資格勉強の計画の立て方は? スケジュールのポイントを解説

資格試験合格を目指すとき、勉強計画の立て方がわからない方もいるでしょう。正しい計画の立て方を知れば、効率的に学習を進め、合格に近づけます。この記事でコツを知れば、モチベーションの保ち方もわかるでしょう。

今回は勉強計画の立て方を知りたい方のため、スケジュール作成のポイントをまとめました。こちらを参考にして、資格試験合格までの道のりを考えましょう。

目次

勉強計画が苦手でも合格に近づくための考え方

勉強計画が苦手な人でも、考え方次第でモチベーションを保てます。

それには計画のメリットを考えてください。そして自分の勉強量に応じて、無理のない計画を組んでください。計画に対する適切な考え方を解説します。

計画のメリットを考える

まずは勉強計画のメリットを考えましょう。計画を立てることで、やるべきことがわかるのがポイントです。

計画どおりにひとつずつ目標を果たせば、成功体験にもつながります。

そこからモチベーションをキープできるのです。勉強を習慣化するには、小さな目標の達成を続け、やる気を保ちましょう。

以上の繰り返しで勉強を習慣化できます。効率的な学習方法を見出す意味でも、計画性は欠かせません。

自分の勉強量に応じて計画してみる

学習計画のメリットがわかったら、自分の勉強量に応じて計画を立ててみましょう。

生活状況に合わせた計画によって、そのときやるべきことだけでなく、実際にできることもわかります。

たとえば1日2時間勉強するとしましょう。2時間以内にできることを想定してください。ここから無理のない計画の実践が大切です。

また1カ月以内の学習量を決めるなど、中長期的な目標も決めてください。1日の学習量を決めたら、1週間や1カ月でできることも見えてきます。ここまで考えて、適切な計画を実践しましょう。

勉強開始から合格までの道のりを考える

学習計画で大切なのは、勉強開始から合格までの道のりです。そのために最終目標だけでは不十分です。短期・中期・長期の目標を決めてください。

たとえば短期の場合、1日の学習目標を決めてみましょう。問題集の消化ページが代表例です。中期目標では、1カ月の勉強量を見積もってください。テキストのうち何章まで終えるかが代表的です。

長期目標は、模擬試験や実力向上にシフトしてください。模擬試験の目標点数や、テキスト全般の理解が当てはまります。このように短期・中期・長期の各目標設定が、学習計画につながります。

時系列表を作ってみる

勉強計画を初めて作る場合や、計画が苦手な場合は、時系列表を試してください。紙とペンだけで作れるからです。

紙のようなものに計画を書き出す考え方が、スムーズな勉強につながります。

時系列表では、目標と期限を示しましょう。期限ごとに、目標達成のポイントを2つまで記すのがおすすめです。

時系列表には、目標からの逆算ができるというメリットがあります。

たとえば宅地建物取引士試験に臨む場合です。特定期限までの宅建業法のマスターが代表例になります。計画に無理があるなら、目標を下げるなどの調整を進めてください。

このように時系列表を作ったうえで、状況に合わせて調整しつつ、学習を進めましょう。

チェックリストから計画を立ててみる

計画に慣れない場合は、チェックリスト主義になることも選択肢です。

作成段階での確認事項がわかります。計画の立て方がわからないときは、最初に本番までやるべきことを洗い出してください。

たとえばFP試験を受ける場合です。FPにはライフプランニング、リスク管理、資産運用、不動産など6分野から出題されます。

少なくとも6分野の勉強が、チェックリストに入るでしょう。ここに復習や過去問、模試、苦手分野の強化なども加わります。

チェックリストがあれば、時期に応じて、どのカテゴリーを学ぶべきかがわかります。

目標管理用ノートを買う

目標管理用ノートひとつで、計画管理するスタンスもおすすめです。

これはカレンダー形式になっていて、A4サイズとして持ち運べます。手軽なアイテムがあれば、計画管理も楽かもしれません。

目標管理用ノートでは、達成予定期日に目標を書き込んでください。

目標達成のためにやるべきことも、各所に記しましょう。勉強期間中は、その進捗を毎日記録してください。日々の進捗を通し、目標までにやるべきことが見える化します。特殊なノートによっては、手軽に計画や目標を記せて便利です。

