行政書士は2度不合格。5か月間DVD・テキストで学び3度目に合格!
【行政書士】
2018年(平成30年度)合格
- 勉強期間
- 6ヶ月間
- 受験回数
- 3回目
- 職業
- 派遣社員
- 年代
- 40代
- 性別
- 男性
男性 43歳 既婚 子供なし 実母同居
20代、30代の頃、2回の受験歴あり
■受験経緯
私が以前、行政書士試験を受けたことがあり
2回落ちたことからもう合格を諦めたことを知った妻に
1年程前からせっかくだから合格するまでやればいいのにと
言ってもらっていたことが直接的なきっかけです。
ただ、私自身は2度の不合格経験と
再度の受験に必要な費用を考えると簡単には決断できませんでしたが
結局は気持ち、経済面の両面で妻に背中を押してもらい
今回の受験を決断するに至りました。
漠然と、これから人生を会社勤めではなく
自分で独立して生計を立てていきたく
そのきっかけとして行政書士という資格が欲しいと思ったという意思もありました。
ただ、この判断をするまでには
よし!やろう!⇒けど、合格できる保証はないし…⇒そんなことない!やる!
⇒でもなぁ…という葛藤に身悶えする40代おっさんの姿がありました。
妻的には法律改正があったとしても、そこは都度押さえればいいんで
先ずはちゃんとした教材を買う方がいいのではという意見があったので
以前、どの教材を買っていいか分からず
とりあえず良さげなものを手当たり次第に購入していたことが
前回の失敗要因のひとつと考えていたこともあって
そこは問題なく同意しました。
が、やはりどういうツールを選んだとしても数万の出費は発生するので
自分たちなりに色々通学、通信教育を前提として検討したんですが
通学は時間が取れるか分からなかったし、金額も大きい印象があったので
先ずは通信教育でやろうという部分は早々に決まりました。
あとはどの通信教育を選ぶかというところですが
様々検討しているうちにつかれて、結局は
ちょうどいい感じの合格率を謳ってて、金額が高くもなく、安くもなくな
フォーサイトを選ばせていただきました。
高いとそれに見合った効果が得られるのか不安になり
安いとちゃんとした効果が得られるのか不安になるので。
■試験勉強開始(5/28)
正直、届いた教材をざっと読んだ当初の感想は
「あれ…失敗したかいな…」でした。
そう思った一番の要因は、書いている内容が
書店に普通においてある様々なテキストと同じに見えたからです。
勝手なイメージですが、特に行政法については
どういう人物、団体が絡んで、どういう経緯で、こういう判決がでた、など
他のテキストにはない具体例や図解で理解しやすくなど工夫があるかと思ってたら
他社と代り映えしない文字のみの説明だったのが残念でした。
講師の方も行政法はイメージがつきにくいって言ってるんだから
民法のテキストみたいに相関図を入れるとか、他所にない工夫がほしかったな…。
そう思い始めると、会社法などもなぜこういう規定ができたのかなど
もっと掘り下げてほしいなぁ、と全体的に不満がでてきてしまうわけでして…。
現行の会社法のせいで不正が横行するんじゃないの?
だから監査役会設置会社などが考えられたけど
あまりうまく機能してないんですよね…。という説明をされてましたが
そういう部分をもう少し多くしていただけると理解が進むのに…などなど。
とはいえ、もうお金は払ってしまったわけで後戻りはできず
かなりの分量があるので、あと5ヶ月ちょっとの時間しかないので
他のテキストに手をつける時間もないだろう…。
もういい!これだけのお金を取って提供してるもんだから
編集してる方々もプロ意識持ってやってるんだろ!信じるしかないやん!
