現状分析と目的意識
【社会保険労務士】
2020年(平成32年度)合格
- 勉強期間
- 11ヶ月間
- 受験回数
- 初学者(1回目)
- 年代
- 20代
- 性別
- 男性
正確に記録しているわけではないですが、7月下旬から試験本番まで毎日12時間は勉強していたと思います。7月下旬までは危機感が出てこず、だらだらと基礎講座と過去問講座を厚生年金保険法まで最低限2周程度やっただけで、まだ労働に関する一般常識と社会保険に関する一般常識に手を付けていませんでした。そこでまず合格に足りていない部分を紙に書き出し3つあげました。
それは①労働一般と社会一般をある程度覚える②時間が足りないので効率を上げる③勉強時間をできる限り増やす、の3つでした。まず①を解決するために、他の科目の情報が抜けないように1週間で労働一般と社会一般の過去問を2週しながら他の科目の過去問もバランス良くこなしました。以前からこの2科目はしんどいと知っていた上に7月下旬まで行動できない自分に嫌気が差していて、7月の最後は一番しんどかった期間でした。
次に②のために夜寝る前に学習効率を上げる動画ばかりをアップロードしているYouTuberの方の動画を見て良さそうな方法を取り入れました。また私のようにギリギリまで動かなかった受験生は社労士試験直前に何を勉強して合格しているのかをYouTubeとTwitterで調べました。最後の③のために、お風呂の時間にシャワーを浴びながらその日間違えた問題を音読して復習していました。
試験本番選択式の労働基準法で「こんな判例習っていない!」と焦りました。なので一旦労働基準法は飛ばして労災法へと進んだのですが、一通り問いてから労働基準法に戻ってきた時に、試験前日にYouTubeの動画で二神先生が「選択式の問題は全て知識だけではなく、論理的な思考で解ける問題もある」といった趣旨の発言をされていたのを思い出し、無事3点取ることができました。
○ なぜ頑張れたのかを振り返って
この社会保険労務士を目指したのは、元はと言えば新卒の就活をさっさと終わらせるための手段にしようと考えたからなのですが、8月末の試験が終わり自己分析を行うにつれて、社労士合格に向けて頑張る本当の目的は就活のためではなく両親への罪滅ぼしということだと気づきました。私は大学受験において浪人をしており、お金をたくさんかけてもらっているという責任感がありました。にもかかわらず、関西在住の私は関東の大学に行きたいとずっと思っていたので入試本番にわざと手を抜いて落ちました。その時に両親ともに泣いている姿を見て本当に勝手なことをしたと後悔し、このことに対する罪滅ぼしのために私は頑張れているんだなと今振り返ると感じます。
現在大学の英語の単位取得のためにTOEICを頑張っているのですが、あまり頑張れていません。社労士試験を頑張れた理由を分析した今の私なら、なぜTOEICを頑張れていないのかすぐにわかります。TOEICは親への罪滅ぼしや恩返しにならないと思っているからです。
このように苦しいことでも頑張れるのには何か理由があります。今となってもっとこうしておけば勉強を頑張れたなと思うのは、なぜあなたは社労士を勉強しているのか社労士試験に合格して何をしたいのか、どんな自分になりたいのかを意識することです。今この文章を読んでいる受験生にはもっと本気で頑張れるようになっていただきたいので、ぜひ勉強する目的を考えていただきたいなと思いました。