初学者が1年で合格をもぎ取った、勉強の工夫と試験での奇跡
性別 | 男性 |
年代 | 30代 |
試験年度 | 2020年(令和2年度) |
エリア | 埼玉県 |
勉強時間 | 1000時間 |
勉強期間 | 1年間 |
職業 | 正社員(サラリーマン) |
商品 | テキスト |
受験回数 | 初学者(1回目) |
試験科目 | 労働基準法,労働安全衛生法,労働者災害補償保険法,雇用保険法,健康保険法,国民年金法,厚生年金保険法 |
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
~ありきたりの学習法にひと工夫~
① テキストをイメージした聞き流しで学習効果大幅アップ
仕事と並行して学習を進めていたので耳で講義を聴く、いわゆる聞き流し学習を多用していました。ただ、単純な聞き流しでは学習効果が薄いと考えた私は内容だけでなく、テキストのレイアウトなどを頭の中で描きながら聞き流していました。その結果、あれ、あの部分はこう書いてあったな、あの項目は確か図表でこんな感じに書いてあったはず、などといったように、曖昧だった記憶をレイアウトによって確かな記憶へと変化させることができ、学習効果が大幅にアップできたと思います。
② 自分で作った語呂合わせで頭に残す
勉強する際に、誰しもが使用する語呂合わせ。この部分においても、自分なりの工夫をしていました。それは、自分で語呂合わせを作成するということです。講義内の語呂合わせもよかったのですが、無理くりにでも自分で作った語呂合わせは、とにかく頭に残りやすかったです。ちなみに自分が作った、最も強烈な語呂合わせは「LOVEぞっこん」。一般常識科目の目的条文に登場する「福祉の増進or向上」の覚え方で、先に学んだ労務系が“ぞ”(増進)で、後に学んだ社会保険系が“こ”(向上)となる。ただし、「LOVEぞっこん」という言葉は比較的若者受けする言葉なので、高齢者関連(高齢者・介護保険)の方々には当てはまらない(社会保険系でも増進)」といったものでした。このように、他の人には理解できなくても、自分なりの語呂合わせを作ることが、知識の定着の近道になったと思います。
~勉強していたからこそ訪れた、3つの幸運~
① 緊張をほぐしてくれた、選択式試験問1の空欄Aの奇跡
ガチガチに緊張して挑んだ、選択式試験。その問1(労働基準法)の空欄A(14日前)で起きた出来事。なんと試験2日前に復習をした部分が、ピンポイントで出題されたのです。復習していた時「社宅は違うとなると、寄宿舎ってそんないっぱいあるものなのかな?」などと失礼ながら考えつつ学習していたため、記憶にしっかりインプットされていました。
初めての試験での、問1の空欄A。もしここが分からない問題だったら、きっと軽いパニックに陥っていたことでしょう。しかし、この幸運によって私は緊張が一気にほぐれ、落ち着いた状態で試験に挑むことができました。それもこれも2日前もしっかり勉強していたからこそ。試験の直前までしっかり“あがく”ことの大事さを痛感した出来事でした。
② 魔の労働一般、かすかに記憶に残していた奇跡
上記の①の幸運により、順調に問題を解いていた私に立ちはだかったのが、魔の労働一般。最初問題を見たときに思わず「は?」と呟き、そして続けて「えええええ!?」と頭を抱えてしまいました。統計の数字は頭に入れていましたが、統計の名称はほぼノーマーク。
さらに、必死に統計の名称を思い出しながら問題文を読み進めていた私に追い打ちをかけたのが、問題文に書かれていた、「毎月勤労統計調査」の文字。その瞬間、私は愕然としました。受験生なら何とか思い出せそうな、数少ない統計の名称のうちの1つが、すでに問題文に出ている状況。かなり追い詰められていました。ただ、ほぼほぼ絶望の淵に立たされていた私に、2つ目の幸運が。問題文に書かれていた「15歳以上人口」という文言。
この文言が、本当に私を救ってくれました。当日の試験の際、結局私が統計内容も含めて正確に思い出せた統計名は全部で、たった2つ。「毎月勤労統計調査」、そして、「労働力調査」。そのたった2つのうちの1つが、空欄に埋めることのできる統計名だったのです。はっきり言って奇跡でした。結果この1点で私は、合格を手にすることができました。
