「できていない穴」を埋めていけば、必ず合格できる自分になれます!

性別女性
年代30代
試験年度2020年(令和2年度)
エリア東京都
勉強時間1000時間
勉強期間1年間
職業正社員(サラリーマン)
勉強法暗記,選択肢,過去問
商品DVD,テキスト,合格手帳,eラーニング,費用,サポート,資料請求
受験回数初学者(1回目)
試験科目労働基準法
学習スタイル独学,通学
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
■初受験での合格はフォーサイトのおかげ


今回初めての受験で、合格することができました。最終的な勉強と試験の結果は次の通りです。


・勉強:受験する前年の8月お盆休みから勉強を開始。基本講座+過去問+直前対策講座に申し込み。トータル1,237時間。基本的にフォーサイトの教材のみ(他社の教材は使用していません)


・試験:選択式 30点、択一式 49点。いずれも救済なし


結論から言うと、フォーサイトの教材だけで問題なかったと感じました。また、学習方法や流れなどは、私自身が勉強期間中何度も「この勉強方法で大丈夫かな」と心配になった経験から、覚えている限り詳細を後述させていただきます。

■社会保険労務士資格を目指してから受講開始まで

現在勤めている会社はインターネット事業が中心なのですが、別途職業訓練校を運営しており、私は、職業訓練の講師としてパソコンと就職支援を中心に担当しています。また、小さい会社なので、社内の制度や環境整備も兼務していて、助成金の申請や就業規則・労使協定の作成なども行っています。


そんな中で社労士の資格を取ろうと思った理由は大きく分けて3つです。職業訓練の就職支援を行う際に、社労士の知識があれば社会保険や労働条件の良し悪しについてより適した案内を行えると思ったこと。社内制度の整備にあたり、調べても合っているか不安なことが多く勉強の必要性を感じたこと。助成金や社内規定について、資格があれば他社の手伝いもできること。特に3つ目は、小規模の会社ながら社長が他から話をされることが多いようで、それをちゃんと請け負えるようになれるというのが一番大きな理由でした。

社労士の資格を目指すにあたり、まず、範囲が広いという大雑把な情報は知っていたので、独学は厳しいかなと思っていました。仕事でちょこっと触れている箇所はありますが、ごく一部で、初めて触れる内容が大半ですし、教材選びの段階ですごく時間がかかりそうだなと…。通学でも通信教育でも、実績があってそれを基に「そのときの最良の形式」で教材を作ってくださっていると思うのでそれに従うのが近道ではないかと思いました。

また、通学は日程が決まっていて、必ずその日に通って勉強する…となるので、勉強期間が長丁場になる中で、例えば毎週土曜日が必ず通学の日、となってしまうときついし、ペースもスクール側に決められる形になってしまうのが心配なところもありました。資料請求時点で通信教育に絞り、目ぼしいところは一通り取り寄せて比較検討を行いましたが、フォーサイトは

・合格率が高いのに費用が安い

・テキストがカラーでわかりやすそうだった

・講義もテキストも、オンラインでも確認・ダウンロードできるようにしている

・サンプルの講義映像も説明が聞き取りやすいし、テキストデータに書き込む形でわかりやすかった(+先生がこちらを見て説明していた)

…といった要素に惹かれました。

なお、実際に受講した上での特におすすめなポイントが次の3つです。

○直前対策講座のテキストがとても役立つ

特に横断まとめは、科目間にまたがっていたり、似たような規定について比較・まとめの形で抜粋してくれていたので、直前期の整理にものすごく役立ちました。その前段階でごっちゃになってしまいがちだった項目が網羅されていて、「改めてまとめないとダメかなぁ」と思っていた内容を自分でやる必要がなくなりました。ちゃんと覚える時間を取るべきかなと思っていた目的条文まで一通り載っていたのには感動しました。ポイントになる事項が押さえられていたので、本試験にも持っていった一冊です。

○副教材も充実している

個人的に副教材の数々も、フォーサイトの講座の特長じゃないかと思っています。戦略立案編は、そこから長い勉強期間が始まる上で、取り組み方の指針になりましたし、合格必勝編は直前期に不安になることが多かったときの支えになって、何度か映像を見返しました。

特に、模擬試験を受けたはいいけど、その確認作業に予定よりも時間を取られてしまって、思うように進まず「他のことを優先的にやるべきなのではないか」と不安になっていたのですが、合格必勝編の模擬試験に関する案内を見て、「これでいいんだ」と進めることができました。