勉強計画を立てる意味

ここでは勉強計画を立てる意味を見ていきましょう。どのようなときも計画はタスク管理です。

また無駄な努力をしないためにも、適切な計画は欠かせません。以下で計画の重要性を見ていきましょう。

勉強計画はタスク管理である

勉強計画は、タスク管理です。タスク管理とは進めるべき物事を特定のうえ、優先順位を示し、時間どおりに終わらせるプロセスになります。

つまり予定を組んで、そのとおりに物事を終わらせる過程です。これを忠実に繰り返すことは、ビジネスマンのスキルにもなります。

仕事でも勉強でも、タスク管理は重要です。学習事項に優先順位をつければ、効率的に勉強を終わらせられます。以上から勉強も、タスク感覚で取り組んでください。

仕事も勉強も、終わらせるまでのプロセスが大切です。以上を考えると、資格勉強はタスク管理の修行ともとれます。

勉強というワードでネガティブになりすぎない

計画を立てるときは、勉強というワードに対し、ネガティブになりすぎないでください。

「タスク」や「合格計画」などと置き換えてみませんか。それだけでもプレッシャーは軽くなります。

幼少期から勉強に対し、ネガティブなイメージを持っている人がいます。

親などから「勉強しなさい」などと義務を押しつけられ、その言葉を聞くだけでイヤになっているかもしれません。その場合は言葉の置き換えで、精神的な負担を軽くしてみましょう。

