行政書士はフォーサイトの教材のみで大丈夫と太鼓判を押します
【行政書士】
2017年(平成29年度)合格
- 勉強期間
- 1年間
- 受験回数
- 2回目
- 職業
- 正社員(サラリーマン)
- 年代
- 40代
- 性別
- 男性
会社の教育研修部の講師をやっているのですが、最近の新入社員がだんだんレベルが上昇し、程度の高い法学部出身者も増えてきているので、知識で新入社員に負けないためにも資格取得を目標にして勉強するために行政書士試験にチャレンジしました。
厳密には2回目の受験ですが、1回目は今の試験制度になる前の10年位前なので(何年度かは過去問見ても思い出せないレベル)、実質1回目と言えるかもしれません。そして今回何とかギリギリ合格することが出来ました。
フォーサイトに申し込んだのは12月下旬頃だったと思います。最初ダンボールが送られてきて開けたら教材がギッシリ。本当にこれ全部やるのか、と少し呆然とした記憶があります。
DVDもどっさり。それでも何とか勇気とやる気を振り絞ってテキストを開き動画を再生しました。最初に観るDVDと教材はとてもやさしい内容で、すんなりと学習に入れる仕掛けになっており、気付いたらDVDを定期的に視聴する習慣が出来ていました。
講義DVDを視聴しながら学習をすすめる方式は、テキスト自分で読み進めて行く勉強に比べて疲労度が比較にならない程軽く、まとめて勉強してもあまり苦痛に感じないため、普段仕事をしながらなので決まった勉強時間が取れない私にはとても合っていました。
電車通勤の際はスマートフォンの音声のみを聞き、テキストは開かずに内容を思い出すようにしていました。道場破りの「確認テスト」も通勤中に10週くらいはやったと思います。
仕事がある平日はスマホで出来ることでインプットを、仕事のない土日は過去問演習を中心にアウトプットを行いました。過去問講座は7週行いました。
今から思い返すと自分でもよくやったな、という量ですが、勉強中はさほど苦痛を感じませんでした。むしろ仕事の息抜きのような、趣味のような感覚で学習出来ていたと思います。苦痛だったらおそらく1年間は続けられなかったでしょう。
自分のペースで学習したいときに学習したい量を無理なく学習できるフォーサイトは私にはとても合っていました。
法律の知識などゼロに等しい自分にもとても分かりやすく、ストレスを感じさせないでサクサクすすめる内容なので教材の量がダンボールに一杯だったのだと今は理解しています。冊数が多い方が達成感が強いのでモチベーション維持にも役立っていたと思います。
サラリーマンの私にとっては最高の合格の仕方は、「いかにギリギリで合格するか」です。300点満点中240点だとか260点だとかで合格する必要はさらさらなく(まあ無理ですけど)、180点で合格するだけの必要最小限の努力が最高の意味を持ちます。
フォーサイトの教材をきっちり学習していたため、再現過去問や模擬テストでは択一のみで170~180点をコンスタントに取れるようになっていました。記述は最後まで苦手で、直前対策の記述問題対策編は試験1ヶ月前でもほとんど出来なかった感じです。
ここで苦手な記述をあらためて勉強するために書店でテキストを買ったり予備校の単独講座を取るようなことはせず、択一の復習をきっちり行うようにしました。記述は3問出て1問が少しでも部分点が取れれば合格、追加の対策はしませんでした。結局フォーサイト以外の教材は一切使わなかったです。
試験日前日、直前対策講座択一対策編を最初から一気に見直し、1/3くらいまですすめても詰まるところが一つもなかったので「もういいや」と思い勉強を終えました。これで落ちるならどうにも出来ない、と考え、翌日の試験のためにリラックスしようと思いました。
試験日当日、試験会場最寄の駅にはのぼりを持ったり鉢巻を巻いたりした予備校のスタッフが大勢、改めてすごい試験なんだな、と思いました。直前見直しシートのようなものを無料で配布していましたが、自分は受け取らなかったです。
試験開始前、部屋に入り自分の机を確認。自分でまとめた暗記の紙を取り出して試験が始まるまでの意外と長い時間をつぶしました。
試験開始、まずは記述問題を確認。記述問題の1問目、2問目はいつものように全く何を書いて良いか分かりませんでした。が、3問目は完璧に覚えていました。そのものずばり、「及び」と「又は」が引っ掛けであることがポイントであることもバッチリ。
記述で20点とれればまず合格する感触だったので、鼻歌でも歌う位リラックスして試験を開始しました。出来は170点取った模擬試験と同じくらいの感触でした。
試験時間は40分以上余りました。記述はどうせ考えても答えが浮かぶ訳もなく、問題用紙は欲しかったのですが、ちょっとトイレにも行きたかったため、さっさと答案を試験官の方に渡して退出しました。
試験後、記述の3問目は完璧だったけど一応答えの条文をスマホで確認、なんと完璧だと思っていたのに、なぜか「20年」を「10年」と書いたらしいことが判明。合格発表まで地獄の日々を送ることになりました。
結果が気になるため、試験センターから問題文をダウンロードして自分の答えを思い出しながらフォーサイトの教材で確認。全然分からなかった記述も過去問講座の解説に結構詳しく書いてあったことも認識。
過去問を解くことを優先して解説をあまり読み込んでいない自分の学習方法に軽く後悔しつつ、どうやら択一で160点は間違いなく取れていることは確認できました(著作権の問題で全部の問題は載っていない)。こんなことなら40分我慢して試験問題を持ち帰れば良かったです。
合格発表の日、有給を取って会社を休みました。朝9時丁度に試験センターのHPにアクセス。皆さんのアクセスが集中しているのでしょう、なかなか開かなかったです。
該当の試験会場の合格者のページがようやく開き自分の受験番号が載っているのを確認。ガッツポーズ。「よっしゃあ!!」とかなりでかい声を出したと思います。
後日送られてきたハガキで点数を確認「182点」「択一170点」「記述12点」で狙い通り(?)ギリギリ合格でした。
自分の体験は以上です。もしサラリーマンで行政書士試験を受ける人がいらっしゃって、自分がアドバイスするとしたら以下の3点お伝えしたいです。
①フォーサイトの教材のみで十分、他は見ない方が良い。
②過去問講座の解説はきちんと読むべき。解く回数を増やして満足するのは間違い。
③問題用紙は持ち帰るべき(言われなくても皆さんそうしますよね)