行政書士と簿記に続き社労士に合格

性別男性
年代40代
試験年度2019年(令和1年度)
エリア東京都
勉強時間600時間
勉強期間6ヶ月間
職業正社員(サラリーマン)
受験回数初学者(1回目)
ダブルライセンス行政書士,簿記
eラーニング「道場破り」使用回数
※eラーニング「道場破り」の使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
はじめに
 このたび、令和元年度社会保険労務士試験に合格することができました。学習を支えてくれた家族やすべての方、またフォーサイトの加藤講師をはじめ講座のスタッフの皆さまには心より感謝します。

1、きっかけ
 社労士の試験を受けようと思ったのは、私がコンビニエンスストアのフランチャイズ加盟店で20年ほど働いていたことです。私の経験を生かしながら、コンビニのオーナーさんたちのお役に立てないかと考えました。

2、行政書士試験
 2018年、私は行政書士の勉強をしていました。なんとなく過ごしてきた人生を変えるきっかけとして始めましたが、なかなか自分と行政書士の姿を重ね合わせることができませんでした。そんな折、社労士のことを知り、調べていくと私には受験資格がありませんでした。私は高卒だったからです。しかし、行政書士試験に合格すれば受験資格を得られるとのことで、8月に始めた行政書士の勉強でしたが11月の試験に絶対合格するぞ、と勉強にも気合いが入りました。
 (他社さんでしたが…)通信講座を使い、効率的にスキマ時間を活用して勉強しました。たった3か月では自信を持って合格できるぞというレベルに到達することはできませんでしたが、限られた時間のなかでいかに得点できるかを考えながら勉強を進めました。このことが今回社労士試験の勉強にも活きていると思います。
 2018年11月11日、行政書士試験を受験しました。割とできたという印象だったものの、自己採点をしてみると一般知識で基準点に1問(4点)足りず不合格でした。

3、一転
 行政書士試験に合格して社労士を目指すという計画が遠のいたと思わましたが、立ち止まるわけにはいかないと思い、簿記試験の勉強を始めました。2019年2月の日商簿記の試験を目指し勉強していると、まさかの事件が起きます。行政書士試験の一般知識に出題ミスがあり、1問全員正解の措置がとられたのです!早い段階で告知されていたようでしたが、完全に思考を切り替えていたため知りませんでした。もしかしてと合格発表を見てみると、私の受験番号がありました!4点加点されたことで一般知識が24点(基準点24点/56点中)、総得点182点(基準点180点/300点中)とすべてがギリギリでしたが合格することができました。そして2月の日商簿記試験も受験し、約2か月の学習で日商簿記3級と2級に合格することができました。

4、講座選び
 まさかの行政書士合格で、2019年社労士試験受験への道が急に開けてきました。勉強できる期間はすでに6カ月を切っていましたが、絶対に今年合格すると誓いを立てました。
 一応独学も検討しましたが、試験の範囲を見てすぐに断念。ネットで社労士の講座を検索し、あまり時間がなく仕事などの制約も受けるため通信講座を選択することにしました。通信講座の中でもフォーサイトさんが目に止まり、価格も手ごろでしたので資料請求。すぐに送られてきました。これだ、と思いました。他社さんと比較する前でしたが、直感ですぐに申し込みをしました。