その他、演習ノートと目隠しシートは過去問を効果的・効率的に行っていくのに必須でしたし、一番は合格手帳です!元々計画を立てて取り掛かるのが好きなのですが、それを後押ししてくれました。月ごとの大枠の計画、週の計画とその結果、時間ごとにどう進めるかの予定や記録と分かれていて、進捗状況や先々の予定が明確になりました。ものすごく私に合っていたのもあって、本当にフル活用しました。

実は、私は勉強開始が本試験の1年ちょっと前からだったので、合格手帳が頂いた2冊を使っても、本試験直前の1か月前くらいから足りなくなってしまって…。最後の週のページをコピーして、直前期1カ月はそれに記入していました(笑)そのくらい、合格手帳は私の勉強期間には必須で、重宝していたものでした。

○痒い所に手が届くサポート形式

テキストや講義は、他のスクールや通信教育も力を入れているのだと思いますが、受講生が勉強をしていく中で、「こうだったら助かるのに」という細やかな配慮を形にしてくれているところが、一番良かった点です。

合格手帳しかり、目隠しシートしかり、戦略立案・合格必勝編、合格(単語)カード…道場破り上のテキストや講
義データのダウンロード、チェックテスト&確認テストで隙間時間も一問一答できる、そして講義はちょうど一回を一息で行いやすい区切りにしてあったり、倍速や音声だけのものも用意してくれていたり、テキストが見やすいようにカラーだったり、過去問がオンラインでもできたり過去問では解説に該当するテキストページを書いてあったり、演習ノートで「理解するため」の過去問演習を行えるようになっていたり。受講生が勉強しやすく・理解しやすく、そして合格につながるように、という配慮が至る所に散りばめられているところを、見つけるたびに感動していました。

各教材をほぼ網羅しているオンラインサービス「道場破り」の存在も大きかったです。

■勉強の流れ

勉強していくにあたり、過去受講された方の合格体験記や戦略立案編を参考にしたのですが、「10科目を並行して進めよう」と決めて取り組みました。「先の科目を進めているうちに前の科目の記憶が薄れてしまう」という方がいたのと、私自身、大枠から把握していって徐々に細部に移っていくほうが好きで、全体像がわからないまま目の前のものに取り組んでいると「今まだここに時間を取っていて大丈夫なのだろうか?」と不安になってしまう性格なことが大きな理由です。大きな流れとしては次の通りです。

①1週目:DVD(映像)を一通り見る

予習せず、ここだけで理解しようとせず、「まずどんな内容が出てくるのか」を見ていきました。少し書込みはしたものの、本当にさらっただけです。この時点でまだ来ていない科目もあり、そこは前年度のもので対応しました。

②2週目:音声データを聞きつつ、テキストを精読

音声データをダウンロードして、音楽プレーヤーで移動中に聞くようにしました。1ページないしはある程度のブロックを聞いてから、テキストを精読。テキストもファイルで道場破り上からダウンロードして、スマートフォンで見ながら音声データを聞く→精読の流れです。やはり、この時点でまだ来ていない科目もあり、そこは前年度のもので対応しました。2週目であり、テキストも精読するので、ある程度内容をつかむことができますが、その時点で理解できないものについては深追いせずひとまずそのまま進みます。

③2週目が終わった時点で、チェックテストを行う

1科目分の2週目が終わったら、その科目のチェックテストをまとめて行いました。教材が来た段階でチェックテストが道場破り上に更新される形だったので、まだ来ていない科目の分は来た時に行う形にしました。この段階だと、そこまで覚えているという形でもなく、正答率は半分くらいで間違いもありますが、「この話はあった気がする」という内容がちらほら出ていて、少し学習効果を感じました。

④3週目:DVD(映像)を見て細かく書き込み→章ごとにチェックテスト→確認テスト

改めて映像で講義を見て、テキストに記載のない先生の補足は可能な限りテキストに書き込んでいきます。そして章が終わるごとにチェックテストを受けます。2回目&直後なため、正答率がかなり上がりモチベーションもアップします。ここ以降は受験年度のテキストで進めるために、来ている科目をある程度まとめて進めていきました(具体的には、01~05・06~08・09&10)確認テストになるとチェックテストよりは正答率が下がって、合格に至らないこともありますが、あまり気にしないようにします。

