直前で社労士試験を解く順番を変更
性別 | 男性 |
年代 | 50代 |
試験年度 | 2019年(令和1年度) |
エリア | 千葉県 |
勉強時間 | 1000時間 |
勉強期間 | 1年間 |
職業 | 正社員(サラリーマン) |
受験回数 | 初学者(1回目) |
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
51歳を機に決意!
ちょうど職場の部署のプロジェクトが一段落し、燃え尽き症候群に陥っていた私は、51歳になったのを契機に資格の取得を決意しました。目指す資格を選定した基準は、現在の会社に在籍していても役立てられる資格であること、と定年後も役立てられる資格であること。ということで社会保険労務士資格の取得を目指すことにしました。
とりあえず書店さんに行って良さげな教科書を選び、半年ほどで5冊ほど読み進めていたのですが、翌年の試験まで1年と少しまで来たところで「このまま独学では合格はおぼつかない!」という判断をしました。学習ペースの管理が難しいことと、何より学習しなければならない情報の多さに圧倒されていたのでした。
フォーサイトへ受講申し込み
試験に合格するための学習を効率よくやるにはどうすればいいのか、資格の学校や通信講座の資料を取り寄せたり、ネットで情報を集めている時に目に留まったのがフォーサイトさんの社労士講座でした。高い合格率を謳っているのと、何より教材の宣伝文句「圧倒的にコンパクトな学習量」に惹かれました。どうぜ膨大な学習量にはなるのですが、それが少しでもコンパクトであるにこしたことはありません。
2018年度試験前の受講申し込みだったため、2018年度受験用の基礎講座一式も送られてきたので、まずはこれを使って学習をスタートさせました。もちろん、新しい2019年度の基礎講座が届けばそちらも目を通し直し、過去問講座が届けばトライしました。こうして新旧の基礎講座の教科書を使って「社会保険に関する一般常識」まで、まずは全教科に一通り目を通し終わったのが2019年初頭でした。
ここから、5月の試験申し込みの時期までは、ひたすら基礎講座の教科書を読み込み、新たに届く過去問を繰り返し解くことで必死でした。GWの連休はまだ手を付けられていなかった「社一」「労一」の過去問と基礎講座の読み込みで消費してしまい気持ちが焦りました。確か、フォーサイトに申し込んだ単科講座の模擬試験も届いていましたが、まったく手をつけられなかったのです。
他社模擬試験受験
「絶対に模擬試験は経験しておいたほうが良い」という意見を多くネットで見かけていたため、某資格学校の
模擬試験に申し込み、6月に受験しました。が、結果は惨憺たるものでした。法改正を重視した内容だったため、得点が思うように取れなかったのも厳しかったのですが、何より択一式は解答時間がまったく足らず、2教科分がまともに取り組めませんでした。すっかり打ちのめされてこの時ばかりは帰りにやけ酒しました。「自分は向いてないんじゃないか」「もうやめよう」などと思いましたが、翌日から気持ちを切り替えて地道に学習再開です。
7月上旬に2回目の模擬試験を受けました。1回目よりは落ち着いて取り組めましたが、やはり択一は時間に追われてかなり焦ります。時間もやや足りない感じで終了。模擬試験実施の資格学校の講師の方も「模擬試験の結果に一喜一憂せず、内容を復習して学習内容を修正して頑張って下さい。」と仰っていましたが、結果が出た今となっては本当にその通り!この試験はギリギリまで諦めてはならず、努力と工夫が求められます。
本試験まで
7月下旬にフォーサイトの直前対策講座のテキストがドバンっと届きました。正直、量の多さに目眩がしました。
本試験までにもう一通り基礎講座と過去問を回そうと思っていましたが、もはや両立は無理と判断して、直前対策のテキストと問題を可能な範囲で繰り返すことにしました。「法改正対策」や「横断まとめ編」は試験ギリギリまで読み返しました。
この時期に本試験の取り組みについて重大な修正の決断をしました。過去2回の模擬試験の択一では、頭の「労働基準法」から順に解いていました。しかし、択一試験の210分は集中力の維持と疲労との戦いです。頭から解いていったのでは、疲労がくる時間になって難度の高い「?保険」の科目に取り組まないといけません。ですので、本試験では「健康保険法」「厚生年金保険法」「国民年金法」と後半から始め、そこから頭の「労働基本法」に戻って順に解き、最後に場合によっては「エイヤ!」でマークするしかない問題を含む「労務管理と労働及び社会保険に関する一般常識」の順で解くことにしました。
