IT系の主要資格は何? それぞれの難易度や試験問題、取得メリットなどを解説

「IT系の資格を何か取ってみたい」「どれなら受かりやすいの?」「年収の高い資格はどれ?」などと疑問に思っていませんか。

インターネットをはじめとしたデジタル技術の発展により、関連資格に対する世間の関心が高まっています。

IT業界での成功には、資格もキーポイントでしょう。

やりがいのある人生のためには、自身にとって理想の資格を見極めてください。

今回はIT系の資格に興味がある人のために、主要なものを紹介します。

この記事を参考にすれば、自身の将来にとって大切な資格がわかるでしょう。

目次

IT系の主要資格について

IT系の主要資格は大きく2分類することができます。国家資格とベンダー資格です。

また世間がこの手の資格を取る目的は、キャリアアップがメインになります。IT系資格の大まかな仕組みと世間の意識から見ていきましょう。

IT系の資格の種類は大きく2分類

IT系の資格は大きく2分類されます。国家資格とベンダー資格です。それぞれの代表例を表にまとめました。

IT系資格分類 代表例
国家資格 ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者など
ベンダー資格 AWS認定試験、オラクルマスター、マイクロソフト認定試験など

国家資格のうちITパスポートや基本情報技術者は、フォーサイトのような通信系資格学習サービスでもよく扱われます。

ベンダー資格は企業独自で設けられていることが多いようです。

企業が自社製品を扱う専門知識を求め、一定の基準を満たした人に資格を与えます。

国家とベンダーの違いは、国か企業のどちらが求めているかによります。

ITの基礎知識は国家資格で学べます。一方で他の働く人にはない強みをアピールしたくて、ベンダー資格を狙う人もいるようです。

ベンダー資格はメーカー独自の資格試験

ベンダー資格を初めて聞く人もいるでしょう。

これは特定のサービスやソフトウェアへの精通を証明する資格です。

つまり特定のブランドが好きだったり、仕事で役立つために極めたりするために、ベンダー資格があります。

大抵のベンダー資格は「1級」「2級」と階級制になっています。

1級を取ればスキルの高いエンジニアと評価されるでしょう。

多くの企業はコンピューターやソフトウェアのメーカーを統一して使うので、該当する企業の資格を持っている人は気に入られやすいでしょう。

特別な強みをアピールするために、ベンダー資格が役に立つこともあります。

主要な目的はキャリアアップ

国家とベンダーを問わず、IT系資格を手に入れる目的として、キャリアアップが挙がります。

資格はスキルや知識の証明になるので、理想の人材を求める企業にとっても注目しがちです。

社会的なステータスのアップとしてわかりやすいので、転職や就職で有利になるためにIT知識を身に着けたい人が多いでしょう。

ただし資格の数を増やせば良いものではありません。勤務中や転職先などで、資格を生かす場面が少ないとミスマッチです。

以上から資格を手に入れたいと思ったら、勤務中や志望先である企業の仕事内容を整理しましょう。

そこからどのような資格があれば効果が大きいかを見極めてください。

IT資格の需要は社会的に高まっている

IT資格の需要が高まっている背景は、インターネットの急速な進展にあります。

パソコンだけでなく、スマートフォン、AIの技術も発展する状況です。

以上から現代社会においてITは切り離せない存在になりました。そこでIT系の資格があれば、仕事の効率を上げられるでしょう。

またIT業界の仕事の分類は複雑です。ひとつの資格を取っただけでは、特定の現場で役に立っても、他の場所へ異動したときに通用しないケースもあります。

こうした背景もあり、さまざまなIT系の資格が需要を増やしている状況です。現在のIT系資格と社会の結びつきを解説します。

ITの急速な発展で関連職業も増えてきた

1990年ごろからインターネットが急速に発展し、関連職業も増えてきました。