③ 苦手だった科目に救われた択一式試験
選択式試験が終了し、労働一般のザワつきがおさまらない中で始まった、択一式試験。気持ちを切り替えて挑んだ私でしたが、思わぬ落とし穴が。事前に学習した順に解いていこうと考えていた私は早速、労働基準法・労働安全衛生法に挑みました。……が、1問目、2問目、3問目。いずれも解答が分からず。「え?」と軽く動揺しながらも、とにかく問題を進め、続いて挑んだ労働者災害補償保険法。ここは得意科目のため、スラスラといきたい。……ところでしたが、ここでも分からない問題が多数。「え、え、ちょっと……」と、この時点で私は完全に動揺していました。さらに追い打ちをかけたのが、雇用保険法および徴収法。ここでもやはり解けない問題が半数以上。「うそだろ……」と、私は心が折れかかっていました。私がこの1年で費やした勉強時間は、約1000時間。それだけ自信をもって挑んだはずが、半分も解けない現状。「ダメなのか。やっぱり1年で受かるなんて無謀だったのか……」と、半べそ状態で諦めかけつつ挑んだ、健康保険法。はっきり言って私は社労士試験10科目の中で、この健康保険法がもっとも苦手としていました。おそらくこの科目でトドメを刺される――。そう思っていた私に、3つ目の奇跡が。苦手だった健康保険法が、1問、2問、3問と、なぜか解答が導き出すことができ、今まででもっとも解答できたのです。おそらく勉強の成果だったと思いますが「あれ?」と、少し気持ちを持ち直すことができました。その調子が上向いた状態で、続いて国民年金法と厚生年金保険法に。この2科目は得意分野だったのですが、健康保険法によってペースを掴んだ私は実力通りに解くことに成功。「頼む年金、お前たちが頼りだぞ……!」と、祈るように素早く説いてくことができました。「お、調子が出てきた?」と勢いそのまま一般常識を終え、その調子を維持しながら今なら解けるかもと、もう一度労働基準法へ戻りました。すると最初は全く歯が立たなかった問題が、どんどん解けるようになっていました。もっとも苦手と思っていた健康保険法。その苦手科目で、10点中なんとか“5点”とれれば、と考えていた私にもたらされた、貴重な“7点”という結果。結果として救われた、3つ目の奇跡。どんなことがあっても絶対に諦めない。最後の最後まで粘ること、その精神が身を結んだ瞬間だったと、個人的には感じています。
① テキストをイメージした聞き流しで学習効果大幅アップ
仕事と並行して学習を進めていたので耳で講義を聴く、いわゆる聞き流し学習を多用していました。ただ、単純な聞き流しでは学習効果が薄いと考えた私は内容だけでなく、テキストのレイアウトなどを頭の中で描きながら聞き流していました。その結果、あれ、あの部分はこう書いてあったな、あの項目は確か図表でこんな感じに書いてあったはず、などといったように、曖昧だった記憶をレイアウトによって確かな記憶へと変化させることができ、学習効果が大幅にアップできたと思います。
② 自分で作った語呂合わせで頭に残す
勉強する際に、誰しもが使用する語呂合わせ。この部分においても、自分なりの工夫をしていました。それは、自分で語呂合わせを作成するということです。講義内の語呂合わせもよかったのですが、無理くりにでも自分で作った語呂合わせは、とにかく頭に残りやすかったです。ちなみに自分が作った、最も強烈な語呂合わせは「LOVEぞっこん」。一般常識科目の目的条文に登場する「福祉の増進or向上」の覚え方で、先に学んだ労務系が“ぞ”(増進)で、後に学んだ社会保険系が“こ”(向上)となる。ただし、「LOVEぞっこん」という言葉は比較的若者受けする言葉なので、高齢者関連(高齢者・介護保険)の方々には当てはまらない(社会保険系でも増進)」といったものでした。このように、他の人には理解できなくても、自分なりの語呂合わせを作ることが、知識の定着の近道になったと思います。
~勉強していたからこそ訪れた、3つの幸運~
① 緊張をほぐしてくれた、選択式試験問1の空欄Aの奇跡
ガチガチに緊張して挑んだ、選択式試験。その問1(労働基準法)の空欄A(14日前)で起きた出来事。なんと試験2日前に復習をした部分が、ピンポイントで出題されたのです。復習していた時「社宅は違うとなると、寄宿舎ってそんないっぱいあるものなのかな?」などと失礼ながら考えつつ学習していたため、記憶にしっかりインプットされていました。