通常、本試験直前では問題を解く科目の順番は変えないほうが良いと言われています。解答のペース配分が把握できなくなるためです。ですが、この時の私にはまだ手付かずだった基礎+過去問講座と単科講座のフォーサイト模擬試験が3つ残されていたのです。これを使って時間を計りながら解答科目順修正の調整をはかりました。
本試験直前、本試験
仕事が比較的忙しくなかった時期でも有り、1か月以上前から申し出ていたので本試験前の木金曜日を夏休みとして試験日前の3日間の休みを取れました。恵まれていたと思います。もう、この時期に来たら無茶はせず、他社の横断まとめ的なハンドブックも含めて、限られた参考書を繰り返し目を通し、夜更しせず、体調に気を配って過ごしました。
試験当日も緊張はしていましたが、思ったよりも平常心で望めました。フォーサイトさんに限らず、「絶対に今回で取る!」気持ちで望まないと合格が逃げると言われていますが、私はそうではありませんでした。会社に言われて試験に臨むわけでもなく、社労士事務所に務めていて合格のプレッシャーがかかっているわけでもなく、「落ちても死ぬわけじゃないから」くらいの気持ちで望めました。(もちろん闘志は燃やしていましたし、簡単に諦めない粘ってやるぞという気持ちでしたが…)。
試験終了後、会場からの帰り道では資格学校が午前に行われた選択式の解答速報を配っていたので、手にとって電車の中で確認してみました。総得点は34点でしたが、「社一」が足切りの2点でした。午後の手応えも自信が持てませんでしたので、「ああ」と天を仰ぎました。実は択一試験はやはり時間に追われて、ギリギリまで迷ってマークしたため、自分の解答を記録し忘れた問題が9つもあり、自己採点も行えない状態だったのです。
合格発表
前記のような状態でしたので、合格はないものと思い一週間ほどお休みをした後、9月に入って2年目の試験勉強を開始しました。フォーサイトさんにも2020年度の受講を申し込んでいました。11月8日の合格発表の官報も確認せず、9日に自宅で勉強をしていたところ簡易書留が届いて「最終的に何点とれていたんだろう?」と確認のため開封したところ「合格証書」が出てきて驚いた次第です。隣室にいた妻は「素っ頓狂」な声を上げていたとのことなので、本当に驚いていたんだと思います。成績は択一が基準以下無しの合計点44点でなんとかセーフ、
選択の社一は自己採点通り2点ですが、合格点補正で救済された形でした。
そんなわけで、私の場合は資格取得を決意してから、半年の独学とフォーサイトさんの社会保険労務士バリューセット2(基礎+過去問+直前対策講座)を使った1年の学習で無事合格証書を手にすることができました。 結果、社一の救済で救われたので、「運」もあったかと思いますが、やはりこの試験は最後ギリギリの1?2か月の工夫と努力が大切なんだろうと思います。
学習内容を振り返って
フォーサイトさんの教材では使用しなかったものもありましたが、基礎講座と過去問はとにかく時間の有る限り繰り返しました。他社の教科書に比べてボリュームは少なめで不安に思う人もいるかもしれませんが、まさに必要にして最低限を押さえていると思います。実際、模試や本試験でも、(フォーサイトの基礎講座と過去問では)見たことない!という論点の出題は、零ではないですが、ほとんど遭遇しませんでした。フォーサイトさんが学習指導で書かれいるように、そのような問題は他の受験生もほとんど正答できないものと割りきって大丈夫だと思います。やはり合格圏に入る実力を養うのはとにかく基礎を理解して身に付けることが大事だと思います。
社労士講義の映像はすべてダウンロードしたものをタブレットに入れていました。数度視聴した後も通勤の行き帰りなど、音声のみですが繰り返し聞いていたので、これだけで恐らく1年で200時間以上の学習ができたと思います。
他、役立てたもの
基礎講座を一通り終えたところで、他社の「全科目横断まとめ」ハンドブックを使って、こんがらかりがちな知識の整理をはかりました。フォーサイトさんの横断学習テキストも使用しましたが、手元に来たのが試験ギリギリだったのが残念でした。知識の整理はもっと早い段階から取り組むべき課題だと思います。
社労士問題の一問一答形式のスマホアプリを購入して使用しました。空き時間を使って、アウトプットを繰り返し、記憶の定着をはかるのに役立ったと思います。