現代ビジネスにおいてITの役割が大きくなり、それに合わせて就職・転職市場での需要も増えています。

歴史的に見ると、1990年ごろからシステムインテグレーターが活躍を始めました。

このときの企業は、技術力に優れた情報サービス企業にシステムを作らせることが多かったのです。

最近でもITアウトソーシングはますます多くなっています。

まかされた企業は、技術や製品を仕上げなければなりません。

プロジェクトに合った資格の持ち主がいれば、効率良く作業を進められます。

つまり企業が情報システムの管理や構成を他の企業にまかせるため、そこで活躍できる人材が必要です。

近年は不特定多数が同じプラットフォームを使える「クラウドコンピューティング」の発展も話題です。

一方で情報技術の発展にともない、セキュリティの強化も課題になっています。

IT技術を使った企業でパソコンがハッキングされ、情報や資産が流出する被害も起きており、その対策が求められているからです。

以上の社会的背景から、IT関連の仕事の種類が増え、資格の種類も多様化しています。

それだけIT系職業の重要性が高まっているのでしょう。

IT系資格を学んで仕事の効率性アップ

IT業界での働き方が多様化するなかでは、仕事に合ったIT系資格の学習が重要です。

資格取得で就職に有利になるだけではありません。勉強のおかげで、仕事の効率性がアップするからです。

資格勉強による知識のブラッシュアップは、プロジェクトをスムーズに進めたり、仕事の進め方がわからず途方に暮れている人を助けられます。

資格勉強の経験により、仕事の質やスピードが上がったと実感する人もいるでしょう。

以上からIT系資格の取得はキャリアアップを助けるだけではありません。

現場における生産性の向上にも役立つのです。資格を取ることだけを目的とせず、取得によって世の中に役立つ形を考えましょう。

実務での学びが他の現場で役に立たないシーンが多い

IT系資格を取ったからといって、あらゆる現場で役に立つとは限りません。

IT業界の仕事はあまりにも細分化しているからです。

同じ職種でも企業によって、定義や業務が違うため、企業内での異動や転職先での環境になじめない可能性もあります。

そのためひとつだけの資格で満足してはいけないでしょう。

しかしそのなかでも、ITパスポートや基本情報技術者などは、IT業界における基礎知識を網羅的に学べます。

ある程度はさまざまな現場で役に立つでしょう。しかし仕事内容によっては、さらに専門的な資格があった方がうまくいく可能性もあります。

IT系資格取得のメリット6つ

IT系資格取得によるメリットを6つ紹介します。

たとえばスキルの証明や網羅的に知識を学べるなど、他のジャンルの資格でもありえるメリットは見逃せません。

プロジェクトによっては特定の資格を参入条件とするケースもあります。

以上からITで働きたいなら、さまざまな場面で資格が重要だと想定しましょう。

スキルの証明

IT系に限らず、資格を取ればスキルの証明になります。

とくに異業種からIT系に転職する場合は、資格によって一定のスキルをアピールできるでしょう。

企業側も資格のある人材を探すケースが多いといえます。

志願者が口頭だけでスキルを説明するよりも、「この資格を取りました」とアピールする方が説得力があるでしょう。

面接官もそれだけで志願者のスキルを想定しやすくなります。

IT業界において資格取得は技術レベル証明にもなります。

資格をはっきりとアピールできる人は、採用してもらいやすいでしょう。以上からIT系資格はキャリアアップの効果を望めます。

体系的かつ網羅的に知識を学べる

資格勉強により、特定のジャンルを体系的かつ網羅的に学べます。

漠然とITの知識を学ぶだけでは、資格取得や実務での活躍につながりません。ITだけでジャンルの種類が細かく分かれているからです。

しかし基本情報技術者のように、資格を一旦ひとつに絞って勉強すると、学ぶべきものが見えてきます。

資格は求める知識をある程度限っているからです。そのため学習範囲もわかりやすく、合格に近づく勉強方法も見出せるでしょう。

IT系の資格をひとつに決めて、合格を目指しましょう。