以上から「タスク」や「合格計画」などの新しい言葉は、資格取得に向けた表現として使えます。

無駄な努力をしないために

勉強計画は、無駄な努力をしないためにも重要です。つらい思いをしないと努力にならないと思い込む人もいるでしょう。

実際はそうではありません。労力をかけないで結果を出すのが、真のできる人です。

以上から合格までの計画は、真のできる人になるきっかけです。効率的なタスクの消化方法がわかれば、資格取得後の仕事にも活かせるでしょう。

その意味でも無駄な努力をそぎ落とし、必要最小限のエネルギーでの目標達成を意識してください。

適切な努力により、合格という最大幸福を求めましょう。

計画倒れしないことが重要

資格試験の合格を目指すなら、計画倒れは避けましょう。タスク管理は、無理なく実行できることが大切です。

どうしてもタスクを消化できないときは、計画の組み方に問題があるのかもしれません。

たとえば1日2時間勉強する予定なのに、4時間もかかりそうな計画を詰め込んだとします。

予定していたぶんを半分以上消化できず、モチベーションを失うでしょう。この場合は学習計画の軌道修正が必要です。

理想を求めすぎず、無理なく達成できる目標を決めてください。

勉強しない時間も計画のうち

サボリぐせで学習計画を消化できないと悩む人もいるでしょう。

その場合は、サボることも織り込みながら計画を作ってください。

ある程度サボっても、計画に影響しない程度なら問題ありません。むしろサボることを考えながら、計画を作ることに意味があります。

たとえば週1回丸ごと勉強を休むときを設ければ、時間だけでなく心に余裕を持たせられるでしょう。

計画で大切なのは、無理をしないことです。学習期間に余裕を持たせれば、計画倒れに強いスケジュールを作れます。

以上からサボることを織り込んだ計画も、目標達成の可能性を上げるでしょう。

勉強計画を立てるメリット

勉強計画のメリットは、主に次のとおりです。思いどおりに学習を進められれば、うれしいところでしょう。

ほかにも集中力や自信の向上、実力分析にもつながります。計画性のメリットを、以下で確かめてください。

思いどおりに学習を進められる

勉強計画を立てれば、思いどおりに学習を進められます。これにより、前の目標から次への向かい方もわかるでしょう。

無駄なことを省いて、着実にタスクをこなすには、計画が大切です。

人によっては、計画を立てる時間がもったいないと思うかもしれません。

しかし少しの時間だけでも使い、計画を作ることは大切です。

計画を最初から最後まで進めることで、勉強時間を短く済ませられるかもしれません。短時間でたくさんの要点を覚えられるでしょう。

以上から学習計画があれば、合格までの道のりをスムーズに進めます。

計画どおりの勉強で集中力が高まる

計画どおりの学習により、集中力を高められるでしょう。

計画がわかり、その時間にやるものとわかれば、最後までやり遂げようという意識になります。

勉強を苦痛と思わずにこなすには、最低でも計画どおりに進めようと考えてください。

その日のうちに終わらせるべきことがわかれば、タスクに迷いません。

一方で何から手をつけていいかがわからないと、それを決めるのに時間がかかってしまいます。

計画どおりに進めれば、行動選択はすぐに決まるでしょう。

集中力が下がれば、学習時間のロスになります。それを避ける意味でも、計画的な学習は大切です。

自信がつく

学習計画によって、自信がつくでしょう。効果的なプランによって、自分の成長を実感できるからです。

計画どおりに目標を果たしていけば、学力向上も実感できます。

たとえば簿記試験の勉強で、テキストのうち簿記の基本原理を、特定期間まで消化するとしましょう。

実際の期限までにその分野をひととおり勉強できれば、成功体験になります。

このようにひとつずつ小さな目標を果たしていくのが、計画的な学習です。目標達成を繰り返して、学習にもやりがいを見出しましょう。

実力チェックにもつながる

学習計画は実力分析にもつながります。計画は、資格試験合格までにやることを、すべて洗い出すうえで大切です。

つまり自分自身を理解することになります。

目標までの道のりがわかれば、特定期間までの実力のつけ方も明らかになるでしょう。

理想の成長プロセスを知り、そのとおりに自分の実力がついているとわかれば、合格へ前向きになれます。実力チェックは、そこから学力を伸ばすプロセスを味わうためです。