5、勉強開始
 法律の科目の最初は労働基準法から。労働基準法は仕事を通じて知っている部分もあり、また暗記ではなく理解で進められる法律なのでスーッと入ってきました。しかし、労働安全衛生法、労災保険法、雇用保険法と進むうち、似たような組織や給付の名称、数字の暗記が必要な科目ばかりとなりパニックになりそうでした。暗記はあまり得意ではありません。しかし、まずは分からなくとも講義を1周させることを意識しました。
 勉強時間は平日1~2時間、土曜日曜は6時間を目安にしました。仕事の疲れで眠くなったり、週末も最初はなかなか集中できずに、パソコンの前に座っても別のことに気を取られることなどもあり、講義を1周する頃にはゴールデンウイークが過ぎていました。残り3カ月、最初の方に勉強した科目は正直ほとんど記憶に残っていません。時間のない中、普通に講義を2周させたとしても間に合わないと思いました。
 労働基準法についてはある程度理解はできているので、過去問を使って知識を定着させつつ、まずは保険を重点的に学習することにしました。週末の集中できる時間を使って、講義、テキスト、過去問と繰り返しました。雇用保険は給付がたくさんあるので、覚えるのに苦労しましたが、暗記したものを記述する試験ではないので、給付の名称と実際に行われる給付の内容を関連させて理解で覚えるように努めました。大きな紙に表をつくり、保険ごとのこまかな違いを横断的に覚える学習も取り入れました。

6、模試
 6月と7月に資格学校の模試を受けました。フォーサイトさんでも模試の問題が送られてきますが、自分ひとりではなかなか集中してやれない性格であることもあり、会場ですと他の受験生と緊張感のなかで集中して問題を解くことができます。そして何より、3時間30分という長いようで短い択一式のペース配分に慣れておくことが重要だと思いました。
 6月の模試の結果はD判定。当然の結果です。客観的にムリと言われたことで勉強に集中するギアが1段階上がったと思います。模試でできなかった問題の解説をしっかりと確認しました。これはできて当然という問題も数多く落としているので、そのような部分は特にしっかり復習するようにしました。
 7月の模試を受けます。やはりD判定でした。選択式も択一式も基準点割れの科目が複数あります。市販の書籍についている模試も購入し、1回やりました。やはり合格には遠い結果でした。このあたりが非常に悩んだ時期だと思います。
 ここで別の模試やテキストを購入したい衝動に駆られます。フォーサイトさんにも直前講座という非常に魅力的な教材があるのですが、あえて新たな学習はしないことを選択しました。不安になると便利な道具で安心感を得ようとしてしまいますが、非常に限られた時間しかない中、新しい教材に手を出しても中途半端な学習になってしまう恐れがあります。過去問と受けた模試を中心に自分が間違いやすい問題を特に重点的に復習するようにしました。

7、直前期
 8月に入りました。あと3週間くらいです。模試によって突き付けられた現実に心が折れそうになり焦る自分とともに、あくまで模試は模試、当日の試験で結果を出せば良いのだと開き直る自分が同居するような状態でした。今思えば、模試の結果が悪かった分、手を抜かずにすんだと思います。
 平日は仕事から帰ると眠くなるので、早めに寝て朝3時4時に起きて勉強をするルーチンができてきました。土日も集中力を切らすことなく8時間以上の勉強をすることも可能になってきました。

8、前日
 試験前日の土曜日は朝3時に起き、夜10時まで食事や入浴などの休憩を除いて16時間勉強しました。これは最初から意図してこの時間勉強しようと決めていたのではなく、弱点の確認に熱が入り自然とこれだけの時間集中して机に向かうことができたのです。
 当日の持ち物も確認し、準備は万端。あとは絶対に合格するとイメージして就寝しました。

9、試験当日
 会場には余裕を持って到着しました。誤算だったのは、昼食をコンビニで購入する予定だったのが、非常に混雑していて買わずに会場入りしたこと。会場で周囲を見渡すと、様々な年齢の方がいます。30代、40代、50代くらいの方が多いですが、中には70くらいではないかという方も。それぞれの方がそれぞれの人生を背負ってこの場にいると思うと気が引き締まります。
 この日、自分に課したルールが3つあります。
 (1)問題は丁寧に読む
 (2)一度決めたら答えは変えない
 (3)最後まで絶対に諦めない
 社労士試験では「60歳以上」「60歳に達した日の翌日」など細かな条件で正誤が変わることがよくありますので、問題を丁寧に読むこと。そして、問題に線をつけたり丸をつけたり、問題を汚しながら解答することに心がけました。また、2つの肢で迷ったときも一度決めたら原則として変えないことにしました。勉強してきた自分が決めたのなら、後で変えて誤答になるより最初に決めた解答で間違えた方が後悔もありません。そして大事なのが最後まであきらめないこと。見たこともない問題が出される試験なので、心が折れてしまったらそこで負けです。絶対に合格するという強い決意をもって、絶対に諦めないことを誓いました。

