育児休業を有効に。フォーサイトとともに10カ月

性別男性
年代30代
試験年度2020年(令和2年度)
エリア埼玉県
勉強時間800時間
勉強期間10ヶ月間
職業正社員(サラリーマン)
勉強法暗記,選択肢
商品DVD,テキスト,問題集
受験回数初学者(1回目)
学習スタイル通学
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
昨年11月頭から受講して以来約10カ月間でしたが、大変お世話になりました。





■育児休業を有効に


試験の約1年前に息子が誕生しまして、それから育児休業を取得しました。労働一般や統計対策で学びますが、男性でかつ1年間育児休業を取得する、かなり希少な労働者にあたります。さらに妻が産休後すぐに復職したため、日中は父1人で育児をしている、珍しいケースになるかと思います。


育児は大変ですが、子供が昼寝をしている間や、夜寝た後などは、少し時間があることに気づき、10月下旬に何か資格を取ろうと思いました。


学生時代のアルバイトも含め、これまで働いてきた会社で「これってどうなの?」と思う部分も多く、自分で法令を調べることもありました。そういうつながりで、労働諸法令には馴染みもありましたし、社会保険労務士の存在も以前から知っていました。そのため社会保険労務士を取得しようと思ったわけです。





■フォーサイトとともに10カ月


前述の事情から、通学講座は無理ですので、通信一択で選定しました。何社か資料やサンプル教材を取り寄せましたが、フォーサイトの教材はカラーで見やすく、余白が多いため、テキストに書き込めば別にノートを作る必要がありません。またe-ラーニングでパソコンやタブレットでも講義を視聴できる点も魅力でした(勉強部屋にはテレビやDVDプレーヤーがなかったのです)。


0歳児は昼寝をしたと思ったら、すぐ起きてしまったり、家事もしなければならなかったりして、日中は勉強が細切れになってしまうことが多く、問題を数問解く程度でした。夜寝た後は妻にも理解をしてもらって、まとまった勉強をする時間を確保するようにしました。私は集中力が続かないタイプなので、がっついて勉強すると息切れしてしまうと思い、1日2時間、直前期は4、5時間を目標に勉強しました。


テキストが全面カラーである効果でしょうか、とても頭の中で印象に残りやすく、問題を解いているときも、「あの黄色くなっているところに書いてあったな」と頭の中で残像として思い浮かんでよかったです。最後の1、2カ月は自分との戦いでとてもきつかったのですが、eライブスタディの双方向の授業でモチベーションを保ちながらできたのが良かったと思います。また、勝手ながら二神先生は同学年ということで親近感を持っており、「二神先生に追いつけるように頑張ろう」と思いながら受講しておりました。


質問は4回させていただきましたが、いずれもとても早く的確な回答がいただけて良かったです。驚いたのは、7月上旬に質問を送ったら、なんと13分後に二神先生から直々に回答をいただけたことです。通信教育で、先生と直接会えるわけではないけれど、まるで「すぐ横に先生がいて、わからないときにすぐ聞けて教えてもらえる」というような、通学での受講と変わらない感覚で学習を進めることができました。





■自分や身近な人で事例を作る


私の学習方法では、自分の身近な人を頭の中で登場させ、事例を思い浮かべることで、とても理解が進みました。


「もし今日、自分が会社を解雇されたら、算定基礎期間が…」とか「母は昭和〇年生まれだから、振替加算が…」のような感じです。


基盤となる条文の理解も大事ですが、やはり事例で実際にあてはめてイメージすることで、複雑な制度も仕組みが理解しやすいと思います。社会保険労務士の試験は条文をすべて書き出せという問題はありません(目的条文の穴埋めはありますが…)。逆に条文を丸暗記していても、しっかり仕組みを理解していなければ解けません。制度のイメージというのが大切だと思います。





■一肢一肢を完璧に


問題集を解くときは、その問題に正解できたかどうかではなく、A~Eのそれぞれについて正誤を明確に判断できるようにするのを目標に取り組みました。問題に正解できても、その中の1肢でも不明確なら問題のチェック欄に△をつけ、その選択肢の部分にも△や×のマークをしました。なぜなら、その問題は1つの選択肢が簡単に判断できたため正解できたとしても、もし本番でそれ以外の不明確な論点だけで5肢を出題されれば解けなくなるからです。いくら問題集で正解できても、本番で正解できなければ意味がないので、この点は自分に厳しく取り組みました。





