社労士のテキストや過去問DVDを2月から徹底反復

性別女性
年代30代
勉強時間1000時間
勉強期間6ヶ月間
職業正社員(サラリーマン)
受験回数初学者(1回目)
■私はフォーサイトの教材を信じて勉強しただけ。

「半年で一発合格。」夢のような響き。それが現実となった。法律の知識も、実務経験も何もなし。そんな私が、半年で一発合格した。何か特別なことをしたわけではない。ただフォーサイトの教材を信じて勉強しただけ。


■通信教育を選んだのは消去法

ただ漠然と「何か国家資格が取りたいな、短期間で取れる資格がないかな」と思っていた。1年以内の勉強期間で取れそうな国家資格。行政書士か社会保険労務士かな。国家試験を甘く考えていた。

金銭的、体力的、時間的なことがあり、通学は最初から考えていなかった。勉強方法について考え始めた時には、もう1月も終わろうとしていた。自分でテキストを色々とそろえる独学スタイルも時間的にもう無理。

となると、通信教育しかなかった。行政書士と社会保険労務士とを比較したところ、社会保険労務士の方が少し身近に感じられたので、社会保険労務士の資格取得をすることに決めた。


■フォーサイトを選んだのは単純に価格比較

社会保険労務士、通信教育・・・などというキーワードでネットで検索し、某通信教育会社とフォーサイトがヒットした。

単純に価格で比較して、某会社はテキストのみ。フォーサイトは、CDもしくはDVDもしくは両方が付いている。「CDとDVDもついているし、お得なフォーサイトにしよう」と。


■勉強スタートは2月。半年しかない。

申し込むと教材はすぐに届いたが、いかんせん、資格取得を思いついたのが1月終わり。勉強をスタートしたのは2月に入ってからだった。スタートが遅かったので、CD、DVD、テキスト、過去問がある程度まとまって届いた。

社会保険労務士試験について何もよく知らないまま申し込んだが、今思うと知らなかったからこそ最後まで勉強を続けられたのかもしれない。社労士試験の怖さや勉強のハードさなど何も知らず、届いたテキストと問題集をするのみ。

「道場破り」というネット上のシステムで、勉強時間や進み具合をチェックするのだが、最初に予定勉強時間を入力して驚いた。社会保険労務士の資格取得に必要な時間は、800~1000時間・・・!

1000時間を達成しようと思ったら、最低でも1日に5時間半、それを毎日続けても全テキストが終わるのは7月末。気が遠くなったが、やるしかない。


■道場破りは、勉強の進み具合をチェックするのに有益

「勉強」の仕方が分からなかったので、この「道場破り」で勉強の進み具合や勉強時間をチェックするシステムはとても役にたった。

講座DVD→テキスト→テキストの問題→講座DVD・・・過去問DVD→過去問・・・チェックテスト・・・のように、勉強の進め方が記載されているので、その通りに勉強をする。そして勉強時間を入力する。ひたすらそれの繰り返し。

試験勉強期間中、入院したりなどしたが、勉強しない日は一日もなかった。毎日ひたすらDVD、テキスト、過去問の繰り返し。

他に教材を購入はしなかった。色々情報が入ると、目移りするので、他の人の勉強方法や使っている教材について詳しく調べることはしなかった。


■模試は時間配分をはかるのに有効

ただ、模試は受けておいた方がいいとのことだったので、他社の自宅模試を2回、会場模試を1回受けた。模試は実力試しということもあるが、時間配分や体力の消耗度をはかるためにも、受けておいた方がいいと思う。社労士試験が、体力的にも時間的にもいかにハードなものかが分かるから。

毎日平均して5時間半の勉強ノルマは達成していたが、それでも一般常識のテキストが終わったのは、当初の予定通り、やはり7月も末のこと。6月と7月に受けた他社の自宅模試は、箸にも棒にもかからない状態だった。

各教科が一通り終わった7月末の段階では、各法律の横のつながりが全然出来ていなかったので、各法律の相違点や、相似点がごちゃ混ぜになり、点数に繋がらないのだ。


■相違点、類似点の整理

そこで7月末からは各法律の相違点や、相似点を整理し、また数字などの暗記物はここから一気に覚えた。整理するといってもノートを作ったり、マーカーをひいたりするのではない。

これらの作業は勉強期間が長い時には有効なのかもしれないが、私のように勉強期間が短い場合には、こういった作業に費やす時間はない。せいぜい、労働安全衛生法と徴収法の数字をA4の紙1枚程度に書き出すくらい。