初めての試験での、問1の空欄A。もしここが分からない問題だったら、きっと軽いパニックに陥っていたことでしょう。しかし、この幸運によって私は緊張が一気にほぐれ、落ち着いた状態で試験に挑むことができました。それもこれも2日前もしっかり勉強していたからこそ。試験の直前までしっかり“あがく”ことの大事さを痛感した出来事でした。
② 魔の労働一般、かすかに記憶に残していた奇跡
上記の①の幸運により、順調に問題を解いていた私に立ちはだかったのが、魔の労働一般。最初問題を見たときに思わず「は?」と呟き、そして続けて「えええええ!?」と頭を抱えてしまいました。統計の数字は頭に入れていましたが、統計の名称はほぼノーマーク。
さらに、必死に統計の名称を思い出しながら問題文を読み進めていた私に追い打ちをかけたのが、問題文に書かれていた、「毎月勤労統計調査」の文字。その瞬間、私は愕然としました。受験生なら何とか思い出せそうな、数少ない統計の名称のうちの1つが、すでに問題文に出ている状況。かなり追い詰められていました。ただ、ほぼほぼ絶望の淵に立たされていた私に、2つ目の幸運が。問題文に書かれていた「15歳以上人口」という文言。
この文言が、本当に私を救ってくれました。当日の試験の際、結局私が統計内容も含めて正確に思い出せた統計名は全部で、たった2つ。「毎月勤労統計調査」、そして、「労働力調査」。そのたった2つのうちの1つが、空欄に埋めることのできる統計名だったのです。はっきり言って奇跡でした。結果この1点で私は、合格を手にすることができました。
③ 苦手だった科目に救われた択一式試験
選択式試験が終了し、労働一般のザワつきがおさまらない中で始まった、択一式試験。気持ちを切り替えて挑んだ私でしたが、思わぬ落とし穴が。事前に学習した順に解いていこうと考えていた私は早速、労働基準法・労働安全衛生法に挑みました。……が、1問目、2問目、3問目。いずれも解答が分からず。「え?」と軽く動揺しながらも、とにかく問題を進め、続いて挑んだ労働者災害補償保険法。ここは得意科目のため、スラスラといきたい。……ところでしたが、ここでも分からない問題が多数。「え、え、ちょっと……」と、この時点で私は完全に動揺していました。さらに追い打ちをかけたのが、雇用保険法および徴収法。ここでもやはり解けない問題が半数以上。「うそだろ……」と、私は心が折れかかっていました。私がこの1年で費やした勉強時間は、約1000時間。それだけ自信をもって挑んだはずが、半分も解けない現状。「ダメなのか。やっぱり1年で受かるなんて無謀だったのか……」と、半べそ状態で諦めかけつつ挑んだ、健康保険法。はっきり言って私は社労士試験10科目の中で、この健康保険法がもっとも苦手としていました。おそらくこの科目でトドメを刺される――。そう思っていた私に、3つ目の奇跡が。苦手だった健康保険法が、1問、2問、3問と、なぜか解答が導き出すことができ、今まででもっとも解答できたのです。おそらく勉強の成果だったと思いますが「あれ?」と、少し気持ちを持ち直すことができました。その調子が上向いた状態で、続いて国民年金法と厚生年金保険法に。この2科目は得意分野だったのですが、健康保険法によってペースを掴んだ私は実力通りに解くことに成功。「頼む年金、お前たちが頼りだぞ……!」と、祈るように素早く説いてくことができました。「お、調子が出てきた?」と勢いそのまま一般常識を終え、その調子を維持しながら今なら解けるかもと、もう一度労働基準法へ戻りました。すると最初は全く歯が立たなかった問題が、どんどん解けるようになっていました。もっとも苦手と思っていた健康保険法。その苦手科目で、10点中なんとか“5点”とれれば、と考えていた私にもたらされた、貴重な“7点”という結果。結果として救われた、3つ目の奇跡。どんなことがあっても絶対に諦めない。最後の最後まで粘ること、その精神が身を結んだ瞬間だったと、個人的には感じています。
40おめでとう
社会保険労務士の合格体験記
※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。