そうすれば学習で役に立つ仕事や知識をイメージしやすいからです。

仕事で役に立つ可能性を考えながら、取るべき資格を選ぶとよいでしょう。

就職や転職のときに有利

IT系資格を取得するメリットは、就職や転職で有利になることでもあります。

専門知識を求められる資格をアピールするだけで、関連企業の面接で好印象を与える可能性もあるのです。

とくに文系は早いうちにIT系資格を取りましょう。

ITは理系の要素が強いので、文系の就職が難しいとされているからです。

しかし最低でもITパスポートや基本情報技術者の資格があれば、その分野への興味が強いと受け取ってもらえるでしょう。

IT系の資格取得は知識を増やすことだけでなく、企業や周囲へのアピールにもつながります。

無資格の状態で志願するよりも、事前に何かしらのIT系資格を取っておいた方が、人生でうまくいくかもしれません。

資格手当をもらえる可能性

資格手当をもらえる可能性もメリットです。

IT系に限らず、勤務中の仕事に合った資格があれば、特別な手当を支払ってもらえます。

年収アップのきっかけになり、生活に余裕を持たせられるかもしれません。

フォーサイトで扱うIT系資格のなかでは、 基本情報技術者も資格手当の対象になりがちです。

就職や転職を目的としなくても、手当がつくだけでキャリアアップを実感できます。他の人よりも社会の役に立っていると思えるでしょう。

一般的には民間であるベンダー資格よりも、国家資格の方が手当が出る傾向です。

フォーサイトで扱う基本情報技術者やITパスポートは国家資格にあたるので、特別な手当も視野に入れましょう。

IT企業のプロジェクトで資格が必要になることもある

IT企業ではプロジェクトによって、特定の資格を要することがあります。

それがないばかりに、やりたいプロジェクトに参加できないかもしれません。

一方で資格取得により、仕事の幅が広がる可能性も考えましょう。

要資格案件は、官公庁やインフラ関連で多いといえます。

行政の役に立ったり、人々の生活で重要なものを作り上げるには、それなりの専門知識を求められるでしょう。

それこそ特定の資格試験で問われることへの理解が必要です。

ここからわかることは、資格のおかげでやりがいのある仕事ができることです。

企業の役に立つために、資格勉強に精を出す考え方もあります。

資格勉強の経験で仕事がスムーズに進む

IT系の資格は、実務にもポジティブな影響を与えます。

たとえ合格できなくても、勉強した経験のおかげで、物事への対処が上手くなるかもしれません。

そうすれば他の人の役に立ち、自身の成果を増やすきっかけも得られます。

ほとんどの資格試験は100点満点でなくても合格できます。

つまり大部分の知識をマスターすれば資格をもらえる仕組みです。

多くの知識を得るほど、仕事で頭が冴える場面が多くなるでしょう。そうすれば仕事でのやりがいも増えていきます。

ITの仕事は複雑なものが多いので、やり方がわからない同僚や後輩もいるでしょう。

資格取得の経験は、そうした人へのアドバイスでも重要です。

的確なアドバイスなら、悩んでいる人の仕事もスムーズになる可能性があります。

初心者はITの基本を知る資格を目指そう

IT初心者は基礎知識を問う資格から始めましょう。

このジャンルの知識は幅広いので、まずは勉強すべきターゲットを絞るべきです。

そう考えれば初心者は、基礎を固めることが賢明でしょう。

基礎知識を問う代表例として、基本情報技術者とITパスポートがあります。

それぞれの定義やメリット、試験内容、勉強のやり方などを見ていきましょう。

基本情報技術者

正式名称基本情報技術者試験(FE)
資格種類国家資格
分野情報
認定団体独立行政法人情報処理推進機構
試験形式CBT(Computer Based Testing)方式
受験資格特になし
試験日5月(上期試験)
10月(下期試験)
受験料5,700円
受験者数(2023年度)89,473人
合格者数(2023年度)43,348人
合格率(2023年度)48.4%
フォーサイト合格率
偏差値48
基本情報技術者試験の詳細情報

