社労士の試験勉強法をフォーサイトから変えなかった理由

性別女性
年代20代
試験年度2014年(26年度)
職業正社員(サラリーマン)
受験回数2回目
会社の人事異動の際に、資格を活かして希望の部署に行きたいと考え、社労士試験の受験を決意。今回2度目の受験で、無事に合格することができました。

1度目の受験の時は、全科目の勉強が終わらない状態で受験。結果はもちろん惨敗でした。今年こそは、と臨んだ受験でしたが、フォーサイトには試験結果の発表が出てすぐ申し込んだものの、なかなか手をつけないまま、気づけば年が明けてしばらくたっていました。

去年の蓄えがある、という慢心があったと思います。

フォーサイトの教材で勉強を続けることには、何の迷いもありませんでした。その理由は、加藤先生の説明がとても分かりやすかったこと、仕事の外回りの移動時間などを使って勉強できる通信教育が自分の生活ペースにあっていると感じていたこと、

そして、何より、一回目の受験の際の出題内容はほとんどフォーサイトのテキストに載っていて、フォーサイトのテキストをきちんと吸収できていれば、合格できそうだな、という手応えを感じたためでした。

2月くらいから、さすがにやらなくてはと思い、再度基礎講座のCDを聞いてみたところ、ほとんど内容を覚えていなくて愕然としました。

そこからは、試験までの勉強計画を立て、たとえ短時間でも毎日勉強することを目標に、仕事の移動時間などを中心に基礎講座のCDを聴きながらテキストを読み、チェックテストや確認テストを実施する、という勉強を続けていました。

ところが、仕事や趣味とのやりくりがうまくいかず、1日15分しか勉強できない日も多くありました。6月くらいまで、計画通り進まずに何度スケジュールを書き変えたか分かりません。

当初、今年は過去問講座を必ず3回はやろうと思っていたにもかかわらず、もう全ての科目を1回やることも危うい状況になってしまい、6月に受けた模試はE判定。また昨年と同じことになってしまう、と焦ったことを覚えています。

そんな状況の中、自分を本気で勉強に向かわせたのは、「来年こそは、楽しい夏を迎えたい」その一心だったように思います。試験一ヶ月前から、プライベートの予定は一切入れずに、平日は毎日仕事の後に図書館に行って4時間、休日は図書館やカフェで8時間の勉強時間を確保しました。

勉強内容としては、基礎講座のCDを聞く→チェックテストで確認→過去問を解くということを全科目順番に行っていきました。

また、道場破りでの確認テストは、以前にやった科目を忘れないようにするために、ゲーム感覚で何度も解くようにしていました。相撲の力士の段位を上げていくことが、小さな楽しみでした。

直前期の10日間は、会社の夏季休暇を利用し、実家に帰ってほぼ1日中勉強をしていました。この期間で、自分の力は飛躍的に伸びたと感じます。私が試験までに机に向かって勉強した時間は約350時間でしたが、そのうちの115時間は、試験直前10日間に集中しています。

ところで、この勉強時間を記録するというのは、後から自分の自信と満足感につながるのでお勧めです。たとえ10分でも、記録して、累積時間が増えていくことに喜びを覚えていました。

試験1週間前に解いたフォーサイトの模試は、全く合格点に及びませんでした。また今年もダメかも、という不安が頭をよぎりましたが、「伸びしろがまだまだあるということだから、とりあえずやれるだけやろう」と心を強く持って勉強を続けました。

この時点で、一般常識にはまだほとんど手が付けられていなかったため、まずは一般常識の基礎講座を受講。過去問を解きました。

一般常識については、労働保険に関する一般常識よりも、社会保険に関する一般常識の方が、法令を覚えれば解ける問題が多いと感じたため、介護保険法、児童手当法など、毎年出ている法令を中心に、ポイントをおさえるようにしました。

最後の10日間はとにかく無駄なことに時間を使わないように、できるだけ全ての科目に満遍なくふれるように、毎朝勉強計画を立てながら、勉強に取り組むようにしました。

ところが、やはり計画通りには行かず、当初の計画では、最後の3日間は模試の復習と予想問題集に取り組む予定でしたが、予想問題集に取り組めたのは試験の前日でした。

最終日も、寝る前までひたすら予想問題集を解いていましたが、結果的にはここにあった多くの観点が本試験でも出題されたため、最後の1日まで諦めずに勉強して本当によかったと思います。最後の最後までフォーサイトの教材を信じて集中して取り組んだことが、合格に結びついたと感じます。

試験当日は、時間配分に特に注意をしました。模試を受けてみて、問題演習が不足している私の場合、時間内に全部の問題を解き切るのは難しいと感じていました。

そこで、不得意な年金2科目は基準点超えを目標とし、まず先にそれ以外の科目をしっかり時間をかけて解き、残った時間で年金科目を解くと決めて臨みました。

実際に、年金科目は時間がなく、分かりそうな問題を選んでそれぞれ6問ずつしか解くことはできませんでしたが、基準点は超えることができたので、戦略としては良かったと感じています。

試験が終わった時、「勉強時間は足りなかったかもしれないけど、やるだけのことはやった。」という満足感を得ることができました。

社会人になってから、資格などにチャレンジしてもいつも中途半端になってしまうことが多かった自分にとっては、大きな成長だったと感じます。

このような大きな成長を支えてくれた、家族、友人、そしてフォーサイトに感謝します。
27おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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