9月から宅建を模試・テキスト・過去問と並行して勉強しましたね
【宅地建物取引士】
2015年(平成27年度)合格
- 勉強期間
- 7ヶ月間
- 受験回数
- 初学者(1回目)
- 職業
- 公務員
- 年代
- 30代
- 性別
- 男性
私が宅建の勉強を始めたのは今年の4月です。
必要最小限の基本知識を徹底して学習するという御社の方針に共感し、3月からすでに行政書士の勉強で御社の教材を使用していましたので、迷わず御社の宅建講座を申込みました。教材のサンプルを取寄せ、窪田先生の講義を拝見し、とても分かりやすかったのも決めてでした。
〇4月~6月
道場破りを使用し、大まかなスケジュールを立てました。まず講義を1.5倍速で視聴し、試験の全体像を把握しました。次に、もう一度講義を宅建業法、法令上の制限、その他の法令、権利関係の順に視聴し、今度は分野ごとに過去問を解きました。
間違えた問題はその都度テキストに戻り、書き込みを入れて、自分なりのテキストを徐々に完成させていきました。ここまでで16日かかりました。更に過去問の2周目を解き、6月中旬までに過去問を4周しました。
この時点で、大手予備校の模試がありましたので、現状の実力を把握するために自宅で受験しました。この段階で偏差値70をとれていたので、これまでの勉強方法は間違っていなかったと確認することができました。
〇7月~8月
過去問5周目が終わり、市販の模試問題集を購入し、1週間に1回のペースで本番同様の形式の勉強を取り入れました。7月中旬からは大手予備校の模試が始まったので、会場受験をし、本番のシュミレーションを開始しました。
解答する順番の試行錯誤はもちろんのこと、当日着て行く服装、当日食べる食事、食事時間を本番と同様にし、模試では常に本気で取り組みました。大抵の模試では座る席は自由でしたので、毎回違う席に座り、本番でいかなる状況に置かれても動揺しない精神作りをするように努めました。
この時点で偏差値は70前後をキープでき、コンスタントにA判定をもらえていました。ただ、要の宅建業法は15点程度と芳しくなかったので、宅建業法の弱点克服が課題であると認識させられました。
〇9月~10月
大手予備校の模試が集中する忙しい時期になりました。多くの模試を受験し、気づいたことは、「テキストに載っている基本事項をたびたび間違っている」ことでした。
「知っていたのに、また間違えた。」と何度悔しい思いをしたことでしょう。
後で見直しをすると、「あと5問は正解できたのに。」と思ったことは毎度ありました。合格のためには、細かい知識よりも基本知識の精度を限界まで高める方が正しいと痛感した次第です。
この時期は模試:テキスト:過去問を4:5:1の割合で勉強していました。9月に入ってからは、宅建業法、法令上の制限、その他の法令(特に税)について、テキストの図表の完全暗記に努め、テキストを見ないで、再現できるまで繰り返し思い出す練習を愚直に続けました。
窪田先生が「合格者は暗記から逃げない。むしろ立ち向かう!」とおっしゃっていたことを思い出して、飽きても何回も繰り返しました。それ以外も暗記事項は、独自の語呂合わせを駆使し暗記に努めました。
〇1週間前~前日
模試も終わり、あとは弱点補強を行うことに集中する時期になりました。模試でA判定をもらっていたので、精神的に余裕があるのかと思いきや、やはり本番は何があるか分からないという不安で、毎日過ごしていました。
この不安を吹き飛ばすには勉強をするしかないと思い、淡々と自分に課したノルマをこなしていきました。試験日が近づくにつれて、1日がとても短く感じました。早く試験日が来て欲しいような、来て欲しくないような、複雑は気持ちでした。
前日は、合格手帳に書き残した勉強履歴や手垢で汚れたテキスト等を見返し、「これだけやったのだから大丈夫!本番は受験生の晴れ舞台。おおいに楽しもう!」と自分に言い聞かせて、いつもどおりの時間に就寝しました。
非日常的な精神状態にある場合に、いつもどおり振舞うことは日常的な精神状態を保つための一番良い方法であると18回受験した大手予備校の模試や市販の模試で学びました。勉強時間は合計で、560時間になっていました。
〇当日
本番独特の地に足のつかないふわふわした違和感を感じながら午前中に最終チェックをしました。受験会場までに電車の中では緊張のあまり、テキストを開くことができませんでした。
最寄りの駅に近づくと、宅建のテキストを読みながら電車に乗り込んでくる受験生がいました。自分以外の環境が本番特有の様子を醸し出している。「緊張するな!」と思っていても、緊張しない方が無理な状態に入り込もうとしていました。
電車が到着し、ドアが開くと受験生らしき人が大勢降りていきました。このままでは本番の緊張感に飲み込まれてしまう。いったん、駅のトイレに行って、気持ちをリセットしようとしました。
大部分の人は列をなして、受験会場に向かっていましたが、私は、あらかじめ会場を下見していたので、あくまでも自分のペースで会場に向かいました。音楽は流れていませんが、イヤフォンを付けて、自分のペースを保持しながら、会場に向かいました。足が震えました。
12時前に教室に到着し、見ると決めていたテキストの部分の見直しをしました。12時半に食べると決めていたウィダーinゼリーとラムネを食べ、気合と血糖値を上げました。
開始20分前。
同じ教室でも気温の差があり、2、3回温度の上げ下げについて、受験生からの要望があり、ざわついた雰囲気になり、集中力を欠きそうになりました。
13時。
試験監督員が開始時刻の13時になっても開始の合図をしなかったので、ある受験生がそれを指摘して開始の合図がなされるという、私たち受験生にとっては、精神状態を大きく揺さぶられるようなハプニングがありました。
何が起こっても、「想定の範囲内と思う」と決めていたので、大きくは動揺しなかったと思います。決めていた50問目から解き始めました。48問目の統計は分からず、少し焦りましたが、気にせず解き進めました。
宅建業法はリズムよく解くことができたので、徐々に精神状態は安定していました。今も、本番も痛感したことですが、正確な基本知識の習得ほど本番で心強いものはありません。
曖昧な知識は何の役にも立たない。
これは御社でも徹底して受験生に伝えていただいていることだと思います。
たとえ、頭の中が真っ白になったとしても、「この知識はテキストのあのあたりに書いてあった」ことが自然と引き出せるようになるまで徹底して記憶すれば、短い時間で平常心に戻ることができ、その結果迅速に正解に到達することができると実感しています。
30分を残し、一通り解き終えました。2回見直しをしましたが、2択で迷った問題が全問不正解だった場合を考えると、不安になりました。今まで受けたどの模試よりも厳しい戦いでした。
終了の合図があった時はヘトヘトになっていましたが、何とも言えない開放感に包まれました。すべて出し切った。これでダメなら仕方ないという境地に達していました。
〇試験終了後
当日の夜、不安な気持ちで、解答速報で自己採点をしました。結果は、41点(宅建業法17点、法令上の制限7点、権利関係10点、税その他7点)でした。今までの努力が報われた瞬間でした。
〇最後に
合格を勝ち取れたのは、自分の努力だけではありません。勉強に集中できる環境作りに協力してくれた家族があったから成し遂げることができた大きな成果でした。
家族には感謝してもしきれません。
合格に必要なのは、自分のやる気・努力、諦めない精神力、正確な基本知識、勉強の環境、周りのサポート、これらにわかり易い講義が加われば、効率よく受験勉強が進められると思います。
窪田先生、スタッフの皆様、本当にありがとうございました!合格証書を眺めながら、合格を家族でお祝いします。