基本情報技術者とは、ITエンジニアとしての基礎知識を問うものです。

情報処理技術者試験の4段階中レベル2にあたります。試験内容や勉強方法などを見ていきましょう。

ITエンジニアの基礎知識を体系的に学ぶ

基本情報技術者は、ITエンジニアとしての基本的な知識を勉強します。

IT技術者としての入門資格といえるでしょう。システムエンジニアやプログラマーを目指しているなら、ぜひ取っておきたいところです。

IT系資格としても基礎的な知識が中心です。

しかしこれを学ぶだけでも、IT企業における大まかな仕事の流れを把握できます。

やり方がわからなくて右往左往するリスクを抑えられるでしょう。

具体的にはコンピューターやシステムの仕組み、システム開発の流れや大切にすべきことなどを学べます。

IT業界においてどの場所にいても、基礎知識が重要です。ITを生きがいにするなら、ぜひ目指しましょう。

情報処理技術者試験の4段階のうちレベル2

基本情報技術者は、情報処理技術者試験のレベル2です。

全体が4段階で、表にすると以下のように分類されます。

情報処理技術者試験のレベル 代表例
1 ITパスポート
2 基本情報技術者、情報セキュリティマネジメント
3 応用情報技術者
4 ITストラテジスト、システムアーキテクト、プロジェクトマネージャなど

上の表にある資格は技術者能力を評価するステータスです。

そのため職業の名前としてあまり使われないものもあります。それでも国家資格には変わりないので、取得すれば社会的な武器です。

基本情報技術者試験に合格しても、IT業界で特別な仕事ができるわけではありません。

しかし基礎知識が備わるので、多くの業務をスムーズに進められるでしょう。

仕事で役に立つ可能性は?