⑤チェックテスト3回目&確認テスト2回目を実施しつつ、テキストに問題箇所をマーク

チェックテストと確認テストをもう一周解きながら、テキストの該当箇所に赤線を引いていきました。この段階で、チェックテストで2回間違えている箇所・確認テストの2回目で間違えた箇所は赤線だけでなくポストイットを貼って、より注視する点だとわかるようにします。

⑥テキストを前から見ていって、⑤で赤線を引いた箇所のみを確認

いきなり全部覚えるのは無理なので、チェックテストや確認テストで出ている箇所=より重要だと思われる箇所をしっかり押さえていきました。

⑦テキストを読むだけでは覚えられない箇所は暗記用ノート作成

表などは見ていても覚えられず、耳で聞くか書くかしないと暗記できないタイプなので、Excelでまとめて印刷し、暗記用のノートを作成しました。作成したら、マーカーを引いて、赤いシートで隠す→読み上げながら覚えていく、というのを一通り行います。

⑧過去問1週目→該当箇所をテキストにマーク→過去問講座の映像を確認

1周目の過去問を行いました。演習ノートを使って、ちゃんと選択肢一つ一つの正誤とその理由も書いていきます。また、問題自体の正誤だけでなく、○△×で理由まで理解して正解なのか・なんとなくなのか・不正解なのか…も分けました。この段階では正答率はだいたい5割程度でほぼ△でした。正誤確認の際に、解説を確認したらテキストの該当箇所に赤線を引きました。フォーサイトの過去問テキストは解説にテキストの該当箇所も載っているので、とても助かりました。確認に時間はかかりましたが、重点的に抑えるべきところなどを把握するのに役立ったと思います。一科目分の過去問が終わったら、過去問講座で先生の解説を確認しました。

⑨4週目:映像確認とテキストのチェック項目を精読→チェックテスト

映像のデータをダウンロードして、通勤中に確認しました。その後、テキストを精読しますが、これまでに様々な問題を通して赤線を引いた部分(ボックス単位)に絞りました。過去問を通してチェックした箇所が増えているので、⑥よりも範囲を広げて重要な箇所を押さえた形です。

⑩過去問2周目と確認テストを実施

過去問の2周目は道場破り上から行いました。この辺りから、過去問の正誤及び○△×をExcelでまとめて正答率や問題それぞれの正誤結果がすぐ確認できるようにしました。演習ノートに書くよりは手軽に解答できる分、解説はしっかりチェックしました。

⑪これまで実施してきた各問題の間違いが多い内容と法改正・訂正情報をテキストにチェックし、確認

チェックテスト・確認テスト・過去問と、解いてきた問題について、5割以上不正解だった問題の該当箇所をテキストにチェックしました。既に赤線が引いてあるので、ここに該当する重要な語句(あまり長くなりすぎない範囲)などはピンクのマーカーを引いて、パッと見で「よく間違えている箇所だ」と分かるようにし、ポストイットを貼りました。あとから要注意箇所だけ確認したり等をしやすくするため⑤とは場所を分けます。チェックを一通りつけたら、前から順番に該当する箇所を確認していき、理解が低いと感じるところは特に重点的に読んで習得を深めました。

⑫過去問3周目を実施し、選択肢ごとに○△×をつけて、△×箇所の過去問講義を確認

ここまでの過去問を通して問題単位の正誤だけだと、明らかに正しい・誤りの選択肢があれば、「この問題は簡単にできた=○」となってしまって、一部曖昧な選択肢があったけど正解できた問題について「曖昧な選択肢だけを組み合わせて出されたらわからないかも…」と不安に感じていました。なので、選択肢単位で○△×をつけて、論点別に理解している箇所・曖昧な箇所(=穴)をはっきりさせました。△と×の選択肢に絞って講義をもう一度確認して、考え方の違いや勘違いがないかを更に印象付けます。

⑬5周目:映像を確認し、テキストを精読

全てに目を通せるのは最後という意識の下、映像の確認とテキスト精読を一通り行いました。

⑭各種「穴」部分の確認・問題演習・直前講座など

この段階でほぼ直前期に差し掛かっていたので、横断まとめ・白書統計・法改正などの直前講座の映像とテキスト確認、予想問題・模擬・対策集などの問題演習などをどんどん行っていきました。直前講座はそれぞれ3周、問題演習はそれぞれ2周ずつ行っています。お盆以降には、そこにチェックテスト・確認テスト・過去問で間違いの多い問題に絞ってもう一度ずつ行いました(時間がなかったので過去問は道場破り上からです)

