宅建合格のため「300時間勉強する」&「35点を取る」を目標にしたら

性別男性
年代30代
試験年度2016年(28年度)
エリア北海道
勉強時間600時間
勉強期間8ヶ月間
職業正社員(サラリーマン)
受験回数初学者(1回目)
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
求職中の今の状況を変えたくて、宅建試験を受けました。

4月の中ごろにDVD教材が届き、勉強を始めたのが昨日の事のようです。フォーサイトでの学習を始めた時、戦略立案編のDVDを見て、まず考えたのは最終的な目標です。

つまり、「宅建試験に合格する」ことです。そのために何をすればいいのか、自分なりに考え調べた結果、合格するためにやるべき大目標が2つ出来ました。

それが、「300時間勉強する」ことと「35点を取る」ことです。

勉強に費やせる時間は、まだ、たくさんある時期だったので、「300時間勉強する」を最初の目標として、勉強を始めました。この時点で「35点を取る」はかなり漠然とした目標だったので、具体的な学習時間を計って合計学習時間を累計する方法を選んだのです。

バリューセットで手に入れた合格手帳は、試験前日まで大活躍してくれました。そして、フォーサイトのスケジュールに沿いつつ、手探りで勉強を続けていくうち、自分の中にいくつかのルールが出来ていきました。


以下に箇条書きしてみます。


テキストは音読する。

問題は時間を計って、必ず指定された時間以内に解く。

答え合わせに時間をかける。

間違えた問題に出ている情報は、テキストの該当ページの余白に書き写す。

暗記は、音読して問いと答えを一致させる。

1週間で1日は何も勉強しない日を作る(基本は日曜日)。

1週間のうち1日は勉強の遅れを取り戻すための予備の日を作る(基本は土曜日)。

順調に勉強できれば、予備の日も休んでいい。

勉強は1日最低でも1時間以上、長くても3時間弱位を目安にする。

自分のことを褒める。(学習時間の隣に、スゴイとかエライとか、書いていました。)

悩んだ時・不安になったなら、テキストの好きなコラムを読む。

たまに、合格体験記を読で「自分が書くとしたら?」を考えてみる。

宅建試験は、テストではなく、ちょっと面倒な手続きかアンケートだと思う。※手続き=合格したから、必要書類として提出するもの。※アンケート=就職活動中たまに出されるSPIの性格診断の様な、正解があるタイプのアンケート。



オススメのルールをそれぞれ、1つずつ挙げるとするなら、

最初は「1週間で1日は何も勉強しない日を作る」です。


熱しやすく、冷めやすいタイプである私には、「継続」が何よりのネックだったので、

「毎日勉強する」ことに比重を置いて無理をしない、「1日【だけ】頑張らない」が最初に出来た目標でした。

戦略立案編の冊子に書いてあった、「嫌なときは休み、また、再開する」を実行した結果です。あの項目は、三日坊主のための金言だと思っています。



次に挙げるのは「自分のことを褒める」です。


出来ない事より、出来たことに目を向け、大げさに褒めると自然と勉強できるようになります。机に向かうのが嫌じゃなくなるし、前向きに、今日はこれをやろうと考えられるようになります。

予定していたところまで出来なくても、10分しかやってなくても、10分前の自分よりも宅建の知識を知っています。大げさに、「スゴイ」「エライ」「ヨクヤッタ」「ガンバッタ」と気分によってどれか1語、その日の予定欄の隣に書くだけで、モチベーションが私は保てました。

自己肯定は毎日続ければ、自信につながります。そこに勉強した「事実」が付けば、鬼に金棒です。ポジティブに楽しく宅建試験を乗り切るおまじないとして、使ってみてください。



最後に挙げるのは「問題は時間を計って、必ず指定された時間以内に解く」です。


これは、模試や試験にとても使える「戦略」です。目的は、宅建試験の問題文を「早く読み、理解する」ことです。日常では使わない単語や、特殊な言い回しの多い宅建試験の問題を早く読む訓練は、過去問さえあればすぐ出来ます。

今から問題を解くときは、毎回時間を計って、「早く読み、理解する」練習をしてみてください。私は、フォーサイトの過去問集に記載されていた時間通りに、問題を解く訓練を続けていたおかげで、模試・試験ともに「時間切れ」とは無縁のスピードで毎回解き終わっていました。

初回の模試でほぼ1時間、余りの時間が出たのはいい思い出です。本番の宅建試験でも、40分近く時間が余り、時間的に余裕でマークミス確認・問題見直し・取れそうな難問熟考・再度マークシートの記入、見直しが出来ました。


こんな感じで順調に勉強していた私でしたが、8月の終盤ごろフォーサイトから届いた前年の再現問題集に取り組んで、愕然としました。21点しか取れなかったからです。

模試のウォーミングアップと考えて、模試と同様の時間・条件でやったのですが、あまりの結果に青くなってしまいました。そして、その2週間後試験1か月前に、模試を実施。その間もきちんと勉強していたのですが、点数は25点……。


どうしたらいいか考えて思い至ったのは、コラムでした。コラムの該当する記事を読んで、普段の問題集ではきっちり正解できるのに、模試ではできないのは、記憶を引出す訓練が出来ていないからだと気付き、早速、模擬試験形式の市販の直前予想模試問題集を3冊買いました。

コラムや合格体験記には1冊でいいと書いていましたが、その時の私は「何としてでも受かりたい」一心だったので、3冊分くらい楽にできると思っていたのです。

結果は失敗でした。

宅建試験を始めて、最初で最後の失敗だったと、今では思っています。


市販されている直前予想模試は、大抵3回分模擬試験の問題が入っています。3冊つまり9回分模擬試験を経験すれば、宅建試験までに「35点」とれると思ったのですが、最初のA問題集の1回目でなんと「33点」取れたのです。