基本情報技術者の資格を持っていれば、人材として重宝されます。

持っている本人も知識のおかげで実務をスムーズにこなせるでしょう。

この資格が証明するのはパソコンの使い方、ネットワーク、セキュリティなどITに関する基礎知識です。

ITパスポートより求められる知識が専門的なので、就職や転職市場で役に立つでしょう。

国家資格なので相手にとっても、ITにとってそれなりの知識があると判断され、専門的な実務もある程度はまかせてもらえます。

知識はキャリア形成だけでなく、実務でも役に立ちます。

IT以外の企業でもパソコンやセキュリティを扱うことが多いのが現代社会です。デジタルの使い方に迷っている人がいたら、サポートしてあげられます。

基本情報技術者の資格取得は自分のためだけでなく、企業に尽くすうえでも大きな効果があるのです。

キャリアアップを目指している人にとっては、見逃せません。

基本情報技術者試験がおすすめの理由

基本情報技術者試験がおすすめの理由を3つに分けて紹介します。

IT志望として大切な知識を学べるだけではありません。

ITパスポートよりステータスが高いことから、持っていると人材としての価値が上がります。年収アップのきっかけとするうえでも注目すべきです。

数あるIT系の資格として、基本情報技術者試験がおすすめの理由をまとめました。

IT志望として大切なことを学べる

基本情報技術者の勉強を進めれば、IT志望者として大切なことをたくさん学べます。

IT系に限らず、資格で勉強することのほとんどは、関連する実務で大切なことが多いといえます。

IT界の新人として先輩たちの足を引っ張らないためには、基礎知識が重要です。

基本情報技術者はその基礎知識を幅広く、なおかつ体系的に学べます。

プログラマーやエンジニアとして活躍したいなら、ここで基本をきっちりと学びましょう。

IT未経験者で、複数の資格を狙っている人なら、基本情報技術者から始めましょう。

ここで得たことが予備知識となり、他のIT系資格の勉強にもつながるからです。ITにかかわりたいすべての人にとって、基本情報技術者は重要な資格といえます。

IT関係に就職するなら持っておくべき

IT関係に就職するなら、ぜひ手に入れたい資格でしょう。

資格の証明により、企業から意気込みを評価されやすいからです。

逆に持っていないとIT系に関心がないと思われ、就職や転職で不利になりかねません。

この資格を持っていなくても、IT企業である程度働けます。

しかし本気で出世したいと思ったら、少なくとも基本情報技術者を持っている方が有利です。

パソコンやセキュリティ、プログラミングなどの基本的知識があれば、ITのさまざまな現場で活躍できるでしょう。

これからIT企業に入るなら、なるべく若いうちから基本情報技術者を持っている方が得です。

異業種から転職を狙っている人にとっては、働きながら取れる資格でもあるので、今から勉強を始めてもよいでしょう。

ITパスポートより重要性が高い

基本情報技術者はITパスポートよりも社会的なステータスが高いといえます。

情報処理技術者試験の4段階のうち、前者はレベル2にあたります。しかし後者はレベル1です。

つまり就職・転職市場ではITパスポートよりも基本情報技術者が重要視されます。

実務でまかされる仕事も、後者を持っている方が幅広いでしょう。

基本情報技術者も働きながら取れる資格なので、チャレンジ精神があるならITパスポートではなく、いきなりこちらを取りにいく選択肢もあります。

IT業界で働くうえで大切な知識をたくさん仕入れられるので、キャリアアップの始まりとして狙いましょう。

他の資格を狙うときも、基本情報技術者の知識が活かされる可能性が高いといえます。この資格は、IT業界として活躍する第一歩と位置づけてもよいでしょう。

基本情報技術者のメリットは?

続いて基本情報技術者のメリットを紹介します。

ITの基本知識を学べるだけでなく、就職・転職市場でも有利に働きます。

資格手当の可能性にも注目しましょう。ここでは3つのメリットを挙げます。

ITの基本知識を備えられる

最初のメリットは基本知識です。

ITパスポートより合格率は低いといえますが、そのぶん知識を充実させられるのが大きいでしょう。

資格取得により知識が備わるだけでなく、企業に人材として採用してもらうための証明にもなります。

仕事現場では上司や同僚からの信頼を得られるでしょう。

仕事の進め方がわからない人がいれば、資格勉強の経験から適切なアドバイスをして、停滞していた業務をスムーズに動かせます。

基本情報技術者の知識は、ほとんどのIT系の仕事に通じます。

社会に役立つには知識が必要です。その基本を固めるうえで、基本情報技術者の資格は重要といえます。

履歴書に書くとプラスポイントになりやすい

基本情報技術者の試験に合格すれば、履歴書に書いてアピールできます。

多くのIT系企業は有資格者を求めているからです。

道具の製作やサービスを頼む相手から見ても、依頼先に有資格者がいれば信頼してもらえるでしょう。

基本情報技術者は「エンジニアやプログラマーとしての基礎知識がわかる」という証明です。

これから就職や転職を目指しているなら、基本レベルでも資格がある方が有利になります。

国家資格なら履歴書にも堂々と書けるでしょう。

企業によっては資格手当にもなるので、人生が良い意味で変わります。

以上から基本情報技術者はIT志望なら、長期的な将来のために取りたいところです。

国家資格なので資格手当の可能性がある

基本情報技術者は国家資格なので、特別な手当をもらえることがあります。

資格で学んだ知識は、自身を社会において特別な存在にもさせるのです。

ITパスポートより合格率が低いこともあり、技術力の高さを証明できます。

企業側も人材としてその人を重要視し、他の人より給料を多くしてもらえるでしょう。

キャリアアップを実感しやすいポイントは年収です。

基本情報技術者のような国家試験を取れば、資格手当で生活が前向きに変わるでしょう。

ITパスポートとは?

正式名称ITパスポート
資格種類国家資格
分野IT
認定団体経済産業省
試験形式四肢択一式
受験資格特になし
試験日随時
受験料5,700円
受験者数(2022年度)231,526人
合格者数(2022年度)119,495人
合格率(2022年度)51.6%
フォーサイト合格率(2022年度)96.2%
偏差値45
ITパスポート検定について詳しくはこちら