また、直前には選択式の対策…主に目的条文など細かい文言の違いが出たときの対策が不十分と考えて、目的条文や法条文がそのまま出されやすい項目をピックアップして暗記しました。具体的には、ただ読むだけでは覚えきれなかったので自分で読み上げた声を録音し、移動中に聞くようにしました。併せてテキストをコピーして暗記用のマーカーを引いてシートで隠して完全な暗記も行っています。

長くなりましたが、1年間の流れはざっとこのような形でした。科目を並行すること、大枠から入って徐々に穴を小さくしていくことを意識して行っています。1,000時間は行うつもりで開始していて、結構勉強の期間が長い方だと思うので、約1年間をいくつかに区切って、「いついつまでにここまではやる」という進め方をしました。


なお、直前期に入るまでは、必要な予定や外出はそこまで制限しませんでした。ただ、1日要する用事でなければ、30分でも15分でもいいので、「勉強をした」という状態にはなるように心がけました。ちなみに、期間ごとの1日の勉強時間は平均してこのくらいです。

・8~翌年2月:平日1~2時間(うち移動中が1時間)、休日2~3時間

・3~5月(ゴールデンウイーク):平日2~4時間(うち移動中が1時間)、休日6~8時間

・5月(ゴールデンウイーク明け)~7月の連休:平日3~4時間(うち出勤日は移動中が1時間)、休日8~10時間

⇒直前期の1か月は試験のことだけをするために、様々な用事をここまでに片付けました

・7月の連休~本試験(いわゆる直前期):平日6~8時間(うち移動中が1時間)、休日8~13時間

⇒職場に試験のことは共有していたので、仕事を調整し日々半休にさせてもらっていたため平日でも6~8時間勉強しています。休日はお盆休みまでは10時間以内でしたが、お盆以降生活リズムを見直して食事・風呂・睡眠以外はほぼ勉強だけしていました。正直、高校や大学の受験のときより頑張ったと思います(笑)

直前期以外は予定の制限はそこまでしていなかったのですが、私はいつも計画を立てる際に結構めいっぱいの内容にしがちで、「自分の立てた理想のスケジュール」をこなすために、まだ本試験まで余裕がある時期にも「時間がない」と焦って、面倒な予定は試験がおわってから、としていました(笑)


■勉強方法を振り返って

1年を通して勉強していった中で、良かったこと・反省点が色々ありました。

○力を入れたこと・やってよかったこと

・通勤時間が長いので、往復で1時間以上は必ず勉強する

講座の映像や音声を確認する・テキストを読むといった部分は、ある程度移動中に済ませるようにしていました。特に映像を見るのは、家でそれだけを行おうとすると集中力が続かないのですが、電車の…更に立っている時間中は他のことに意識を奪われにくいのですごく集中できました。フォーサイトが講義データをダウンロードできたのも大きいです。

・Excelで過去問の正答率を集計

流れのほうでも書きましたが、Excelで過去問の正誤結果をまとめて、1つのファイルで科目別にどの問題を間違えたのか・科目ごとの正答率はどうかをまとめていました。元々Excelを使って一覧にするのが好きなので息抜きも兼ねていたのと、数値として正答率が上がっていることが見えて、モチベーションアップにつながりました。また、一番は、どの問題を重点的に確認すべきか・どの論点を理解できていないのかをはっきりさせて、明確に「できていない穴」を埋めるためのものです。直前期は時間がいくらあっても足りなかったので、過去問はそれまでに正解率が低かったものに絞ったり、理解できていない選択肢の論点を重点的に確認するようにしたので、とても役に立ちました。

・模擬試験は本番をできる限り再現して不安を減らす

本試験1か月前の7月中旬~お盆休みくらいに、模擬試験を家で行いました。別途模擬試験講座も追加で申し込んだので、セットに含まれていたものと合わせて3種類行った形です。行う際には合格必勝編にもあるように本番と同じように実施しました。制限時間はもとより、実施する時間帯も本試験に合わせています。更に、本番は時間も余裕もないであろう中で、些細なことが調子を崩したり成果を発揮できないことにつながるかもしれない、と考えて、本番に来ていく服装を決め、当日食べるのと同じ食事形態で行いました。