すみません、この時点では内容がどうこうではなく
あくまでもお金主体で判断、腹をくくることになりました。
とりあえず、今までDVD学習をしたことがなかったこともあり
それがすごく先端をいく学習方法な気がして先ずはDVDを観ました。
とにかく時間がないって強迫観念があるので
最初から最後までDVDは1.5倍でしか観るがなかったので
講師の方は私の中では常に少し早口な方になっています。
そして開始して分かったことが、やはり前回の勉強内容は
全て忘れ去っていたことでした。
なのでDVDを観ながら意味が全く分からない部分はテキストを読むという感じで
とにかく急いで試験範囲を全て復讐することからスタートしました。
結果、上記のような進行で一通りDVDを見終えたのが1ヶ月後の6/27でした。
ここまでの感想は、うーん、やっぱり過去問を前提とした範囲やなぁ…
「今年の試験ではここがでる!」的なやつがほしいなぁ…。でした。
■試験勉強中期(7月)
基礎講座を終えて、当然過去問に入っていくんですが
今までは帰宅後22時頃から勉強をして、25時過ぎまでやっていたんですが
どうにも眠くなっていくばっかりだし、夜は用事が入ったりして
思うようにスケジュールを進行できないことが多々あり
ならばということで、おすすめされてる方も多い朝勉強を取り入れました。
が、そこは生来から意志の弱い私なので思い通りにいきません。
私は仕事のため家を出る時間が遅く8:40頃なのですが
目標としては6:00から勉強をスタートして8:00までみっちり2時間やって
準備して出かけるというスケジュール感だったんですが
6:00スタートが6:00となり、結局1時間30分ほどの時間しか確保できなかったり…。
結局、朝に関しては最後までこんな感じで進行してしまったのですが
どんなに眠くても朝は目が覚めていくばっかりで能率が良かったですし
時間の確保も確実にできますし、何より「おれ、朝やってるよ!」感が良かったです。
気分がノリました。
そして、夜は22:00から眠くなるまで(だいたい23:00頃)までの1時間を確保。
朝は過去問を進めて、夜は朝進めた分を復習。
時間が余れば一般知識。
基本、過去問はDVDに収録されているものを進めるのみ。
ここまでの感想、過去問の解説って簡単な問題しかやってないな…
難しいやつこそ取り上げて欲しいのに、ホントに大丈夫かいな…、でした。
■試験勉強中期(8月)
時間配分・確保状況はこれまでと変わらず。
7月下旬から8月中はDVDに収録されていた過去問を中心に2巡目に突入。
ただし、この2巡目についてはテキストと合わせて
分からない部分については自身なりに把握できたと思える程度まで掘り下げた。
ここまでの感想、一応掘り下げた過去問のやり方やってるけど
あくまでも過去問やしな…予想問題とかやった方がよくないかなぁ…。
あぁ、不安だなぁ、けど信じるしかないって決めたし!…あぁ、でも…。
とグズグズしてました。
■試験勉強後期(9~10月)
DVD収録過去問中心&テキストでの掘り下げ型進行を8月までで終え
9/3からは全ての過去問約1400ページを試験までの69日間で消化し
それ以外は一般知識とその日分からなかった部分の掘り下げを行いました。
進行の仕方は、1400ページを消化するための1日進行必要ページを計算し
各教科を数ページずつ分けて(憲法4ページ、民法6ページなど)進め
1日の進行ページを抑える代わりに、日々の復習に力を入れました。
具体的には、上記最低限の進行ノルマなどをこなす以外の時間は
その日から最低3日分遡った復習は必ず行い、余裕があればさらに遡り
土日祝はスケジュールが遅れていれば当然進めますが
そうではない場合は、進行はさせず復習をやっていました。
私の過去の失敗経験上、周回重視で1科目ずつ順番に消化していっても
2周目に入るころには最初に勉強していた部分は必ず忘れてしまっていて
余程強烈に印象に残る部分しか記憶にありませんでした。
ならば、よく体験談で聞く「過去問を5周まわした!」などは意識せず
1周でもいいから何度も都度繰り返し覚えていこうと思った次第でした。
結果、これが私にとってはハマってくれたようで
5周回すことを目的として無理な進行スケジュールを組むことなく
1周終わって、2周目に入った際に全てを忘れている自分に絶望することもなく
残日数がない割には、スケジュール感的にも精神的にも楽に勉強ができました。
ただ、これでもやはり過去問ベースでの進行なわけで
基礎知識の定着は以前の試験勉強時よりもかなり進んだんですが
もっと他の新しい知識を仕入れる必要があるのではないかという不安はまだありました。
■試験勉強直前期(11月)
いやぁ、人間…いえ、自分自身っていうのは分からないものです。
確かに私は試験合格を望んでましたし、それを望むだけの努力もしていたつもりです。
それを間近で見ていた妻も、客観的に見てもがんばってたと評してくれています。
この直前期になると私は寝る時間、食べる時間を惜しんで勉強しているかと思ってました。
が、実際は、ここまでくると焦っても仕方ねぇな、今までの積み重ねだし!