フォーサイトではITパスポートも扱っています。

基本情報技術者よりも簡単な入門知識を備えられる資格です。試験内容や勉強法とともに見ていきましょう。

IT関連の基礎知識をアピールする資格

ITパスポートも関連の基礎知識を主張するうえで役立ちます。

入門資格であることや、IT業界以外でのデジタル機器の使用機会増加により、高い需要が想定されるでしょう。

これはパソコンをはじめとしたデジタル機器に慣れるうえで重要な資格です。

ITと無縁の仕事でも、パソコンやスマホで専用の機能を動かすことがあるでしょう。資格関連の知識によって、それをスムーズにこなせます。

ITパスポートも立派な国家資格なので、就職や転職にもアピールできます。

今回の記事を参考に、早めに受験の判断を下すとよいでしょう。

情報処理技術者試験のレベル1

ITパスポートは、情報処理技術者試験の4段階のうち最初です。

インターネットやデジタルへの知識がない場合、資格取得はここから始めるとよいでしょう。

この資格を取ることで基本情報技術者に限らず、さまざまなIT系資格への足がかりになります。

ITパスポートの位置づけは、その業界における入門的なものです。しかしこの資格で予備知識を得られれば、他のIT系資格を目指すときに役立つでしょう。

ITパスポートがおすすめの理由

ITパスポートはフォーサイトが扱うIT系資格のなかで、合格率が高いのが特徴です。

基本情報技術者試験のように、他の資格を学ぶための足がかりにもなるのでおすすめでしょう。

国家資格によるステータスの証明につながる点も大きいといえます。おすすめの理由を3つに分けて解説します。

IT資格のなかで合格率が高い

IT資格としては合格率が高いのが、ITパスポートの特徴です。

テクノロジーに関係した入門的な知識が備わります。

IT志望者にとっては、これから目指す世界がどのようなものかを垣間見られるでしょう。

試験も全国において、土日のほとんどで開かれているため、不合格でも再チャレンジできる可能性が高いといえます。

一度試験に落ちても、できなかった部分をブラッシュアップすれば次回に生かせるのです。

このような流れで、ITの入門的知識を磨けるのは大きいでしょう。

他の資格試験を学ぶ足がかりになる

ITパスポートは、他の資格試験を学ぶためのきっかけにもなります。

この資格を手に入れれば、そこで得た知識が次の資格勉強に役立つ形です。

ITパスポートで問われるのは、ネットワークやシステムの仕組み、扱い方、注意点など幅広いといえます。

実務だけでなく、他の資格で学ぶ知識にも通じるのです。したがってITパスポートに真剣に取り組めば、将来の知識獲得のサポートにもなります。

ITパスポートで学べるのは入門知識ですが、人材として立派になるきっかけとしても考えられます。

国家資格なのでステータスを証明できる

ITパスポートは国家資格なので、ステータスの証明にもなります。就職・転職市場で有利になれるでしょう。

基本情報技術者より重要度は低いといえますが、それでも持っていない状態より意味は大きいといえます。

IT以外の企業でもテクノロジーを使うケースがあるので、それに関連した仕事をまかせてもらえるでしょう。

機械の使い方に悩んでいる人にアドバイスもできます。

以上からITパスポートは国家資格としてステータスが高く、人材としてアピールできるでしょう。

実務でも役に立ち、やりがいを感じられます。

ITパスポートのメリットは?

ITパスポートを取得するメリットは次の3つです。

学業で役に立つ可能性、就職・転職でのアドバンテージ、知識のアピールです。それぞれの詳細を見ていきましょう。

学業で有利になれる

ITパスポートは学業でも役に立ちます。学校によっては資格保持により、入試優遇や単位認定制度を適用するからです。

ITパスポートの資格証明によって、学費の一部免除をしてもらえる大学もあります。

テクノロジーの入門知識を証明するだけで、学業面でアドバンテージを得られるのは大きいでしょう。

特別な制度の利用によって、IT系の知識を伸ばすことにも集中できます。ITパスポートは、学生のうちから取ると得です。

就職・転職にも役立つ

ITパスポートは就職・転職でも有利になります。

業界では専門的な仕事が多いため、企業も経験者に注目しがちです。

IT経験がない人には不利に思えるでしょう。

そこでITパスポートの資格があれば、一定の知識を証明できます。

未経験のなかでも、資格の有無によって印象が変わるでしょう。

以上からITパスポートは、キャリア形成の第一歩として重要です。

知識をアピールできる

ITパスポートの資格によって知識をアピールできます。

資格で学ぶことは、IT業界におけるあらゆる状況で役に立つからです。

ネットワークやシステムを扱うにあたって、とくに重要な知識がITパスポート資格試験の問題として出ます。

ここで学んだ知識はIT業界以外でも役に立つでしょう。現代社会ではほとんどの企業が何らかのテクノロジーを使っているからです。

以上からITパスポートの知識は、さまざまな仕事で意味をもつでしょう。

他のIT系資格は?