学習計画によって、実力に合ったプロセスをたどれます。無理のない計画が、スムーズに学力を伸ばすのです。

勉強計画を立てるのが上手い人の特徴

勉強計画がうまい人もいます。そのようなタイプは目標意識が高く、時間の有効活用なども得意です。

計画を作れる人もタイプを知り、そのとおりになれるようにチャレンジしてみませんか。以下で計画性がある人の特徴をまとめました。

目標への意識が高い

計画性がある人は、目標への意識が高いといえます。合格という目標に対し、誠実になりましょう。

この気持ちがあれば、フラットな精神で日々勉強を進められます。

毎日勉強を頑張っていると、力を抜きたくなるときもあるでしょう。

しかし計画があれば、その達成を最優先してください。無意識に力を抜かずに、学習期間を過ごせるでしょう。

計画的に勉強できる人は、目標に誠実なので、それを果たそうという気持ちが強いでしょう。

時間の有効活用ができる

計画性がある人は、時間の有効活用が上手です。目標達成のために、時間内にタスクをこなす技術に長けています。

このスキルは、資格取得後の仕事にも活きるでしょう。キャリアアップのためにも、学習段階で時間をうまく使えるようになってください。

時間の使い方がうまい人は飲み会の誘いを断ったり、ゲームなどの誘惑を断ったりしながら、忠実に計画を進めます。

それだけでなく、タスクをこなすためのテクニックも知る人もいます。

たとえば資格勉強の場合、テキストの読み方や要点を効率的に覚えるでしょう。その実践によって、時間内のタスク消化を果たします。

時間の使い方がうまくなるテクニックを学びつつ、計画どおりに学習を進めましょう。

不測の事態も織り込める

計画性がある人は、不測の事態も織り込めます。

体調不良や急な仕事などの不測な事態も考え、時間に余裕のある計画を立てられるのです。

学習期間に勉強をピッタリ詰め込むと、不測の事態のせいで予定が崩れたときに、うまく対応できません。

本番までに勉強できない事項があるでしょう。

資格勉強でやるべきことをすべて消化するには、余裕のある計画が大切です。

時には休みや、都合によって勉強できない日も織り込んでください。時間に余裕のある行動を繰り返せば、不測の事態にも対処できます。

計画性のある人は、何かあっても遅れを取り戻す術を知っているのです。

勉強計画を立てるのが苦手な人の特徴

逆に、勉強計画が苦手な人もいます。その場合は先を見通せなかったり、目標設定がしっかりしていなかったりします。

見習わないくせにも用心してください。ここでは計画性のない人の特徴を見ていきましょう。心当たりがあれば、改善に努めてください。

先を見通せない

計画性がない人の特徴として、先を見通せないくせがあります。

何となくでしか勉強を進めていないと、本番まで間に合いません。気がついたら本番までに、充分な準備ができないおそれがあります。

計画を組んでも、不測の事態による計画倒れが不安な方もいるでしょう。

その場合は週1~2日の休みを設けるなど、余裕のある計画を決めてください。それでも計画どおりに勉強できないときがあれば、可能な限り調整しましょう。

以上から計画の習慣がないと、先を見通せません。

本番ではなく、3日先や1週間先といった小さな未来も見据えてください。これが適切な学習計画のポイントです。

目標設定があいまい

計画性がない人の特徴として、目標設定の不完全性が挙げられます。

合格だけでなく、途中の目標も決めないと進み方がわかりません。途中で何から手をつけていいかわからず、学習のモチベーションが途切れてしまいます。

資格試験合格という目標だけでは、その途中でいつ何をしていいかわからなくなります。

以上を避けるために、時期によってやるべきことを、細かく決めましょう。毎日や毎週、毎月の目標を定めることで、その時々でやるべきことがわかります。

このように計画は具体的に決め、そのとおりに進めるのが効率的です。

見習おうとしない

見習わないくせがあると、計画のできない人になるかもしれません。

アドバイスを受けなかったり、手本になる人がいなかったりすると、成功体験から遠ざかるでしょう。このように成功者の考え方を参考にしないと、有能な人になれない可能性があります。

ノウハウがないうちは、誰かのマネを試すのも選択肢です。
たとえばインターネットには、資格試験の合格者のインタビューがあります。その人のライフスタイルを参考にしながら、学習計画を作ってみましょう。

