資格の勉強法はとにかく復習が大切

予習・授業・復習の勉強

私たちは学校で、学習とは「予習」と「授業」と「復習」の3点セットであると習いました。
しかし、私も含めて、あまり真面目でなかった学生は、「予習」や「復習」はあまりしないで、「授業」だけを受けていたのではないでしょうか。そして、テスト前になると慌てて勉強していたのではありませんか?

本来、「予習」と「授業」と「復習」には、それぞれに個別の意味があり、組み合わさったときに、最も効果を発揮するものです。
理由を説明しましょう。

「予習」や「復習」なしに、「授業」だけ聞いていても、それはたった1回のインプットにしかなりません。
すでに説明したように、1回のインプットでは、時間が経つうちに、その大半が記憶から失われてしまいます。

復習の大切さ

そこで、学習においては、「復習」を何度も繰り返して、記憶を定着させることが重要になってきます。
「復習」の大切さを理解していない人は、「授業」が最も大切な学習のメインだと考えがちです。しかし、実際は「復習」こそが、学習のメインであり、最も時間をかけるべきパートです。

また「復習」は一回やれば、それでおしまいという性質のものではありません。一度きりの「復習」では、まだ記憶への定着率がそれほど高くないため、時間をおいて二度、三度と「復習」する必要があります。
その意味でも「復習」こそが、学習の本分になります。
では「予習」にはどのような意味があるのでしょうか。

予習の意味

「予習」とは、「授業」を効率よく受けるための準備です。自分で前もって調べておくことにより、わからない部分が明確になるので、先生に質問ができるようになります。
また、あらかじめ全体像をつかんでおくことで、授業を聞くときにも、ポイントが明確になって理解が深まります。
そればかりではありません。最初に「予習」をしておくことで、「授業」自体が「復習」にもなります。つまり、「授業」が二度目のインプットになるので、記憶の定着力が高くなって、内容を忘れにくくなるのです。

新しい内容の学習では、たった一度ですべてを理解して、記憶できるようなことはめったにありません。
そこで私は、学習とは、下の図のようにだんだんと広がっていくバネのようなものだと考えています。
学習の円環的構造
図「学習の円環的構造」
山田浩司『深夜12時過ぎまで働くサラリーマンでも難関資格が取れる勉強法』幻冬舎より

まとめ

最初のひと巻の部分では、円の大きさ(理解できる範囲)は、まだそれほど大きくありません。しかし、何度も「復習」の回数を重ねていくにつれて、円の大きさ(理解できる範囲)は広くなっていきます。
「復習」の回数と、学力の向上とは比例します。

あなたが本気で試験に合格しようと考えているのであれば、一にも二にも「復習」こそを大切にしてください。