出来たとは思ったものの、記述等、全く手が出なかったところも多く、結果は不合格。それでも今回は1発合格は難しいとは思っていたので、それ程ショックは大きくなく、お試しの感覚でもありました。

 そして2年目に挑むこととなりました。基本書と過去問の組み合わせは変わらず。発行元も同じ有名資格学校のものの最新版を購入。これを繰り返し勉強し試験に臨みました。

勉強時間もそれなりに取ったつもりではありましたが、結果は、あえなく不合格。それも1年目の点数より下がり、足切りにも引っ掛かってしまいました。

 これではいけないと思い、改めてインターネットでリサーチ。

過去2回の経験から、基本書だけでは難しいと思い、独学の諸先輩達のお勧めの参考書を調査。そこから民法、憲法、行政法、会社法と、それぞれ受験用にも纏められた個別書を購入。逆に受験の基本書の購入は止めとしました。

基本書を止めて個別書に切り替えたのは、基本書の内容は用語や言葉の記載は数多くあるものの、全般的に難しくて、また馴染みのない用語が多く、理解がなかなか進まないという事を感じていたからでした。

個別書を読み、過去問を解き、解らないところはまた個別書に戻って確認という勉強となりました。

 そして3回目の試験。過去2回と比べてもそれなりに出来た感覚はありましたが、結果はあえなく不合格。非常に落胆致しました。

 この時の試験問題の内容を振り返っている時、問題の答えの成否はともかく、自分の知識がいかに不足しているかを痛感しました。設問の意味や聞かれている争点を捉える力など、単純に自分の実力が合格レベルに達していない事を改めて悟りました。

 そして、この時、行政書士の試験は諦めるつもりはありませんでしたが、今後の勉強法について、考えてしまいました。独学の限界を感じたのでした。

 それは、独学で勉強をしている時も、この勉強法が正しいのか否か、いつも頭の片隅で引っ掛かるものがありました。過去問を何回か繰り返すと問題を読んだだけで、答えを覚えてしまっている事があります。

個別書を読んでいても、いつの間にやら集中が切れている事に気づいたりしました。もう一年勉強するにしても、勉強法を変える必要があるように感じていました。

勿論、独学で合格を勝ち取った方々のコメントがネット上には溢れていました。そういう方が自分の選んだやり方を信じて愚直につき詰めたという事だと思います。

ですが、自分に関しては、これ以上の独学はリスクが高いと感じました。合格する可能性が無いとは言いませんが、かと言って受かる確信も持てませんでした。

 そこで、また、インターネットでリサーチ。独学の限界を感じていたので、今更ながらこの次は受験予備校等の活用を検討する事としました。

 フルタイムで働いていましたので、通学制の予備校は難しい事、土日の通学制も日程的に厳しい事から、通信教育に絞り、検討を進めました。その中で、口コミの評判がよい事からフォーサイトの体験版を申し込んでみました。

自分同様、3年独学で勉強したものの結果がでず、4年目はフォーサイトの通信講座を受講して合格したという方のブログの記事を見つけた事もきっかけになりました。

 体験版を見てみると、DVDの映像はきれいで見やすく、音声も明瞭で判り易い。テキストもカラーで見やすく、内容も過去に独学で勉強した内容を判り易くカバーしている事が判りました。

 他の通信講座も検討しようとも思いましたが、一方で、検討に時間を掛けるより、早めに勉強を始めた方が良いとも思い、結局、体験版の好印象と口コミの評判から、フォーサイトのDVDのコースを頼むこととしました。

 程なく、テキスト、過去問、DVDの送付があり、教材を信じて順番に勉強を開始しました。

ここで改めて感じたのは、映像で目と耳から入ってくるのは、独学で参考書を読んでいるのに比べて圧倒的に判りやすいという事でした。また、適度に間があり、小テストもあるので、無理なく勉強が進むという事でした。

 今回は、基本的にはフォーサイトの教材一本に絞り勉強を進めました。ただ、一部、教材だけでは解らない部分が出てきた時は、以前に購入した個別書なども見て理解に努めました。

 そして迎えた4回目の試験。今までになくスピーディーに試験を進める事が出来ました。記述も3問中、1問は出来た感覚がありました。自己採点では、記述抜きの状態で、合格点をクリアする事が出来ました。

結果は無事合格。最初の受験から4回目にして、ようやく合格する事が出来ました。

 振り返ってみますと、独学との違いは、教材の選定の不安の解消、勉強の進度や内容の懸念の払拭が大きかった様に感じました。

また、DVDの中の講師の解説や何気ない一言が、事例の理解に非常に役に立ちました。民法での判例の解釈や裁判所の考え方など、活字を読んでいるだけでは、矛盾に感じてしまう複数の判例などに横たわる法律の思想に関するコメントなどが、頭の整理に非常に有意義でした。

また、一般知識は過去3回は、全く対策が取れず、過去問をこなしたという事だけが心の拠り所でしたが、フォーサイトの一般知識のテキストと問題で、一通り勉強が出来、それなりに自信がついた事も試験に臨む上で大きかったと感じています。

また道場破りは非常に便利で良かったと思いました。直前期には、毎日、隙間時間に、確認テストを繰り返す事が出来ましたし、満遍なく広く基本事項を網羅するという事に非常に役立った気がします。

それ以外にも付属で送付された単語カードや標語、時間管理用ノートなど、自習がメインの通信講座の受験生の事を良く考えていると思いましたし、自分に関しては、確かに便利で役立ったと感じました。

自らの経験から言いますと、社会人の方は、完全な独学は厳しいと感じています。独学で合格する事に価値を置きくのなら別ですが、目的は合格し、その後にこの資格を生かすことだと思います。

独学より費用は掛かりますが、フォーサイトの通信講座にお世話になる事も一考の価値はあると思います。私のように遠回りをしない為にも。

フォーサイトの方々、福澤先生、どうもお世話になりました。ありがとうございます。
以上

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