行政書士開業を目指して3年。スキマ時間の積み重ねで育児と勉強を乗り切りました!

【行政書士】 2019年(平成31年度)合格
勉強期間
1年間
受験回数
3回目
職業
パート・アルバイト
年代
30代
性別
女性
【「合格する」と決めたら立ち止まらない。】

 私は行政書士になろうと決めて、合格まで三年かかりました。子供が二人、年少と一歳になった時に勉強とパートを始めました。夫は海外出張もある、平日は深夜帰宅の激務、頼れる身内もいない中での勉強は壮絶なものでした。一年目は勉強時間不足であと10点のところで不合格。二年目は前日夜中に子供が熱を出し、嘔吐を繰り返し不眠不休で試験に臨み、ケアレスミスをして4点足らずで不合格。自分の置かれている状況や運を呪い、やめてしまおうかという考えも頭に浮かびました。しかし、そもそも行政書士という資格は、楽に誰でもすぐ取得できる資格ではありません。合格率は10%前後、10人のうち9人は自分の様に落ちているわけです、ならば単純に10回ほど挑戦し、その間に受かればよし、といポジティブに考えることにしました。一番の優先順位は家族。それを変えずに合格にたどり着くためには、考え方を変えるべきだと思ったのです。何かをやり始めても、阻害事由が多くてやめてしまったら、やらないのと大差ないのです。亀の如き歩みでも、立ち止まらず、歩み続けるなら必ずゴールにたどり着けます。人生は思ったより長いのですから。

【数分というスキマ時間は黄金に値する。】

 子供たちがアニメを観ているほんの数分、数十分を見つけたらすぐに過去問に取り組んでいました一問でもいいのです。兎に角その積み重ねが大切なのです。そんな数分が一日に15回くらい見つかれば過去問集も30ページ程進められます。又、スマホで道場破りの確認テストもよくやりました。「おしり探●」が一話やる間に3~4回程進められます。そのスキマ時間を捻出するために、家ではいつも汗だくで走り回って家事をこなしました。素早く動くことが癖になると頭の回転も速くなったような気がします。どんなに忙しい人でも、数分の時間は必ずあるものです。それを見つけたとき、即座に学ぶ姿勢になる、フットワークの軽さを身につけることこそ、成功の大きな秘訣です。勉強嫌だなあとついスイッチが入るまで時間のかかる人、大丈夫です。スキマ時間学習は、所詮スキマ時間。数分、数十分で終わりです。敷居は低いです。気軽にとらえて上手に活用すべきです。

【直前期は問題演習と徹底的な苦手つぶし。】

 初めて本試験レベルの問題に取り組んだ時の絶望感をいったらありません。全然歯が立たないというのが率直な感想です。でもそれは誰もが同じ。テキストを数回読んだだけでスルスル解ける程甘い試験ではないのです。一問ずつ徹底的に見直しました。苦手箇所を発見した都度、ノートにランダムに書き出していきました。模擬試験や過去問集にも書き込み、ノートに写しました。そのうち「自分の苦手箇所ノート」が出来上がり、それを前日にしっかり確認しました。何故か一回で覚えられることと、何度やっても覚えが悪いことが存在します。この覚えが悪い部分を把握しておき、短期記憶で乗り切るために、直前に確認するのはとても効果がありました。

【「不屈の精神」は一番最悪をイメージすることで創る】

 二回落ちた時、打ちひしがれました。三回目もダメだったら・・・。

と怖くなりました。そこで、三回目も落ちた時を具体的に考えてみたのです。・・・落ち込むだろうな。でも私は落ちのプロだ。もういい加減慣れてる。悔しがって、また勉強を始めるんだろう。ダメでも命を取られるわけでもなし、また「日常」が一年延びるだけだ。そう思ったら、大したことないのだなとあっさり思えたのです。人間は未知なることに恐怖感を覚えます。イメージすれば、それはもう未知なることではなくなり、恐怖感は薄れたり消えさっていくのです。

【何故受かりたいのかを再確認】

 弱気になった時、私はいつも何故受かりたいのかということを原点に戻って考えるようにしていました。上の子が重い心臓病で、働きに出るにも限界がある。自分で開業して稼ぎ、将来お金を残してやりたい。その思いを再確認して自分を鼓舞しました。ブレない思いを胸に、一歩ずつでも歩み続けていくことこそ成功へ続く道です。人によって置かれている状況や、持っているカードは違いますが、まっすぐにゴールに向けて進み続ける人だけがたどり着けます。今回、念願の合格を経て、そのことをしみじみ感じました。三年間、本当にありがとうございました。一人で闘っていると孤独を感じた時、大きな不安に押しつぶされそうな時、いつもDVDを観て、福澤先生の声を聴きました。この学習の経験を人生の糧とし、これからもまっすぐ頑張ってゆこうと思います。

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