以上、ずいぶんと長くなってしまい恐縮ですが、試験までの学習体験と試験を終えて思ったことなど書かせていただきました。
ちょうど職場の部署のプロジェクトが一段落し、燃え尽き症候群に陥っていた私は、51歳になったのを契機に資格の取得を決意しました。目指す資格を選定した基準は、現在の会社に在籍していても役立てられる資格であること、と定年後も役立てられる資格であること。ということで社会保険労務士資格の取得を目指すことにしました。
とりあえず書店さんに行って良さげな教科書を選び、半年ほどで5冊ほど読み進めていたのですが、翌年の試験まで1年と少しまで来たところで「このまま独学では合格はおぼつかない!」という判断をしました。学習ペースの管理が難しいことと、何より学習しなければならない情報の多さに圧倒されていたのでした。
フォーサイトへ受講申し込み
試験に合格するための学習を効率よくやるにはどうすればいいのか、資格の学校や通信講座の資料を取り寄せたり、ネットで情報を集めている時に目に留まったのがフォーサイトさんの社労士講座でした。高い合格率を謳っているのと、何より教材の宣伝文句「圧倒的にコンパクトな学習量」に惹かれました。どうぜ膨大な学習量にはなるのですが、それが少しでもコンパクトであるにこしたことはありません。
2018年度試験前の受講申し込みだったため、2018年度受験用の基礎講座一式も送られてきたので、まずはこれを使って学習をスタートさせました。もちろん、新しい2019年度の基礎講座が届けばそちらも目を通し直し、過去問講座が届けばトライしました。こうして新旧の基礎講座の教科書を使って「社会保険に関する一般常識」まで、まずは全教科に一通り目を通し終わったのが2019年初頭でした。
ここから、5月の試験申し込みの時期までは、ひたすら基礎講座の教科書を読み込み、新たに届く過去問を繰り返し解くことで必死でした。GWの連休はまだ手を付けられていなかった「社一」「労一」の過去問と基礎講座の読み込みで消費してしまい気持ちが焦りました。確か、フォーサイトに申し込んだ単科講座の模擬試験も届いていましたが、まったく手をつけられなかったのです。
他社模擬試験受験
「絶対に模擬試験は経験しておいたほうが良い」という意見を多くネットで見かけていたため、某資格学校の
模擬試験に申し込み、6月に受験しました。が、結果は惨憺たるものでした。法改正を重視した内容だったため、得点が思うように取れなかったのも厳しかったのですが、何より択一式は解答時間がまったく足らず、2教科分がまともに取り組めませんでした。すっかり打ちのめされてこの時ばかりは帰りにやけ酒しました。「自分は向いてないんじゃないか」「もうやめよう」などと思いましたが、翌日から気持ちを切り替えて地道に学習再開です。
7月上旬に2回目の模擬試験を受けました。1回目よりは落ち着いて取り組めましたが、やはり択一は時間に追われてかなり焦ります。時間もやや足りない感じで終了。模擬試験実施の資格学校の講師の方も「模擬試験の結果に一喜一憂せず、内容を復習して学習内容を修正して頑張って下さい。」と仰っていましたが、結果が出た今となっては本当にその通り!この試験はギリギリまで諦めてはならず、努力と工夫が求められます。
本試験まで
7月下旬にフォーサイトの直前対策講座のテキストがドバンっと届きました。正直、量の多さに目眩がしました。
本試験までにもう一通り基礎講座と過去問を回そうと思っていましたが、もはや両立は無理と判断して、直前対策のテキストと問題を可能な範囲で繰り返すことにしました。「法改正対策」や「横断まとめ編」は試験ギリギリまで読み返しました。
この時期に本試験の取り組みについて重大な修正の決断をしました。過去2回の模擬試験の択一では、頭の「労働基準法」から順に解いていました。しかし、択一試験の210分は集中力の維持と疲労との戦いです。頭から解いていったのでは、疲労がくる時間になって難度の高い「?保険」の科目に取り組まないといけません。ですので、本試験では「健康保険法」「厚生年金保険法」「国民年金法」と後半から始め、そこから頭の「労働基本法」に戻って順に解き、最後に場合によっては「エイヤ!」でマークするしかない問題を含む「労務管理と労働及び社会保険に関する一般常識」の順で解くことにしました。
通常、本試験直前では問題を解く科目の順番は変えないほうが良いと言われています。解答のペース配分が把握できなくなるためです。ですが、この時の私にはまだ手付かずだった基礎+過去問講座と単科講座のフォーサイト模擬試験が3つ残されていたのです。これを使って時間を計りながら解答科目順修正の調整をはかりました。