あとは各法律の相違点や、相似点をメモ程度にまとめる。これ以外はテキストと過去問の照らし合わせの作業と過去問題を何度も解くこと。

問題を解く時も、単に○、×ではなく、1問1問、なぜ○なのか、×なのかをきちんと調べること、問題文の中で他に誤りに出来そうな所はどこか、また正しいところでも、そこを置き換えられた時にも答えられるか・・・などを意識して問題を解くと、ただ「過去問を回している」状態にはならないと思う。

過去問を解く、重要な数字は暗記する、各法律の相違点や、相似点を理解する、近年の改正点には注意するということを徹底した。


■自信がついていく時

こういったことに注意して勉強すると、8月の他社の会場模試で択一式で初めて50点を超えることが出来た。

6月、7月の模試では択一式も選択式もどちらも合格点には届かなかったが、この8月の模試で択一式だけでも合格点を取ることが出来た・・・これがさらなる自信に繋がった。あとは選択式を頑張ればいい。

しかし、択一式は過去問をある程度やりこむと点数がのびてくるのだが、選択式は何が出るか分からないので対策が難しい。

そこで、目的条文と言われる、各法律の最初の方に出てくる文章を何度か読み、あとは他社の模試に出題された選択式の問題を復習し、模試のおまけでついてきた予想問題を解き、そしてもちろんフォーサイトの模試の選択式と、予想問題集を解いた。

結果的には、試験本番では選択式で自己最高点を取ることが出来た。フォーサイトの模試は時間的なこともあり、択一は一般常識ほか直近の改正点のみ解いた。(選択式は全部解いた)模試は受けるだけで、どこを間違えたか、正解したかきちんと復習をしないと点数につながらないと思う。

他社の模試を3回を受け、復習するので手一杯の状態だったが、何とか全部見直すことが出来た。過去問や模試に出題された論点は、テキストを見て、何年に出題されたものかを書くようにした。

そうすることによって出題頻度も分かるし、書くたびにテキストを読むことになる。


■そういったことを地道に続け、本試験当日を迎えた。

問題の難易度や救済や色々なことが、試験後に騒がれるが、しかし、テストを受ける条件は皆同じだ。

救済は最初からないものと考え、各科目で合格基準点をとり、なおかつ全体の合格ラインを突破するように勉強する。そういった勉強をしている人が試験に合格することが出来るのではないかと思う。

どのような難問、奇問が出題されても、合格する人は合格する。だから、そういった難問、奇問に惑わされないような実力と度胸を身に付けるような勉強をする。それが自信につながる。

どんなに勉強をした人でも不安はあると思う。しかし、勉強時間は裏切らない。絶対的な勉強量があれば、この試験には受かると思う。選択式は運に左右されるというが、しかしどんな問題が出ても合格する人は合格するのである。

合格するためには、その実力をつけなければならない。勉強時間が自信を生み、その自信がまたやる気につながり、それが点数につながる。

7割とれば合格だから、3割落としてもいい試験。

確かにそうだが、最低基準点を突破し、なおかつ7割をクリアするためには、フォーサイトのテキストに載っていることは(フォーサイトのテキストは試験に合格するために、テキストの内容をしぼりこんでいるので)、頑張って全部覚えるようにした方がいい。

テキストには、過去の論点が沢山載っているので、テキストを覚えることが大切だと思う。ただテキストを読むだけのインプットでは、問題を解く力はつかないので、過去問を解くアウトプットももちろんしっかりとしなくてはならない。

インプット、アウトプットどちらもしっかりとすれば択一の点数はのびる。

択一が解けるようになると、選択も点数がのびてくる。勉強量が多い、無理だ、仕事が忙しい・・・など色々言う人がいるが、「出来ない言い訳を探す前に勉強をする」方がいい。頭のよし悪しは関係ないと思う。


■フォーサイトの教材をしっかり活用すること

フォーサイトの教材をしっかり活用し、必要勉強量と時間を確保した人には、「合格」というご褒美が待っていると思う。厳しいことを書いたと思うが、国家資格を取得するのはある程度の覚悟が必要だ。

その覚悟が出来た人、努力をした人は、合格できると思う。半年で、1100時間以上勉強したが、正直このスケジュールはちょっときつかった。これから社会保険労務士の資格取得を目指す方には、1年計画で1000時間というのをお勧めする。

半年で1000時間は、勉強できる環境があれば可能だが、毎日のノルマは大変だった。8月は7~8時間、毎日勉強していたが、心身ともにきつかったので、出来ればもう少しゆとりのあるプランをたてるようにした方がいいと思う。

「出来ない言い訳を考える前に勉強する」ようにすれば、結果はついてくると思う。努力は裏切らない・・・来年合格を手にするのは努力した皆さんです!

頑張って下さい。
166おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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