フォーサイトで扱う資格以外にも、取得すれば役に立つものがあります。

ITパスポートや基本情報技術者の資格を得てから、以下を目指すのもよいでしょう。

応用情報技術者

こちらは基本情報技術者よりワンランク上の知識が問われます。

しかし基本だけでなく、応用も合格することで、IT知識の説得力は上がるでしょう。

ただしITパスポートや基本情報技術者より難易度は高く、フォーサイトでは扱っていません。

基礎知識を固めてからのチャレンジが理想です。

マイクロソフトオフィススペシャリスト

マイクロソフトの名物ソフトウェアである「Word」や「Excel」などのスキルを証明するベンダー資格です。

このメーカーのソフトウェアは多くの企業が採用しているので、合格すれば社会的なアドバンテージになるでしょう。

試験時間は50分と短く、合格率は80%と難易度は低めです。

時間に余裕があれば要注目でしょう。

オラクルマスター

データ管理システムやそれを扱うための言語をマスターします。

日本のデータベースの約半分は日本オラクル社のソフトウェアによるものなので、この資格が生まれました。

ブロンズからプラチナまでのランクがあり、下からひとつずつこなすのが原則です。

情報処理安全確保支援士

情報セキュリティのスキルを問う国家資格です。

セキュリティ分野で働きたい人はぜひ取っておきたいでしょう。

近年はパソコン、AIの技術進歩に合わせ、セキュリティの問題も目立っています。

IT業界にとってデリケートなので、この資格の持ち主は人材として貴重になれるでしょう。

システム監査技術者

販売情報管理レジやATMなどのシステムチェックをするための資格です。

機械はいつ故障するかわかりません。

レジやATMは一日に多くのお客さんを受け入れるので、壊れると大勢に迷惑がかかります。

そこでシステムチェックをしてくれる人がすぐに駆けつけると企業にとっては安心でしょう。

システムメーカーやIT機器コンサルティング会社への転職を狙う人におすすめです。

ITストラテジスト

IT技術による経営戦略の提案や計画をします。

DX化の機運が高まっているので、重要性が上がっている資格です。

IT志望でありながら他人へのアドバイスも好きな人は、ぜひ取っておきたいでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験

IPA主催で、ネットワークシステムの構築や管理のスキルを問います。

運用や保守について、下位者を指導するスキルも求められるのが特徴です。

合格率の相場は10%台前半なので、基本情報技術者試験より難しいといえます。

Python3エンジニア認定基礎試験

AIからアプリまで開発できるPythonの基礎スキルを問う資格です。

民間試験ですが、Pythonの需要が高く、プログラマー志望は要注目でしょう。

認定教材『Pythonチュートリアル第3版』から大部分が出題されるので、こちらで要点を押さえておけば合格の可能性を高められます。

IT資格取得のためのフォーサイト活用法2つ

IT資格を得るためのフォーサイトの使い方として、おすすめを2つまとめました。

通勤中にアプリを積極活用

通勤などの移動中は、アプリを積極的に使いましょう。

フォーサイトはパソコンだけでなくスマートフォンからもアクセスできるからです。

仕事や行楽への移動中にスマホを使えば、eラーニングを活用できます。

スキマ時間を使って勉強を進めれば、資格合格の可能性を高められるでしょう。

休日はパソコンでハンズオン学習

休日はパソコンからフォーサイトにアクセスしましょう。

授業動画の視聴だけでなく、プログラミング言語取得のように関連知識を得るうえでも重要です。

実際に問題を解いたり、関連知識を調べたりして、自分から学びにいきましょう。
それにはパソコンの効率的な使い方がカギになります。

まとめ

近年の社会情勢から、IT資格は持っていて損はないでしょう。

ITの知識の証明として、高度な資格を持っているほど就職や転職に有利だからです。

初心者はまずITパスポートや、基本情報技術者試験を目指しましょう。

フォーサイトでも上記2つの資格を扱っています。これらに合格してから、他の資格を目指すのもよいでしょう。