本試験直前、本試験
仕事が比較的忙しくなかった時期でも有り、1か月以上前から申し出ていたので本試験前の木金曜日を夏休みとして試験日前の3日間の休みを取れました。恵まれていたと思います。もう、この時期に来たら無茶はせず、他社の横断まとめ的なハンドブックも含めて、限られた参考書を繰り返し目を通し、夜更しせず、体調に気を配って過ごしました。
試験当日も緊張はしていましたが、思ったよりも平常心で望めました。フォーサイトさんに限らず、「絶対に今回で取る!」気持ちで望まないと合格が逃げると言われていますが、私はそうではありませんでした。会社に言われて試験に臨むわけでもなく、社労士事務所に務めていて合格のプレッシャーがかかっているわけでもなく、「落ちても死ぬわけじゃないから」くらいの気持ちで望めました。(もちろん闘志は燃やしていましたし、簡単に諦めない粘ってやるぞという気持ちでしたが…)。
試験終了後、会場からの帰り道では資格学校が午前に行われた選択式の解答速報を配っていたので、手にとって電車の中で確認してみました。総得点は34点でしたが、「社一」が足切りの2点でした。午後の手応えも自信が持てませんでしたので、「ああ」と天を仰ぎました。実は択一試験はやはり時間に追われて、ギリギリまで迷ってマークしたため、自分の解答を記録し忘れた問題が9つもあり、自己採点も行えない状態だったのです。
合格発表
前記のような状態でしたので、合格はないものと思い一週間ほどお休みをした後、9月に入って2年目の試験勉強を開始しました。フォーサイトさんにも2020年度の受講を申し込んでいました。11月8日の合格発表の官報も確認せず、9日に自宅で勉強をしていたところ簡易書留が届いて「最終的に何点とれていたんだろう?」と確認のため開封したところ「合格証書」が出てきて驚いた次第です。隣室にいた妻は「素っ頓狂」な声を上げていたとのことなので、本当に驚いていたんだと思います。成績は択一が基準以下無しの合計点44点でなんとかセーフ、
選択の社一は自己採点通り2点ですが、合格点補正で救済された形でした。
そんなわけで、私の場合は資格取得を決意してから、半年の独学とフォーサイトさんの社会保険労務士バリューセット2(基礎+過去問+直前対策講座)を使った1年の学習で無事合格証書を手にすることができました。 結果、社一の救済で救われたので、「運」もあったかと思いますが、やはりこの試験は最後ギリギリの1?2か月の工夫と努力が大切なんだろうと思います。
学習内容を振り返って
フォーサイトさんの教材では使用しなかったものもありましたが、基礎講座と過去問はとにかく時間の有る限り繰り返しました。他社の教科書に比べてボリュームは少なめで不安に思う人もいるかもしれませんが、まさに必要にして最低限を押さえていると思います。実際、模試や本試験でも、(フォーサイトの基礎講座と過去問では)見たことない!という論点の出題は、零ではないですが、ほとんど遭遇しませんでした。フォーサイトさんが学習指導で書かれいるように、そのような問題は他の受験生もほとんど正答できないものと割りきって大丈夫だと思います。やはり合格圏に入る実力を養うのはとにかく基礎を理解して身に付けることが大事だと思います。
社労士講義の映像はすべてダウンロードしたものをタブレットに入れていました。数度視聴した後も通勤の行き帰りなど、音声のみですが繰り返し聞いていたので、これだけで恐らく1年で200時間以上の学習ができたと思います。
他、役立てたもの
基礎講座を一通り終えたところで、他社の「全科目横断まとめ」ハンドブックを使って、こんがらかりがちな知識の整理をはかりました。フォーサイトさんの横断学習テキストも使用しましたが、手元に来たのが試験ギリギリだったのが残念でした。知識の整理はもっと早い段階から取り組むべき課題だと思います。
社労士問題の一問一答形式のスマホアプリを購入して使用しました。空き時間を使って、アウトプットを繰り返し、記憶の定着をはかるのに役立ったと思います。
以上、ずいぶんと長くなってしまい恐縮ですが、試験までの学習体験と試験を終えて思ったことなど書かせていただきました。
15おめでとう
社会保険労務士の合格体験記
※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。
×