宅建の資格のステータスに心惹かれたのが受験の動機
【宅地建物取引士】
2015年(平成27年度)合格
- 勉強期間
- 7ヶ月間
- 受験回数
- 初学者(1回目)
- 職業
- 公務員
- 年代
- 40代
- 性別
- 男性
自分は公務員という身分ですので、特に無資格であっても不動産を取り扱うことが出来ます。したがって、宅建士の資格が業務遂行の上で必要であったということではありませんでした。
しかしながら、社会一般においては、土地、建物というのは専門性を備えたプロにしか取り扱えないという認識があり、不動産取引の相手方は免許と資格と実績を信用の材料にしています。
そういう意味では、公務員であっても有資格者ということならば、より強い信頼と信用が生まれ、取引の相手方に安心感を与えることが出来るのではないか、と考えました。
また不動産事業者と仕事をする場合でも、こちらが有資格者である場合、簡単にあしらわれることもなく、また素人だとあなどられることもないと考えました。それから、深刻な問題になりつつある空家対策について、今後行政が本格的に対策を講じようとするなかで、何かと要求される資格であるとも考えました。
さて、実際の試験勉強についてですが、業務において管財部門での経験があったことから、ある程度は不動産に関する知識がありました。特に不動産の証券化・流動化については、一時期かなり真剣に勉強したこともありました。
ですので、それほど苦労することはないだろうと高をくくっていました。しかしながら、民間での実務経験は全く無く、宅建業法とは無縁で仕事していたため、こんな細かい法律があるのだということに面食らいました。
むしろ自分にとっては、いわゆる法令上の制限や民法の方が馴染みが良く、簡単だと言われる宅建業法が苦手分野になってしまいました。また、試験範囲がとにかく広範なことにも驚きました。
そこで、まずは試験範囲全てに目を通すことを心がけました。先入観や既知の知識は一旦全部忘れて、とにかくテキストを1周し、全範囲を確認しました。
1周してしまうと、どこがピンと来なかったが分かります。2周目は自分の中でぼんやりとしている箇所を意識しながら読みました。フォーサイトのテキストはかなり合理的に出来ており、どこをどう理解し、何を覚えておけば解答できるか、というのが主眼で作りこまれていると感じます。
また、毎日の1時間の通勤時間は必ずDVDを聴講しました。講師の講義を聞いているという安心感が、通信講座における物足りなさを解消してくれました。必要な知識がひととおり入ったら、あとはとにかく過去問を解くだけでした。
自分の場合、テキストを読み込むことはあまりなく、通勤時にDVDで再生することが中心で、あとはとにかく過去問を解きました。過去問集は一見ボリュームがありますが、3周もすると問題を覚えてしまいますので、大手の過去問をいくつか併用しました。
ざっと考えて、テキスト2割、過去問8割という感じでした。
おかげさまで、難問化したといわれる平成27年度の試験で高得点で合格することができました。トータルでの学習時間はざっと600時間くらいでした。