特に食事については、試験前と昼に食べる際に、どのくらいがちょうどいいかを確認するために、内容もしっかり定めるようにしました。何度目かに靴も履いて行うと夫に言ったときには、さすがに引かれましたが(笑)模擬試験は3種×2回ずつ、計6回行ったので、最後のときにはYouTubeなどで「試験会場の音」を再現した音声動画を探して、模擬試験の時間中流してみたりもしました(本試験では、意外と他の人の音がそこまでしなかったのですが)

私の場合はちょっと(?)やりすぎだったかもしれないですが、模擬試験は少なくとも1回はやってみたほうがいいと思います。時間配分もそうですが、一番は体力と集中力がどのくらい持続するのかが分かります。現に私は一番初めの模擬試験で択一式を前から順番に解いていましたが、そうすると後半にくる健康保険・国民年金・厚生年金保険の3つで集中力が切れてしまいました。この3つはボリュームもあるし、似通った内容も多く問題文も長くなりがちなのに、自分の状況が良くない状態で取り組むことになってしまい、更には時間が刻々と過ぎる中で社会保険3種が残っているという不安もあり散々でした。

その経験を受けて、2回目以降はまず健康保険から解くようにして厚生年金までいったら最初の労働基準法に戻る…という流れに変えたところ、初めの集中力・体力共に万全のときに社会保険3種をある程度片付けられ、精神的にも余裕が持てるようになりました。ここは人それぞれですし、コンディションによっては初めの方が集中しきれないときもあるので絶対ではないのですが…。模擬試験を通して、本番気を付けた方がいいな、という箇所がたくさん見えてくるので、理解度の確認や時間配分以外の面でもお勧めです。また、時間はかかってしまうけど、模擬試験はしっかり復習まで行ったほうがいいと思います。過去問になく、そこでだけあったような論点が出たりもしました。


○もっと早くやるべきだったと思ったこと・やりたかったこと

・単語カード(合格カード)と過去問で、理解度を判断

「できてない穴を埋めていく」形式で進めていたので、単語カードはその確認に役立ちました。特に道場破り上からであれば、○△×に分けることができるので、内容を細分化して何が理解できていて何が理解できていないのかを確認することができました。

また、一つ一つは時間をかけずに確認することもできるので、隙間時間にも向いています。ただ、私が取り組んだのは直前期手前くらいからだったので、チェックテストや確認テストと並行して早いうちから取り入れるべきだったなと思いました。正直、勉強期間の前半は、「そこまで覚えてないよ…」というものも多いのですが、直前期でなければそこまで気にする必要はありません。理解できていないポイントをちゃんと把握して、次に勉強するポイントとして意識していけば、回数を重ねていくとちゃんと○に分類できるようになっていきます。

・テキストを通しで精読

勉強の流れで見て頂くとわかると思うのですが、私はテキストを全編通した精読の回数が少ないなと途中で気づきました。大枠から入って、各種問題で登場する部分を重点的に押さえていった弊害…といえば聞こえがいいかもしれないですが…単純に「全部読んでいるわけではない」ことを忘れていたところがあります。ゴールデンウイークを超えたくらいに気づいて、「問題で演習していない箇所ばかり出されたらヤバいかもしれない」と5周目のときに精読を行いました。なので、基本講座を5周しているのですが、テキストを全て精読した回数ではないので、もう少し早い段階で2周くらい読んでおくべきだった…と焦りました。

・eライブスタディはできる限りリアルタイムor直後の視聴をする

私は確かゴールデンウイーク前の4月後半くらいからリアルタイムの参加をするようになってそれまでの分は、リアルタイムの参加を始めた以降にアーカイブで後から視聴しました。ある程度勉強して多少なりとも理解が進んだ状況になってからのほうがいいだろう…と思って後回しにしていたところがあります。でも、絶対に、勉強を始めた当初から、リアルタイム(日程的に参加が難しい場合はできる限り直後)で視聴したほうがいいと思います!

eライブスタディで、問題に答えることで、自分の理解度が確認できるのもありますが、この際、問題の正誤はどっちでもよくて、二神先生が直接説明をしてくれることによって理解がものすごく深まることが大きいです。

あと、eライブスタディだけで紹介されている覚え方や語呂合わせもありますし、そこで説明に使われた事例によって印象にものすごく残って覚えられたものもたくさんあります。過去問には載っていなかったりあまり触れられていなかったけど、試験で出た問題や考え方もあって、eライブスタディでしっかり理解し、印象が残っていたからこそ、慌てず解くことができました。それを逃すのは、ものすっごく勿体ないです!

