乳幼児の育児とパート勤務の中で私は行政書士の勉強をやり遂げた

性別女性
年代40代
試験年度2017年(29年度)
エリア熊本県
勉強時間1000時間
勉強期間1年間
職業主婦,その他職業
勉強法暗記,記述式,過去問,模試
商品テキスト,問題集,eラーニング
受験回数初学者(1回目)
試験科目憲法,民法,行政法,商法,基礎法学,一般知識
学習スタイル通信講座
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
 私が行政書士試験に向けて学習を開始したのは11月末。会社退社後専業主婦となってボランティア活動をする中で、社会貢献ができる国家資格を得よう、と志したためです。

 当時、2歳と0歳6ヶ月の乳幼児の子育て中。よく子育て中の方の体験では、家族が起きる前の早朝に勉強をしたとありますが、我が家では私が起きると子供達がみな起きてしまうので、夜にしか勉強時間がありませんでした。

しかし、継続して勉強ができたのは3月まで。パート勤務開始の4月以降は下の子の夜泣きの対応と仕事疲れで、勉強に手をつけられない日が続きました。

 それでも細々と勉強を続け、8月時点で、動画講義を3回視聴して、過去問題を商法以外一回り終えたところ。

しかし、8月後半に子供の夜泣きがなくなったことでまとまって朝まで眠れるようになり、記憶力が格段に上がり、道場破りの確認テストがどんどん解けるようになりました。

家族の応援もあり、本試験を受けるからには精一杯のことをやろうと、8月後半から、あらゆる時間を使っての猛勉強が始まりました。


 同じような立場の方の参考となるように具体的なことを書きます。 

 仕事のある平日は、通勤中に単語カードで暗記、昼休みは記述問題のアウトプット演習、夕方保育園お迎え後夕食の支度や子供達の世話をして20時半までに寝かしつけ。

その後、洗い物や洗濯、翌日の支度をしながら1時間弱ノートパソコンで1.5倍速の動画講義を繰り返し聴く(知識が曖昧なところは一時停止してテキスト画面を見る)、その後2時間以上過去問題集を繰り返し演習し、テキストと往復しながら知識を肉付けしていく、というサイクルを毎日続けました。

道場破りの確認テストは横綱を目指し、横綱昇進後も隙間時間を見つけては何十回も繰り返しました。月に数回だけある仕事のない平日は、買い物などの家事を極力減らして勉強時間にあて、美容院でも勉強し夜も勉強しました。

 土日は子供と遊ぶ日と割り切り、寝かしつけ後に勉強するようにしました。それでも模試に取り組みたい土曜日には夫に子供を任せて図書館を利用し、試験前日の土曜日は、保育園に事情を説明し預かってもらい、自宅で総仕上げの勉強をさせてもらいました。

 直前期は民法や行政法で質問箱もよく利用しました。

過去問題を解く中で何度もつまづいてしまう点や、過去問題の解説とテキストの該当ページを何度読んでも理解が合っているかどうか心配な点などについて質問していましたが、表面的な回答だけでなく、掘り下げた内容で回答があり、知識がより深まっていきました。

勉強の中で感じた孤独感も薄れて、とても有難かったです。

 直前の特に1ヶ月前はテレビも見ず新聞やネットニュースもろくに読まず、過去問題を繰り返し、間違えたものは何度も演習して、結果的には基礎法学、憲法、行政法、民法の問題は5回から8回解きました。一般知識や商法は福澤先生の教えに従って、ポイントを絞ったフォーサイトのテキストを信じて勉強しました。

また、どうしても覚えきることのできない重要な点は、表や条文をノートに書き出して通勤時に暗記しました。(結果的にこの薄いノートは、前日の総見直しや本試験当日開始直前の見直しの時に大変役に経ちました)

暗記のためには、憲法の全文と主要な法律の第1条を洗面所に張り出して、朝晩の支度時に暗記に臨んだり、子供の寝かしつけの時にも消滅時効の年数をそらんじてみたりしていました。

何より、試験2週前に届いたメルマガにあった「この2週で必要な条文や判例は100でも200でも覚えられます」という福澤先生の言葉は本当に励みになりました。

 その他、本試験に向けて、3時間水も飲めない中で60問解く、ということを考えて、解く順番と時間配分を自分なりに考えました。

まずは問題全体にざっと目を通し、記述問題の必須エレメントを思いついたものだけ下書きに書き出す(きちんと取り組むのは後回し)。

基礎法学、憲法、を解いて、多肢選択問題(疲れてくると余分に時間がかかると過去問題や模試で自覚できたため)、一般知識の文章問題(こちらも疲れる前に短時間で確実に得点しておきたいため)、民法、行政法、商法、一般知識の5肢選択、記述式問題(ここでじっくり取り組む)、の順番で解きました。

よく分からないものはみんなできないだろうから後回しにして次に進む、という福澤先生の教えも守りました。

 本番は緊張もあり、3時間集中するというのはとても難しく、でも解くのに時間もかかり、普段の演習とは全く違うのだと痛感しました。本試験は本当に疲れて、試験終了後もなかなか席を立てませんでした。

 試験後は、記述問題の採点次第で合否が決まるボーダーラインで落ち着かない日々でしたが、合格の番号を見たときは信じられない気持ちと、家族への感謝の気持ちとで胸がいっぱいになりました。頑張って良かったと心から思いました。

 私は最初の3ヶ月間の下積みと、直前期の8月後半からの猛勉強により合格できたと思っています。

それは、よく考えられたフォーサイトの通信講座の仕組みと、合格点を獲得するための学習内容にすべく研究を重ねてきたフォーサイトのテキストがあったからこそです。

福澤先生の語りも仕事や育児の疲れを忘れる穏やかな声で勉強が苦痛になりませんでした。

 仕事をしながら子育て中の女性の方は、たくさんの時間を勉強には当てられませんが、その時間しかないからこその集中力や工夫を重ねることができると思います。

資格を取りたい理由があるのなら、諦めずにやってみると結果は分からないものです。
6おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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