10、午前・選択式
 試験直前の時間は主に法律の目的条文を確認をしました。そしてついに試験開始です。
 選択式試験はそれほど時間に追われることはないので、まずは深呼吸をして落ち着きます。最初は一般常識から解くと決めていましたので、労働一般に取り掛かります。いきなり分かりません。ですが、心を落ち着けて、分からない時ほどシンプルに考えて問題を解いていきます。続いて社会保険に関する一般常識。船員保険の葬祭料…やっぱり分かりません。もう開き直るくらい大胆に解いていくことにします。年金、労働保険の順番で、最後に労働基準法・安衛法。労基法では長文の判例問題が出ましたが、最初からこの長文を解いていたらきっと冷静ではいられなかったので、この順番は私にとってはベストだったと思います。

11、午後・択一式
 午前の選択式では全く分からない科目がありましたので不安はありましたが、それを午後に引きずっても仕方ないので、気持ちを切り替えて臨みました。
 択一式の試験が始まり一通り問題を見てから、年金から解き始めました。年金は比較的得意ではあるものの、暗記するところも多いため、時間に追われてミスをしないようにするため最初に解くと決めていました。今回の試験では国民年金に長文の事例問題が多くあったため、順番通り解くと時間に追われてミスを連発していた可能性があったので、結果として年金から解くという選択も私には合っていたと思います。
 3時間30分はあっという間でした。必死で問題に食らいついていき、何とか時間内に終わらせたという感じです。今回の試験が難しかったのか簡単だったのか、まったく分からないほど必死に取り組みました。ただ言えることは、合格でも不合格でも自分にできる今のベストは出し切ったということ。あとは結果を待つのみです。

12、自己採点
 試験の帰り道では、資格学校による午前・選択式の解答速報が配られていました。早速自己採点をしてみると、労基法と社一が3点とギリギリだったものの、基準点割れなしの33点でした。しかも全く分からなかった労一はまさかの5点満点だったのです。すべての科目で基準点割れなしというのは初めてでした。現場力に加えて運も味方した感じで、択一式の自己採点が気になります。
 夜になって各資格学校の解答速報が出始め、択一式の自己採点を行います。一般常識が4点と非常に危ないところでしたが、何とか基準点割れがなく46点を確保。さあ、これで合格できるのかどうか…。ここから3週間くらい、そわそわする日々が続きました。

13、合格発表
 11月8日がどれほど待ち遠しかったでしょう。と同時に不安もありました。私の受験番号は…ありました!試験からここまでが長かったので、嬉しいというよりほっとしました。

14、試験を終えて
 短期決戦でしたが、本当に厳しい闘いだったと思います。自分なりに工夫をして、やるべきことはやって臨んだ試験でしたが、当然ながら十分な知識とは言えない状態でした。多少運が味方した部分がありますが、本番の試験でベストパフォーマンスを発揮できたことが大きかったと思います。絶対に諦めないという強い気持ちも最後まで持ち続けることできました。
 来年受験される方にアドバイスするとすれば、合格する自分をしっかりイメージしてほしいです。そうすると、逆算して今何をすべきかが見えてきます。私のように勉強期間が少ない方は、「やること」のほかに「やらないこと」の判断も重要になってきます。そのような判断力を鍛えることは、本番の試験での現場対応力につながってくると思います。あきらめない気持ちで合格を勝ち取ってください!
3おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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