問題を間違えることが多かったり、他の人がすごく理解できているように感じたりすると自信をなくしたり落ち込んだりもするのですが…。先生からのフォローや、講義が終わった後10分間だけ可能なチャットで、他の受講生の方と情報交換をしたり励ましあったり…ということを通して、最終的にはモチベーションが上がって「よし頑張ろう」とその後の勉強に向かえていました


■本試験


勉強した時間数は結構な数字だという自負がありましたが、不安でいっぱいでした。特に選択式でまったく予期しない内容が出てきて、一切埋められなかったらどうしよう…、周りの人にたくさん協力をしてもらっておきながら不甲斐ない結果に終わってもう1年なんて…と。

本試験では、「ここが覚えきれていない」という不安より、精神的な、漠然とした不安が大きく、勉強の成果が活かせないことが一番心配でした。何冊かのテキストと、ノートを持っていきましたが、行きの電車では精神を整えることを優先して、両先生からの本試験直前のeライブスタディや励ましの言葉を見ていました。一通り見終わってから、選択式対策用に録音した目的条文などを読み上げた音声データを聞きつつ、事前にチェックしておいたポイントを確認して本番に臨みました。

なお、先生からのアドバイスや実際の本試験を経て感じたことが以下の通りです。

○分からない問題が出ても最後まで諦めない


正直、選択式で問題を見ていった瞬間、凍り付きました。労働基準法で判例の問題、そして労働一般の問題に至っては見なかったことにしたいくらいの難問…。動揺して、他の科目を見ても、埋められるものがないように思えてしまいました。

ただ、本試験直前に二神先生が言っていた「選択式の時間が長いのは、最後まで諦めずに解こうとする人に合格してもらいたいからだ」といった内容を思い出し、できるところから埋めていきました。労働一般は、覚えている内容を総動員して、選択肢を絞っていって全部埋め、時間いっぱいを使って解き終わりました。

結果、帰りの速報で自己採点をしたときに労働一般がまさかの満点で、手が震えました


○見直しの時間だけは確保しておく


選択式・択一式共に時間いっぱいいっぱいを使う形になりました。終わって自己採点を行い、その時点で救済がなくとも合格点を超えられているかも、という結果でした。ただ、そこから「でもマークシートの記入ミスがあるかも」という不安が付きまといました。時間いっぱい使って解答を捻り出していたので、マークシートの記入ずれ等ケアレスミスがないかを一切チェックできていないまま終了していたのです。

合格の通知を結果が届いて確認したら、自己採点では5点満点だったはずの雇用保険の選択式が基準点ぎりぎりの3点という結果でした…。雇用保険は比較的簡単な問題で、自己採点用に問題用紙に記入した解答番号ははっきりしていたので、明らかにマークシートの記入ミスということになります。

時間いっぱい粘ったことはよかったと思っているのですが、これから受験される方は、精神安定のためにもできる限り、せめてマークシートの記入が間違っていないか、だけはチェックすることをお勧めします…。

■合格するために

よく言われていることですが、フォーサイトで基本講座・過去問・直前対策を受講されている方であれば他の教材は本当にいらないと思います。どうしても理解しにくい内容だけ必要に応じて自分なりにちょっと書き出してみるくらい。それ以外はテキスト&講義と過去問を始めとした問題演習を繰り返すだけで必要な内容は身に付きますし、習得できるまで周回したら、他の内容をやっている時間はそこまでないと思います(笑)

でも、フォーサイトは必要な教材と道筋を示してサポートをしてくれますが、どれだけフォーサイトの内容が良くても本人の努力や勉強量が足りてなければ受かるものも受かりません。難関資格ではありますが、必要な知識を身につけて、それを本番で問題を解く力として発揮できれば合格できます。…当たり前のことですが…。

個人的には、次のことが重要だと感じました。

○自分に合った勉強方法(時間含む)を見つける

参考までに私自身の勉強内容を書きましたが、勉強する方法に正解はありません。私は過去の資格試験勉強と戦略立案編の内容から、「見る」だけでは覚えられず「聞く」か「書く」が向いていると認識していました。勉強方法も、何度も講義内容を確認でしたり覚える項目を自分で声に出したりすることで、「聞く」状態をつくりました。

また、私は家族や職場がすごく協力をしてくれ、かなり勉強時間を作ることができたほうではないかと思います。環境によっては、勉強時間の制約がある方もいると思いますが、「時間がないから」と諦めずに、「使える時間の中でどうしたら効率的に勉強し身につけられるか」を意識して行動に移すことが大事だと感じています。