嬉しかったですが、たまたまかもと思い、別のB問題集をやった結果「35点」。なら、C問題集はどうかと思い、やったところ「36点」と点数が上がっていき、驚くと同時に直前期の伸びを実感しました。コラムにあった通り、記憶を引き出す訓練が出来ていないだけで、実力が無いわけではなかったのだと、安心した瞬間でした。

このまま、残り6回分の模擬試験をやりきり、間違ったところを再学習すれば、失敗にはならなかったのですが、思わぬ落とし穴があったのです。この頃になると最初に掲げた大目標「35点を取る」がより具体的な目標へと変わっていました。

そして、私にとって残念なことに「300時間勉強する」という目標の達成が難しく、実現がほぼ不可能になった時期でもありました。何があったかというと、季節外れの風邪を引き2週間程、机に向かえなくなったのです。

9月の末から10月初旬の事でした。1週間に1日2日何もしないのは、大して問題になりません。でも、直前期に2週間はさすがにダメです。「受かりたいけど無理かも」とこの時初めて、試験に落ちる自分の姿が浮かびました。


残り2週間、今の自分がやるべきことは何か、真剣に考えた結果行き着いたのは、やっぱりフォーサイトの講義DVDでした。風邪を引く前の直前予想模試では、前述の通り目標だった35点取れていました。

なら、記憶を引き出す練習よりも総復習、最後のインプットをやるべきだと思い、疎かには出来ない法令上の制限からもう1度DVDを見て、問題集+択一対策をやる流れを追ったのです。

試験当日までに勉強出来たのは、法令上の制限・その他の法令・宅建業法の3科目でした。権利関係はどの模擬試験でも安定して半分(フォーサイトで習ったところ)は取れていたので、前日にざっとテキストを見て択一対策編の問題集をやって本試験に挑みました。

結果的に、直前予想模試は1冊分しかできませんでした。これなら、買った3冊を1冊に絞ってやった方が良かったなと、後悔しています。やはり、コラムや合格体験記を書いている先輩の方々が揃って言うことは、その通り素直に、聞いた方がいいなと思った出来事でありました。


そして当日の試験内容は、そんなに難しくなく、前述した通り時間もすごく余りました。モチベーションを保つためのルール「宅建試験は、テストではなく、ちょっと面倒な手続きかアンケートだと思う」イメージトレーニングのおかげもあって、過度に緊張することなく挑めたのも良かったのだと思います。


ここで、参考までに、私流テストの受け方を書いておきます。


第50問目→第26問目までやったら、頭をクリアにするため、マークシートに記入、

残り第25問目→第1問目までやったら、再びマークシートという流れで試験を受けました。

マークシートはやり方に好みがあると思いますが、模擬試験を数回やることで、自分にあった方法を探すといいと思います。

注意点は、問題を1度すべて解き終わったら、マークミスが無いか試験問題の答えと、マークシートを照らし合わせて見ることです。模擬試験をやったころ、結構マークミスが多くて、このミスがなければ得点していた問題があったため、マークミスを無くす対策が模擬試験の課題の1つでした。

私は、この見直しを簡単にするために、問題を解き終わったら問題番号の左横か左斜め上の余白に「①」とか「②」と答えの番号を書いていました。

問題番号の近くに書くのは、その辺の余白は、図解や計算式などで埋まることがないためと、場所を統一することで確認を容易にするためです。

また「○」で囲うのは、目立たせるためです。

選択肢は1~4までありますが、どの数でも○で囲った方が見やすく、目がすぐに見つけてくれるので、マークミス対策にすごく向いています。出来るのに得点できないのは、「もったいない」の極みです。

ちょっとした工夫で、得点への道を確実にするのは利にかなっていると思います。


宅建試験が終了し、解答速報で、答えあわせをしたとき、「38点」と出て合格を確信しました。

もう、本当に嬉しかったです。試験前日に寝つけず、試験後に爆睡するはずが、結局目が冴えてしまい、夜の1時くらいまで、試験までに何が出来て、何が出来なかったのか考えていました。そのぐらい、嬉しかったのです。

達成出来なくて悔いが残ったのは、「300時間勉強する」と直前予想模試です。特に「300時間勉強する」目標は、4月からコツコツやって来た私の足跡みたいなものだったので、約260時間の勉強に、何とかあと40時間プラスしたいなと、思いました。

そして、達成できたことは、「35点取る」ことと、宅建試験合格です。

4月の中ごろ、勉強を始めた頃の自分より、成長した自分がいる、その証明が宅建試験合格でした。改めて、あきらめない事の素晴らしさを実感しています。

そして、何よりフォーサイトで宅建を勉強してよかった、担当の先生が窪田先生で良かったと感じています。窪田先生の熱のある講義だからこそ、やる気が出たし、楽しんで学習に取り組むことが出来ました。

試験前、最後のインプットを思い付き実行できたのも、先生の講義が好きで、講義を受けるのが苦ではなかったからです。正直、直前期だからこそ、もう1度最後の総仕上げに、1から講義を見直し、聞き漏らしや理解不足の所を補い、試験に挑むのが良いのではないかと私は思います。


最後に、受験生の皆さん、あきらめなければ、合格はしたも同然。合格への片道切符を不意にしないよう、頑張ってください。そして、フォーサイトならびに窪田先生、私、一発合格できました。本当にありがとうございました!
1おめでとう

宅地建物取引士の合格体験記


※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



◀合格体験記へ戻る