なんと、ここにきて若干ならぬ気の緩みが発生したのです。
これには自分自身信じられませんでした。まさか、このタイミングで…と。
この意識はついに最後まで拭うことができませんでした。
特に現実的な勉強時間が少なくなったとか
突然ゲームに没頭しはじめたということではなく
あくまでも精神的な部分の話なのですが、やはり集中力などとても影響がありました。
そして、そんな精神状態のときににフォーサイトの予想問題をやったんですが
2回分ともに200点オーバーでした。そして、昨年の過去問もこの時期はじめて
手を付けたんですが、記述式抜きで190点ほどでした。
しかし、全く喜べません。
これは私の過去問だけで本当に大丈夫なのか不安症候群の要因でもあるんですが
過去、試験を受けた際にも某通信教育会社主催の模擬試験を受講したんですが
(これまた決してお安くない値段だったと思います)結果は2年分ともにAランク。
要は必ず受かりますよ。と言われてるような気がする世界にいました。
その結果を受けて、余裕こいて受けた結果が2回とも不合格。
よく考えれば、模擬試験の内容って過去問ベースでどっかでみたことがある内容だし
過去問ベースで勉強して、過去問ベースの模擬試験したら
そりゃいい点採れるわいな…。というのが私のだした結論でした。
なので、今回予想問題や昨年度の過去問で(私としては)いい点数を採っても
安心するどころか、逆に「やっぱりな…。」となり不安がふくらむばかりでした。
かといって、精神状態は上記の通り、今更焦ってもしょうがねぇ!なので
特にこの結果を受けて何かやり方を変えるわけでもなく
とにかく毎日細かくきざんだ復習ベースの勉強を進めるばかりでした。
■試験当日⇒結果
以上のような次第で、最後まで過去問ベースでの学習に懐疑的なまま
やり切った感もない状態で試験日を迎えてしまいます。
もっとうまいやり方があったんじゃないのか、そればかりです。
そして、試験後帰宅して泣きました。あまりの手応えのなさに。
わずか5ヶ月かそこらの勉強で合格できるほど記憶力があるわけでも
その他何かしらの能力に自信があったわけでもなかったんですが
それでもやはり、あまりの手応えのなさに泣けてしまった次第です。
朝晩、自分なりにあれだけがんばったのに、全く分からんかった…、と。
40代のいいおっさんが悔しいやら、情けないやらでグシャグシャでした。
そんな感じでしたので、当日の予想解答なんて見る気にもなれず寝ました。
翌朝、仕事前ですが、まぁ、ダメならダメでどの程度ダメだったのか
それは知っておくべきか…。と思い、自己採点をやってみました。
あれ…、民法は予想通りさっぱりやけど
憲法と行政法がそこそこ正解してるな…。会社法は予定通りの当たり率やし…。
一般知識も予定通りくらいの8問正解か…。
結果、記述式以外で162点でした。足切りもクリアしてる…。
これで記述式で18点採れれば合格やん…、そこまで悪くないやん!
手が震えました。震えながら妻に報告しました。
プルプルしながら報告に行ったので「朝から気持ち悪いッ!」って言われました。
記述式は行政法の方は全く書けず0点確実。
民法2つとも書けてるが、キーワードが書けてないのが1つ
満点近いのではと思えるのが1つ。
後日、記述式も含め採点してくれるサイト2社が出した結果は
片や不合格、片や合格とまぁ見事にヤキモキさせられるものでした。
それから1/30までは次の資格に向けて何かをやるべきか
行政書士を目指して勉強を再開するべきか、ちゅうぶらりんな状態が続き
結果、何もできずゲームやギターしながらダラダラと過ごしていました。
■今回の結果の要因は
結論、ひとつの教材にしぼったことが合格につながった。と思います。
正直、私はフォーサイトの教材自体を信じたわけではなく(すみません)
あくまでも、こんだけの金額を賭けたんだし、これだけの金額を取るプロを信じよう!
からスタートしたのでいい事例ではないとは思いますが
ひとつの教材を(理由はともあれ)信じて、曖昧な知識を広げずに
確実な知識を蓄積できたことが結果につながったのではないかと。
自身の感覚的には、行政法と憲法はこの教材を使った範囲で十分で、
民法については全然手がでなかったし、ラッキーパンチもなかった。
なお、行政法についてはテキストをもっと理解してたら落とさなかった問があり
それを正解できていたら民法で取れなかった分もカバーできたかな…。
と、思えるくらい行政法はテキスト・過去問ベースの勉強で十分かなと思いました。
会社法についてはほぼテキスト・過去問を読んで理解できる範囲の勉強しかしてなかったが
それらの知識をもとに予測の範囲で答えて、運よく正解できた。
一般知識については、「あっ!テキストに書いてあった!」と思えるものはなく
文章理解以外は、今までに養った自分の一般常識と運で8問取れた感じです。
今までに失敗した2回の受験を顧みると
やはり、次から次に教材を買い求め
これに書いてない知識を!だけを繰り返して
講師の方がおっしゃってた、1つの確かな知識よりも
100の曖昧な知識を求めていた結果が不合格だったのだろうと。
当初の印象は上記した通り、良い内容とは言えないかもしれませんが
今回の結果は間違いなくフォーサイトの教材があったからこそであり
正直、この教材だけやっていれば万人が絶対合格します!とまでは言えませんが
こと私に限っては、私の人生を変えてくれた素晴らしい教材に出会えて
本当に良かったと思っています。