○先生たちの言葉を刻む

先述の通り、私はテキストを通しの精読が少なかったことが反省点です。ただ、講義は5周(理解できていないところはそこだけ+2周)確認したので、テキストに記載のない先生の解説は結構チェックしていたほうだと思います。二神先生のかみ砕いた説明・印象に残る語呂合わせ・演技がかった事例(笑)…、加藤先生の補足・過去出題された論点・何と間違いやすいか…等々、「先生の言葉」で理解できたことや覚えられたことも数多くあります。

本試験で迷ったときにも「先生が解説でこう言ってたからこっちだ」と正しい答えを選ぶことができ、救済のあった科目でもそれに頼ることなく合格することができました。わからない問題が出て固まってしまったときに冷静に対処し粘り強く解くことができたのも、先生の「こう考えることができる」といった解き方、本試験や勉強期間中の姿勢などの説明のおかげです。

テキストを読むことで理解が深まる部分もあれば、こうして先生たちの言葉が記憶に刻まれていることによって合格につながることもありますので、テキスト精読と並行して講義視聴を繰り返すこともお勧めです。

○「理解するため」の勉強をする

eライブスタディの講義が終わった後10分のチャットでは、他の受講生の方と情報交換をする機会がありました。学習の進捗もよく話されていて、過去問の回数をすごくこなしている方もいました。…が、「一周○時間でやっていてもう○周目」と話す中には、問題を解いて解説を確認しテキストを復習する…という一連の学習をしようとしたらどう考えても無理な時間の方もいたりしました。

もしかしたら、一周終わった後で、まとめて確認の時間を取っていたのかもしれませんが、個人的には「解いておしまいの過去問」はあまり意味がないと思っています。全く同じ組み合わせの問題は出ることはほぼないでしょうから、先生がよく仰る「一問一答(=選択肢一つ一つ)の正誤の精度を高める」というのが重要です。

また、私も先に解いてまとめて確認、という流れでやったこともありましたが、やはり解いたすぐ後に確認、がいいと思います。後からだと、確認はしやすいですが、「なぜその判断をしたのか」「何を勘違いしたのか」という内容が薄れてしまいます。

本試験のように、正解をすぐ確認できないモヤモヤした気持ちで一通り解くという練習も必要ですが、それは模擬試験で行えます。もちろん、全教科を終えられていないというのは論外ですが、回数をやることが目的になってしまっていないか、ちゃんと理解することを念頭に置いて取り組むことが重要だと思います。

恐らく、試験が近づくにつれて、「本当にこのままの進め方で大丈夫なのか」「何度も間違えて、私は全然成長できていないんじゃないか」「こんなんじゃ合格できないんじゃないか」「練習だから良い結果が出ただけで、本番は全然わからない問題ばかり出るかも」…等、不安が尽きなくなってしまう方もいるのではないかと思います。


直前期…特にお盆くらいからの2週間は、私も不安で不安で堪らなかったですが、そんな時に二神先生が「不安になるのは、それだけ合格したい気持ちが強いからだ」「勉強が進んでいるからこそ、できないところばかり気になってしまうんだ」とeライブスタディで話してくれたのがすごく励みになりました。

不安は尽きないと思いますが、それでもどうにか気持ちを区切る方法を見つけ、マイナスな気持ちを引きずり過ぎず勉強にまい進することが重要です(私の場合は、どうしてもダメなときはただ気持ちを聞いて「頑張ってるから大丈夫」と言ってくれる友人や家族に不安を吐露して切り替えていました)

私の経験を色々と書かせて頂きましたが、「理解するため」の勉強をして、「できていない穴」をなくしていけば、難関の社労士資格でも絶対合格できます!

そのためには、できないところばかりを気にして落ち込むのではなく、自分の状況を把握して「ここまではできるようになっている」「あとはここがまだ理解できていないから、そのための時間をとろう」と必要な努力を怠らないこと。

そうすればきっと合格できる自分になれます。…あとは、社労士資格に向けて勉強できること・フォーサイトや両先生の講義を受けられることは今だけなので、大変ではあるけれどそれを楽しんでいただけたらいいなと思います。できないこと・わからないことができるようになる…というのは、本来楽しいことだと思いますから。

フォーサイトの教材をフル活用して、「合格できる自分」になるため、頑張ってください!
56おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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