他人の成功体験を見習うことも、正しい計画の実践につながります。

勉強計画が苦手な人に向けたスケジュール作成法

勉強計画が苦手な人でもできるように、スケジュールの作り方を提案します。

まずは資格ごとに、独学で必要な勉強時間を確かめましょう。それを知ったら、3日ごとの計画を考えてください。この繰り返しによって、計画性を身につけられます。

計画性をつける学習方法を、以下にまとめました。

独学で必要な勉強時間をチェック

まずは目指す資格に応じて、独学で必要な勉強時間を考えてください。

それをもとに1日の勉強時間と、本番まで必要な学習期間を知っておきましょう。必要時間をすべて消化できるように、本番までなるべく早いタイミングで始めてください。

そこで学習開始から本番までの計画を、大ざっぱに決めてください。

たとえば宅地建物取引士試験は、約300~500時間の勉強が必要です。1日2時間なら約5カ月に相当しますが、余裕を見て約6カ月前から始めましょう。

テキストの消化予定や模擬試験での目標などは、この時点で決めるのがおすすめです。

このように独学での必要学習時間から、ある程度のスケジュールを見積もってください。

まずは3日分だけ作ってみよう

以上がわかったら、まずは3日分だけ具体的な計画を作ります。3日後の答え合わせで、悪いところを直していきましょう。

このスタンスは、計画の良し悪しを見つけ、早期改善に努めるためです。計画に慣れないうちは、以上の繰り返しで進めてください。

最初に3日間だけ計画を組むのは、精神的負担への対策でもあります。

1カ月間目標に向かって努力をしようとしても、モチベーションが途中で切れるかもしれません。しかし3日間はすぐに過ぎるので、小さな目標達成に集中できるでしょう。

1日~2日では状況によって結果が変わりやすいといえます。

3カ月だと計画が悪いとわかったときに、本番までうまく軌道修正ができないリスクに注意です。

まずは3日ごとに計画を作る繰り返しで、良質なタスク消化を繰り返していきましょう。

3日ごとによい結果が続けば、1週間、2週間、1カ月と延ばしていってください。

計画を立てるのが苦手なら、まずは3日ごとの消化を続けてみましょう。

1.全体の勉強量を想定

3日間計画の最初のプロセスは、その期間における勉強量の想定です。

これは数字を交えた可視化を意識してください。勉強時間だけでなくテキストのページ量、問題数など、数字を交えた目標によって勉強量をつかめます。

たとえば問題集を60ページ解くように、3日間で進める量を決めてください。

一度決めた量を目指して、学習を進めましょう。少なすぎると感じたら、目標よりさらに進めてもかまいません。逆に多すぎると思ったら、目標を手前にずらしてもよいといえます。

このように3日間の勉強量をつかむため、数字を交えた目標を定め、達成できるか試してみましょう。

2.タスクごとの時間を予測

次はタスクごとの時間予測です。感覚だけで決めないで、目標まで終わらせられる時間を具体的に決めてください。

このような取り組みで、自分はどれだけ問題を解けるかがわかります。さらに一定時間に消化できるページ数もわかるでしょう。

時間予測では、時計が大切です。問題集なら実際に10ページ進めてみましょう。

ページによっては要点理解が難しかったり、問題数がほかのページより多かったりするかもしれません。

このような不確定要素を踏まえて、さまざまな属性のページを消化しましょう。その意味でも、10ページの合計消化時間を知っておきたいところです。

10ページ消化までの時間を計ったら、1ページあたりにかかった平均時間を示しましょう。

スタートからゴールまでかかった時間を、10で割れば見えてきます。それをもとに、1日に決まった勉強時間で、どこまで進むかがわかるのです。

学習計画では、知らないうちに非現実的な形で組んでしまうこともあります。

そのときの軌道修正のためにも、時間予測は大切です。無理のない学習計画を知るには、最初に自分の能力を知りましょう。

3.シングルタスクを定める

次はシングルタスクによるスケジュール設定です。時間計測の結果に応じて、計画を作っていきます。

具体的には1日の勉強時間と、それに合わせて消化予定のタスクを決めましょう。

スケジュールのひと区切りごとに、ひとつのタスクだけを当てはめてください。

複数のタスクを入れると、道具や気持ちの切り替えに集中力を奪われます。ひとつのタスクに集中できる体制を作りましょう。

このようにシングルタスクは、着実なスケジュール消化に有用です。

4.スタート時間を締め切りにする

学習計画では、スタート時間を締め切りにしてください。そのときに絶対始めると決心するのです。

終わりの締切ではなく、始まりの締め切りを決めることで、学習行動の優先をできます。

始める時間を決めないと、やらなければいけないことを先延ばしするかもしれません。

たとえば「午後11時に終える」としか決めていないと、始めるタイミングがわかりません。

そのときまで急いで終わらせればよいと考え、勉強時間を意図的に遅らせてしまうことがあります。ここから時間管理ができないくせがつくかもしれません。

しかし「午後9時に始める」と決めれば、勉強量にかかわらずそのときに始めることになります。

2時間必要と思われた勉強でも、午後11時を前にして終わるかもしれません。余裕のできた時間を復習に回してもよいでしょう。または趣味での息抜きに使えるかもしれません。