■模擬試験では一度も合格点に届かず


他社も含めて、模擬試験は4回取り組みましたが、初回では一度も合格点に届きませんでした。問題集でもそうなのですが、初めて解く問題が解けないのです。これは本番に向けてかなり不安を感じました。本番は初めて解く問題なのですから…不安ながらも、問題集と同様、一肢一肢について正誤の判断が明確にできるかを確認し、できるようになるまで何度も繰り返し解きました。


聞くところによると、模擬試験で自信を無くし、本番の受験を断念される方もいるようです。しかし、私のように模擬試験では一度も合格点に届かなくても、本番では合格できるという方も多くいるようです。模擬試験により自信を無くすこともなく、逆に自信を持ちすぎることもなく、あくまで通過点だと思って、引き続き愚直に学習を行う、これが合格に必要なことだと思います。





■いよいよ本番


私は今まで色々な資格試験を受験してきてはいますが、本気度が違うからか、今回はとても緊張しました。前日から食欲がなく、前夜は夜も眠れず…それだけ本気だったのです。会場に向かう電車の中では、めまいがするほど緊張しました。


しかし、いざ試験が始まり、問題を開くと…今まで学習してきた知識が、頭の中から湧き出てきました!択一式は、5肢すべての判断が明確にできた問題は多くはなかったのですが、二神先生のおっしゃっていた「光り輝くものが見えた」選択肢が多く、わからない選択肢があっても、自信をもって解答できる問題が多かったです。


例えば、誤っているのはどれかという問題で「AとBは〇、Cはたぶん〇だけど自信ない、Dは全く知らない…だけどEは明らかに×!絶対E!」というように。


一部で奇問と言われている選択の労一は、私もページをめくったときは暫く固まりました(苦笑)。直前のeライブスタディで二神先生から言われた


「0~2点を3点にすることにすべてをつぎ込め」


「何度も読んで、何でもいいから思い出せ」


という言葉が浮かんできて、じっくりじっくり考えた結果、基準点割れを防ぐことができました。実は、本番2日前から直前対策の「白書・統計対策編」を何度か繰り返していたのです。今にして思えば、各調査の「調査の概要」の部分、調査の名前が赤字になっていましたね。一応、赤字なのでということで概要も軽く目を通すようにはしていたのですが、それがこんな形で役に立つとは思いませんでした。


選択社一の「120兆円」も、白書・統計対策の講義で二神先生が「120兆突破と覚えて」と言っていたのが、そのまま出題されましたね。おかげで自信をもって一瞬で解答できました。





■振り返って


私は、追い込まれないとやらないタイプだと思っています。模擬試験を受ける前までは、義務的にとりあえず目標時間を勉強するという感じでした。しかし、模擬試験で合格点に届かず危機感を感じてからというもの、時間云々ではなく、勉強に自然に没頭するようになり、それで合格に到達できたのだと思います。模擬試験での点数が良くなかったのは、結果としてよかったのだと思います。おそらく模擬試験で合格点をとれていたら、安心してしまい、ろくに勉強しなかったでしょう…。あとは、今年1度きりの挑戦だと決めて取り組んでいたことも本気になれた理由だと思います。「育児休業中の今年、必ず合格する!」と自分を追い込んだのも、自分のタイプにあったやり方だったのだと思います。人それぞれ色々なタイプがいると思いますので、自分に合ったやり方で、上手く勉強を進めていくと良いと思います。


今年はコロナウイルスの影響で、多くの方が生活環境の変化を余儀なくされたと思います。他社で通学の講座は休校になったところもあったようです。私は当初(コロナウイルス流行前)より通信教育一択で選定しましたが、結果としてコロナウイルスの影響を何も受けませんでした。コロナウイルスが今後どうなるかわかりませんが、当面の間は、このような通信教育がよいのかもしれません。前述の通りフォーサイトでは、通信でも通学に遜色なく先生に質問ができますので、コロナ禍では最適です。


最後に、初回の受験で合格させていただけたのは、フォーサイトの皆さまのおかげだと思っております。一生モノの資格を手に入れることができました。この資格を自分なりに活かしていけたらいいなと思っています。





どうもありがとうございました。
3おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



◀合格体験記へ戻る