勉強の終了ではなく、スタート時間は締め切りにすることで、時間に余裕のある行動が可能です。

5.3日間の実行結果を採点

3日間を消化したら、計画の実行結果を採点してください。うまくいかなかったからといって、一喜一憂する必要はありません。

採点後はよかったポイントとよくなかったポイントをまとめてください。

以上を踏まえて、計画のブラッシュアップを進めてください。3日間だけ試せば、短期間で計画作成法を改善していけます。

6.改善した計画を繰り返す

一巡目でここまで終わったら、改善後の計画を実践してください。

できたポイントを繰り返しながら、改善点を実践していきます。

以降は、ステップ1から5の繰り返しです。3日ずつ計画を組んでは実践して、分析を続けていきましょう。

この繰り返しが、学習習慣の定着につながります。

慣れてきたら計画の作成期間を長くする

計画に慣れてきたら、対象期間を伸ばしていきましょう。

最初は3日ごとですが、計画の組み方がわかれば、まとまった期間でも対応できます。

3日から始めて、1週間、2週間と伸ばしていくのが理想です。

最終的には1カ月ずつ消化していければよいでしょう。このように生活状況やスキルに応じて、計画で区切る期間を決めるのがおすすめです。

立てた計画を折れずに実行するポイント

計画を立てても、実行できなければ意味がありません。そこで忠実に実行するためのポイントを紹介します。

以上を踏まえて、資格試験合格に向けたモチベーションを保ちましょう。

集中力に悪影響となるものから離れる

まずは集中力に悪影響なものから離れてください。これができないと、計画どおりに勉強ができなくて、予定が崩れてしまいます。

机の上から余分なものは片づけて、なるべく学習用具と筆記用具しかない状態が望ましいでしょう。

集中力を削ぐものとしてSNSやテレビなどがあります。これらは学習時間中には触れないように、遠ざける必要があります。

また会社の同僚や友人からの誘いを受けるかもしれません。

それでも学習期間中は、基本的に断るようにしましょう。計画に悪影響を与えるものに「NO」と決め込む意思を持ってください。

集中力を削ぐものを省き、学習期間中はなるべく目の前に集中するように心がけましょう。

日常生活の時間を削らないこと

学習計画のために、日常生活の時間は削らないでください。日常で大切な要素に睡眠や食事、家事、風呂などがあります。

これがおろそかになると、体調や生活環境に影響が出ます。体調を崩してしまっては、元も子もありません。

学習計画を組むときは、日常生活のための時間を確保しておきましょう。それを除いた空き時間を使って、計画を組むことが大切です。

心と体に無理のない計画が、スムーズな学習につながります。

先延ばしをしないこと

次の大切なポイントは、先延ばしをしないことです。スタート時間を締め切りとして、そのときに必ず始めることを繰り返しましょう。

学習内容はともかく「この時間に始める」ことへの成功の繰り返しに尽力してください。

先延ばしぐせが残ると、学習計画に影響が出ます。このくせが直らないと、本番までの準備不足につながるでしょう。

しかし後回しにしない習慣だけでも徹底すれば、着実にタスクを消化できます。

本番まで正しく準備をするには、先延ばしの回避を心がけてください。

戦略的な休憩も大切

学習計画では戦略的な休憩も大切です。24時間すべてを学習に費やせる人はいません。

ときには勉強から離れることも、合格までの戦略に入ります。

気分次第ではなく、休憩のタイミングとその時間を決めましょう。

休憩も計画的に進めることで、学習へのパフォーマンスを高められます。

集中力がなくなってきたときは、5分間休憩を取り、ストレッチに努めるとよいでしょう。

血流がよくなって、特定行動へのパフォーマンスが上がるかもしれません。努力と休みを効果的に繰り返せば、学習能力の向上につながります。

まとめ

資格試験の攻略には学習計画が大切です。計画が苦手なら、できる人を見習い、それを実践すればよいでしょう。

計画の実践によって、最終的には効率に優れた学習が可能です。

そこでまずは3日間だけ計画を作りましょう。3日間進めたら、よいところと悪いところを分析してください。

次の3日間では改善したやり方で計画を組み、実践します。適切な計画方法がわかったら、1週間、2週間と対象期間を延ばしていきましょう。

このように計画と学習の習慣を積み重ねれば、資格試験に向けたモチベーションを保てます。